2010-01-28

学会賞受賞者特別講演会 追記

先日,アナウンスした受賞者特別講演会は,もちろん,学生さんも出席可能です。
学会で第一線で活躍されている先生方が,どのような方向性で研究を突き詰めて,結果的に受賞に繋がったのか? そういったところを学生さんに学んで欲しいという思いがあります。元々は(旧)北里研究所の若手研究者育成の一環として,この会が企画され,現在に至っております。
ですから,若手がでなければ意味がない企画なのです。

ということで,遠慮なく出席して下さい。

2010-01-27

第19回学校法人北里研究所 学会賞受賞者特別講演会(1/29)

学会賞受賞者特別講演会が1月29日に,白金の北里大学キャンパスにて開催されますので,是非起こし下さいませ。


私のメイン学会である細菌学会の受賞講演は,以下のようになります。


平成21年 浅川賞(日本細菌学会)
光山 正雄 博士(京都大学大学院医学研究科)
「細胞内寄生性細菌リステリアの病原因子と免疫応答の誘導機構」



平成21年 小林六造賞(日本細菌学会)
富田 治芳 博士(群馬大学大学院医学系研究科)
「腸球菌の高頻度接合伝達性プラスミド」



詳しくは,上記リンクをご覧下さい。参加料は無料です!
また,18:30より情報交換会があります。受賞された先生方とじっくりディスカッションできるチャンスでもありますので,学生さんも是非とも出席して下さい。







2010-01-24

バガボンド vol.32




今ここで 動け
揺さぶれ 言葉を振り切れ
今のど真ん中にいるために


バガボンド vol. 32


*****

人間の悩みの多くは,過去か未来の事項であり,この瞬間においての悩みというのは,ありません。実体のない過去,未来に思い煩うよりは,今のど真ん中で,研究しよう!ということです。vol. 32は,こんなことを俺に伝えたかったのだと思う。

「でも,これをやっても,もう解っているから,だめだと思うんです。」

こういうのが口癖になっているヒトは,過去で色々検証されているから,自分がこれをやっても,将来の結果としては,うまくいかないだろうという結論に達して,結果として,「今の自分がいつも死に体」となっている状態です。まずは自分の体で動いて実験して,他人の論文などは参考程度にして,自分の知りたいところは,本当はなんなのか,その一点のみに集中して賭けてみることだと思います。実験で失敗しても,得られるものはあっても,失うものは殆どないのだから動いたほうが勝ちだということになります。意外と何気ないところに真実は,転がっていたりします。

感覚を研ぎ澄まして対象に向かう。
論文で知られていることは,一旦おいておいて,対象に向かう。
まあそういったことが重要だと思います。
ご飯を食べる時は,テレビを観ない。そんな感じでしょうか。

2010-01-21

リハビリ, 論文, TNEF's Enough

腕十字でやられてしまった肘が徐々に治りつつあります。しかし,スパーリングはできないので,加圧下でウエイトをこなし,練習からあがった青年に技をかけて,自分にあった技を取捨選択しています。5個かけて1つが残れば良いでしょうか。それをランク付けして,データとして保存しておき,自分にできそうな技の濃い部分で,どのような連絡技ができるか関連づけをしていきます。技の点が結びついて,メッシュを形成していけるようになれば,しめたものです。今,私が狙っているのは,Wrapping shoulder elbow lockから,変形腕十字に移行する連絡技です。これについてはプロの総合格闘の方に技をかけて弱点も知っているので,徐々に改良していきたいです!


*****


論文,やばいです。詰まってます。K村君,ごめん。
本日から爆走しましたあ! ごめんね。
いや,さぼっていたわけではなく,,,ほんとうにごめんね。


*****


最後はこれ!


TNEF's Enough


最近,窓ユーザーからwinmail.datというファイルが添付されてきます。どんなメールソフトを使用しているのか知りませんが,このファイル形式,確実に増えています。ということで上記ソフトはwinmail.datを展開しマックで読めるようなデータに変換してくれます。お試しあれ。


うかつに「送ったファイル開かないですよー」なんて返信すると「やはりマックですか。。。」「やっぱ,マックではおかしなことが,おきますよね」なんて言われるので,ここは黙って耐え忍ぶしかありません。


最後にもう一つ。





画面では見にくいのですが,「木製のくさび形トレイ」を購入しました。画面とキーボードの間にペンを置いておけるので,重宝しています。「アシストオン」というお店で販売しています。ググッて下さい。ペンが机のいたるところに散乱しているのが嫌なのでペントレイを探し,これに決まりました。ペン立てのようなものだと,結局,ごちゃごちゃしてしまいます。それに使用する万年筆は2本なので,収納はこれで十分です。脇には特別サイズ<Vaimo 11>のステープラー針です。貫通力は抜群です。あとは指示用の付箋が少々。キーボード,だいぶよごれてきましたね。


机周りは何回かにわけて,改良していきたいと思います!
まじまじと見ると,納得の行かないものが,たくさんあります。


それでは〜。

2010-01-19

調整中...


