2010-10-24

11インチ!

さんざん重いノートブックを使い続けてきましたが,キログラムという単位が世の中にあるのだと,アップルもやっと認識してくれて,まともなプロダクトに出会うことができました! それは,MacBook Air 11。
本日,銀座でMB Air 11を確認して,最初っからこれを作れば良かったのだ!と思いましたね。キーボードもトラックパッドも安定しており,また,液晶は思ったより視認性が良かったです。最初からこれを作れば良かったのだ!と再度,激しく思いましたね。

これまでアップルは実装化技術に欠けるとか散々叩かれてきましたが,やっと汚名返上でしょうか。まあしかし,これまでのノートでも工業製品としての完成度は国産メーカーを突き放していたし,1キロに限りなく近い製品をリリースしてきたことで,日本のシェアも少しはアップル寄りになるかも。ま,ならなくてもいいですんけど。

これまで多くの研究者がその重さゆえにレッツノートとか私を含めてバイオとかにうつつを抜かしてきましたが,日本におけるBack to the Macは11インチのリリースで決定的でしょう。10年前のアップルのノートは,PowerBook G3で70万円ぐらいしていましたので,庶民でも十分手が届く価格帯になりました。テクノロジーに感謝です。

ランランラン♪

東京マラソン目指して走行能力を調整していましたが,抽選で外れてしまい出場ならず。それでも60キロ/月はコンスタントに走りたいと思いました。体調に耳を傾ける良いチャンスです。現在は,国会議事堂から迎賓館,そして青山のほうへ抜けるコースを走っています。約14キロ。10キロで見えてこなかったところが,14キロで見えてきたり,改めてランニングの奥深さを体験ちうです。不思議なのが,飛ばしているつもりでも,実際にはペースダウンを心がけたランよりも逆にペースが落ちてしまったり,改めて,緊張が及ぼす悪影響を体験しています。

「速く走ろう」と思ってしまうと,上半身に無駄な力が入ってしまい,さらに脳に負担を強いることで,思わぬエネルギーロスやグルコースの消費につながっているのか知れません。だから上半身は脱力を心がけています。もちろん脱力しすぎて体の軸がねじれてしまっても,前に進んでいきませんので,背骨を中心とした最小限の筋肉で体を支えるように心がけています。骨盤の上にきちんと上半身がのっていれば,わりと良い感じで走れることを実感。

僕は内臓を冷やすと腹痛をおこします。ということで原宿にあるナイキで,ランニング用の長袖シャツを購入しました。ナイキのヒールカップは僕にあわないのでシューズは買いませんが,ランニングウエアは気に入っています。これからは汗が冷えるので要注意ですね。

ランニングはRunmeterというソフトで管理しています。各区間のペースを音声で教えてくれるので非常に便利です。また,今までのベストラップと比較して,どれぐらい遅いのか,あるいは先行しているのか,詳細なレポートが可能です。このようなソフトがなかったら長続きしなかったかも。ランニングブームのせいか,大塚製薬からも無料のRunアプリが出ておりますので,試しに使われるのは如何でしょうか。

しかし,iPhoneを手に持って上記ソフトを立ち上げて走るので,汗で濡れてしまう欠点があります。リストバンドで固定しようかな。ランニングをする以前は脈拍も70付近であったのに,現在は55付近です。ランニングは心肺機能の強化に効果がありますね。ちなみに僕が20代のときでも脈拍は58ぐらいでした。楽しみながら距離を伸ばして行きたいと思います。そして周囲のランニング熱が冷めたら,皇居デビューしたいと思います。肋骨を折らなかったら,おそらくランニングはしなかったでしょう。全ての繋がりに感謝です。

2010-10-23

ベストプレゼンテーション賞!


第93回日本細菌学会関東支部総会が今週の木・金曜日で開催されました。支部総会では若手の研究活動をエンカレッジするためにベストプレゼンテーション賞をもうけております。今回,「ボルデテラ属細菌の新規III型エフェクターの同定と機能解析」というタイトルで発表した久留島潤君(D2)がベストプレゼンテーション賞に選ばれました。他に2人の若手研究者も受賞しました。僕は何かを指導したと言うこともないので,これは久留島君の実力で獲得した賞であります。本当におめでとう! 今回,彼のプレゼンはちょっと詰め込み過ぎかな,後半の絞り込みはどうなるんだろう?とハラハラして聞いていましたが,最終的には手堅くまとめてました。基本,博士課程は通常のスタッフ扱いで,リハーサルもせずにまかせているので,プレゼン内容については当日に知るのですが,もう僕がプレゼンで彼に指導することはないはずです(今までも指導してませんが)。

