2009-02-26

来襲!

先日,北方前線のGCOE拠点リーダーの嘉糠さんが,うちのラボの視察?にきました。そのときの模様はこちらです。

俺と永松がディスカッションしている間に,嘉糠さんはラボ施設を720dpiぐらいの精度でスキャンしつつ,永松の主要施設にブービートラップをしかけつつ(笑),スタッフ・学生の経験値や戦闘値をまあるい頭に納めつつ,任務完了したようでした。うちのラボで,極秘の握力養成マシンを見破られたのは痛かった。。。嘉糠さんの写真に収められた金属のハンドグリップは65キロ,50キロでそれぞれ完全にクローズしますが,俺的には50キロが限界です。あ,しばらく実験から遠ざかっていたので50キロもクローズできませんでした。。。。

******

いやしかし,嘉糠さんはすごいアクティブです。強力なフォースです。
俺も頑張らないと。。。

ということで,細菌学会のシンポジウム・ワークショップ企画調整委員長を仰せつかりました。
前委員長が大阪大学の堀口さんです。
ちなみに前回,細菌学若手コロッセウムをオーガナイズしましたが,初代オーガナイザーがやはり堀口さん。
ということで二人で仕切っているようですが決してそんなことはなく,ほんとにやりたい先生がいたらいつでも俺は何でもさくさく降りるで。「いったい全体誰のために,夜中までデータベースとにらめっこして,大学で毎日シャワーを浴びるような生活をしていると思っているんや」「全てこれからの細菌学会の若手のためやで」「やりたいやつがいたら,いつでも名乗り出て来いやあ」てな感じです。

しかも俺は47歳。年齢的には若手でもなんでもなく初老。おじいさんなんだから。。。30代何とかしてくれ。ま,堀口さんと一緒にいて確実に大阪弁の能力あがったと思うが,誰もそうは思わないのが俺の良いところだと思う。福島弁が大阪弁にいつも勝っている(笑)。福島弁とフランス語はちかい,と思う。しかし,先日のフランス行きの学会では帰り間際になると,いつのまにかお店のあんちゃんに「何とか,ポルファボール」と言ってた。これってフランス語ではないなと気がついたけど,ま,EUということで,EUリミテッドエディションの俺がそこにいたわけだ。

大活躍だあ。昨日も考え事をしていて職員食堂のおばちゃんに,「お味噌汁は一つだけですよ」と注意された。いつの間にかトレイには味噌汁が。。。そこにもう一つ運ぼうとしているところをチェックされました。変な自動化が進んでいます。一瞬,精神の真空状態になるようなときがあって,そういったときにはぶっ飛んでいる。あ,単純にぼけてきたのか。

犬とかって,ああみえても,きちんと手足をきれいにして,俺なんか,最近,シャワー入ってもよく洗わないし,やばいな。

2009-02-20

修士論文発表会


昨日、修士論文の発表会が終わった。こっちも緊張しました。

おまけに修士論文発表会終了時に、記念撮影。
それも終わってラボでの記念撮影。
まん中にいる、やけにラフなおっさんは、誰なのでしょう。
学府長も含めた全体の記念写真ができたときに、恐ろしいことになりそうです。

エクスキューズさせていただきますと、
このパーカーは代官山のハリウッドランチマーケット製。
ジッパー部分にも匠の技が光ります!

ここには写っておりませんが、シューズはニューバランスの1400です。
抜群の安定性。一気に亜音速まで達するエンジン搭載です。

ま、スーツは基本ですけどね。

左側がチェーリーズ エンジェルっぽい、武末さん。
右側が大気圏突入のアムロっぽい、久留島君。

まん中が地獄の門番です。

それにしても、2年間、あっという間に終わった。
俺は何をしていたのかな。。。

2009-02-17

4月になれば

修士1年生は就職シーズンの真っ最中。今年は就職難で大変そうである。実験どころではない。

修士1年の十月頃から就職シーズンが始まるが,研究室に配属されて半年ぐらいのデータで企業へ提出するエントリーシートを作成しなければならない。当然その内容は,薄っぺらだ。まあ,企業も研究内容などハナから興味がなく,求めるのは学生が持っている正しい資質。それのみにつきる。

4月の修了時期が近づくと今度は入社する前から色々な適性検査もどきの宿題がどっさりと出される。以前,私のラボに所属していた学生さん(Aさんとする)は,こういった企業からの宿題?に反発し,「修士論文の研究に集中したい」という理由で就職を辞退した。一生懸命頑張ってやっと就職が決まったのに,修了間際に自ら内定を辞退して,まさに背水の陣で研究を遂行した。私がこの話を聞いたのはAさんが辞退してからであった。