年末のブラジリアン柔術のスパーリング,最後の練習納めで,こんな感じでやられました。ワザが極ったら,早めのタップが重要ですね。

左肘がとても痛かったです。

ということで,現在は,ひたすらリハビリ中です。まあでも,この期間にでもスクワットは可能ですし,腹筋運動もできます。最近,チェックしていなかった各種ワザ関連の技術書を読み直したり,やることはたくさんあります。また,ジムにいって他人の動きを観察したり,楽しいですな。

まあしかし,50になる前に,自分なりに納得したワザがほしいものです。
目指せ紫帯です。。。

2010-01-17

校庭解放



本日は、校庭にいます。子供達の遊びに付き合っています。
しかし、もうダウンです。

唐突ですがニューバランスの993を購入しました。M1300からM1400まで10年以上同じシリーズを履き続けていたので,違うシリーズに挑戦です! 1400よりも足幅がワイドなので履きやすいです。インナークッションは若干硬めですがその分安定しています。しかーし,対静電気能力はM1400のほうがダントツです。993ではドアノブで何度かバチっとなりました。1400ではこのような事がないので,冬のマストアイテムなのですが,ソール部分の材質は異なっているようです。1400の系譜については,3月に新たなバージョンがでるようです。
以上,Myシューズ報告でした。

*****

後記: 北里の白金キャンパスでは微生物の羽田さん,隣のラボの江口さんも,993を履いているそうです。ということで,微生物関連には,993でしょうか。。。

2010-01-15

Immune evasion: Manipulating inflammation

本日,永松さんが米国留学です。

血の汗流せ 涙をふくな

行け行け永松 どんと行け

ということで永松さんの仕事が,

Nature Reviews MicrobiologyのResearch Highlight

に掲載されました。永松さん,今までありがとう!
これからも正面突破で頑張ってください。

Take it to the limit, one more time!

2010-01-11

新成人おめでとう


娘からの差し入れです。
懐かしい。

*****

すでに40年以上も前からあるパイプチョコです!

駄菓子屋が懐かしい。

俺が小学校の頃,近所にS商店という駄菓子屋兼,何でも屋があった。そこを統括していたのが,まあまあ優しいおばさんと,おばさんの母親にあたる,まじハンパねえ,赤目バッパ(赤い目をしたオババのこと)。40年ぐらい前になるとまだ50銭という単位があって,キャラメル一個が50銭であった。小学校低学年の俺的には,1円を出すと何故2個くるのかさっぱり判らなかった。ちなみにハマヤのアイスは5円。ねじりパンも5円であった。だから20円ぐらいあるとブルジョアな感じ。

駄菓子屋にいくとおばさんが出てくる場合もあるが,赤目バッパが出撃してくる場合もあった。そうなると俺たちの駄菓子屋タイムは最悪であった。駄菓子はどれにしようか迷うのも楽しみであるのに,

「にしゃら,はやぐかえ」

と催促するのである。あ,難解な福島語を翻訳すると「にしゃ」とは「おぬし」のことで「おぬしら,早く買え」となります。うつむき加減にそそくさと買い物をして次に備えるのであった。当時の駄菓子屋は製造年月日とか気にしていないから,パンとかもカビが生えていたりするわけ。今のご時世なら店側が平謝りですが,当時はというか,赤目バッパは違ったのである!

カビパンを新しいのに取りかえてと,おどおどしながら差し出すと,奴はパンの袋をバリッとやぶって,なんとカビの生えている部分をむしり出したのである。少年,俺が唖然としていると,その処理されたパンをバッと突き出されて,

「もう喰えっから,大丈夫だ」

それでおわりっすよ。マジで。
菓子パンは10円以上したと思うので,
俺は悔しい思いをしながら,食べました。

それが昭和という時代です。

ま,俺がどっかの市長になったら,
こんなスピーチをしたいと思います。

新成人,おめでとう!