来年は,北里大学白金キャンパス(東京都港区)で支部総会を開催します。日本細菌学会発祥(註1)の地ですから,それなりの責任は感じますが,それなりの責任を感じて,若手主体の支部総会にしていきたいと思います。一度,枠組みを壊すぐらいの支部総会にしてみたいですね。特に服装に関してはカジュアルにしていきたいと思います。もちろんスーツでも構いませんが,カジュアルな服装での参加をお願いする予定です。以前,学生さんに,細菌学会にはスーツなんか着てくるなと言ったことがあります。しかし,「やっぱりあの雰囲気では無理ですよ」と雰囲気を読まれ,手堅くスーツで発表されてしまった経緯があります。あの雰囲気を変えていく必要がありますので,来年の支部総会の総会長に僕が抜擢されたのだと思います。

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ここ何年か学会のプログラムに関わる機会が増えましたが,こういったことはボランティアでやっているのではなく,自分の研究費で秘書を雇って,お金をつぎ込んでボランティア以上のことをしています。そういったなかでプロの学会屋さんと連動しながら話を進めていくのですが,なかには本当にアマチュアで,僕はついに「学園祭の延長で学会を運営してもらっては困る」と,強く発言したこともありました。こういったところが熟成されていないから,日本の研究者はいつまでたっても雑用が多いのかも知れません。また,アジアにおける国際学会の企画等も周辺諸国に負けている部分があり,COLD SPRING HARBOR ASIA CONFERENCES などはその典型的な例だと思います(まあ,これが良いかどうかは解りませんが)。それに京都国際会議場,横浜の会議場などはべらぼうに高くて,本当にこの国でサイエンスのコミュニティーを熟成させようとする気があるのか?疑問に感じます。

今回,若手研究者と話をして,次の支部総会のぼんやりとしたアウトラインが何とか見えてきました。結局は僕なりの支部総会しかできないのだというところに落ち着きました。このような機会を与えて頂きまして感謝致します。

註1) 第1回日本細菌学会総会の総会長は北里柴三郎であります。日本の細菌学の黎明期には北里研究所が核となって突き進んでいった部分があるのですが,現在もなお北里大学が日本の細菌学を大きく牽引しているのかというと疑問が残ります。これについては,北里大学感染制御機構が新たに立ち上がり,ワクチン開発までを視野に入れたシステムが構築されています。北里というブランドを再定義する意味でも,感染制御における取り組みは,これからの重要なファクターになってくることでしょう。

2010-10-20

関東支部総会

明日から細菌学会の関東支部総会。そんでもって、東北大学の平潟先生に頼まれて、2011年に開催される感染症学会・化学療法学会 東日本合同大会のプログラム委員会にも出席です。あっと、2011年には関東支部総会の世話人を務めますので、総会のレイアウトも頭に入れておく必要があります。

2011年はまさに学会関連の仕事が目白押しです。IUMS 2011、2012年に開催される細菌学会総会のプログラム調整もやらなければなりません。実はブログの趣味の欄に、「学会運営」と書いた事があったのですが、へたな事を書いてはダメだと今更ながら後悔しています。ということで、今度は趣味の欄に「巨大研究所経営」と書いておきます。

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本日は健康診断でした。僕がうれしかったのは、脈拍数が70ぐらいから一気に55まで下がっていたことです。ランニングを初めてから徐々に下がって行ったのですが、やはり心臓に余裕があるのは良いものです。東京マラソンは抽選から落ちてしまったのですが、もう少し安定したらハーフマラソンあたりから試合に出たいと思います。試合といえばヒクソン杯というブラジリアン柔術の大会があります。11月の後半に開催されるのですが、これに焦点を当てて練習をしております。いつもは重い連中とばっかり練習しているのですが、自分と同じぐらいの相手だと、どれぐらい動けるのか興味があります。また、食事を肉食系から草食系にシフトしたのですが、この変化も楽しみです。僕の感覚だと草食系のほうが筋肉疲労が少ない感じがします。

