2011-12-31

2011 走り納め

昨日,原稿も一段落ついたので,夜の新幹線にのって上田市に戻りました。会合に出席する体力がなくて申し訳ありませんでした。あいにく長野新幹線は,激混みでした。お土産を抱えた若者達でホームは溢れんばかりでした。きっと,久しぶりに故郷に戻るのでしょう。

「一年間,ご苦労様でした」

と,声をかけてあげたくなりました。君たちにのしかかる巨額な財政赤字(国民一人一人が,500万円を国に貸してあげればチャラになる)のことは,しばし忘れて,ゆっくりしてくださいね。僕も財政赤字のことは忘れて,自宅に帰って納豆を食べて寝ました。

朝起きて,昨日仕上がった原稿の修正をして(図はこれからです),それから「アンカーC9 "ベレーニョ改"」にのって,いつもの峠に向かいました。しかーし,峠は雪でおおわれていました。ビビリながら進んだのでタイムが思うように出ませんでしたが,転倒しないことを本日の目標にしました! 雪の上に自転車の轍が残ります。ロードバイクではなくマウンテンバイクで来るようなコースでした。雪の上には無数の動物の足跡がついています。当分の間,このコースは封印します。ところどころ,落石もありましたし。。。

のろのろと自転車を進めて,ようやく里山に到着しました。里山から平野部まではところどころ雪が残っていますが,それでも快調に走ることができました。帰ったあとブレーキやギアについた雪を落として,軽く掃除をしてから,共同温泉に向かいました。

ということで,今年最後のバイクランでした。気分は,寒かったです。




天狗山付近。ベレーニョ改と共に。
新雪の中をゆっくりすすむ
野倉の民家

2011-12-25

ホワイトクリスマス @ 番所ケ原スキー場

朝起きると,あたり一面,雪景色でした。

チビがサンタさんにお願いしたのは,マジック・ツリーハウスでした。子供向けの冒険小説で,図書館でいつも借りられているので,お願いしたようです。サンタさんありがとうございます! 最初のお願いは「もうプレゼントはいらないから,一度でいいからサンタさんに会いたい」というものでした。サンタさんは忙しいから無理じゃないかなーということで,このお願いはなんとか却下されました(汗)。

さてさて雪も降ったので,チビのスキー初体験をしてみようということになりました。向かったのは,近所にある番所ケ原スキー場というところです。ショックだったのは,僕は50になり,いよいよシニア扱いされてしまったことです。1日リフト券がなんと2000円。大人の1日リフト券は上田市民割引でも2800円ですから,800円も安いことになります。

「ああぁ,ついに年齢で割引されるようになったのか」

と,少しだけ寂しさを感じつつ,チビをスクールに預け,20年ぶりぐらいにスキーを楽しみました。何本か滑ったあと今度はスノーボードを借りてパウダースノーを楽しみました。カナダ留学時代にハマったのは,スノーボードでした。しかし日本に帰国して以来,ほとんど滑ったことがありませんでした。おまけにレンタルボードはグーフィースタンスのものがなくて,スタッフにドライバーを借りて,自分でカスタマイズしました。そのスタッフがプラスのネジを,最後まで「釘」と呼んでいたのが,とても印象に残りました(親切にして頂きまして,ありがとうございます)。ゲレンデに出てみるとすぐにボードの感覚が戻ってきました。

そして,スキーが初めてのチビがストック無しでゲレンデを滑れるようになっていたのは,驚きでした。最初は悔し涙を浮かべながら滑っていたのですが,インストラクターの腕前はかなりのもので,2時間後には「お父さん,競争しよう」と挑戦されました。

カナダで過ごした思い入れもあって,僕にはスノーボードのほうがあっていました。武石村にあるこのスキー場は,まだそんなに混雑していなくて,すぐにリフトに乗られるのでお勧めです。おまけにシニアは1日どんなに滑っても,2000円です。食堂のメニューも美味しそうでした(ゲレンデが閉まると同時に食堂もおしまいなので要注意です)。もうボードには乗らないだろうと思っていましたが,まだまだいきたいと思います!

シニアというくくりにこだわりますけど,昨日のバイクランがなかったら,もっと完璧なカービングターンができたと思います! ということで,少々ハードなクリスマスでした。


驚愕のシニア券。。。
スクール2時間後のチビ。

今のところ空いています。是非,来てください!

サンタさん,ありがとうございました!