2010-01-09

本日の晩ご飯


TKGです。
たまごかけごはん。

大滝さんは,修論仕上げ。
久留島君は,大気圏突入。

なので,こっちも深夜に突入です。

私は謙虚に,TKGでしたが,
学生さんには,クオモのピザ,D.O.Cを注文しました。


がんばってくれい。


*****


TKG以外にも食べましたが,最近,腹回りがヤバイです。
昨日はジムにいって加圧スーツ着て,ハレオのサプリ飲んでから,
筋力の調整をして,それから柔術の打ち込みをしました。


これまでは筋トレをしないと誓ってましたが,
40才後半になると,筋力がハンパなく落ちてきました。
そこで方向を180度転換。
しかし,過度のウエイトで行うのではなく,
加圧下で軽めのウエイト・あるいは自重で筋力調整を行うことにしました。


乞うご期待! 


何をだー。


それでは!

フランス大使館



現在、VISA申請中




というのはウソで,旧フランス大使館で開催されている
No Man's Landというアートなお祭りに行ってきました。

一番,インパクトがあったのは↓



鼻血ですね。
んーーー。
どっから見ても,鼻血です。ヘタウマな感じが,なんとも言えません。



さすが,おフランスざんす。
コンセントもかわいいです。

芸術は誰かに理解してもらおうと思ったらイケないのです。
実直に自分の思った感性を信じて,実直に進めば良いのです。
ゴッホも生前に売れた絵は1枚だけですから,
誰かにわかってもらおうと思った時点で,それは媚を売っているわけで,
その時点で芸術は商品となってしまうのでしょう。

芸術は真に孤独であり,
それがゆえに爆発が求められるのでしょう。

俺も誰かに媚を売ったような研究はしたくはないですね。

そんなことを思いました。

ずっと前にフランス大使館に呼ばれたことがあります。
サイエンス関連の催しで,ワインとカナッペが,デリシゥー。
大学がフランス大使館に近いと言うだけで良い思いをしました。。。
次は新しくなった大使館に行きたいです。
よろしくお願いします。



2010-01-06

つまらないブログのJK君が来た!

昨日,イエール大学のホルヘ・ガラン教授の研究室に留学しているJK君がラボに遊びに来てくれました。
JK君とは不思議な繋がりです。数年前の話。JK君は私のラボに学振をアプライし,見事パスして,しかもSPDという科学特捜隊っぽいポジションで来れるので,二人してヤッターと喜んでいたわけです。

ある日,そんなJK君から一本の電話が届きました。

「実は海外学振もパスしたので,ホルヘ・ガランのラボに行きます」と。。。

それ以来,逃げた魚は,律儀に私のところに遊びに来てくれるようになりました。海外で暮らすのは大変ですが,是非とも頑張って,将来,PIとして独立して欲しいです。

妻に「イエール大のJK君と飲みに行ってくるよ」と言うと,「あ,あのつまらないブログのJK君?」と覚えていてくれた。いえいえ,つまらないのではなく,本人曰く,あれは日記のようなものですから。JK 君の朴訥な性格がにじみ出て,私的には好きなのですが。そんなJK君も私のブログの愛読者?しかーし,もっとも印象に残っている内容は,愚妻のコメントであったのが,ちょっと悔しかった。ということでJK君の益々の発展を祈りながら,妻のコメントをコピペしておきます。いや,久々に読んだら,良かった。

ある日,妻にこんな質問をしました。

何で,ヒトは他人に好かれていないと,不安になってしまうの? 

ここからは,妻の回答です(原文記載)。

*******

履歴書のように,他人からの評価が「自分の価値」を表すと思い込んでいるから。
全ての肩書き,年収,キャリア,資格,しいては,年齢,見た目,健康状態,すべてとっぱらった時に「私は何をして,何を見て,どんな心持ちでいると平和で安らぐのか」を内観しないまま日常に流されていると,自分がどんな世界(雰囲気 価値観)を望んでいるか忘れてしまう。

だから,他人に自分の視線を転嫁して,居場所を確定しようとする。本当に他人がどうみてくれているかなんて「証拠」は絶対に見つからない。探せば探すほど不安は増す。
世界,社会,日常,の何処に自分の内なる周波数を合わせて生きてゆくのか,を断片的にでも感じられれば,他人が自分をどう思っているかはさほど気にならなくなり,ビジョンが明確になるほど,不安は気にならなくなってくる。