体も強化して、学会関連の仕事を乗り切っていきたいです。
それでは〜。

2010-10-19

博士課程募集ちう

現在,当ラボでは博士課程の学生さんを募集ちうです。募集の詳細は学府HPか事務にお問い合わせ下さい。

博士課程の学生さんにはティーチングアシスタントやリサーチアシスタントの制度があって,研究に専念しつつ収入を得ることが可能です。学費負担で躊躇されている学生さんがおりましたら,このようなシステムを積極的に利用することで,学問と勤労を両立することが可能であります。詳しくは学府事務局にお尋ね下さい。

ということで,あとは有り余るエネルギーを研究に思う存分費やして下さい。当ラボの研究のスタンスはこっちにも書いてあります。当然,北里の博士課程では学歴ロンダになりませんから(キッパリ),自分の研究に賭けるしかないのです。僕は学生だからといって学生用のテーマを与えたりはしません。君はこれぐらいだから,これぐらいのテーマをやってもらうと言うつもりもありません。学生も研究の先端にたって頑張って欲しいのです。

久留島君(博士課程)の研究も,彼なりの視点できっちり激しく突き進んでいるし,僕は何かを止めようとも思いません。博士課程はとにかくNo limitでスロットル全開でウィリーして欲しいですね。それで転けても,笑ってあげるから,安心して突き進んで。

学位取得には,本大学院では原著論文1報の提出が義務づけられているので,懇切丁寧に指導致します。下手な英語でも自分なりにまとめあげていくことで徐々に自信となってくるはずです。英語の論文で,僕が訂正したところは,何故訂正したのかきちんと理由をつけて指導していきます。研究はとても好きだけれども,将来,英語の論文を書いていけるのか自信がない学生さんも歓迎致します。小さなラボですが,それだけに英語論文の書き方,研究の方向性についてはきちんと指導していきます。

2010-10-11

ぬくもりのラボ



自宅で使用していたパインのテーブルはイームズ4脚に合わせて特注したのですが,結局のところ,我が家は畳の生活が好きなようで,ほとんど使われることがありませんでした。

以前,スウェーデンからきたご家族を我が家に招待したことがあったのですが,テーブルもない部屋をみて,「どうすればいいんだ」と言われたことがあります。かもいに頭をぶつけないようにぎこちなくしている様子を見て,ほんとに似合わないなあと思ったことがあります。まあ彼らにとっても日本の家屋は不思議空間であり,この床 (畳)は柔らかいとか,どうやって寝るの?とか,大いにエンジョイしていました。

ということで,ラボは木のテーブルも意外とマッチするようです。
それでは〜。

2010-10-09

月刊「アタマ」10月号情報

ここ10年ぐらい床屋へは数えるほどしか行っていない。1995年,カナダ・バンクーバーに留学したときに,あまりにもひどい髪型にカットされ,それ以来ずっとバリカンで通してきた。たまに田舎に帰ったときに知り合いの床屋に行くぐらい。今もバリカンを愛用しており,前線基地の玄関前で,ジョーィーンと刈ってもらう。終わった後は階上の台所で適当に頭を洗って,タオルで拭いておしまい。青豆さんが実在の人物であったら,きっと俺に惚れてしまうかもしれない。そんなアタマである。もっとも俺はカティサークでハイボールは絶対にオーダーしないけれど。本日は雨降りでバリカン日和ではなかった。しかしこんなこともあろうかと思い,広尾の床屋情報をEvernoteしておいたのである。↓


その名もThe Barber。潔い名前である。しかも,男性専門店。しかも,美容院ではないれっきとした床屋。念のため予約を入れるときに,バリカンでばっと刈って欲しいのだけれどもと,宣戦布告をしておく。もちろん望むところでございますと丁寧な言葉が返ってきた。大学から歩いてその床屋にいくと,店員さんが入り口で出迎えてくれた。静かな空間が待ち構えており,すり切れた漫画もなければ,床屋にありがちな金魚の水槽もない。このような床屋は初めてなので,バリカン,ヒゲ剃り,それにヘッドスパをお願いした。店員さんも清潔でシャワーも塩素臭くなく,居心地が良かった。それにヘッドスパはとても気持ちが良くて頭の焦点がきりっとした感じ。おまけにバリカン刈りは2000円引いてくれるので,ますます気にいった。そうか,俺は長い間,正統な床屋を待っていたのである。

あ,女性の方はこちらがおすすめ。MASHU表参道です。マリちゃんのカットは超絶技巧。おまけにカラーは,史上最強! 俺もT工大のK川先生みたいに長髪だったら,きっとマリちゃんのお世話になっていたと思う。

以上,月刊「アタマ」10月号でした。


2010-10-06

ノーベル賞はとれなくても

ノーベル化学賞,日本人が受賞しましたね。受賞された方々に直接会うことはおそらくないかと思いますが,受賞対象となった反応系は色々な分野で使われているのでしょうね。有り難うございます!


