2010-12-19

ハーバードの人生を変える授業

という本を買った。ハーバードだからすごいことになっているだろうと思い,期待して買ったら,最初のチャプターが「感謝する」であった。あまりにも当たり前のことなので拍子抜けしたが,実はこの本にぞっこんである。

ほとんどの研究者は具体的に書き出して,論文の骨子を練るはずだ。あるいは,研究の短期,中長期目標を書き出して,タイムスケジュールにそって研究を進めているはずだ。

しかし,いざ自分のことになると,何人の研究者が自分という対象に向かって具体的なことを書いているのであろうか。ようするに自分をさらけだして,自分なりに問題提起をして,自己解決をはかるという訓練をどれだけの人間がしているであろうか。僕の場合,自分について具体的に何かを書くということは,何か恥ずかしい感じして(他人に見せることなく捨ててしまうようなものでも),これまではしてこなかった。だから,自分について書き出していく「ハーバードの人生を変える授業」はとても参考になった。

手で書くというのは,不思議な行為である。例えば「困難から学ぶ」というセクションでは,これまで辛かったことをせきららに書き出していくわけ。最初は外的要因に関する愚痴ばかりが,ばーっとオンパレードしていく。もう,これでもか,これでもかってぐらいの愚痴の連発(笑)。しかし書きなぐっていくうちに,不思議と自分というものが見えてくるのですね。書き出してみたら自分の辛かったことって,実は小さな出来事ではなかったのか? そう思えてくるのである。愚痴なんかA4サイズの1/3も書けないから,やってみてちょ。

ここからは僕の私的解釈

書き出してしまえば紙片の1/3にも満たない辛かった感情が,バグとなって負のループを作っていたのですね。そのバグを目の前にさらけだすと「何だ,たいしたことないじゃん」となるわけ。ストレスとなっている感情<バグ>は,脳の外にきちんと出して,目の前で検証しないと「バグをバグとして認識できない」のです。たぶん。。。「ハーバードの人生を変える授業」はシンプルなメソッドで,脳内のバグをとるという素敵なテキストです。

年の瀬にぜひどうぞ。

追記: 他のポスドクから,「そんな本を読む時間があったら,僕は論文を読む」と留学時代に言われたことがあります。でも,いかに生きていくかについては論文には答えが書いてありません。少なくとも我々の論文では,人生についてのディスカッションがありません。そのためには色々な本をたくさん読んで,たくさん感じること,自己解釈をつけていくことが重要だと思います。読解力をつけることは,そのまま英語論文の読解力にも繋がります。

2010-12-11

BMB2010 ご報告

先日,BMB2010に参加してきました。また,小柴琢己先生(九州大学),嘉糠洋陸先生(帯広畜産大学)がオーガナイズされたワークショップにて「ボルデテラ属細菌の自然免疫回避機構」というタイトルで発表の機会を与えられました。ワークショップに参加された先生方を下記にアップしましたが,どの先生方も素晴らしい研究内容でした。このようなワークショップに参加すると,一瞬,蹴落とされたような感じになりますが,まだまだやらなければならないことがたくさんあると思いました。

私は細菌学会をメインとして活動しています。また庶務理事も担当し,メインの学会では情報収集よりも,学会を成功裏に終わらせることに専念しています。学会開催中は各種委員会も開催されます。最初に理事になったときに,重要な委員会を欠席してしまいました。午前中のセッションでディスカッションした先生とついつい話がはずんでしまい,委員会も忘れその先生と一緒にランチにでかけてしまいました。その失敗以来,委員会にはきちんと出席していますが,学会での本来の活動は自分にとって二の次になりました。理事の任期は,あと1年です。

何のオブリゲーションもないBMB 2010は,興味のあるシンポジウムを何の制約もなく聴くことができて本当に幸せでした。ブロークンな英語で質問し,さすがにsusceptibleという単語をきちんと発音できなくて焦りましたが,まあ言いたいことは相手に伝わったと思います。

私はラコステのポロシャツ,GAPのチノパンに,ニューバランスの993という出で立ちで発表したのですが,満員の会場は結構,黒服が目立ちましたね。細菌学会もかなりの黒服ですが,「こっちもそんなに変わりないだろ」と思いました。来年の細菌学会の関東支部総会は僕が世話人を務めますので,基本ノーネクタイでの参加にします。座長のスタイルも,前発表者が次の座長を務めるようにします。若手がなじむようなスタイルでやったら,本当に学会が活性化するのか? 世話人という立場を活かして来年はガチで行きたいと思います!

負けねえ。

2010-12-10

製薬企業の皆様へ

BMB2010のポスター会場にて何気にメールをチェックしていると,The Journal of Antibiotics に投稿した雑誌がオンラインに掲載されたという知らせがきていました。本論文の研究は1999年から着手して,ようやく一段落つきました。約10年の月日が流れたことになります。

A small-molecule inhibitor of the bacterial type III secretion system protects against in vivo infection with Citrobacter rodentium.

これまでIII型分泌装置の阻害剤については様々な報告がありますが,in vivoで効力があったものは皆無でした。我々のグループでは北里生命科学研究所の創薬グループ(生物機能研究室,微生物機能研究室)と協力し,in vivoで効果のあるIII型分泌装置阻害剤を見つけ出そうということで,このプロジェクトがスタートしました。

III型分泌装置は多くのグラム陰性病原細菌に高度に保存されており,この分泌装置の機能を阻害すると病原性が極端に低下します。一方,この分泌装置は菌の生育に直接関与していないので阻害しても殺菌には至りません。III型分泌装置阻害剤は,薬剤耐性という問題を回避できる可能性があるので,薬剤開発の新たな標的として注目されています。

僕がこの10年で思ったのは,in vitroで効果があるものをさらに上にあげる,つまりin vivoで効くモノを世の中に出すということは,並大抵の覚悟ではできないということでした。今回の薬剤は残念ながら新規ではありませんでした。過去にaurodoxという薬剤で発見されており,作用機序はテトラサイクリンと同様な機能をもつとされています。しかしながら今回の実験で,aurodoxはIII型分泌装置の阻害により特異的であることを突き止めました。

新規ではないので特許も取っていません。製薬企業の方にお願いしたいのは,このaurodoxを出発物質として分泌装置阻害剤開発をさらに突き進めて欲しいのです。感染症に関しては儲からないという理由で,製薬企業が撤退しつつありますが,分泌装置阻害剤については,まだまだ未知の領域です。しかもaurodoxを出発材料にできるので開発費はほぼゼロ。論文には構造活性相関を示しておりますので,あとはより活性の高いものをとって頂ければと思います。

残りの人生もジェネリック医薬品を売ることに費やしたいか,それとも世界を変えるチャンスが欲しいか?

スティーブ・ジョブスの有名なセリフのパクリですが,今こそ,製薬各企業が根性を見せるときでしょう。 


誰に根性を見せるの? 


もちろん僕にみせるんだよ。

2010-12-01

スーパーフェザー級になって

先日のブラジリアン柔術大会は初戦敗退でした。これまでフェザー級でしたが年齢的に67キロのパワーを維持することが困難になってきました。20代はずっと63キロだったので,1ランク下げて戦えるんじゃないかと,無謀な挑戦にでました。1ランク下はスーパーフェザー級で61キロです。普段は70キロなので(試合前に減量して67キロにあわせます),約9キロの減量でした。

格闘系アスリートは通常,炭水化物抜きで,ささみなどの肉類でウエイトを落としていくのですが,僕は真逆な方法を選びました。すなわち玄米食と野菜・大豆のみで,肉,魚,乳製品,卵,砂糖をとらないという作戦です。この方法のメリットは,玄米はたくさん食べても太らないので満腹感を得ながらウエイトダウンが可能なことです。欠点として,はじめの1ヶ月ぐらいは無性に肉が食べたくなることです。それを過ぎればあとは粗食に慣れてきます。今回は,試合直前に体重(水分)を落としすぎて,ふくらはぎがつってしまいました。これも実力がないからですが,次回はもっと慎重にいきます。

また,これを機会に練習方法を改良しました。スパーリングの最中にポイントを考えて動くようにしました。自分がリードしているのか,相手がリードしているのか,ポイントを計算して練習するようにしました。昨日のスパーリングは3勝3敗で,自分としては納得の成績でした(選手の多くは,僕よりも5から20キロオーバーなので)。

試合には練習にはない何か?があります。

例えば敗北を受け入れること。

敗北から何を学ぶのかも,試合にでなければ,得られないのです。

2010-11-27

インターラボセミナー終了

日本細菌学会関東支部より支援されております「インターラボセミナー」が,無事に終了致しました。このセミナーは若手研究者の活性化を目的として,異なった研究組織がセミナーをオーガナイズし開催するものです。今回の世話人は,北里大学大学院感染制御科学府免疫機能制御学研究室の江口正浩さん,当ラボの桑江朝臣さん,慶應大学医学部微生物学教室の永井武さんでした。

参加者は上記ラボ以外にも,生方研や薬学部岡田先生のところからも出席され,また企業からの出席者もありました(M治ホールディングスのT中さん,お菓子ありがとうございました!)。こぢんまりとしたセミナーでしたが,ほんとうに楽しむことができました。また,特別セミナーとして,小安研の白木さん,岡田研の羽田さん,そして桑江さんによる留学体験談があって,これが非常に良かったですね。細菌学会でもこのような企画があれば面白いと思いました。

昨日,私は一介の研究者として参加しましたが本当に新鮮でした(何のオブリゲーションもなく参加できたので)。発表者からはもう少し時間が欲しかったという意見もありましたが,そんなエネルギーがセミナー終了後の情報交換会にも満ちあふれていました。情報交換会が終わった後,私のラボで2次会。そのあと大学前の正統なるバーにて3次会。3次会には私を含めて4人で行きましたが,マスターの荒関さんが作るカクテルは至高! 私は既に酔っていたので,カシャサベースのカイピリーニャを軽く楽しんだ後,カンパリオレンジをオーダーしましたが,マスターがアペロールを使ったカクテルもおいしいですよとすすめてくれたので,それにしました。最後まで残った羽田君は,アペロールに白ワインそれにソーダを入れてすっきりさせたスプリッツというカクテルで締めくくりました(カクテルの名前とかは,どんなに酔っていても一発で覚えますね)。

ということでお店をでたのは,午前2時頃でした。久々に酔っ払って自宅にもどって愛犬に吠えられながらも,気持ちよく眠ることができました。

みんなありがとう。

2010-11-24

初戦敗退

先日のブラジリアン柔術,ヒクソン杯は惨敗でした。惨敗というよりは完全な準備不足でした。初戦敗退です。敗因は試合開始早々,右足をつってしまったことです。

これまでの試合では会場にいくとすぐ計量があって,クリアすればOKでした。しかし今回の大会では,試合直前に計量がある方式でした。私は会場に入ったら計量がすぐあると思って,4キロほど走って汗を流してしまったのです。普段ならこのあと計量を行い,試合がはじまるまで水分補給を充分にして備えるのですが,今回は「試合直前の計量」が気になって水分補給がままなりませんでした。このスタイルは今後主流になるのかもしれませんが,完全に調子が狂いました。

やや水分が足りない感じで試合会場に入ったときには,ふくらはぎに違和感がありました。急いで水分を補給しても時すでに遅し。さて試合です。私は引き込んで相手の胴をはさみクローズドガードの状態にもちこみましたが,突然,右足がつってしまいました。私のガードが緩んだので,相手はパスガードを敢行し,あっけなくパスされてしまいました。私の方は激痛に耐えながら,右足が回復するまで時間を稼ぎます。中盤で三角締めの体勢に入りますが,足が痛くて極まりませんでした。僕の方が弱ったから負けたのですが,ちょっと悔しいです。

試合でしか感じることができない緊張感,恐怖感があります。緊張感と恐怖感をどのように手なずけていくのか,この競技が好きな理由です。次回からはもう少し体重を落としてから試合に臨みたいと思います。現在の体重は,終わった後,ビールを飲み過ぎたので62キロぐらいです。計量で無用なストレスを感じないためにも60キロを維持したいと思います。

また,はじめからです。

2010-11-18

すべてをだしきる

今週土曜日は,ブラジリアン柔術のヒクソン杯です。すべてはこの日のために練習してきました。これまでフェザー級で試合に出ていたのですが,今回は階級を落としてスパーフェザー級でエントリーしました。そのために5月の後半から,約10キロ体重を落としました。

ブラジリアン柔術は柔道をベースにしていますが,投げられても試合は終わりになりません。制限時間のなかでタップを奪った方が勝利となります。また,柔道ならきれいな投げをうって一本で終わるところが,ポイント2点が加算されるのみで試合は継続していきます。むしろ投げよりも,マウントポジションやバックをとったら4点でポジショニングに重きがおかれます。タップアウトできなかった場合は,ポイントの加算で勝敗がきまります。柔道では引き込むことは禁止されていますが,ブラジリアン柔術は引き込みOKで進んで寝技,関節技を誘うことも可能です。

本来なら夏の大会に出る予定でしたが,肋骨を折ってしまい今まで長引きました。まあでも骨折のおかげで,みっちり走り込みました。走ると体重も落ちてきて,体重が落ちると体が軽くなり,走るのがさらに楽しくなっていきました。そのため10キロ減量したという苦痛はまったくありませんでした。

土曜日にすべてを出す。それだけです。

つれづれなるままに

MBA11を購入して以来,すっかりiPadの出番は少なくなりました。しかーしPDF閲覧は,iPadのほうが目の前に画面を近づけることができるので,遠視の私にとって便利。また,iAnnotate PDFという便利なアプリがあります。注釈をつけることができて,注釈付きのファイルをメールで送信可能。iAnnotateは随時バージョンアップしているので,そのたびに使いやすくなっています。私の場合,このソフトのためにiPadがあるといっても過言ではありません。

しかし,iPadが得意とする電子書籍のコンテンツがあまりに少ないから,このままではどうかと思いますね。あと,ちょっと重たいかなあ。先日,寝ながらiPadで本を読んでいたのですが,うとうとしてきたところでiPadが前歯に落ちてきて,すごく痛かった。今までポリカーボネート製のカバーをつけていたのですが,本日,外しました。少しでも軽くしたいからです。

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PDFはPapersというソフトで管理していますが,元ファイルのPDFをDropboxに放り込んでいるので,母艦のマックとMBA 11のファイル同期が可能です。PDFのライブラリーが一つなので迷うことがなくなりました。また,プレゼン用のファイルは9割ぐらい作ったところで,実際に声に出して最終バージョンを作っていくのですが,プレゼン用ファイルも同期しているので,2台のコンピュータでどちらが最新ファイルか?なんて悩む必要がなくなりました。

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まあでもDopboxだけでは不安なので,Time Machineというバックアップソフトを使用しています。先日,25 GBの画像のライブラリーファイル (iPhotoライブラリー)が,バージョンアップを行っているときにクラッシュしたのですが,Time Machineで2日前のライブラリーファイルに戻って事なきを得ました。マック本体が壊れてもTime Machineにはハードディスク丸ごとのクローンが入っているのですから,マシンを新規購入しTime Machineから復元すれば,まったく同じ環境で仕事をスタートすることが可能です。

便利な世の中になりましたが,論文作成と提出後のレフリーとのやりとりは,以前よりも厳しくなった感じがします。結局は便利になった分だけ,めんどくさいことも増えているわけで,論文一つに投入する研究費は,膨らんでいるのが現状です。じゃあ,昔のほうが良かったのか。まあそんな後ろ向きなことを考えてもしょうがないので前に進みます!