2011-12-23

Northwave x iCLIC

久留島君の博士課程予備審査会が無事に終了しました。これから正式な手続きに入りますが,大きな山場を越えたことになります。ということで昨日は,東京駅にある紀伊国屋でスパークリングワイン,サンドイッチを買って長野新幹線に乗り込みました。久留島君の将来に乾杯!です。

しかし慣れないスパークリングワインを新幹線のなかで飲んだせいか,寝るときに悪寒がしてきました。ガバッと起きてホッカイロを貼りまくって寝ました。夜中にすごい汗で起きて,着替えてから,また寝ました。

朝起きて総説を2000文字書いてから,得意先?の自転車ショップ ベレーニョに出かけました。そして,自転車用シューズを買ったのです。僕の足に一番合ったのは,Northwaveというシューズでした。通常よりも3倍速そうな「赤」にしました。そんでもってペダルをTIME iCLICにしました。マスター曰く,このペダルは膝に優しいらしいです。シューズ裏にはペダルと連結するための金具クリートを固定するのですが,iCLIC用のクリートはがっしりしていて安心感があります。実はこの手のシューズを20年以上前に履いたことがあるのですが,もう全然違いましたね。今のプレートは,踵をひねるだけで簡単に外せるのですね。革紐のストラップを外し忘れ,信号待ちで立ちゴケしたはるか昔が懐かしく思い出されます。

ということで試乗会を兼ねて,別所温泉から野倉に向かうコースへ行きました。エネルギーロスもなく快適なロードでした。特にコーナーで漕ぐときに足がペダルからずれることがないので,これはいいなと思いました。まあしかし,タイム的には変わりませんでした(笑)。これまでは50キロを超えると膝が痛くなるのですが,もう少し距離を伸ばしたときにどうなるか?検証したいと思います。

身体が冷え冷えになったので,真田村の共同温泉 「十福の湯」に向かいました。たくさんのキャンドルが真冬の夜を照らしていました。サウナ>水シャワー>サウナ>水シャワー>露天風呂 みたいな感じでサッパリしました。上田市に引っ越してきて5ヶ月になりますが,これから本格的な冬に突入します。

追記: そういえば飛行機トラブルでシャルルドゴールにて24時間足止めを食らったときに,カンパニョーロのIさんと親しくなって,野毛あたりで飲んだことがありました。ベレーニョのマスターと話をしていたら,Iさんのことを知っており,世界は狭いと思いました。


















2011-12-20

玄米パワー炸裂!!

本日はトライフォース青山にて柔術クラスに参加しました。夕方の柔術クラスは3クラスあって,時間が許せば全クラスの全スパーリングに参加していたのですが,クラス一本に集中することにしました。先日,石川先生から「待ちの姿勢ではなく,常に,前に行くように」とのご指摘を受けました。僕の戦い方は,下からの待ちの姿勢が多かったと思います。しかもポイントを取られても,アグレッシブさが足りませんでした。

ということで自分なりに前に行くように,スタイルを変えました。まだまだ下の体勢が多いのですが,とにかくアグレッシブに行くように心がけました。しかも,1クラスのスパーリング以外には体力は残さないことに決めました。次の2クラスもフルで出ようというペース配分的な姿勢は,良くないです。持久戦ではありませんし。。。まあでもポジティブに考えれば,3クラスの全スパーリングで体力はついてきたので,それを一点に集中させようと思います。本日,集中してエネルギーを使ったので,喉の奥が焼けつきました。

*****

僕が動けるのは粗食のおかげです。普段の晩御飯は,玄米と油揚げ,これに昆布のスープ。「食事がつまらないのでは?」という質問を受ける場合がありますが,確かにつまらないです。しかし今は,美味しい食事よりも,シックスパックの腹筋を選択します。もちろん学会の懇親会や,皆で飲みに行ったりするときは「ハレの日」と考えて,玄米出せ!などと騒いだりしません。

ご飯もあっという間に終わりましたので,Origin Bjjで購入した柔術着を洗濯しました。この柔術着は日本の伝統を残しているようで,一目惚れしました。柔道着と違って軽いので,洗濯機が途中で止まってしまうこともありません。柔術着の洗濯のために,洗剤や柔軟剤を秘伝の製法でブレンドして,柔術着洗濯の最適化を図ります。洗剤はすぐに目移りしてしまって,ついつい増えるので注意が必要です。特にアタック系は,ネオとかバイオとか「どっちが新しいんだ!しっかりしろ」と言いたくなります。

何気ない日常ですが,結構,満足しています。
















「ようこそ!! 不思議な細菌の世界へ」に参加しました。

北海道,デッカイドー。年齢がバレる書き出しですが,冬の北海道に行って来ました。北海道大学の柴田健一郎先生にお招き頂きまして,細菌学会北海道支部学術懇談会に出席しました。若手研究者によるリレー研究発表会のあとに特別講演があって,そのなかで発表しました。北国の学生さん,あるいは北国で育てられた学生さんは落ち着いていて,質疑応答もしっかりしていました。また,質問の多くも学生さんからありました。きっと冬の大地がどっしりとした学生さんを育むのでしょう。