Aさんに「何もそこまでしなくても」と私は言った。

「その会社の方に,< そっちの研究なんてもうどうだっていいじゃないか > と言われたので,頭にきて辞めました」と。。。
「まあな。そんな奴がトップにいる会社は,辞めて良かったな」と私も同意した。


******

明日は,修士2年の修士論文の発表会。
あっという間に2年の月日が流れた感じがする。

2009-02-14

Home Alone





昨日,アップし忘れました。

本日から永松さん,修士の久留島君,武末さんが,沖縄フォーラム入り。ラボに出入りしている木村君(塩見先生のところの修士2年生)も,沖縄フォーラムに参加。学生にとっては18日に修論発表会が控えているので,修論提出,両方の発表準備と重なってかなりタイトなスケジュール。ぎりぎりのところで踏ん張ってほしい。こっちとしてはかなりの資金投入なので(笑),激しく戦ってほしい。

修士1年の大滝さんとお留守番。しかし大滝さんは,現在,就職活動中。こっちも長い戦いです。

****

ということで本格的なお留守番です。
また,雑用がない空白の2−3日。投稿論文のチェックにはまさに願ってもないチャンスです。

その前に机のまわりをかたづけて,空気清浄機の水を交換して,アロマキャンドルで教授室の空気を浄化して,それから綺麗に手を洗ってから,スタッフが命を削って書いた論文を,投稿規定通りに書かれているか精読しながら読み進んでいきます。私にとってはまさに至福の時ですね。おまけに本日はラボに誰もいないので集中できます。ついでに教授室の照明を落として,蛍光灯だけにしてステルスモード。「あ,本日,いないな」と思ったら作戦成功です。

図の確認のために定規を探しましたが見つかりません。散歩がてらに大学左手にある稲岡商店で,定規を買いました。ホッチキスの調子が悪いのでそれとなく探してみたら,Vaimo 11という次世代ホッチキスを発見! 通常の針よりも一回り大きな規格のマックス針No. 11を使用して40枚まで綴じることが可能です。綴じた瞬間のリコイルも少なく(指にカツンとくる感触が苦手なので),貫通力も半端ねえ。これは買いですね。稲岡商店で買い物をしたあと,モーリーのハンバーガーマニアでおいしいコーヒーを買って,ラボに戻ってコーヒーを飲みながらまた論文を読み進めていきます。

何度も出していながら,なかなか通らない。新鮮な気持ちで投稿論文に目を通すために,色々な儀式(手を洗う,空気を浄化する)を経てから論文に目を通します。ま,私にとっての願掛けですが。。。

2009-02-11

ハードボイルド・ワンダーランド




昨日,グラント関連の仕事を終わりにして,シャルル・ドゴール空港で知り合ったIさんと奥様とで飲みに行きました。研究者以外の方と飲みに行くのは久々でした。Iさんは静かに語り,Iさんの奥様は明るく話される良い感じのカップルです。お二人ともこの町をとてもよく愛していて,楽しく食事をして楽しく語らいました。

気がついたら47になっていて,気がついたら友人とかもいなくなっていて,まあでもそれで寂しいわけではなく,どちらかというと日々の忙しさについていくのが精一杯で,自分というものに向き合うこともなく生きているなと実感するこのごろ。

昨日は久々に素になって飲んだような気がしました。
おいしいワイン,マルガリータのオンザロックありがとうございました。
あ,刺身,天ぷらも激うまでした。

自分一人では決してたどり着くことはできない町に,また行きたいと思います。いや,いけないのでまた連れて行って。

2009-02-09

風の強い日には,イチゴのココナッツミルク

細菌学会理事会で私が仰せつかった仕事の中で一番大変な,そしてやりがいのある仕事は,シンポジウム企画調整委員会の委員長です。前回の委員長はこのブログにもたびたび出場の堀口さん。これまで3年間,シンポジウム企画を引っ張ってきた方である。私はそのなかで委員として貢献してきたが「委員長だけはごめんだ」と思ってました。学会の会期中にも「阿部君,今回のシンポジウムはちょっと,,,つまらないよ」と意見をおっしゃる先生方もいるのも事実。「だったらご自分の企画を出されてはいかがですか」と言いたいことをこらえたこともあった。だから委員長になったら,もっと大変なことになると思っていました。

しかし,賽は投げられた。ということで,本日はシンポジウム企画調整委員会のタイムスケジュールを作成。先月,堀口さんに直接お会いして今後のタイムスケジュールのアドバイスを頂いたので何とか仕上げることができました。さらにシンポジウム・ワークショップを充実していきたいと思います。ということで,是非,細菌学会にいらしてください。
総合格闘っぽいシンポジウム,夢ですね。