2010-11-14

テクニシャン募集中

北里大学大学院感染制御科学府・細菌感染制御学研究室では,現在,テクニシャンを募集中です。詳細につきましては,こちらまでどうぞ。

2010-11-13

Sync, Sync, Sync!

先日,10年越しの論文がやっとアクセプトされました。僕のなかでもっとも時間がかかった論文でした。カラー図版で2,200ドルぐらい取られますが,ちょっと複雑なグラフや構造活性相関についての図解もあるので,カラーで作成したほうが解りやすいかと。。。この熟成された?論文については,オンラインに掲載されたときにお話ししたいと思います。

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先日,MacBook Air 11(MBA 11)を購入しました。僕は貧乏性なので,母艦のマックとMBA 11のファイルが同期していないと,なんとなく気分が悪いのです。そこまで同期していなくても一向にさしつかえないだろうと思っていましたが,先日,相模原の理学部に研究の打ち合わせにいったときに重要なファイルを母艦マックに忘れていました。iDiskはトラブル続きで同期がうまくできないので,思い切ってDropboxの50 GBを購入しました(註1)。頻繁に使用するファイルはDropboxにおくことで,何処のコンピュータからでも最新のファイルにアクセスすることが可能です。ということで,しばらくはこの環境でいきたいと思います。

(註1)無償版は2 GBですが,あれこれ試すのには良いかも知れません。Dropbox以外にSugarSyncもありますね。こちらもほうは無償版が5 GBです。併用すれば7 GBまでが無料で使えますね(笑)。

2010-11-10

本日はreviseした論文を電子投稿しました。電子投稿はどの出版社も初めからPDFフォーマットで提出するようなシステムにして欲しいですね。ワードファイルで投稿したものがPDFに変換される過程で,微妙に行間を調整されたために,レフリーのコメントにこたえた部分(ページ数と行数を明記した)について訂正を行いました。ページ,行数を明記していても,それが微妙にずれていたら,レフリーがイラッとくるかもしれませんので危なかったです。

最初からPDFで提出するようなシステムにすれば,こんなことにならなかったはず。また,図についても変換される過程でジャギーになったり,最後まで油断はできませんね。

あとは,本日,iDiskがトラブって同期がうまくいきませんでした。Dropboxでは滅多におこらないことが,お金を払っているiDiskで起きるのはちょっとどうかなと思います。いっそのことiDiskのスペースをDropboxに移行できれば良いのだけれど。

論文管理はPapersでしていますが,PDFのライブラリーをDropboxに保存しておいて,母艦マックとMBA 11でPDFの共有を行いました。もしかすると同期で変なことになるかも知れませんが,今のところ順調です。

同期やバックアップはきちんとすべきですが,そのバックアップのシステムでおかしくなって,時間だけがだらだらと過ぎていきました〜。

2010-11-08

MacBook Air 11

MacBook Air 11インチがきた!

年を重ねると,何かを購入しても「うわ,嬉しい!」という感動があまりありません。しかし今回のマックは,LCとかQuadra700,あるいはIIcxを購入したときぐらいの感動がありました。マックだけでも確実に150万円以上はつぎ込んでいます。。。まあでもQuadra 700の定価が100万円以上していたので,しょうがないですね(それを40万円台で買ったときはすごく嬉しかった)。

MacBook Air 11 (MBA11)のCPUパワーは今ひとつですが,重さは1キロで,起動時間はたったの16秒ですから新次元です。これまでのマックは重いので,一時,バイオ + Windows Vistaに逃避したことがあったのですが,起動時間のあまりの遅さに仕事には使えないと判断しました。そのような曲折を経て今回のMBA11ですから,「長かったね,ここまでの道のりは」と,マシンに声をかけたくなるぐらいです。重さを克服したので,当分はウインドウズマシンに目移りすることはないと思います。しかも高速スクランブル発進ですから,書類作業がメインなら主力マシンとしても十分使えるはずです。

ということで,iWork, Office Mac 2011をインストールしました。それと,使用頻度の高いGoogle Chrome, Simplenote, Dropbox, Evernoteもダウンロードして,インストールしました。

起動時間が速いことから,SSD技術はアップルのデファクトスタンダードになるかもしれませんね。さらに旧MBA13では少し付加をかけるだけでもファンがうるさく回りましたが,今回のバージョンはファンの音がしないのですこぶる快適です(註)。アップルの製品は,単純にスペックをあげていくのではなく,これからのコンピューターのありかたを変えていく革新的な技術を投入してくるので,いつも新しい感じがしますね。


註)これまでのMBA13もSSDでしたが,今回のアップルSSDは,何故,高速起動なのか疑問。また,何故,熱くならないのかも疑問。まあでも結果的に嬉しいのですが。。。

2010-11-07

InstagramでLomo

InstagramというiPhoneアプリがあります。これがロシア製カメラLOMOで撮ったようなフィルター効果があって面白いのです。そこで何点かアップしてみました。普段,何気なく撮った写真が,まるで別な写真に生まれ変わります。
LOMOではもちろん35 mmフィルムを使用しますので,出来具合は現像してみるまではわかりません。こういったことを手軽にしてしまうのが,Instagramです。またツイッターのように気に入った方の写真をフォローすることが可能です。




2010-11-05

修士課程 選抜入学試験 第2期!

現在,北里大学大学院感染制御科学府では修士課程の学生さんを募集ちうです。
ちなみに我々の分子細菌学専攻でも学生さんを募集しておりますので,興味のある方は是非,お願いいたします。


募 集 人 員 若干名
募集専門分野 学府専門分野を参照して下さい 
試   験  別 第2期
受 付 期 間 平成22年 11月 9日(火) ~ 平成22年 11月 30日(火)
試 験 月 日 平成22年 12月 10日(金)
試 験 会 場 感染制御科学府 (白金キャンパス)
選 抜 方 法
 筆記試験「専門科目・外国語」,面接試験及び出願書類等により入学志願者
  の能力・適性等を総合して判断します。
合 格 発 表 平成22年 12月 15日(水)
入学手続締切日 平成23年 1月 12日(水)

くわしくは学府HP

2010-11-04

OROBIANCO vs TUMI

ブリーフケースは,長年,Tumiを愛用してきましたが,今回は趣向を変えてイタリア,オロビアンコのブリーフケースにしました。重さはオロビアンコのほうが軽いのですが,補強されるべきところは,レザーをふんだんに使用しています。一方,Tumiはバリスティックナイロン(現行モデルはさらに強くなっているらしい)と呼ばれる非常に丈夫な繊維で作られています。金具も頑丈で,そのせいか見た目より重いのが難点です。
オロビアンコのブリーフケースはインナーの作りも丁寧で,このへんも気に入ったところです。ただし収納ポケットの使いやすさはTumiのほうに軍配があがります。そこでインナーケースを購入しました。 サンワサプライの製品で13インチのMacBook Airを入れることも可能です。内側ポケットの数もカバンの購入基準にしていたのですが,このケースさえあれば,ポケット数はあまり考えなくても良いことになります。今回のブリーフケースの買い換えでは,インナーケースという世界も知ることができて良かったです。

ブリーフケースは多くの場合,黒系統です。これは王道として今後も変わることがないでしょう。しかし,多くのコンピューターメーカーの電源ケーブル,各種コードも黒系統であり,ブリーフケースに入っていると非常に見にくいのです。特に,照明を落とした学会会場でカバンのなかの黒いケーブル類を探し出すのは苦労します。一方,アップル製品の電源ケーブルやイヤフォンコードなどは白を基調としており,カバンのなかでも視認性が良いのです。おそらくアップルはそこまで考えて,こまごまとしたものは白で統一しているのだと思います。ま,僕の考え過ぎかもしれませんが,そういうことにしておきましょう(笑)。何故なら真のプロダクトは,なんとなくという要素は入り込む余地がないのです。白にした理由があるのです。たぶん。。。



【オロビアンコ】

 【Tumi】

【インナーケース】

2010-10-24

11インチ!

さんざん重いノートブックを使い続けてきましたが,キログラムという単位が世の中にあるのだと,アップルもやっと認識してくれて,まともなプロダクトに出会うことができました! それは,MacBook Air 11。
本日,銀座でMB Air 11を確認して,最初っからこれを作れば良かったのだ!と思いましたね。キーボードもトラックパッドも安定しており,また,液晶は思ったより視認性が良かったです。最初からこれを作れば良かったのだ!と再度,激しく思いましたね。

これまでアップルは実装化技術に欠けるとか散々叩かれてきましたが,やっと汚名返上でしょうか。まあしかし,これまでのノートでも工業製品としての完成度は国産メーカーを突き放していたし,1キロに限りなく近い製品をリリースしてきたことで,日本のシェアも少しはアップル寄りになるかも。ま,ならなくてもいいですんけど。

これまで多くの研究者がその重さゆえにレッツノートとか私を含めてバイオとかにうつつを抜かしてきましたが,日本におけるBack to the Macは11インチのリリースで決定的でしょう。10年前のアップルのノートは,PowerBook G3で70万円ぐらいしていましたので,庶民でも十分手が届く価格帯になりました。テクノロジーに感謝です。

ランランラン♪

東京マラソン目指して走行能力を調整していましたが,抽選で外れてしまい出場ならず。それでも60キロ/月はコンスタントに走りたいと思いました。体調に耳を傾ける良いチャンスです。現在は,国会議事堂から迎賓館,そして青山のほうへ抜けるコースを走っています。約14キロ。10キロで見えてこなかったところが,14キロで見えてきたり,改めてランニングの奥深さを体験ちうです。不思議なのが,飛ばしているつもりでも,実際にはペースダウンを心がけたランよりも逆にペースが落ちてしまったり,改めて,緊張が及ぼす悪影響を体験しています。

「速く走ろう」と思ってしまうと,上半身に無駄な力が入ってしまい,さらに脳に負担を強いることで,思わぬエネルギーロスやグルコースの消費につながっているのか知れません。だから上半身は脱力を心がけています。もちろん脱力しすぎて体の軸がねじれてしまっても,前に進んでいきませんので,背骨を中心とした最小限の筋肉で体を支えるように心がけています。骨盤の上にきちんと上半身がのっていれば,わりと良い感じで走れることを実感。

僕は内臓を冷やすと腹痛をおこします。ということで原宿にあるナイキで,ランニング用の長袖シャツを購入しました。ナイキのヒールカップは僕にあわないのでシューズは買いませんが,ランニングウエアは気に入っています。これからは汗が冷えるので要注意ですね。

ランニングはRunmeterというソフトで管理しています。各区間のペースを音声で教えてくれるので非常に便利です。また,今までのベストラップと比較して,どれぐらい遅いのか,あるいは先行しているのか,詳細なレポートが可能です。このようなソフトがなかったら長続きしなかったかも。ランニングブームのせいか,大塚製薬からも無料のRunアプリが出ておりますので,試しに使われるのは如何でしょうか。

しかし,iPhoneを手に持って上記ソフトを立ち上げて走るので,汗で濡れてしまう欠点があります。リストバンドで固定しようかな。ランニングをする以前は脈拍も70付近であったのに,現在は55付近です。ランニングは心肺機能の強化に効果がありますね。ちなみに僕が20代のときでも脈拍は58ぐらいでした。楽しみながら距離を伸ばして行きたいと思います。そして周囲のランニング熱が冷めたら,皇居デビューしたいと思います。肋骨を折らなかったら,おそらくランニングはしなかったでしょう。全ての繋がりに感謝です。

2010-10-23

ベストプレゼンテーション賞!