僕はと言えば,正門から獣医学部に到達するまで20分ぐらいかかって,2回転倒しました。2回目は,1回目の転倒を踏まえて粉雪部分を歩こうとしたのですが,その下はアイスバーンでスコーンと足を取られました。後ろ受身で,事無きを得ましたが,頭から落ちたらヤバかったです。地図で場所を確認しながら歩くのは,デンジャラスな行為かもしれません。帰りはiPhoneで地下鉄駅を探しているときに転倒しました。このときは携帯をかばうために肘から地面につきましたが,雪の上で助かりましたぁ。きっと,雪国でインナーマッスルが鍛えられ,だからお相撲さんは北国出身が強いのかなと思いました。まあ,これから温暖化が続けば北国出身のお相撲さんも弱くなるかも知れませんが。

札幌駅の近くでyPadというスケジュール帳を買いました。手書きメモは取らない方ですが,これなら長続きしそうかも。。。ブルースチャトウィンなみにモレスキンを使いこなすことはできませんでした。yPadならいけるかも。。。

現在,原稿に追われています。こんなところで油を売っている暇があったら原稿出しなさい!と編集者のYさんに言われそうなので,このへんで。

午前中は原稿のみに集中し,これから雑用タイム。午後からはラテン系のノリで音楽をかけながら,48&12分のインターバルでサクサクと片付けていきます。どっちも,やるしかないっしょ。







2011-12-12

馬上少年過ぐ。いや,まだまだこれから。

先週、金曜日に細菌学会の理事会がありました。6年間の任期がきれて、やっと重任から開放されました。これについてはまた別の機会に書きたいと思います。新任理事との仕事の引き継ぎを行ったあと、長野新幹線にて自宅のある上田市に向かいました。この6年間を自分なりに振り返るべく、袋町にあるバー シャノアールで一杯。カウンターに座ってマルガリータのオンザロックを楽しみました。それから赤提灯がぶら下がっているラーメン屋で腹ごなしをして、タクシーを拾って帰宅しました。

翌日は、寝坊です。。。畑の霜が半分ほど溶けてかかっていました。まあでも、この時期は路面が凍結していますから、自転車「ベレーニョC9」を出すにはちょうど良い時間となりました。先週、タイヤをロードレース用に交換したので試乗会です。別所温泉の峠を越え女神岳周辺を軽く流し、自宅につきました。タイヤが軽くなったので、山間部の登りが楽になりました

自宅につくとチビがウズウズして僕の帰りを待っていました。ツーリング用の衣類から雪山用に着替えて、落ち着く間もなく長門牧場へ。車で1時間登っただけで,一面の雪景色でした。駐車場に着くと牧場のおじさんが待っていてくれて、そこからモンゴル馬がいるところまで移動。僕が想像していたよりも寒く、農作業用の長靴がすぐにひんやりしてきました。チビは生まれて初めて本格的な雪に遭遇し、雪の中で寝そべっていました。それから馬にまたがり、サークル状の馬場でしばらく感覚を取り戻したあと、青年に連れられて広い牧場を散策しました。かつてチンギス・ハーンは、持久力があって忍耐強いこのモンゴル馬で、世界制服をしたのです。西洋人にしてみれば、国家を超越した存在であるローマ教皇に、「日が昇って日が沈むところまで、我が支配する処なり」「敵対すれば、必ずや汝を滅ぼさん」と宣言したのは有名な話です。しかも、当時は紙というものが西洋文明には存在せず、「紙の書簡」=「未知のテクノロジー」をもった超大国に脅威を感じたのでした。

話をもとに戻すと雪野原となった牧場で、寒さに震えながらも乗馬を楽しみました。所々で休みをとると、馬たちは雪を掘りかえし牧草を探し当て静かに食んでいました。山中を降りる時に、木々に足をぶつけたりしましたが、馬たちの優しさに助けられ無事に馬場に戻りました。牧場で美味しいコーヒーをご馳走になりました。チビは一人で馬場に向かいました。手綱から解放された馬たちがチビに近づいてきました。チビは驚いて数メートル後ずさりましたが、立ち止まって,しばらく馬との距離を保っていました。静かに近づいてきた馬たちに,おそるおそる手を伸ばし、鼻のあたりを撫でていました。馬にもだいぶ慣れてきたようです。それから凍えた身体を温めるために、室賀にある「ささらの湯」に向かいました。露天風呂の竹林からは、これから月食になるであろう月が雲の合間から薄ぼんやりと輝いていました。

これからはまた普通の生活に戻ります。6年間,学会に参加してもほとんど聴講することはできませんでした。ラボにも迷惑をかけました。一研究者として,次の10年を生きたいと思います。


上田市袋町界隈。シャノワールは左手にあります。
キムチラーメン。美味しかった。
ベレーニョで購入した自転車の冬用グローブ
凍てつく長門牧場
初めての雪に戸惑う愛犬。