*****

本日は,日曜日。メガネのフレームがゆがんできたので,青山にある増永眼鏡に行ってきました。メガネは大阪大学・川崎和男氏のデザインをずっと愛用しています。川崎氏デザインのメガネはとても軽く,いつも焦点があうようなフレームデザインとなっています。メガネは医療機器である!というのが原点にあって,そこからデザインが生まれる川崎氏の発想は当たり前だと思うのですが,これまでなかなかよいフレームには巡り会えませんでした。10年ぐらい前,MacPowerという雑誌に川崎氏のメガネが取り上げられ,ためしに購入したら,それは異次元の体験であり,「これまでのメガネ人生は何だったのか」と思ってしまいました。それからずっと愛用しています。本日,フレームのゆがみを直していただいて,パーツも交換してもらって視界も明るくなったような気がしました。担当頂いた方のネームプレートは「増永」さんでした。もしかして御曹司? 

それから,糖朝という飲茶のお店でピータンのお粥とイチゴのココナッツミルクを食べて満足。カナダに留学していた時代に,日曜日のブランチには飲茶に通いました。バンクーバーという町は香港系の移民がたくさんいて,おいしい飲茶屋があります。しかも安い! お茶がなくなったときにはポットのふたをずらしておくと,新しいポットをもってきてくれました。糖朝でそれを試してみると,最初にきたウエイトレスには完全に無視され,次の方には気づいて頂きました。甘いものはあまり食べないのですが,ここのデザートはかなりうまかった。マンゴーがいけてるそうですがイチゴもいけてます。

風の強い日にはデザートもいいなあと糖朝で密かに思いました。
メガネの次は飲茶という方程式が完成です。

2009-02-07

ひさびさのジム

木曜日のかなり遅い時間に,大学基準協会へ提出する文書作成が終わった。
数時間寝るともう金曜日の朝だ。ラボにいって修論のチェック。10時半に鳴るようにタイマーをセットして,それまで修論に集中。タイマーが鳴った。それから予約をした薬学部の会議室へと移動し,細菌学会の理事会。これで2期めであるが,理事会はいつも緊張する。
5時過ぎに理事会が終わり,ラボに移動し,やり残した修論のチェックを仕上げ,学生とディスカッション。
ラボの居室ではホットケーキのおいしそうな匂いがしたが,それをあとにして前線基地に戻り,ノースフェイスのバッグに総合格闘技用のハーフパンツ,ラッシュガードを急いで詰め込んでジムに向かう。

地下鉄浅草線の馬込駅で降りて,ローソンでミネラルウォーターを買って,数分歩いてYSAに到着した。ガラス張りのドアを押してカウンターにIDを提示し,ロッカーの鍵をもらってロッカールームにむかった。ここの空気を吸うのは1ヶ月ぶりだ。正確には31日ぶりで,私はその間に2.5キロの脂肪を獲得した。ラッシュガードがこころなしかきつい。

1時間遅れで練習のなかに入る。準備運動を少しだけしてスパーリングに入れてもらう。1ヶ月,ほとんど運動もせずに,ほぼガチのスパーに入るのはきつい。汗がなかなか出てこない。最初の相手はアメリカからきた青年。手足が長いのでやりにくい。なんとか三角締めに移行したが力ずくでのばしてきた。少しだけ力をゆるめて相手が腕をのばしにきたところでアームバーに移行。5分で2本とったが,こちらが2本とられたような疲れに全身が襲われる。息を整えるのに時間がかかった。短いインターバルをおいて次はT君。スタンドでの展開では苦しいので,無理矢理引き込んで三角締めに移行した。相手は胸を張ってきたので,今度もアームバーで仕留める。スパーリング中にT君の口に私の膝が当たってしまい出血したので,スパーリングが中断。代わりにO君が入ってきた。下からのハーフガードから展開しようとしたが,逆にハーフを抜かれサイドポジションを取られる。そしてマウントポジション。打撃アリならここでパウンドの嵐。体をひねってO君のマウントをひっくり返そうとした動きにあわされて,腕ひしぎを極められ,タップアウト。

スパーリングが終わって仲間と雑談し,シャワーを浴びたあと,前線基地に戻る。

******

今は土曜日の夜で,ところどころにアザがあって体が鉛のようだ。
しかし,これで完全にリラックス。気分は久々に晴れだ。

2009-02-06

続いている


晩ご飯食べて,またラボに戻って,大学でシャワーあびて12時近くまで仕事しても一向に雑用が減らない,っていうか雑用が増えているのはどうしてなんでしょう。サイエンスを突き詰めていったらこんな状況に陥っているわけで,そんなに苦痛でもないけど,「何かが違う」という感じはしますね。50ぐらいにさしかかると,みんな同じような境遇になるのかな。何かを超えるまでの過渡期かもしれないので,もう少し頑張りたいと思います。