第93回日本細菌学会関東支部総会が今週の木・金曜日で開催されました。支部総会では若手の研究活動をエンカレッジするためにベストプレゼンテーション賞をもうけております。今回,「ボルデテラ属細菌の新規III型エフェクターの同定と機能解析」というタイトルで発表した久留島潤君(D2)がベストプレゼンテーション賞に選ばれました。他に2人の若手研究者も受賞しました。僕は何かを指導したと言うこともないので,これは久留島君の実力で獲得した賞であります。本当におめでとう! 今回,彼のプレゼンはちょっと詰め込み過ぎかな,後半の絞り込みはどうなるんだろう?とハラハラして聞いていましたが,最終的には手堅くまとめてました。基本,博士課程は通常のスタッフ扱いで,リハーサルもせずにまかせているので,プレゼン内容については当日に知るのですが,もう僕がプレゼンで彼に指導することはないはずです(今までも指導してませんが)。

来年は,北里大学白金キャンパス(東京都港区)で支部総会を開催します。日本細菌学会発祥(註1)の地ですから,それなりの責任は感じますが,それなりの責任を感じて,若手主体の支部総会にしていきたいと思います。一度,枠組みを壊すぐらいの支部総会にしてみたいですね。特に服装に関してはカジュアルにしていきたいと思います。もちろんスーツでも構いませんが,カジュアルな服装での参加をお願いする予定です。以前,学生さんに,細菌学会にはスーツなんか着てくるなと言ったことがあります。しかし,「やっぱりあの雰囲気では無理ですよ」と雰囲気を読まれ,手堅くスーツで発表されてしまった経緯があります。あの雰囲気を変えていく必要がありますので,来年の支部総会の総会長に僕が抜擢されたのだと思います。

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ここ何年か学会のプログラムに関わる機会が増えましたが,こういったことはボランティアでやっているのではなく,自分の研究費で秘書を雇って,お金をつぎ込んでボランティア以上のことをしています。そういったなかでプロの学会屋さんと連動しながら話を進めていくのですが,なかには本当にアマチュアで,僕はついに「学園祭の延長で学会を運営してもらっては困る」と,強く発言したこともありました。こういったところが熟成されていないから,日本の研究者はいつまでたっても雑用が多いのかも知れません。また,アジアにおける国際学会の企画等も周辺諸国に負けている部分があり,COLD SPRING HARBOR ASIA CONFERENCES などはその典型的な例だと思います(まあ,これが良いかどうかは解りませんが)。それに京都国際会議場,横浜の会議場などはべらぼうに高くて,本当にこの国でサイエンスのコミュニティーを熟成させようとする気があるのか?疑問に感じます。

今回,若手研究者と話をして,次の支部総会のぼんやりとしたアウトラインが何とか見えてきました。結局は僕なりの支部総会しかできないのだというところに落ち着きました。このような機会を与えて頂きまして感謝致します。

註1) 第1回日本細菌学会総会の総会長は北里柴三郎であります。日本の細菌学の黎明期には北里研究所が核となって突き進んでいった部分があるのですが,現在もなお北里大学が日本の細菌学を大きく牽引しているのかというと疑問が残ります。これについては,北里大学感染制御機構が新たに立ち上がり,ワクチン開発までを視野に入れたシステムが構築されています。北里というブランドを再定義する意味でも,感染制御における取り組みは,これからの重要なファクターになってくることでしょう。

2010-10-20

関東支部総会

明日から細菌学会の関東支部総会。そんでもって、東北大学の平潟先生に頼まれて、2011年に開催される感染症学会・化学療法学会 東日本合同大会のプログラム委員会にも出席です。あっと、2011年には関東支部総会の世話人を務めますので、総会のレイアウトも頭に入れておく必要があります。

2011年はまさに学会関連の仕事が目白押しです。IUMS 2011、2012年に開催される細菌学会総会のプログラム調整もやらなければなりません。実はブログの趣味の欄に、「学会運営」と書いた事があったのですが、へたな事を書いてはダメだと今更ながら後悔しています。ということで、今度は趣味の欄に「巨大研究所経営」と書いておきます。

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本日は健康診断でした。僕がうれしかったのは、脈拍数が70ぐらいから一気に55まで下がっていたことです。ランニングを初めてから徐々に下がって行ったのですが、やはり心臓に余裕があるのは良いものです。東京マラソンは抽選から落ちてしまったのですが、もう少し安定したらハーフマラソンあたりから試合に出たいと思います。試合といえばヒクソン杯というブラジリアン柔術の大会があります。11月の後半に開催されるのですが、これに焦点を当てて練習をしております。いつもは重い連中とばっかり練習しているのですが、自分と同じぐらいの相手だと、どれぐらい動けるのか興味があります。また、食事を肉食系から草食系にシフトしたのですが、この変化も楽しみです。僕の感覚だと草食系のほうが筋肉疲労が少ない感じがします。

体も強化して、学会関連の仕事を乗り切っていきたいです。
それでは〜。

2010-10-19

博士課程募集ちう

現在,当ラボでは博士課程の学生さんを募集ちうです。募集の詳細は学府HPか事務にお問い合わせ下さい。

博士課程の学生さんにはティーチングアシスタントやリサーチアシスタントの制度があって,研究に専念しつつ収入を得ることが可能です。学費負担で躊躇されている学生さんがおりましたら,このようなシステムを積極的に利用することで,学問と勤労を両立することが可能であります。詳しくは学府事務局にお尋ね下さい。

ということで,あとは有り余るエネルギーを研究に思う存分費やして下さい。当ラボの研究のスタンスはこっちにも書いてあります。当然,北里の博士課程では学歴ロンダになりませんから(キッパリ),自分の研究に賭けるしかないのです。僕は学生だからといって学生用のテーマを与えたりはしません。君はこれぐらいだから,これぐらいのテーマをやってもらうと言うつもりもありません。学生も研究の先端にたって頑張って欲しいのです。

久留島君(博士課程)の研究も,彼なりの視点できっちり激しく突き進んでいるし,僕は何かを止めようとも思いません。博士課程はとにかくNo limitでスロットル全開でウィリーして欲しいですね。それで転けても,笑ってあげるから,安心して突き進んで。

学位取得には,本大学院では原著論文1報の提出が義務づけられているので,懇切丁寧に指導致します。下手な英語でも自分なりにまとめあげていくことで徐々に自信となってくるはずです。英語の論文で,僕が訂正したところは,何故訂正したのかきちんと理由をつけて指導していきます。研究はとても好きだけれども,将来,英語の論文を書いていけるのか自信がない学生さんも歓迎致します。小さなラボですが,それだけに英語論文の書き方,研究の方向性についてはきちんと指導していきます。

2010-10-11

ぬくもりのラボ



自宅で使用していたパインのテーブルはイームズ4脚に合わせて特注したのですが,結局のところ,我が家は畳の生活が好きなようで,ほとんど使われることがありませんでした。

以前,スウェーデンからきたご家族を我が家に招待したことがあったのですが,テーブルもない部屋をみて,「どうすればいいんだ」と言われたことがあります。かもいに頭をぶつけないようにぎこちなくしている様子を見て,ほんとに似合わないなあと思ったことがあります。まあ彼らにとっても日本の家屋は不思議空間であり,この床 (畳)は柔らかいとか,どうやって寝るの?とか,大いにエンジョイしていました。

ということで,ラボは木のテーブルも意外とマッチするようです。
それでは〜。

2010-10-09

月刊「アタマ」10月号情報

ここ10年ぐらい床屋へは数えるほどしか行っていない。1995年,カナダ・バンクーバーに留学したときに,あまりにもひどい髪型にカットされ,それ以来ずっとバリカンで通してきた。たまに田舎に帰ったときに知り合いの床屋に行くぐらい。今もバリカンを愛用しており,前線基地の玄関前で,ジョーィーンと刈ってもらう。終わった後は階上の台所で適当に頭を洗って,タオルで拭いておしまい。青豆さんが実在の人物であったら,きっと俺に惚れてしまうかもしれない。そんなアタマである。もっとも俺はカティサークでハイボールは絶対にオーダーしないけれど。本日は雨降りでバリカン日和ではなかった。しかしこんなこともあろうかと思い,広尾の床屋情報をEvernoteしておいたのである。↓


その名もThe Barber。潔い名前である。しかも,男性専門店。しかも,美容院ではないれっきとした床屋。念のため予約を入れるときに,バリカンでばっと刈って欲しいのだけれどもと,宣戦布告をしておく。もちろん望むところでございますと丁寧な言葉が返ってきた。大学から歩いてその床屋にいくと,店員さんが入り口で出迎えてくれた。静かな空間が待ち構えており,すり切れた漫画もなければ,床屋にありがちな金魚の水槽もない。このような床屋は初めてなので,バリカン,ヒゲ剃り,それにヘッドスパをお願いした。店員さんも清潔でシャワーも塩素臭くなく,居心地が良かった。それにヘッドスパはとても気持ちが良くて頭の焦点がきりっとした感じ。おまけにバリカン刈りは2000円引いてくれるので,ますます気にいった。そうか,俺は長い間,正統な床屋を待っていたのである。

あ,女性の方はこちらがおすすめ。MASHU表参道です。マリちゃんのカットは超絶技巧。おまけにカラーは,史上最強! 俺もT工大のK川先生みたいに長髪だったら,きっとマリちゃんのお世話になっていたと思う。

以上,月刊「アタマ」10月号でした。


2010-10-06

ノーベル賞はとれなくても

ノーベル化学賞,日本人が受賞しましたね。受賞された方々に直接会うことはおそらくないかと思いますが,受賞対象となった反応系は色々な分野で使われているのでしょうね。有り難うございます!


さてさて本日は,リジェクト喰らった論文を書き直して,最後の詰めについて,講師の桑江君と相談しました。できあがった図を俯瞰して,何となくディスカッションが始まりました。少し改良を加えた図を見ながら,桑江君(以下K)の突っ込みが入ります。Aは私です。


K: この図の流れ,やっぱり,おかしいっすよ。
A: そうっかなあ。
K: じゃあ,説明して下さいよ。
A: ええと,炎症反応には○○が関与していて,,,
K: ほら,○○の説明が最初に来るじゃないっすか?
A: あっ,ほんとだ。
A: じゃあ,この図の順序を入れ替えようか。
K: そうっすね。
A: ああ,ほんとだ。こっちのほうがはるかにいいなあ。


こんな感じでざっくばらんに,論文が最終段階に近づいていきます。少ない人数だからよけいに会話量を多くして,ああでもないこうでもないと練る必要があります。話すことで,他の人に聞いてもらうことで,軸がぶれない論文に仕上がっていきます。だからどんな論文でも愛着があります。どんな論文でもシャンパンで乾杯。本日の改訂論文も何となく居心地の悪い部分が霧消し,きちんとした,まっすぐな道が見えてきました。すごく嬉しかった。僕一人では行けなかった境地です!
結局,僕がしたいのは論文を出すことではなく(今の心境として),論文を楽しく作っていく,このワクワク感を皆で共有したいのです。ということで,修士・博士過程を考えている学生さんがいましたら,是非ともラボへ見学に来て下さい。感動を共有しましょう! ただし,研究成果を論文に仕上げるのには,かなりの修練が必要です。遠回りすることはあっても近道はない世界です。だからそれなりの覚悟は必要だと思うのです。


こんなことを書くと厳しいラボだなと思われますが,僕のラボが厳しいのではなく,研究を生業としてやっていく世界が厳しいのです。しかし僕のラボをでたら,細菌学の領域では,何処へ行っても通用すると風呂敷を大きくひろげておきます(笑)。
こんなことを言っても,僕は人を育てることはできないと断言しましょう。伸びる,伸びないは,あくまで自発的な行為であり,僕は学生さんやスタッフの研究環境を与えるに過ぎないのです。とりとめもないのでこのへんで。


「それを作れば彼はやって来る」  Field of Dreams
 

2010-10-03

東京マラソンに向けて

本日はラボを昼頃きりあげ,ランニングにでかけた。

天現寺の米軍ホテル前から走り出し,四の橋方面へ。それから麻布十番にむかい,飯倉,赤坂へ。国会議事堂前をかすめて,最高裁判所の前を走り抜け,麹町へ。しばらくすると四谷。聖イグナチオ教会の鐘がおごそかになりだした。このへんはノルウエイの森で,ワタナベ君が小林緑とデートした場所だ。
四谷から迎賓館の前を通過し,緩やかな勾配が神宮球場に向かってのびていく。ここで少々ペースダウンしたが,神宮の周回コースを慶応大学のほうに向かって走り,ヤクルト戦が行われている球場を横目にみながら,銀杏の綺麗な通りに抜けた。もう少ししたら銀杏の葉が金色に輝くはずだ。それから青山のほうに向かい,墓地方面に抜ける通りを左折。ここからは長い下り坂で,ストライドをひろげてスピードを上げていく。晩秋の光を背中に感じながら西麻布方面に向かう。そこから広尾に抜けて天現寺を左折し,もとの米軍ホテル前まで戻り,iPhoneアプリのRunmeterで「ランニング完了」のボタンを押した。ボタンを押すとランニングの情報が,メールとツイッター上に送信される。

*****

前回の腹痛は,機能性ウエアを過小評価し,コットン素材のシャツで走ったことがあげられます。汗でシャツが冷たくなり腹部の体温が急激に奪われました。今回はランニング用の速乾性シャツで望んで,青山あたりからペースをあげていきました。もうじき東京マラソンの抽選結果がきます。ちょっと緊張。ということで13.84 kmのコースでしばらく慣れたあと,ハーフをコンスタントに走れるようにします!


Google マップ URL: http://maps.google.co.jp/?q=http://share.abvio.com/3bb1/5a30/4c42/a011/Runmeter-Run-20101003-1236.kml
短縮 Google マップ URL: http://j.mp/9wowL4
スタート: 2010/10/03 12:36:53
ランタイム: 1:22:45
停止時間 : 0:00
距離 : 13.84 km
平均 : 5:59 /km
最高ペース : 3:44 /km
登り : 66 メートル
カロリー : 844

2010-10-02

BMB2010参戦!