さてさて本日は,リジェクト喰らった論文を書き直して,最後の詰めについて,講師の桑江君と相談しました。できあがった図を俯瞰して,何となくディスカッションが始まりました。少し改良を加えた図を見ながら,桑江君(以下K)の突っ込みが入ります。Aは私です。


K: この図の流れ,やっぱり,おかしいっすよ。
A: そうっかなあ。
K: じゃあ,説明して下さいよ。
A: ええと,炎症反応には○○が関与していて,,,
K: ほら,○○の説明が最初に来るじゃないっすか?
A: あっ,ほんとだ。
A: じゃあ,この図の順序を入れ替えようか。
K: そうっすね。
A: ああ,ほんとだ。こっちのほうがはるかにいいなあ。


こんな感じでざっくばらんに,論文が最終段階に近づいていきます。少ない人数だからよけいに会話量を多くして,ああでもないこうでもないと練る必要があります。話すことで,他の人に聞いてもらうことで,軸がぶれない論文に仕上がっていきます。だからどんな論文でも愛着があります。どんな論文でもシャンパンで乾杯。本日の改訂論文も何となく居心地の悪い部分が霧消し,きちんとした,まっすぐな道が見えてきました。すごく嬉しかった。僕一人では行けなかった境地です!
結局,僕がしたいのは論文を出すことではなく(今の心境として),論文を楽しく作っていく,このワクワク感を皆で共有したいのです。ということで,修士・博士過程を考えている学生さんがいましたら,是非ともラボへ見学に来て下さい。感動を共有しましょう! ただし,研究成果を論文に仕上げるのには,かなりの修練が必要です。遠回りすることはあっても近道はない世界です。だからそれなりの覚悟は必要だと思うのです。


こんなことを書くと厳しいラボだなと思われますが,僕のラボが厳しいのではなく,研究を生業としてやっていく世界が厳しいのです。しかし僕のラボをでたら,細菌学の領域では,何処へ行っても通用すると風呂敷を大きくひろげておきます(笑)。
こんなことを言っても,僕は人を育てることはできないと断言しましょう。伸びる,伸びないは,あくまで自発的な行為であり,僕は学生さんやスタッフの研究環境を与えるに過ぎないのです。とりとめもないのでこのへんで。


「それを作れば彼はやって来る」  Field of Dreams
 

2010-10-03

東京マラソンに向けて

本日はラボを昼頃きりあげ,ランニングにでかけた。

天現寺の米軍ホテル前から走り出し,四の橋方面へ。それから麻布十番にむかい,飯倉,赤坂へ。国会議事堂前をかすめて,最高裁判所の前を走り抜け,麹町へ。しばらくすると四谷。聖イグナチオ教会の鐘がおごそかになりだした。このへんはノルウエイの森で,ワタナベ君が小林緑とデートした場所だ。
四谷から迎賓館の前を通過し,緩やかな勾配が神宮球場に向かってのびていく。ここで少々ペースダウンしたが,神宮の周回コースを慶応大学のほうに向かって走り,ヤクルト戦が行われている球場を横目にみながら,銀杏の綺麗な通りに抜けた。もう少ししたら銀杏の葉が金色に輝くはずだ。それから青山のほうに向かい,墓地方面に抜ける通りを左折。ここからは長い下り坂で,ストライドをひろげてスピードを上げていく。晩秋の光を背中に感じながら西麻布方面に向かう。そこから広尾に抜けて天現寺を左折し,もとの米軍ホテル前まで戻り,iPhoneアプリのRunmeterで「ランニング完了」のボタンを押した。ボタンを押すとランニングの情報が,メールとツイッター上に送信される。

*****

前回の腹痛は,機能性ウエアを過小評価し,コットン素材のシャツで走ったことがあげられます。汗でシャツが冷たくなり腹部の体温が急激に奪われました。今回はランニング用の速乾性シャツで望んで,青山あたりからペースをあげていきました。もうじき東京マラソンの抽選結果がきます。ちょっと緊張。ということで13.84 kmのコースでしばらく慣れたあと,ハーフをコンスタントに走れるようにします!