ゴキゲンなチビと一緒に。

2011-12-07

Continental社のタイヤセットは良い感じです

先日の日曜日に上田市にある自転車屋さん「ベレーニョ」にてタイヤを交換しました。これまでのタイヤサイズは 700 X 32C という太めのタイヤをはいていたのですが,クロモリフレームのアンカーC9にも慣れてきたので,タイヤをContinental社 グランプリ アタック/フォースセットに交換しました。店長さんのお薦めなので迷わずこれに決めました。店長さん自身も,自転車競技に参加している好青年です。当然,お店に置かれているモノたちは信頼度が違います。また,マニアックな品揃えも気に入っております。


さてさて,このタイヤセットの面白いところは,フロントタイヤ幅が22 mmでリヤが24 mmと変則的なことであります。リヤはグリップ力重視で,少し幅があるのかと思います。全体的にタイヤ幅がかなり狭くなり,踏み込みの軽さがまったく違います。タイヤ表面が慣れるまでは,ゆっくり走りたいと思います。


僕の週末は,早朝に仕事を少しだけ入れて,午後11時頃から自転車に乗ります。自分で決めている30kmの周回コースまで自転車を漕いでいって,そこからタイムを測ってスタートします。これまでは漫然とトレーニングをしていたのですが,ペダルの回転数を意識するようになってからは,自転車もきついスポーツだなと認識するようになりました。山間部で75-80 rpmをコンスタントに維持するのは大変です。そこで立ち漕ぎをするのですが,今まではとてもバランスが悪く,かえって無駄に疲労するだけでした。しかしコアトレーニングを取り入れてからは,体の軸がぶれずに安定して前にすすめるようになりました。


ということで,朝と夜のストレッチ,それと最低でも約10分のコアトレーニングは毎日,行うように習慣づけしました。コアトレーニングによる体幹力アップは,全てのスポーツのパフォーマンスをあげると思いますが,これは自分で実感&実証していきたいと思います。


フロントは22 mmのタイヤです

全体的なフォルムがロードレーサーのようになって来ました

2011-12-02

体幹力を上げるコアトレーニング

という本を購入しました。読んでそのまんまで,体幹力を上げる指南書です。メニューは,初級,中級,上級と分かれています。30分ぐらいでひと通りのステップが終わるようになっています。特に,本書のストレッチメニューはイチオシです。数分で終わるので,僕は朝起きて猫のようにストレッチしています。あと寝るときもストレッチ。

コアトレーニングの良いところは,体の奥から感じる独特なプルプル感です。最初はバランス感覚がない,と実感します。さらに左右どちらかに偏って筋肉がついていることが,実感できます。このトレーニングを始めた当初は,バランスが取れなくて,体がプルプルと震えます。このプルプル感は筋肉系と神経系がファインチューニングを必死で取ろうという表れなので,感謝です。こんなことを書くと,長い間,このトレーニングを実践しているように思われますが,まだ2週間も経っておりません。しかし,上田の長い冬をインドアで過ごすためには,面白いメニューかなと思いました。もちろんブラジリアン柔術の補強にも使えると思います。ていうか,これで使えない運動は,僕にとってほとんど意味がありません。

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あと,草食系オヤジを極めるべく,基本玄米です。玄米の良いところは,どんなにドカ食いしても太らないということです。玄米の他に,油揚げ,野菜ぐらいしか取りません。ランチは職員食堂でとるので麺系です。玄米>麺>玄米が僕の食生活です(こんなことを書きつつ,ランチにドライカレーを食べてしまいましたが)。
バランスの良い食事は推奨されますが,ある程度の飢餓状態のほうが,日本人にとっては良い感じがします。日本人の腸管(腸内細菌叢)は長い時間をかけて,低タンパク質環境に適応してきたのですから,このへんのことも食生活に反映させるべきでしょう。

多数決の論理で言えば,人間という「からだ」は細菌類で構成されていることになります。人間の細胞数は60兆個ぐらいで,一方,腸内細菌叢は100兆個で構成されております。この100兆個の細菌どもに好き勝手に餌を与えるのは得策ではありません。敢えて飢餓状態で腸内細菌を飼って,サバイバルに強い細菌のみ,僕の体に残ってもらうことにしました。特に砂糖は,細菌にとって手っ取り早い炭素源になるので,僕は極力とらないようにしています。そして腸に住んでいる細菌に,家賃としてアミノ酸を作ってもらいます。現にコリネバクテリウム属細菌を利用して,多くのアミノ酸が工業的に生産されています。腸内細菌がバランスよくアミノ酸を作ってくれれば,タンパク質は食物からとらなくても良いことになります。

多分に妄想が入っておりますが,草食系オヤジを極めて行こうと思います。