BMB2010が12月に開催されます。下記ワークショップにて発表の機会を与えて頂きましたのでご連絡します。BMB2010に参加される方がおりましたら、是非、お立ち寄り下さいませ。オーガナイザーは九州大学・小柴琢己先生と帯広畜産大学・嘉糠洋陸先生です。どのようなセッションになるのか、今から楽しみにしております。

ワークショップ:3W7 宿主と感染微生物攻防の最前線
演題:Bordetella strategies for overcoming host innate immune responses
演題番号:『3W7-2』
発表日時:12月9日(木) 9:00~11:30
発表開始予定時間 9:20


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これまで、III型分泌装置によって宿主細胞に移行するエフェクターに関連した研究を行ってきました。百日咳菌に代表されるボルデテラ属細菌もIII型分泌装置を有しており、当ラボにて2つのエフェクター BopC (BteA), BopNの機能を明らかにしてきました(もちろん未解明な部分も、たくさんあります)。小さなラボが紡いできた約10年間の集大成を、ワークショップで発表できたらと思います。III型分泌装置はグラム陰性菌で高度に保存されていますが、その構造を通して、宿主に移行するエフェクターは個々の病原菌によって異なります。エフェクターのバリエーションで病原性がどのように変わるのか、宿主側因子を含めて詳細に解析しております。


一方、百日咳ワクチンのプロジェクトは、当たりをつけた抗原をひたすら精製し、ひたすら評価試験を行い、理詰めの世界からは遠いところで、しかし、絶対にこれでうまくいくという、根拠のない信念をもって、突き進んでいくしかありません。III型分泌装置やエフェクターとかのこだわりを捨てたところで勝負です。「理詰めになる部分」と「何も考えずにやる部分」で、結果的に、北里研究所とは深い関わりがあったと言えるような、具体的な答えを出して行きたいです。


これまでの10年、あっという間だった。
だから、次の10年も、あっという間のはず。
だから、残された時間はそう多くないということに、
気がつきはじめたのです。
50ちょっと前に天命を知ったということかも。。。
そうだとすれば、こんな有り難い機会は、
「前陣速攻」でいくしかないのです。

2010-10-01

インターラボセミナー>日本細菌学会関東支部会員の皆様

2010年インターラボセミナー開催のお知らせ

開催日:11月26日(金) 
開催場所:北里大学北里生命科学研究所 2階講義室 
〒108-8641, 港区白金5-9-1
時間: 13時~18時 (12時半より受付開始)

研究会のテーマ: 「細菌による宿主感染機構と感染防御免疫」
発表形式:     口頭発表
参加費:   無料
演題募集期間(公募): 10月8日(金)~11月5日(金)まで
演題募集および参加登録: 
北里大学大学院感染制御科学府免疫機能制御学研究室
江口正浩


詳細は下記サイトをご覧下さい。
http://plaza.umin.ac.jp/jsbkanto/008.html



以下、開催主旨であります。関東支部は最大の会員数を有しますが、もっと意見交換を活発にして打撃力を上げていこうとするものです!

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細菌学会関東支部会員各位

「インターラボセミナー」募集のお知らせ

細菌学会関東支部支部長
山本 友子

細菌学会関東支部では昨年度に続き、若手会員の育成と支部総会の活性化を
目的とした、若手会員による「インターラボセミナー」開催を支援します。支
援の対象は、複数の研究室の若手研究者がオーガナイズする研究室横断的な研
究会です。本年度は、平成23 年3 月31 日までに開催予定のものを募集します。
若手会員の積極的な応募を期待しています。
支援条件
・公開の研究会とする (関東支部会メイリングリストで開催予告を行う)
・翌年の関東支部総会の会務総会で研究会の成果を報告する。
・ 翌年の関東支部総会で参加各研究室から少なくとも1演題を発表する。
・ 主催者の年齢について制限は設けないが、複数の候補が出た場合、集会のテーマを考慮した上で原則として「より若い人を優先的に支援する」。



2010-09-26

ギュン履き。。。

いわゆる体にあっていないズボンを引っ張り上げ,ベルトでギュンと履くことを「ギュン履き」という。想像がつかない場合は,宮崎駿さんのアニメキャラクターを思い出して下さい。白いシャツが大きなズボンに,ギュンでインされているのがわかります。ということで,ここまでが話の伏線です。

実は私がもっているチノパンツの類が,今,ギュン履きの状態にあります。10キロ痩せると,全てのズボンのウエスト周りがゆるゆるになります。しょうがなくベルトでしぼって履いているので,典型的なギュン履き状態。。。クライミングパンツやジーンズは,まだごまかせるのですが,シャツをズボンに入れるような場合,かなりアウトな感じです。

そこで原宿GAPで久々にチノパンを購入。本日は2割引セールということもあって,お店は激しく混んでいました。いつもはユニクロなのですが,ジーンズ,チノパンを全部ユニクロに統一する必要もないかと思い,たまには別なものをセレクトしてみました。年間の大半はノースフェイスのユージパンツを愛用していますが,七分丈なのでちょっと寒くなってきました。

これからはジーンズの出動回数が増え,代官山HRMのパーカーにお世話になる季節となってきました。いつも同じような服装ですが,いつも同じような,こだわりがあるのです。まあ,服装をあわせると言うことが,億劫なだけかも知れませんが。。。

2010-09-22

みんなどうしてますか>文献整理!

僕はマックを使用しています。
マックの環境でPapersというソフトで文献整理しております。そのソフト上で未読フォルダーを作っています。未読フォルダーのPDFをiAnnotateというソフトに転送し,iPad上で読んでいます。iAnnotateはPDFファイルにノート挿入やマーカーで線をひいたりすることが可能です。そして重要な論文はiAnnotateから自分あてにメールを送信し,印刷して読むようにしております。iAnnotateで論文のふるい落としを行い,面白そうな論文を紙媒体で再読します。しかし,ちょっと洗練されていない感じがします。

みなさんはどうしているのでしょうか。

ツイッターのアドレスは
@akioabe
です。アイディアがあったら教えて下さいね。

2010-09-20

若コロたん

細菌学若手コロッセウムに参加されました皆様には,法政大学・川岸研の西山先生(若手コロッセウム事務局)から正式なご連絡が届くかと思われますが,若手コロッセウムのポータルサイトが大幅にイメージチェンジしました。是非訪れて下さい!またコロッセウムの写真も追加されました。川岸先生,西山先生,お疲れ様でした。

ちなみに「若コロたん」の作画者は太田寿さんです。細菌学とミスマッチ? だからこそ,ポータルサイトにふさわしいと思うのですね。これからも既存のフレームを壊しつつガチでいってほしいと思います。若手コロッセウムの運営体制も次年度から大きく変わり,若手研究者のワーキンググループが主体となって運営に乗り出します。若手コロッセウムも来年で5回めを迎え,ようやく軌道に乗りつつあります。僕自身について言えば,もう若手研究者ではないので,また,若手が大きく成長しつつありますので,コロッセウムへの直接的な参加はないかと思いますが,ホームページの運営等でこれからも支援していきたいと思います。

これからも,細菌学の若手研究者に乞うご期待です!

2010-09-18

歓迎会だ!

昨日は,広島大学医歯薬学総合研究科の大学院生,當房君の歓迎会を行いました。當房君は,高橋一郎先生のところで腸管免疫を研究している,スラムダンクな好青年です。彼はうちのラボで,バクテリア変異株取得の実験手技を身につけるべく,短期間ながら在籍することになりました。

ということで,銀座で講演会を聴講したあと,総勢9人で新橋高架下の居酒屋さんに繰り出しました。そのなかには,ロンドンから一時帰国されているロンドンさん,卒業生の佐藤さん,薬局実習で外部に出ている十倉さん,特別研究員の金木さん,博士課程の久留島君,講師の桑江君が含まれています。こうしてみると,飲み会にはラボの人数以上に集まるのが,うちの特長かも知れません(笑)。

チャンドラセカール限界まで飲んだので,何を話したのかも覚えていませんが,それから當房君が宿泊している大学ドミトリーまでタクシーで戻って,これで帰るのも何だしナイトキャップを求めて大学前のバーに行きました。僕はカイピリーニャを注文。バブルを経験していない當房青年は,正統なるバーで何と!梅酒をオーダー。さすがに梅酒はないだろうと思ったのですが,ここのバーは引き出しが多いので,フランス産の梅酒を出してきてくれました。それからバーテンさんが青年のために,いくつかスコッチ・ウイスキーを。正露丸の匂いがするウイスキー,アイラ蒸留所のものは,ちょっと飲めなかったです。ごめんなさい。。。

****
追記: 幹事の桑江君,ご苦労様でした。常勤のスタッフは僕と桑江君の二人なので,二人で飲み代を払いました。研究室は身銭を切って運営しないと研究費も人も集まりません。上記人数ぐらいが僕と桑江君で,かかえ込める研究室の規模なのです。研究費の多さではなくて,身銭をどれぐらい切れるかで研究室の規模は決まるのです。身銭を切れば研究費もあとからついてくるでしょう。たぶん。。。

あわじフォーラムでの堀口さんは,自分の部屋を3日間フルに若手飲み会の場所として提供しましたが,あれはなかなかできないことだと思います。ウエスティンのラグジュアリーな空間が台無しでした。そして冷蔵庫の高いビールも開けられて,散々だったと思うのです。本人は寝落ちしてましたが,そこに,度量の大きさを感じましたね。

2010-09-15

ジェダイの石井健先生が来た!

昨日,独立法人医薬基盤研究所,アジュバント開発プロジェクトリーダーの石井 健 先生とお会いしました。先生の最近の研究は,インフルエンザワクチンの作用メカニズムを解明し,Science Translational Medicine (うちらが密かにリジェクト喰らった雑誌です!)に掲載されました。免疫の世界では石井先生の名前を知らない方はいないぐらいのスーパースター的存在です。

実は,厚労省の会議が北里大学であって,その休憩時間に私のラボに無理矢理来て頂きました。石井先生には数年前の内藤カンファレンスでご一緒頂きまして,3日間大いに語り合いました。その時に先生に「将来,何をやるのですか」と質問しました。石井先生からは「将来,ワクチンをやりたい」という答えが,ストレートに返ってきました。そうなんですかーなどと僕は相づちを打ちましたが,心の中では「もっと基礎の領域でぶちかましていくんじゃないの」と思ったりもしました。だけれどそれは石井先生の本心であり,現在,医薬基盤研究所で,ばりばりワクチンの研究をしているのです。ちなみに石井先生の論文を英語で検索すると,Ken J. Ishii です。本人は詳細を明かしませんでしたが,僕的には先生のミドルネイムをジェダイと決めております。

Ken Jedi Ishii  かっこよくないですか?

ちなみに僕の仮想ミドルネイムはタフ。ハードボイルドっぽくて僕的には気に入っています。「港区の電話帳に載っている。<タフ>という見出しの項にな」 あ,スペンサーシリーズ「初秋」のパクリです。ごめんなさい。

ということで,これから世界のワクチンを変えていくジェダイマスターの石井先生と写真をパチリ。世界は意外なところで繋がっているのですね。僕らの百日咳ワクチンも世界を変えていく,つもり。

2010-09-12

Airからminiへ:小さいことはいいことだ

さてさて,母艦として使用していたMacBook Airを新型Mac miniに変えました。MacBook Airもスペック的に問題なかったのですがファンの音が気になったのと,Time machineと呼ばれるバックアップソフトが動き出すと,全ての動作が遅くなるという欠点がありました。後者の問題は無線LANがボトルネックになっており,全体のパフォーマンスを引き上げる意味でもMac miniの登場です。

Mac miniは筐体もアルミになって,詐欺だろっ!ていうぐらいでかい電源部が内蔵されたので,全体としてのグレードは大幅にアップしています。イーサーネット接続でTime machine使用時のもっさり感も解消です。何よりも音がまったくしないという環境に,満足しています(ファンはあるのですが)。MacBook Airからのデータ移行は,Time machineのバックアップをminiに移すだけで,さくっと完了でした。つまりTime machineはバックアップソフトではなく「完璧なクローンを別な機種に移行するソフト」といったほうが正確かも知れません(だから重宝するのですが)。Mac miniにはHDMI端子が付属していたので,EIZOの液晶にHDMI接続しましたが,解像度が不足気味なので,通常のDVI接続にしました。

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あわじのような学会で重宝したのは,Dropboxでした。母艦となるMac miniとMacBook Airでのプレゼン用資料は,Dropboxでやりとりしました。このソフトの良い点は,すぐに同期が始まることと,同期の進捗状況がわかりやすいことだと思います。使用する機種が2つになって便利ソフトの殿堂入りです!ウエブのクリッピングはEverNoteで,論文ファイルやプレゼン資料等はDropboxでしょうか。

あと最新のGoogle chromeは思ったより進化していました。私のマシンではサファリより速いので,サファリ,Firefoxの出番が激減しました。chromeに変えてから,何故か,きちんとタブを使うようになりました。サファリからのデータ移行もあっという間です。サクサク感がありますので,お試しあれ。

2010-09-11

第10回あわじしま感染症・免疫フォーラムに出席して

今回は10回めのフォーラムです。区切りの良い数字で,招待演者として多くの先生方の前で話すことができたのは,幸運であったと思います。ありがとうございました。

1999年の3月にカナダ,ブリティッシュ・コロンビア大学から北里研究所に復職して約10年が経ちました。帰国してボルデテラ研究を開始するときに,東大医科研の笹川先生のもとで学位を取得した桑江君(現講師)が当ラボに入ってきてくれて,ほぼゼロの状態から立ち上げ,ここまで牽引してきてくれたことに感謝です。

今回のプレゼンは永松さん(現Washington University in St. Louis)のBopNエフェクターの研究内容がメインでした。彼女は2年前のあわじフォーラムにて,BopNのポスター発表からオーラルプレゼンに選ばれました。そのときに招待演者であったScott J. Hultgren教授にスカウトされ,ポスドクとしてセントルイスで研究に励んでおります。


さて,今回のあわじでは「当分の間はここで頑張って,きっちりとしたアウトプットをだしてやるぜ!」という出来事がありました。さて,そこで色々と考えたのです。残りの研究者人生を何に使うのか? これまで漠然と考えていたことを,はっきりと自分の目の前に提示してみました。結論としてボルデテラの基礎で10年やってきたので,次の10年はワクチン開発も視野に入れていこうと思いました。正直な話,ワクチンにはあまり興味がありませんでしたが,天命を知る年齢が近づいてきたこともあり,あと10年で何かを残していきたいと純粋に思うようになりました。論文も今まで歩いてきた軌跡として残りますが,しかし,数年前の論文ですら,すぐに忘れ去られてしまいます。研究者は前に進むことによって,研究者としての存在理由があるのですから,あとに論文が残されるという思いは自己満足にしか過ぎません。

そうなると,人材育成と社会還元に使おうというのが,僕の今後の10年のスタンスであります。そこで,n数をもっと確保できるところに研究拠点を移すというオプションも視野に入れて頑張ってきましたが,これについては可能性がゼロになり,再考しなければなりません。社会還元のほうは百日咳ワクチンをリモデルしていくというプロジェクトです。過去に北里研究所で樹立した東浜株は,昨今の百日咳の流行を見てみますと改良の余地が残されています。もちろん基礎あっての応用のスタンスは崩しませんが,残りの10年は社会還元することで,これまでお世話になったスタッフや諸先生方へ感謝をこめて,ペイ・フォワードしていきたいと思います。