Google マップ URL: http://maps.google.co.jp/?q=http://share.abvio.com/3bb1/5a30/4c42/a011/Runmeter-Run-20101003-1236.kml
短縮 Google マップ URL: http://j.mp/9wowL4
スタート: 2010/10/03 12:36:53
ランタイム: 1:22:45
停止時間 : 0:00
距離 : 13.84 km
平均 : 5:59 /km
最高ペース : 3:44 /km
登り : 66 メートル
カロリー : 844

2010-10-02

BMB2010参戦!

BMB2010が12月に開催されます。下記ワークショップにて発表の機会を与えて頂きましたのでご連絡します。BMB2010に参加される方がおりましたら、是非、お立ち寄り下さいませ。オーガナイザーは九州大学・小柴琢己先生と帯広畜産大学・嘉糠洋陸先生です。どのようなセッションになるのか、今から楽しみにしております。

ワークショップ:3W7 宿主と感染微生物攻防の最前線
演題:Bordetella strategies for overcoming host innate immune responses
演題番号:『3W7-2』
発表日時:12月9日(木) 9:00~11:30
発表開始予定時間 9:20


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これまで、III型分泌装置によって宿主細胞に移行するエフェクターに関連した研究を行ってきました。百日咳菌に代表されるボルデテラ属細菌もIII型分泌装置を有しており、当ラボにて2つのエフェクター BopC (BteA), BopNの機能を明らかにしてきました(もちろん未解明な部分も、たくさんあります)。小さなラボが紡いできた約10年間の集大成を、ワークショップで発表できたらと思います。III型分泌装置はグラム陰性菌で高度に保存されていますが、その構造を通して、宿主に移行するエフェクターは個々の病原菌によって異なります。エフェクターのバリエーションで病原性がどのように変わるのか、宿主側因子を含めて詳細に解析しております。


一方、百日咳ワクチンのプロジェクトは、当たりをつけた抗原をひたすら精製し、ひたすら評価試験を行い、理詰めの世界からは遠いところで、しかし、絶対にこれでうまくいくという、根拠のない信念をもって、突き進んでいくしかありません。III型分泌装置やエフェクターとかのこだわりを捨てたところで勝負です。「理詰めになる部分」と「何も考えずにやる部分」で、結果的に、北里研究所とは深い関わりがあったと言えるような、具体的な答えを出して行きたいです。


これまでの10年、あっという間だった。
だから、次の10年も、あっという間のはず。
だから、残された時間はそう多くないということに、
気がつきはじめたのです。
50ちょっと前に天命を知ったということかも。。。
そうだとすれば、こんな有り難い機会は、
「前陣速攻」でいくしかないのです。

2010-10-01

インターラボセミナー>日本細菌学会関東支部会員の皆様

2010年インターラボセミナー開催のお知らせ

開催日:11月26日(金) 
開催場所:北里大学北里生命科学研究所 2階講義室 
〒108-8641, 港区白金5-9-1
時間: 13時~18時 (12時半より受付開始)

研究会のテーマ: 「細菌による宿主感染機構と感染防御免疫」
発表形式:     口頭発表
参加費:   無料
演題募集期間(公募): 10月8日(金)~11月5日(金)まで
演題募集および参加登録: 
北里大学大学院感染制御科学府免疫機能制御学研究室
江口正浩


詳細は下記サイトをご覧下さい。
http://plaza.umin.ac.jp/jsbkanto/008.html



以下、開催主旨であります。関東支部は最大の会員数を有しますが、もっと意見交換を活発にして打撃力を上げていこうとするものです!

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細菌学会関東支部会員各位

「インターラボセミナー」募集のお知らせ

細菌学会関東支部支部長
山本 友子

細菌学会関東支部では昨年度に続き、若手会員の育成と支部総会の活性化を
目的とした、若手会員による「インターラボセミナー」開催を支援します。支
援の対象は、複数の研究室の若手研究者がオーガナイズする研究室横断的な研
究会です。本年度は、平成23 年3 月31 日までに開催予定のものを募集します。
若手会員の積極的な応募を期待しています。
支援条件
・公開の研究会とする (関東支部会メイリングリストで開催予告を行う)
・翌年の関東支部総会の会務総会で研究会の成果を報告する。
・ 翌年の関東支部総会で参加各研究室から少なくとも1演題を発表する。
・ 主催者の年齢について制限は設けないが、複数の候補が出た場合、集会のテーマを考慮した上で原則として「より若い人を優先的に支援する」。