東京から銀座へ行こうと決める。
おそらく5秒で,出かける準備,出発時間のめやすが立つ。
それほど考え込まない。

銀座へいくまでに,危険人物に襲われたりするかもしれないから,
武装してゆこうとか。
交通事故に遭うかもしれないから,ヘルメットをかぶって行こうとか。
大抵は思わない。

自分が今立っている場所にいる。
生きたい世界のビジョンが決まる。

同じ感覚になれれば,他人が下す評価は「気づき」になることは
あっても,不安材料になることはない。

万人に好かれようと取り繕って偽ってがんばっていても,どのみち「あんた嫌い」と言う人は必ずいる。
なら,素の自分を知り,正直にまっすぐに生きてみたほうが解り易 いと思う。

そんなかんじ。

[オリジナルはこっち] 実はこのタイトルは間違っていて,外部監査でした!

2010-01-01

2009を振り返って


明けましておめでとうございます。

ある偉大な僧侶は,年が明けることを,大いに悲観したといいます。僧侶の精神性の拡がりと比較して,到達しようとする境地がまだまだ遠いところにあることを実感すると,年が明けることになんの喜びも見いださなかったのでしょう。研究者もこれに近いものがものがありますね。まあそれでも,前に進まなければなりません。

2009年の年頭所感はこんな感じでした。自分なりのマニフェストが到達されたのか,検証したいと思います。

我々の当面の目標であった「ボルデテラ属細菌はどのような戦略でIL-10を利用しているのか」については,BopNという細菌の分子が関わっていることを明らかにしました。マクロではこの分子の働きによってIL-10が産生され,結果的に感染局所の炎症反応が抑えられることになります。宿主側では通常,炎症反応がアラートになって感染局所に総攻撃をかけるのですが,ボルデテラ属細菌ではこのような反応を抑制し,感染の足場を確立します。マクロの大筋は見えてきたので,次はミクロレベルで何が起きているのかを突き止めなければなりません。大きな課題が残されていますが,進むべき方向は見えていますので,あとは突き進むだけです。

長年の目標であったスタッフ枠の拡充は,北里大学感染制御機構が本格的に動き出し,特別研究員の金木さんが新たに加わりました。現在,彼女は百日咳の新規コンポーネントの探索を行っております。ワクチン抗原のin vivo評価系がようやく動き出して,これから本格的に新規コンポーネントの探索に入ります。アウトプットが求められる研究領域なので,ガチンコ勝負です。ガチでぶつかりあって,ようやく結果が見えてきました。徐々にではありますが,スタッフも増えてきました。
まあでも私が望むのは,恒久的なスタッフ枠の増加です。自分がリタイアするまでに何人のPIを出せるのか,冷静に考える必要があります。現状ではうまくいっても,せいぜい3−5人だと思います。自分からもっと積極的に動いていく必要があると思っています。これについては,継続課題です。

そして,今年は年頭から,スタッフの大きな移動があります。これまで当ブログでも登場してきた永松さんは,1月半ばにハルトグレン教授のラボに留学します。留学という一つの機会を通して,PIとして独立するための基盤を作って欲しいと思います。そして,スェーデンに留学していた桑江講師が3月に帰還する予定であります。大きな入れ替えを通して,ラボもリフレッシュすることで進化していきたいと思います。新年度より学生さんの新規参入がないのは残念ですが,細菌の感染戦略に興味をもっている学生さんがおりましたら,何時でもラボ見学に来て下さい。そして,将来,プロを目指している方,歓迎します。

ここからは個人的なこと
今年は自分の身体のさらなる進化がみられるでしょうか。肘関節が痛いです。年末にアームロックを完全に極められて,今は静養中です。プロならともかくも,早めのタップが重要ですね。今年は内臓機能の強化を図りつつも,心肺機能の強化を徐々にトライしていきたいと思います。最近は若手の成長がめざましいので,きちんと練習に付き合って頂くためにも,今までの漫然とした練習内容を変えていくことが重要です。これについてはビデオを購入し,スパーリング中の動きを解析して行きたいと思います。頑張ります!

最後になりましたが,皆様の研究のご成功をお祈りして,新年のご挨拶とさせていただきます。

註)ジャンプしているところを撮るのは,大変でした。。。