また,視点を変えればどこに所属していても,きちんとグラントを獲得することで,人材育成のn(数)の確保は可能です。肝心なのは現状のシステムに合わせることではなく,現状のフレーム外から考えることなのです。まだまだ未熟ですが,今回のあわじは自分にとっても区切りとなる10年の集大成でした。これまで,僕は十分,研究を楽しむことができました。あとの10年は社会還元と,既存のフレームを取り払ったところで,人材育成のシステムを再考していきます。もちろん,基礎の領域でもリベンジしていきます。

追記: 今回のあわじでは,僕のほかに2名のスタッフと学生さん1名が参加しました。ここまで何とか途切れずに僕の研究環境があるのは,スタッフや学生さんのサポートがあるからです。ここ数ヶ月間,いくぶん足元がふらついていましたが,今回の学会できちんとリセットされ,ある意味絞り込むべきところが見えてきました。全ての繋がりに感謝致します。

2010-08-31

コアタイムを2つにわける

最近、ブログが更新できていないのは、おそらく早寝早起きのせいです。現在、夜の9時前ですが眠いです。


早起きが良いと思うのは、ランチをはさんで時間帯を大きく二分できるからだと思います。つまり午前中にもある程度まとまった仕事ができて、ランチでリフレッシュして、午後には別の懸案に集中する事が可能となります。
以前は、午前中の時間は少なく、少ないからメールの返信でもしようかなという事になり、そのまま雑用モードで午後に突入してしまいました。今は午前中の時間をどっぷりつかえるので、雑用は3-4時以降に回し、午前中と午後にそれぞれ4-5時間のコアタイムを作る事が可能となりました。


何でこんな事に気がつかなかったのだろうと思うこの頃です。
ただしどんなに遅くとも7時には仕事を終わらせるようにします。12時間以上の労働はしない、それよりも時間を有効に使い、家族との会話を楽しむようにしました。

ということで、本日2連続でブログの更新でした。お休みなさい。

気分はもうePub

AppleのPagesというワープロソフトがアップデートされた。今回のウリはなんといっても,ePub。つまり自分で書いたモノが,なんなく電子化されるということである。

そこで,以前書いたブログをePubフォーマットでエクスポートして,iBooksで閲覧してみた。

するとどうだろうか,駄文もそれらしく見えてしまう。日本語フォントはまだまだいけてないが,英語フォントは文書スタイルにあわせて,随時変更も可能だ。フォントサイズの変更や内部検索も機能している。

ということで,来週の講演内容はePubで書き出して,iPadで確認することにした。個人レベルの出版も加速される日が近いのでは。ちょっとだけ,すごいことになったと思う。

2010-08-19

正当なリベンジ

夏休み期間中は早寝早起きでした。その習慣を捨ててしまうのは、もったいないと思いました。そこで仕事に戻ってもこの習慣を維持しようと決意して、6-7時頃にはラボで仕事を開始するようにしました。

そのかわり夕方6-7時にはラボを切り上げ、晩御飯を食べたあとにラボに戻らないことも決意しました。コンスタントに仕事をこなすことを主眼として、体調管理を行っていきたいと思います。学生さんだって、ずっと私がラボにいるよりは落ち着くはずです(笑)。

このような習慣に自然と移行したのは、ベジタリアンっぽい生活をしているからかも知れません。夜の10時を過ぎると起きているのが、困難。家に帰って家族で晩御飯を楽しんで、お風呂に入っておしまい。規則正しい生活を続け、農作物を育てるような感じで、仕事に取り組んで行こうと思います。

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肋骨が折れてしばらく経ちますが、最近やっと腕立て伏せができるようになりました。しかし、上半身の運動をほとんどしていなかったので、辛いです。T君とスパーリングしている時に骨をおりました。復帰したらT君にリベンジです。復帰後、いきなり勝つことはできないでしょう。でも、そこそこ粘りたいですね。もしT君が私に楽勝したら、これまでの2ヶ月に罪悪感を感じることでしょう。でも、私がそこそこ粘れたら、お互いに失わなかった2ヶ月となるはず。それがT君に対する私の正当なリベンジです。

2010-08-15

意識のありよう

本日は北里大学正門前から清正公通りを抜けて、医科研、プラチナ通りを回って大学に戻るコースを新規開拓しました。2周回って約6キロの距離で、コンディショニングにほどよいメニューです。
普段は総合格闘技で汗を流しておりますが、実はランニングも楽しくなってきました。それは相手と向き合うものではなく、走っている中心に自分があるからです。五感をフルに使って、呼吸や足の裏を意識して走ることは精神面のメンテナンスに重要だと思いました。
やらなければならない雑事が多過ぎると、ありもしない不安でストレスに晒される事になります。人間の悩みのほとんどは現在ではなく、おこるかどうかわからない未来のことであったり、おこってしまった過去の事であったりします。
過去から学び、未来に対してきちんと向き合えるのが人間の醍醐味だと思うのですが、どうも考えすぎて「現在」にフォーカスがあってないのが、現代人の特徴かも知れませんね。
ということでランニング中は、呼吸、姿勢、目線、足の裏、膝の状態などに意識が集中しますから、あれこれ思い煩っている自分が、「現在」の自分に戻ってくることができるのです。意識があっても、身体がなければ、我々は物理的に行動できませんから、ストレス発散のためにも、「意識を現在に置いておくこと」、そのためのランニングを楽しんでいます。

*****
追記: 東大医科研コースは高低差もあって,心肺機能の強化によいかも。

Google マップ URL: http://maps.google.co.jp/?q=http://share.abvio.com/3bb1/5a30/4c42/a011/Runmeter-Run-20100815-1833.kml
短縮 Google マップ URL: http://j.mp/cz7PBn
スタート: 2010/08/15 18:33:07
ランタイム: 30:43
停止時間 : 0:08
距離 : 5.95 km
平均 : 5:10 /km
最高ペース : 4:00 /km
登り : 37 メートル
カロリー : 387

2010-08-14

30年前の記憶


昨日,高校時代に同じ山岳部に所属していたO君と久々にお会いしました(写真右から2人目)。そのときに山行の思い出深い画像を頂きました。つい先日,甲子山系の山行について語りましたが,O君も一緒でした。冬の安達太良山に登ってブリザードのなかで道に迷ったときも,O君と2人での山行でした。

この画像は,山形と福島の県境にある飯豊連峰に出かけたときの様子です。初めての本格的な縦走で,しんどかったのを覚えています。下山したらコーラをたくさん飲んでやる! そんなことをずっと思いながら,まわりの風景を見る余裕もなく,登り続けたのを覚えています。私は山岳部に1年しか所属していませんでしたが,O君は3年間登り続け山岳部の部長として,後輩の指導にあたりました。私は大学に入ってから単独行で山に行くようになりました。O君とは高校を卒業してからも連絡を取り合い,飯豊連峰を再びアタックしたのを覚えています。石転び沢を直登し,彼の強靱な体力はまったく衰えていなかったのを覚えています。

O君とビールを片手に,30年前の記憶をふらふらと辿っていきました。
さて,私はどこにいるでしょうか? 正解は,








右から5人目でした。

2010-08-13

充電完了!



夏期休暇も本日で最終日。家族で思う存分,休暇を楽しみました。
今回は,高校時代にお世話になった甲子山付近にも訪れることができました。甲子山に登ったのはかれこれ30年以上も前の高校時代です。ちょうど甲子温泉大黒屋さんを下ったところが登山口でした。頂上の風景は覚えていませんが,帰り際に雪の斜面をピッケルを使用しグリセードで降りたら,山岳部顧問の先生に「おまえらには,グリセードはまだはやい!」「もう一度頂上まで登って,降りなおしてこい」と怒られたのを覚えています。
登山口付近を散策し,それから,大黒屋さんの源泉掛け流しの温泉に入りました。水深1.2 mもある不思議な湯治場でした。しかも単純鉱泉で透明度が高いので,何か水槽に入れられた魚のような感じがしました。

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また,娘の希望で近所にキャンプに行きました。この年になって,再度,登山用品を出すとは思っていませんでした。何故なら結婚するときに,山は登らないと約束したからです。20年以上前にしまったピーク1ストーブが,やはり当時の燃料で一発着火したのは感動でした。それからノースフェイスのテントVE-23も久々に出しました。出発前日に全ての山行備品にチェックを入れて足りないものは購入しました。こういった備品の手入れとかも山行の楽しみだったなあとしみじみ思いました。ほとんどが単独行でしたが,今は家族ができて,テントに寝泊まりするのは有り難く,そして不思議な感じがしました。

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さてさて休暇中はハーフマラソンを含めて40キロ以上を走ったことになりますが,フルマラソンの距離は,まだまだ未知の領域です。とりあえず30キロランに向かって時間をかけて調整し,その後にフルマラソンにせまりたいと思います。肋骨が完治する頃には,心肺機能は確実に進化していることでしょう。総合格闘技のジムに戻っても,はじめからフルスパーリングが可能なはずです。スパーリングに戻るには,上半身の強化も多少必要かも知れませんが,あとはやるだけです。
ということで,強くなってラボに戻れることに感謝です。月末は細菌学・若手コロッセウムで,9月にはあわじフォーラムです。ラボのスタッフ,学生さんに感謝です!



第4回細菌学・若手コロッセウム:アップデート

第4回細菌学・若手コロッセウムのアップデートを行いました。

発表形式,招待演者,アクセス等の詳細をご覧頂けます。
22グループ,50名以上の参加者となりました。

以上,細菌学・若手コロッセウムのウエブ管理人からの連絡です。

2010-08-10

夏期休暇

駅前は用水路が流れるのどかな風景でした。
先週,学内学会であるバイオサイエンスフォーラムと北里微生物アカデミーが十和田にて開催されました。学会が終わった後,実家の福島にて夏期休暇を頂いております。2010年も折り返し地点をとっくに過ぎましたが,なんとかここまでこれたのも,スタッフと学生さんの協力があったからだと思います。ありがとうございます。

さてさて私の夏期休暇は,ほぼ毎日のスケジュールが決まっています。毎朝,近所を走ったあとに,メールの返信,現在すすめている総説(しかも連載)の執筆などを行います。これを午前中の時間帯に割り当て,午後からは家族と過ごします。午前中は仕事で,午後からは休暇を満喫しています。

最近,肋骨を痛めてしまい,心肺機能を維持するためにランニングをはじめたのですが,ジムのKさんに「どうせ走るのなら東京マラソンに出れば良いじゃないですか」と言われ,今の現状では到達できないような目標が欲しいと思い,東京マラソンにエントリーしました。しかし,がむしゃらに走ってもフルマラソンはこなせないと思い,小出監督の「マラソンは毎日走っても完走できない」と,中野ジェームズ修一氏の「ランニングの作法」の2冊を購入して,体力作りを一から学ぶことにしました。この2冊はベストな選択であったと思います。シューズの選択からはじまって,ストレッチの方法,フルマラソンまでのメニュー作りと詳細に解説されています。フルマラソンをはじめる方は,この2冊から如何でしょうか。

ということで,RunmeterというiPhoneアプリで毎日の走行距離を管理し,先日はついにハーフマラソンの距離を実際に走ってみました。完走できたのでハーフマラソンには出られるという自信がつきました。まあしかし15キロぐらいからぐだぐだでしたので,ペースをもう少し落としてコンスタントに走れるようにしたいと思います。また,マメができやすい箇所を発見。10キロのランニングでは解らなかった弱点です。マメ対策には5本指の靴下が良いと思いました。最近ではランニング用の靴下もたくさんあるので,侮れないです。

Runmeterは10分ごとや1キロごとにペースを教えてくれるので,10分間をジョギングにあて,1キロは速いペースで心肺機能に負荷をかけるといったトレーニングを容易にしてくれます。何処までも続く農道を走れるのは有り難いです。iPhoneのマップで現在地点を確認できますから,色々なルートの発見が可能です。

抽選にあたらなければ東京マラソンには出られませんが,当たってからではフルマラソンの体力作りは無理。走るというトレーニングは今まで嫌いなほうでしたが,怪我をしてから走るのが楽しくなりました。早寝早起きで体調管理をきちんと行いながら,休暇を過ごしています。また,こういった生活を日々のなかで実現していきたいと思います。ありがとうランニング。奥が深いぜランニング!

甲子山の登山口付近にあった大黒屋温泉は,いつの間にかリニューアルされてました。甲子山に登ったのはかれこれ30年前で,その当時は砂防ダムもありませんでした。その砂防ダムも,もう土砂でいっぱいになっています。ダムができる前は小さな沢でしたが,そこにテントを設営して朝からアタックしました。沢を流れる水の音が気になって眠れなかったのを覚えています。

じっくり,ゆっくり,読んでいます。

実家では寺子屋時代の机を愛用しています。ミニマムな環境で正座してマックに向かいます。

毎朝,大自然を満喫しています。ほぼ4キロの周回コースです。


十代の頃はつまらなかった風景も,今では貴重です。

2010-07-28

Wi-Fiとジオタグで少しだけ幸せになってみる。

昨日は雨がふりそうな天気で、走りやすかったです。

短縮 Google マップ URL: http://j.mp/cuBHU1
スタート: 2010/07/26 17:34:39
ランタイム: 53:40
停止時間 : 0:00
距離 : 9.13 km
平均 : 5:53 /km
最高ペース : 4:09 /km
登り : 368 メートル
カロリー : 629
公式ルート : いいえ

GPS機能が色々なソフトについて便利になりました。ランニングはRunmeterというiPhoneアプリで管理しています。1キロごとにラップタイムをだす事が可能ですし,同じルートであれば,前回と比べてタイムが短縮されたのかを知ることができます。ついついペースアップになりますので,40代後半は膝関節に注意です(早速,サプリメントを注文しました)。
******
本日,WiFi機能がついたEye-Fiメモリーカードとデジカメが届きました。ラボの桑江講師がEye-Fiを購入し,それを見て「やっぱり良いのではないか!」と激しく思い,衝動買いしました。デジカメは妻に接収され,長らく経過していますのでリコーCX2を購入。CX3が出ているので旧機種で安くなったことを強調しておきます! リコーのデジカメの良いところは,室内でも明るい,空が青いことでしょうか。これにEye-Fiを装着することで,画像をWi-Fi経由で自動的にMacBook Airに取り込めます。画像にジオタグを貼り付けられますので,旅行後に撮影した場所の確認が可能です。

MacとデジカメをUSB経由で接続することは,意外とめんどくさいと思っていたので助かりました!
行動半径も広がりそうです。

2010-07-25

オープンラボ、再会、モヒート

昨日はオープンラボでした。今回から私がオープンラボの担当となり、若干の不手際もありましたが何とか無事に終了しました。暑いなかご参加頂きました学生さん、ありがとうございました。

そしてラボを訪れる学生さんの合間をぬって、III型分泌阻害剤の論文を英文校閲にメールで送信しました。もう少しで投稿です。。。

ラボをでて田町「湯浅」にて、同級生と久々の再開。海外生活が長くなかなかお会いする機会がなかったですが、お元気そうでした。同席した娘さんはバレリーナで、とても美しく、体幹が凛としていました。バレリーナはこんな体の使い方をするのかと、アスリート的に参考になりました。軸がしっかりしていないと、しなやかで美しい動きがだせないのでしょうね

楽しく焼酎を飲んだあと田町駅で別れ、本屋さんで「考える人」を購入。村上春樹のロングインタビューの掲載号です。それからBARに立ち寄ってカクテルで酔いざましをしてから帰ろうと思い、マルガリータのオンザロックを注文。本を読もうとしましたがバーテンさんの話が面白く、結局、本を開くことはありませんでした。それからモヒートで体をシャキッとさせようと思い注文を出すと、15分ぐらいかかりますよとバーテンさんに言われました。モヒートはハバナクラブとライム、それにミントの葉っぱがあれば簡単に作れるのですが。15分かかるという謎を解明すべく注文。なんと、ミントの葉に通っている葉脈の一番太い部分を一枚一枚丁寧に取り除く作業が始まりました。こうすると変な苦味がなくて味が丸くなるらしいのです。これで謎がとけました。丁寧に作られたおいしいモヒートで喉を潤して、お店をあとにしました。

歩いてみれば意外に酔っていました。カクテルは酔いざましにはなりませんでした。

2010-07-19

全てはコロッセウムに通じる!?

もうすぐコロッセウムの季節がやってきました。私も階級を1クラス下げての挑戦です。

現在,負傷していますが心肺機能の強化をかねて,ランニングをエクササイズに取り入れました。結局,RunmeterというiPhoneアプリでログを取ることにしました。また,このソフトを利用して自転車やハイキング等の旅程ログをとることも可能です。いろいろと使えそうです。

短縮 Google マップ
ランタイム: 55:59
停止時間: 0:00
距離: 9.20 km
平均: 6:05 /km
最高ペース: 4:12 /km
登り: 54 メートル
カロリー: 575

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本日は,このペースだったらどんなに走ってもOKなんじゃないのというスピードで走りました。このペースで20キロぐらい走れたところでハーフを視野に入れてペースを上げていき,次はフルマラソンですかね。まあでもアキレス腱の上のあたり筋肉がこわばってきたので,走るための筋肉ではこのへんの強化が必要なのですね。今は,ともかくも,どこまで楽しく走れるかです。神宮までいけば周回コースもありますし,周回コースに入ったトレースは青い円になるはずです。スプリングエイトみたいな感じですかね。焦っても骨はつかないので,今はランナーとして目指せフルマラソンです!

2010-07-18

テストラン

昨日は、六本木で「借りぐらしのアリエッティ」という映画を観にいきました。映画館、昔は並んでいましたが、今ではインターネットでチケットがとれる時代になったので、余裕をもって行けるもいいですね。映画の内容的には単純なストーリーでしたが、古い日本の情景と家の下に小人が住んでいるという内容がうまく溶け合って、家族で楽しみました。今の映画館にはポップコーンやドリンク類のトレイもあって、昭和の人間としては映画館をとりまく空間は向上したと思います!

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実は肋骨を折ったついでに長距離系のエクササイズを取り入れて見たいと思いました。そこで、映画の帰りに複合施設を散策。六本木の地下鉄駅付近にアディダス総本山みたいなお店を発見。そこの店員さんにマラソン用シューズを下さい!と先制攻撃をしてみました。店員さんは別にうろたえることもなく、マラソン対応のレーシングモデル「adiZERO」を出してきてくれました。このモデルはいくつか種類があって、最終的に「これは俺の足型で作られたモデルですね」というぐらいピッタリしたのが「adiZERO JAPAN HL」という限定バージョン。しばらく店内を走り回ってこれに決めました。実はレーシングシューズは初めての購入です。

ということで、本日、テストラン。大学からいつものように六本木方面へ。そのときにハッとひらめきiPhoneアプリを検索。そこでJogBoy無料版をダウンロードしました。結構正確に、走ったところをトレースしてくれます。ちょっと感動。adiZEROは思ったよりも着地が柔らかで、どこにも違和感を感じませんでした。金曜日にスクワット250回していなかったら、もう少し良いタイムを出せたのになーなんて、負け惜しみ的な発言をしておきます。俺のマラソン人生はここからです。次は皇居あたりの周回コースで信号機でストップすることなく走りたいです!

2010-07-13

第4回細菌学•若手コロッセウム

第4回細菌学•若手コロッセウムが修禅寺にて開催されます。詳しくはココをご覧下さい。

今回は法政大学の川岸郁朗先生が世話人を務めます。前回は、宮崎大学の林哲也先生が世話人となって、ゲノム関連の話も交えた素晴らしいワークショップとなりました。さてさて今回は川岸先生がどんな糸を紡いでいくのか楽しみであります。

ということで、8月後半に修禅寺でお会いしましょう。ラボからは桑江講師、博士課程の久留島君、そして私が参加します。8月前半は学内の学会で十和田に出張で、後半はコロッセウム、それが過ぎるとあわじの感染症•免疫フォーラムです。学会•ワークショップが目白押しですが、何とか波に乗って行きたいと思います。

*****

この波に乗る感覚は重要です。僕のなかでは5月ごろは波に乗っていたのですが、今は沖に出ようとして、波につぶされて真っ白な泡のなかで、それでもしかし肺にはたくさん空気があって、リーシュの先にはしっかりとボードがついていて、もう少し上下の感覚をつかむまで、じっとしていよう的な人生を送っています。おまけに肋骨も折れてますし、今は物理的にも静かに体感部を鍛えている時期なのです。

今は波の流れに身を任せるのですが、逆に全く次元を変えて、今までとは違った波に乗ることも可能です。そのためには新たな視点からのビジョン形成が必要なのですが、ビビッドな感覚に至るまでのエネルギーもたりません。結局のところ、まだまだ現状の波に満足してるのかも。だから、たくさんの学会に出て、たくさんのエネルギーを共有する時期なのかも知れません。肋骨が回復していないので、コロッセウムでは打撃を中心に組み立てて行きたいと思います。早いラウンドで決着をつけないと自分に不利になるので、先手必勝で行きたいと思います。負けねえ。

2010-07-12

久留島君の初論文!

EspJ effector in enterohemorrhagic E. coli translocates into host mitochondria via an atypical mitochondrial targeting signal, 
Microbiology and Immunology, Volume 54 Issue 7, Pages 371 - 379 (2010)

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久留島君のEspJエフェクターの論文が上記雑誌に掲載されました。また,蛍光顕微鏡像が表紙カバーに選ばれました。こうやってかたちに残ったことは,本当に嬉しいです。博士修了までまだ時間がありますので,あとは失敗を恐れずに思う存分好きな実験を行ってください! 

ゆけ,久留島,どんとゆけ。


追記: 過去のパーティーはこちらです。Microbiology and Immunologyは,日本細菌学会,日本ウイルス学会,日本生体防御学会が共同で編集を行っている雑誌です。

2010-07-11

中心はどこか

骨折してからほとんど走っていなかったので、少しだけテスト走行しました。前線基地から広尾に向かい西麻布交差点を越えて、右折して星条旗通りへ。なだらかな登り坂をしばらくすすむと国立新美術館です。そこで息を整えてからミッドタウンまでゆっくり走り、芝生にて休憩。そこから六本木ヒルズ方面に進んで有栖川公園まで続く緩い下り坂をストライドを広げて走りました。まだ折れた肋骨は痛みましたが、テーピングで固定しておけば大丈夫です。新美術館、次の目玉はマン•レイ展です。

http://twilog.org/akioabe/date-100710

練習から長期離脱すると通常のメニューをこなすのが辛くなります。特に心肺機能はすぐに落ちますので、走ることは重要です。また、肋骨をかばうことで骨盤がズレることがありますが、これはMBTというシューズで対処していました。本日は久々にニューバランスに履き替えて走りました。梅雨の時期なのに意外と湿度がなく、とても走りやすい日でした。

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走って汗をかいて体の底からリラックスしました。仕事の事を考えずにリラックスに集中しました。忙しいとまるで忙しいことが仕事であるかような錯覚を抱きますが、いったん外して、自分の本当にやりたいことは何なのか、再確認が必要だと思います。特に研究者のような職業のボスは、忙しく働いているような人が好きですから、忙しければOKみたいな習慣からは脱却する必要があると思います。重要なのは本当に自分がしたいことは何なのか? ここに尽きると思います。この研究をやれば科研費が通りやすいとか、企業からグラントをとりやすいとか、そういったものを全て取っ払って、自分のやりたい方向性はこれだと見えれば、あとは突き進むだけです。逆にそこが確実に見えたヒトは、次に進んでいるのですが。体のメンテナンスも重要ですが、自分が自分であることの確認も重要だと思います。誰のための研究なのか。いつも自分が中心にあるべきです。

2010-07-10

iPadのアプリ

肋骨が骨折しているときに,ちょうどiPadが届きました。ジムにいけない鬱憤をiPadのアプリにつぎ込みました。1週間ほど使用してみて気に入ったソフトがいくつかありましたのでご報告致します。

【PDF閲覧系】私は論文PDFをMacBookAir上ではPapersというソフトで管理しておりますので,Parers iPad版も入れました。これによってデスクトップPCとiPadでのPDF同期が可能です。この同期にはWiFi必要ですが,いまや全てのPDFライブラリーを持ち歩けることがすごいことだと思います。Papers内に入っている論文で気になったものはiAnnotateで書き込みながら読んでいます。マーカー,下線,手書きなど充実しています。注釈を入れたPDFがPapers上でも反映できればさらに二重丸ですが,将来の楽しみに取っておきましょう。

【その他便利ソフト】最も使用しているソフトは,このブログにも書いたSimplenoteというソフトです。シームレスにPC, iPhone, iPadで文書を書き進めていくことが可能です。また,RSS閲覧系のアプリとしてはNewsRackを入れました。画像も閲覧可能で,ツイッター上にも簡単にアップ可能です。ツイッタークライアントソフトはEchofonです。コメント付きリツイートが簡単にできるので重宝しています。Evernoteは,もちろん入れております。

まあしかしこれまでブログやHPはデスクトップ上で閲覧していましたが,今ではほとんどiPhoneかiPadで閲覧しています。たくさんの情報を効率よく,拾ったり捨てたりすることが,RSS閲覧アプリで可能になりますが,実はこういったソフトの恩恵を味わったのは,iPhoneを購入してからです。

それではよい週末を。

画像は,NewsRackの画面です。

2010-07-09

学会関連あれこれ

これから有休をとってウォーキング・ウイズ・ダイナソーを観に行きます。最近、ブログ・ツイートも億劫でしたが実はこれの準備で忙しいのでした。コンビーナの先生方のご協力を頂きまして、プログラムも最終バージョンに迫りつつあります。本当にありがとうございました。↓

IUMS 2011
http://www.congre.co.jp/iums2011sapporo/data/general.html

上記学会は来年の秋に開催されますが、同時期に開催予定の細菌学会関東支部総会の世話人を仰せつかりました。国際学会と関東支部総会の準備が重複しておりますが、よろしくお願いいたします。
関東支部総会は北里大学の白金キャンパスで開催予定です。若手研究者をピックアップしたシンポジウムや、できれば私の友人のNIH関連の人間を引っ張ってきて(旅費・宿泊費の準備が不要なので)、プチ国際学会に近いものにしたいと思います。よろしくお願いいたします。

2010-07-06

減量中。。。

「骨折なう」と、何ともアホなツィートをしてから早くも10日が経ちました。まだまだ肋骨が痛みますが、ようやくこの生活にも慣れて来ました。
年齢を重ねると筋肉をたくさんつけるよりも自分の適正体重で戦うほうが理想だと思い、現在、徹底的な体質改善を行なっています。20年前は63キロを維持しており、やっとこの体重に戻って来ました。これよりあと1キロ減らすとブラジリアン柔術のプルーマ級という階級になります。今はここを目指しています。ビールを取らない。余分な油を取らない。肉を取らない。これだけで無理せずに数キロ落とすことができました。
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まあしかし、スクワットとか生活は単調です。あと、基礎訓練も退屈ですが今の自分には必要です。お風呂のなかでは、手を閉じたり開いたりで、これを数百回繰り返します。また、足首回しも数百回繰り返します。長期離脱すると、アキレス腱固めとかに弱くなりますので、注意が必要です。お風呂で温まったら、冷水を浴びて、これを何度か繰り返すことで筋肉をリラックスさせます。ロシアのサンボの選手がやっている方法だそうですが、実際に筋肉が柔らかくなるのを実感できます。肋骨を負傷しましたが、違った練習方法、リラックス方法を模索する機会に巡り会えました。
地道に焦らず、進んで行くしかないですね。それでは~。

2010-07-04

iPad、老眼なら買いです!?

ついにiPadを購入しました! もしあなたが老眼なら、ずばり買いでしょう。これまで紙媒体の論文を読んでいる時に、WEBで調べたり別な論文を引っ張り出したいときには、その都度、眼鏡をつけたり外したりで億劫でした。PDFに注釈をつけながら、ウィキったりできる点はさすがに電子端末だと思いました。将来的にはPDF注釈用のソフトであるiAnnotateとPapersの親和性が高くなるようなことがPapersのディスカッションボードにありましたので、これは期待して良いでしょう。
iAnnotate, i文庫HDは購入して良かったと思います。昨日来たばかりなのでiPadの評価はこれからですが、老眼なら買いであると、アバウトな判断をしておきます。

2010-07-02

うまく言えないけど。。。

先日の日本対パラグアイ戦は、僕の観たあらゆるスポーツ観戦のなかでもダントツに光っていた。でも、あの時の感情をうまく表現することができない。試合全体をおおっているような一体感と呼べば良いのか。もちろん日本に勝って欲しかったけど、何か、勝敗を超えた大きな流れを感じたような気がする。
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あの試合を観ながら、今の自分は他者との大きな一体感に欠けているのではないかと思った。何か小さなものを守ろうとして、大きな流れに身を任せられないスケールの小さな自分を感じた。命の取り合いのような緊迫した試合を観て、自分と他者とのやりとりに、知らず知らずのうちに奥歯に少しだけ力をいれてしまうような、大きな流れのなかに身を委ねられない、スケールの小さな自分を感じたのである。もう一度、まわりを取り囲んでいるものに、すんなりと身体を預けてみよう。まとまりがないけど、アップします。

2010-06-27

笑わせないで下さい

先日の金曜日に肋骨を痛めました。ブラジリアン柔術のスパーリング中に下から攻撃しようとしたところ、逆に相手が膝をいれてきたので、強引にスィープしようとしたら肋骨に激痛が走って終了。アイシングしてからタクシーを呼んで、病院の夜間診療に行きました。そこには外科のあんちゃんがいて、でもそのあんちゃんは外科なのですが骨折は見れないと言って、でもCTを撮られました。明らかに骨がずれており、でも綺麗にずれていたので良かったです。しかし、最近のあんちゃんたちは、CTに頼りすぎではないのかい。まあ、こんなことだろうと思って、翌日はその病院ではなく、近所の接骨院に行きました。その先生は接骨のプロらしく、きちんと触診してくれて最終的に1本の肋骨がずれていることを見つけてくれました。そしてその先生がある一点をついたときに激痛が走りました。ということで伸縮性のあるサラシのようなもので、ぐるぐる巻いています。お願いだから笑わせないで下さいね。咳をしたり笑ったりするのが苦痛です。寝返りもしょうもないくらい、うてない。
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しばらくはスパーリングができません。絶好調だと思った時が実は怪我したりするのですね。本日はよもぎ湯でゆっくりして、明日からメニューの再構築です。
手足首の強化、スクワットは可能ですし、揺れでひびかなくなったらランニングから始めて、心肺機能を鍛えようと思います。肋骨はしばらくはお休みですが、それ以外の部分で圧倒的に進化させるということを覚悟すれば、怪我も怪我ではなくなります。僕はいつもそのように怪我と向き合っております。プロのアスリート目指してますので、まあそのへんの意気込みは半端ないです。それでは〜。

2010-06-24

眠れない夜は。

本日は午前中に教授会があって、それから細菌学の講義。大学院なので講義コマ数は学部よりも少ないが、それでも準備に追われギリギリまでドタバタしていた。今日はグラム陰性菌における分泌装置の講義。IV型分泌装置の外膜・内膜のチャネル構造はつい昨年報告された。毎年ごとにアップデートが必要である。
講義が終わったあとは、すっかり憔悴しきって、しばしコーヒーを楽んでから、来年開催のIUMS 2011のお手伝い。
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実は本日、眠くて眠くてしょうがなかった。ベジタリアンになってはや1ヶ月が過ぎた。ベジタリアンになると肉がとても刺激的。昨日の晩ご飯は野沢屋で久々のもやしそば。もやしとお肉の細切りあんかけがのっているとても美味しいラーメンだ。ところがこの肉が今の自分には強過ぎて、結局、一睡もできなかった。先日はハムサンドで眠れなくなった。晩ご飯のお肉は、かなりカフェイン的な作用があるらしい。ということで本日はサッカーを観戦しないで寝ます。ニッポン頑張れ。
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本日もしつこくiPhone+ワイヤレスキーボードの環境でアップします! 軽くて便利です。

こんにちはiOS

昨日、iPhoneのOSをバージョンアップしました。私が最も感動したのは、Apple純正ワイヤレスキーボードでの入力が可能となった点です。ワイヤレスキーボードならもっと小さいのもあるのですが、打鍵がズレるのはストレスですし、何よりもキーボード上からMacを使っているような感覚で、ボリュームをコントロールしたり、iPhone液晶の明るさを変更できる点に、このキーボードの醍醐味?があります。
ということで、3GS環境でiOS4にして正解だったと思います。いや正解でなくてもiOSをインストールしたことでしょう。
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また、このブログはSimplenoteというソフト上で書いております。名前の通りシンプルなソフトですが、様々なメモをサーバーに保管することが可能です。このソフトの利点として、iPhone上で書きなぐったメモをMacのクライアントソフトを用いてシームレスに加筆訂正が可能なことであります。このソフトは「シームレス」に特化しており、その潔さが気に入っております。ということで、iPhoneでのメモ書きもそこそこ使えるレベルにあることを確認しました。驚いたのはモタモタしないでストレスなく文字変換してくれることです。それではこの辺で失礼致します。
あ、コピペのショートカットも使用可能です!

2010-06-20

アメ横界隈

本日は家族でアメ横に出かけました。家族でアメ横に来るのは久しぶりで、父の日をアピールして、山の店でクライミングパンツ2本とグレゴリーのパックを購入しました。クライミングパンツの一つは平山ユージモデルで、もう一つはインド綿を使用したヒッピー風のものです。ユージパンツはこれで3本めで、コットンなのに軽くてストレッチ性にも優れています。おまけに金属やプラスチックのバックルを使用していないので、グラップリングのスパーリングに使用できるのもイケてます。こんなに優れたパンツがノースフェイス正規代理店にもおいてない場合があるのはどうして? 特に夏の季節は乾きやすい機能性素材で、クライミングパンツがうまってしまいます(私は機能性素材のテラテラした感じが、苦手です)。1年の大半をクライミングパンツで過ごしている私としては、アメ横にあるマニアックなお店でユージパンツを追加補充しました。ヒッピー風のパンツもはきやすいですが、ラボには着て行けそうにもありません。


そして、かれこれ20年近く愛用していたLoweのテクニカルパックがどこかにいっていました。また、これまでノースフェイスのショルダーバッグで総合格闘技のジムに通っていたのですが、肩関節を脱臼して以来、ショルダーバッグが苦痛になってきました。ということで新しいパックを購入するために色々まわりました。気がついたら日本ではLoweという製品はあまり見かけなくなりました。そして今回気にいったのは、グレゴリーのパックでした。グレゴリーといえば大分前に流行っていたので、これだけはイヤだなと思っていたのですが、意外と良いです。以前はLoweに遠く及ばないと思っていたのですが、ハーネス部分やヒップストラップも大分改良が重ねられたと思います。柔道着を入れても十分な大きさなので購入しました。


それから娘が買い物に飽きたというので、不忍池にてボートを激しく漕ぎました。チビのほうはボートの舳先に陣取って、舳先についていたロープを左右に引っ張ることで、ボートが左にいったり右にいったりしていると勘違いして、こっちはそれに合わせるのが大変でした。まあでも肩関節と背筋のよい訓練になりました。それから東大のほうに上がっていき、工学部にあるスタバで休憩してから前線基地に戻りました。


こうやって楽しく過ごせることに感謝です。



ボートなう。






2010-06-17

気分はもうイチロー、そして、iOS

あのイチロー選手も使用しているマルチリフレクサーを購入! 足裏を激しくもみます。いやしかし、iPad買えたなあ。。。



↑ これ何だかわかりますか? これはイチローも愛用しているマルチリフレクサーの最新バージョンです。足裏を優しくマッサージするのではなく、ゴキゴキと力強くもんでいきます。15分もマッサージすると、あまりの痛さに体中からじっとりと汗がでます。このご時世、普通ならiPadを買うのですが、我が家はマルチリフレクサーで勝負です。


本日は久々にバーガーマニアに行きました。ハムサンド、美味しかったぁ。3週間ぶりに食べる生野菜やポテト、ハムサンドのなかの卵も美味しかった。知り合いに久々にお会いして、それではバーガーマニアに行きましょう!となりました。最近は、ほんとベジタリアンぽい生活をしているので、久々に頂く食材の味に感動しました。


そういえばバーガーマニアのモーリー(オーナー)は、こんどiPhone4を買うらしいです。あのディスプレイいいなあ。しかし、日本企業はアップルにあんなにやられてしまって良いのだろうかと心配になる。そんでもってiPad。もう怒涛の攻勢ですね。


Windows Mobile 7がでればiPhoneを追撃できるかも知れないが、アップルのすごいところはコンピュータとモバイルのOSを2つにわけて、アップデートの手間をシンプルにしていることだ思う。iPad, iPod, iPhoneはiOSが一手に引き受けて柔軟にアップデートできる点は素晴らしい。しかもiPhone4のリリースにあわせて、アップルは新しいCPUであるApple A4をデザインしてきた。iPhoneの実装化技術を考えれば、ちがったコンピュータの未来がある。ニュートンでできなかったことが、今、手のひらのなかにあるのだから。。。既に実装化テストでパスしているiOSとApple A4の組み合わせは、パーソナルなコンピュータが次第に携帯というデバイスのなかに収まっていく方向性を見せてくれる。そういえば最近、MacOSのメジャーアップデートの方向性が見えてこない。また大々的に発表もされない。ということで、なおさらiOSとApple A4の統一路線が鮮明に見えてくるのだけれど、考えすぎだろうか。まあしばらくは、アップルという企業で楽しめるはずだ。



2010-06-14

素食のススメ

五月中旬から始めたベジタリアン生活もようやく落ち着いてきました。基本は「玄米がゆ」と「野菜のお味噌汁」(ただし茄子は除きます)、それに少々のお漬物。肉、魚、卵は食べません。これがデフォルトの設定です。まあでも厳密ではありません。普段はアルコール、ジュース類、砂糖も抜いていますが、コーヒーは1日1杯は飲みますし、飲み会には出席します!


たかだか20日間ほどですが、劇的に改善された症状があります。あれほど蝉時雨のように鳴り続けていた耳鳴りが聞こえません。つい先日までは認識できるレベルにあったのですが。あと意外なのは、ジムでのスパーリング後のシャワーです。以前はどんなに汗をかいていても、冷たいシャワーは浴びれませんでした。今は冷たいシャワーが気持ちがよくて、熱いシャワーと交互で浴びています。玄米食は体を温めると言いますが、体幹部から温かくなっているのかも知れません。体重は徐々に落ちてきていますが、体力的な衰えはありません。ジムの若い子たちは「肉を食べないとやばいっすよ」と言いますが、スパーリングは5分 X 8回でも大丈夫ですし、内臓の脂肪が減った分だけ、エスケープできる空間も増えた感じがします。


基本ベジタリアンですが、外食等で肉や魚が出された場合は有り難く頂きます。また、自宅では食事に彩りをそえるために、食器に気をつかうようになりました。伊賀焼は自然食にあった器だと思います。伊賀焼の炊飯器が欲しいです。食事に油を使用しないので、洗剤を極力使わずに食器を洗っています。ということで、なんちゃってロハス的な生活はまだまだ続きます。




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Chez Tomoの野菜プレートです。



2010-06-13

ラハイナまで来た理由

先週のツイートで片岡義男さんが書いた小説について触れた。 アマゾンを検索しても片岡さんの小説は、もう手に入らない。私は片岡さんの作品をほとんど蔵書していたが、カナダに留学するときに全部あげてしまった。当時、赤い背表紙がとても新鮮であった。


なんとかして読みたかった。電子化されていないのか? 電子書籍の先陣的な存在である青空文庫は、著作権切れの作品しか扱わないので、著作権が残っている片岡さんの作品を読むことはまだまだ先になりそうだ。と思っていたら、なんと片岡さんの希望で、青空文庫に掲載されることになった。そこでiPhoneアプリの豊平文庫を購入して、早速、片岡さんの作品「ラハイナまで来た理由」をダウンロードした。著作権は残っているものの、絶版状態に近い作品が青空文庫で蘇るのは有り難い。しかしそれには作者の覚悟が必要である。今年の3月で片岡さんは70歳になられる。ちょうど70歳の誕生日に「ラハイナまで来た理由」が青空文庫に掲載された。いかにも片岡さんらしい清々さを感じた。


*****


2010年2月3日よりツイッターを開始した。今では備忘録としても愛用している。断片的なツイートをiPhoneアプリのMomentで日記のように管理している。もちろんMomentに直接日記として書きこむことも可能だが、ほとんどはツイートを自動的に取り込んでいる断片的な日記である。MomentはFlickrにも対応しているので、ツイッタークライアントをechofonにして画像のアップをFlickr に指定している(多くのツイッタークライアントのなかでもFlickrを指定できるものはそう多くないと思う)。140字の断片的なツイートを読み返して、あとで思考の塊として何かが浮かび上がるのを待っている。まあ浮かび上がってこないかも知れないが。


ツイッターのタイムラインは夢の記憶のように断片的である。しかし、誰かのツイートと誰かのツイートがまったく気まぐれに、しかし、あるの種のコンテクストとして成り立つ場合がある。そんな時にはっと、させられる。夢の断片を少しずつ拾い上げて行くことも面白いのではないかと思い、Momentを愛用している。



Talking Bacteriology

先週木曜日の大学院生講義「分子細菌学」は、阪大微研の堀口安彦先生をお招きしての公開講座でありました。堀口先生には、遠隔授業(相模原-白金)のセットアップ等でご迷惑をおかけ致しましたが何とか無事に終わりほっとしております。本来ならば細菌毒素に関する講義なので、細菌学者の端くれとして自分自身で講義の準備をすべきですが、堀口先生は細菌学を掘り下げて語れる数少ない先生のお一人でありますので、そして、堀口流プレゼンを間近で感じたいという思惑もありました。ぽんぽん学生に質問を投げかけていくテンポは、バリバリの大阪の血が流れていると思いました。学生さんもどんな質問が来るのかちょっとドキドキで寝落ちしているヒマもなかったと思います。私のほうも講義のテンポ、アニメーションの使用法、学生を引きつける話術に飲み込まれてしまいました。


講義終了後は、堀口先生、ストックホルム大学から帰国した桑江講師との3人で田町まで飲みに出かけました。この3人で出かけるのは久々であります。田町の「湯浅」で乾杯しました。実は堀口先生は旧北里研究所時代の先輩であります。私は当時、20代後半で高等真核生物の転写制御の研究で挫折し細菌学に鞍替えしたばかりでした。学会も分子生物学会から細菌学会に鞍替しましたが、当時の細菌学会はとても封建的で閉鎖的でした(だから理事になって、このへんを改革しているのですが)。話を戻しますと、当時、身近なところに喜々として細菌学をやっている堀口先輩がいて、この人について行こう!と思ったのでした。しかし堀口先生はそれからすぐに阪大微研に赴任され、先生と同じ時代を過ごしたのは2ヶ月ばかりでした。堀口先生と同じ領域で何とか研究者と生き残っているのは、不思議な感じがします。研究で挫折し、細菌学にこわごわと足を踏み入れ、そんな時に堀口先生の明るさと前に向かって進んで行く力は、当時の私にとって大きな支えとなりました。身近なメンターは誰にでも必要だと思います。長々となりましたが、これが私と堀口先生のファーストコンタクトであります。


堀口先生、ありがとうございました!






2010-06-10

ホリプレが来る!

本日の分子細菌学 I 公開講義は、あのホリプレで有名な?堀口 安彦 教授(大阪大学 微生物病研究所 分子細菌学分野)をお招きしての講義となります。



演題は「菌性病原因子と感染病態 -細菌毒素が起こす病気-」です。公開講座ですので、薬学の皆さんも時間があったら来て下さいね。それではよろしくお願いします。

講義内容】 細菌毒素は、「宿主細胞や組織の機能に種々の影響を及ぼす細菌由来因子で、宿主体内を移行して標的細胞に結合し、毒性を発揮するのに必要な全ての機能を分子内に包含するもの」として定義できる。細菌感染の場では、生理的な状態では見られない異常な宿主細胞の姿を見ることができるが、それは細菌の病原因子が宿主細胞の本来の機能を阻害あるいは増幅した結果である。そして、それらの病原因子の代表格が細菌毒素である。本講義では、細菌感染でみられる特異病態の発現メカニズムを、細菌毒素の機能と構造から紐解いていく。さらに、当研究室での研究成果を交えながら、細菌毒素研究の実際を議論したい。



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日 時: 2010年6月10日(木) 14:40 - 16:10

場 所: 北里生命科学研究所2階講義室

世話人: 阿部章夫(細菌感染制御学研究室)









2010-06-08

iPad-R?

昨日の深夜当たりから,iPhone4関連のツイートでうまってしまいましたね(笑)。しかし,一企業のプロダクトがこれほど話題を独占するのも,考えてみれば異常な状況かもしれません。私が一番すごいと思ったのはRetina displayです。どうせならこの解像度でiPadも作って欲しい。iPad-Rという名前で。ディスプレイにしてもネーミングがうまい。既存の製品と区別化を図るアップルの企業戦略にいつも感心してしまう。さらに既存の製品をブラッシュアップして,徹底的に美しいプロダクトに変えてしまうマジックもすごい。しかし,つい最近まではアップルもベージュの野暮ったいコンピュータを作っていた会社だ。あの頃の瀕死状態からよく立ち直ったと思う。


現在,iPhoneを持っているので4は買わないと思う。しかしカミさんがiPodほしいと言っていたので,カメラ付きのiPod出たぜと強引にプレゼントするというセコイ作戦もある。アップルのプロダクトは理性がブレる。。。



Papersでレヴューのみを抽出する方法

Papersアプリの備忘録

例えば,論文タイトルにEnteroaggregative Escherichia coliを含むレビューのみを検索したい場合,下記検索式でレビューのみを検索できます。

"Enteroaggregative Escherichia coli"[TI] AND review[PT]

ちなみにEndNoteというソフトでは,Publication typeにreviewを入れることで同様の抽出結果がでまーす。

今まですごい遠回りをしてきた。。。

追記: 検索式はココをチェックしてね。




2010-06-06

ベジタリアンの週末

基本,いっさいの肉は食べないベジタリアンが,果たしてフルで戦えるのでしょうか?



先日の金曜日,総合格闘技ジムにて,これまでと同じように練習をしました。まだベジタリアン環境に自分の体が適応していないので,汗がでるまではヘロヘロでした。しかし一旦スパーリングが始まるとそんなことはなく,最後までフルスパーリングでメニューをこなすことができました。まあなんとかついていけそうです。。。



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土曜日は早々にラボを引き上げて,前線基地の冬用衣類を90リッターのバッグに詰め込んで,本拠地まで戻りました。しかし小学生のチビ,愛犬,90リッターのバッグをもって電車移動は無理なのでハイヤーを呼んで移動しました(ちなみに我が家は自家用車がありません)。最近のハイヤーは電話で呼び出すと10分弱で来てくれて,専用カードを渡すと自宅までナビで行ってくれるので便利ですね。



土曜の夜は本拠地にて,たまったビデオをたくさん見て,リラックス。翌日,前線基地に夏用衣類をもって戻ってきました。それから近所の公園で1時間ばかり真剣に木登り。高いところまで登ると,恐怖感を感じますね。本日はとても暑かったのでラ・ボエムで生ビールを飲むか,あるいは少しだけヘルシーにアーヴィングプレイスでくつろぎたいと思ったのですが,現在のテーマは「ベジタリアン」なので,ぐっと我慢しました。いやしかし,これまでの週末は本当に食べることがメインであったと思います。ちょっとだけ反省です。







IMG_3025



マルゲリータの端を狙う愛犬。生ビールにマルゲリータ。



いいなあ。遠い昔の記憶です(笑)。






2010-06-05

ストリーミングプレゼン:Keynote編

相模原と白金間でライブストリーミングによる講義を行っているが,注意点として,両者はコンピュータ画面を共有していることである。だから,プロジェクターに投影されたスクリーンをポイントしても,相模原の学生には見えないことになる。今まで,ごめんなさいね。


ということで,Keynoteの環境設定で,マウスを動かしたときに矢印カーソルが動くようにした。しかし,カーソルの動きは小さくてちょっと見えにくい。そこで,ユニバーサルアクセスでカーソルを大きくする。これだけの操作でもプレゼンは大分変わる。パワポはこのへんの機能が強化されているみたいだが,Keynoteでもポイントアウトすることは十分に可能です。


それでは〜。



総説を書くための環境

現在,ブログをectoで編集中です。これだとリアルタイムでアップ可能なのですね。まあどうでも良いのですが,ちょっと感動。ブログにアップした内容を手元に保存しておきたい,iPhotoと連動しているブログエディターが欲しいということで,ectoを検討中です。



さて,現在,分子予防環境医学(本の泉社)の改訂作業を行っていることであります。私は腸管病原性大腸菌を担当しておりますが,やはり改訂の必要を感じました。数年前と比べて,随分と言うか,まったく変わってしまったセクションもありますので,現在,情報収集している段階であります。



これまでPDFは,アクロバットのキャビネット機能でプロジェクトごとに振り分けていました。現在PDFについてはPapersという優れもののソフトでダウンロード・管理していますので,このソフトにもキャビネット機能があるのではないかと思い探したところ,Collectionという機能がありました! フォルダーを作成してプロジェクトごとに論文管理が可能。ああぁ,今まで何で気がつかなかったのでしょう。。。これで,PDF管理は一件落着。



あとはインターネット上の情報管理ですが,これは迷わずEvernoteに決定。私の場合,Awesome NoteというiPhoneアプリを愛用していますので,このアプリのフォルダーヒエラルキーをEvernoteにも適用しています。両者は同期が可能なので助かってます。Evernoteは何でも取り込めて良いのですが,フォルダーごとに管理しないと情報がゴチャゴチャになってしまいますので,B型のわりには,結構,きっちり管理しています。



まあしかし,図書館でカレントコンテンツをペラペラめくって,何時間もかけて情報収集した時代が懐かしいですね。あ,昭和の思い出です。。。







View from hotel

ectoはiPhoto, Flickrとも連動しているので,さくっと簡単に画像を載せれます。バンクーバーのパンパシフィックホテルから見た風景。船はエンジンで電力供給しているので,繋泊中もエンジンは止めないのですね。ということで,夜もごおーんごおーんと動いてました。






















2010-06-03

ベジタリアン

最近,なんちゃってベジタリアンになりました。なんちゃってというのは,やはりビールとかを飲まなければならない時があるからです。いや正直に飲みたい(笑)。

私は総合格闘技のジムに通っていて,体力維持には自信があったのですが,最近,メタボ気味。。。一番良くないパターンとして,アタリメにビールという晩酌を続けてきたのですが,こういったことが中性脂肪とか尿酸値に影響してきました。耳鳴りも漢方で大分改善されましたが,今でもジェット機のような音がする場合があります。

以前はジムのハードトレーニングで,練習後は食事もうけつけない時期があって,このときは3ヶ月で数キロやせました。しかーし,ハードなトレーニング後でもビールがおいしく飲めるようになった今(以前は,練習後に飲むと吐き気がしました),どんどん体重が増加してきました。

ということを全てリセットすべく,基本,ベジタリアンになりました。寝る前に胃もたれしないので,朝は爽快です。また,ぐっすり眠れるようになりました。

朝: 野菜スープ(カボチャ,ブロッコリー,人参)
昼: 職員食堂にて,ざる蕎麦
夜: 発芽玄米のおかゆ,野菜スープ,きゅうりの一夜漬け,梅干

こんな感じです。腸内細菌叢のパワーアップを目指していきたいです。筋力は落ちるけど菌力アップを目指します。果たして私は,菌力アップでブラジリアン柔術で動けるのでしょうか。大いに疑問ですが割れた腹筋目指して頑張ります!

ジムの若い子は筋肉ムキムキです。そういった子に,

「意味もなく海とかに行きたいでしょ?」と質問すると,
「そうっすね。行きたいっすね」という答えが返ってきます。

私も腹筋が割れてきたら,意味もなく海に行くかも知れません。そしてシードレスバーで冷えた生ビールを,たまには飲んでいるのでしょうか。。。

ごくごく最近までは「バーガーマニア」でハンバーガー,「牛の蔵」「もぐり」で焼肉。サルシータでメキシコ料理。週末はラ・ボエムでピザと生ビールを楽しんでいました。

今は大きく転換し,発芽玄米を主体とした「清貧」の暮らしを,実践しようとしております。極端に方向転換するのは楽しいものです。これも自分にとっては,立派なチャレンジです!
果たして夏までにシェイプアップしているでしょうか。


2010-05-20

中間発表会

本日,修士2年生の中間発表会が終了しました。
修士の皆さん,ご苦労様でした。
就職活動も年々激化していくなかで,皆さんがんばりましたね。
今日はゆっくり休んで下さいね。

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大学院試験の面接時に,将来の進路について学生さんに質問する機会があるのですが,多くの学生さんから「できれば企業の研究職に就職したいです」という答えがかえってきます。しかし一般論として,企業の研究職採用は非常に門戸が狭いのが現実。今の学生さんを見ていて,気の毒だと思うことがよくあります。修士1年の6月頃から就職活動の準備が始まり(エントリーシートの書き方,面接の準備等),夏が過ぎて秋になると就職活動が激化します。修士1年時には,まとまった時間で実験を行なうことが,なかなかできません。修士2年間のなかで実験に集中できる期間は約1年ということになります。時間をうまく使って,実験をしながら就職活動もこなしていくのには労力・集中力が必要とされます。しかも実験は,学部の実習のように,答えが予め用意されているものでもありません。学部時代にはなかった,より自発的な時間管理が必要とされます。それでも研究をしたい方は,大学院に行っても良いかも知れません。

ということで,修士2年生,よく頑張った。中間発表会で,おおよそ自分の立っている位置が見えてきたのではないでしょうか。それでは残りの時間を,自分が納得行くかたちでお過ごし下さい。応援しています。

Real power can't be given, it must be taken! 



2010-05-15

TEDxTokyo

本日は,世界で活躍されている日本人も多数招聘されております。

http://tedxtokyo.com/ja/

英語の勉強にもなります。
ライブストリーミングもすごいことになってきたのを実感。
また音声も結構良いですね。

一日中,オンエアされておりますので,どうぞ。

2010-05-13

オープンラボ

今週の土曜日にオープンラボがあります。興味のある学生さんは是非ご参加下さいませ。

このブログは昭和の匂いを醸し出しているせいか,学生さんへの吸引力になったことは今まで一度もなかったと思います。まあでも私が求めているのは学生さんではなく,強いてあげれば一緒に研究を行っていく仲間なのです。研究仲間のなかに,たまたま修士というポジションの方が混じっているという感じでしょうか。修士というよりは,あくまで研究仲間としての存在です。

ということで,仲間募集としての延長線上に,修士課程があります。
また,オープンラボ以外にも随時ラボの見学は可能ですので,是非,お越し下さい。

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研究を追い求める情熱には学生もスタッフも変わりがない。同じ情熱をもった連中が集まって,掘り下げて考えて行く過程のなかで,学生とかスタッフとかの垣根は無くなっていくので,仲間という言葉を使っています。まあ,この辺が昭和の匂い。。。

追記: お台場のデックス東京ビーチに昭和を再現した台場一丁目商店街がありますが,あんな感じですかね。まあでも機器は一応そろっていますし,発がん性のあるエチブロはラボで一切使用しませんし,決して実験手法が「昭和」というわけではありませんのでご安心ください。以下,4月からラボに入った卒研生 十倉さんのコメントです↓ 昭和系を体験したい学生さんも歓迎します。


私は吸引されました!!!
やはり「昭和の匂い」でしょうか。。。