こんなに時間を使っても,サイエンスの領域に迫れない雑用の多さって異常だと思うですが。一日13時間ぐらいラボにいますが,そのうち2−3時間でも純粋にサイエンスのみの時間があれば,復活するのですが。。。どうか年度末の忙しさであってほしい。

さきほど,フランスでお世話になった木戸場さんという方から写真が送られてきました。こっちも用事があったのでフランスまで電話したら本人がつかまってラッキー! 今はタイムラグがほとんどないので,ほんとうに近くにかけているようですね。

*****

まあこんな忙しいときでもピースですね。ということで,ピースしているような画像です(天をさしているのでしょうね)。

アップルのPagesというワープロ,自動的に言語を認識してスペルチェックの辞書を変える。賢いがフランス人が英文書いているとやっかい。辞書がフランス語を選んでしまうのだ。正しい言語が選択されていることを確認するには、テキストを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキスト」ボタンをクリックしてから、「詳細」をクリック。「言語」ポップアップメニューから言語を選択。

それでは〜。

2009-02-02

パリ後記





JALが用意してくれた空港近隣の無国籍ビジネスホテルから,いざ脱出。
暇をもてあます気力もないので,やっぱり早めに空港に到着。

チェックインカウンターはすごい人混みで,まあ何もすることがないので列におとなしく並ぶ。1時間ぐらいしたところで日本人のアフォーがそのへんに荷物を置いたままどっかへ行ってしまったので,不審物=爆弾かもしれないということで警備がどかどか入ってきて,チェックインカウンターを封鎖。こちらの警備はブルパップ型のアサルトライフルもってますから,文句をいう人もおりません。。。

やれやれ。また並び直すことに。。。せっかくの1時間の前進が無駄に。

気を取り戻してまた列に並んで,
「何だかんだいっても2時にはここを飛べるのですからもう少しですね」と前の方に声をかけると,「あれ,JALの連絡聞かなかったのですか?今度は,5時に延びたのですよ」という返事。。。今回は漏れなくついてねえ。。。

チェックインカウンターでミールクーポンもらって,ターミナルのレストランで食事。今度はまともな料理がオートマティックに出されてきた。ランチで隣にすわった方はイタリア出張帰りで,日本のカンパニョーロのスタッフだとおっしゃる。

カンパニョーロといえば自転車パーツのトップブランド。この方もツール・ド・ジャパンに出場したことがあって話が大いに盛り上がった。今度,250万円ぐらいで7キロを切る自転車を作ってもらうことになりました(あ,ウソです)。まあでもカーボン素材でどこまでも使うとこれぐらいの金額になるそうです。

あと,リヨンでフランスの語学研修から帰ってきた青年も一緒になりました。ネイティブとフランス語でしゃべっていたので,それなりの成果はありましたね。これから就職がんばって下さいね。

ということで,あっという間に5時になりました。
飛行機にのりこむと通路側でした。ラッキー。隣に座られた方はケーキ屋さんの代表取締役でした。70を過ぎていらっしゃるのにとても格好が良くて,フランスには菓子の展覧会関係で来られたそうです。会話の中で「たがを締めるのは仕事が順調にいっているときにしたほうがよい。うまくいかないときに,たがを締めるのはしょうがないから締めるのであって,後手後手に回ってはいけない」とか「酔っぱらったときにでる発言がその人の本心だからね」とか,柔和な顔立ちの中にもビジネスマンとしての厳しさが垣間見えました。

ということで,巨大タンカーの教官,自転車メーカーのトップブランドで働いている方,脱サラして大きなケーキ屋さんを創った方など様々な出会いがありました。24時間フライトが遅れましたが,遅れた分,今後の人脈につなげたいと思います!

******

パリのアンちゃん,詐欺師編

ナポレオンのお墓とグランパレをつなぐ橋のたもとで怪しいアンちゃんを発見。すたすたと歩いていると,このアンちゃんがすれ違いざまに「あっ」と声をだす。後ろを振り向くと「ムッシュ,指輪が落ちてるぜ」と。俺は落としていないと突っ込むと,お,18金の指輪だ,すげーとか言っている。「俺の指には入らないから,あんたの幸運のためにこれあげる」と言ってきた。いかにも悪っぽいアンちゃんが18金の指輪拾って人にあげるか? 1000%うさんくさいので,「ノー産休,いや,サンキュー」といって切り上げてきたけど,あんな奴にひっかかるカモがいるのでしょうか? まあ,いるから,ああやって彼も仕事をしているのか。「それよりもお互いの幸運のために,こいつをセーヌ川に投げようぜ」と提案したら,いきなり悪の表情になるのかもしれませんね。ま,つきあわない,これが鉄則ですね。

ということで,本来の報告を書く前に色々なことがありすぎた学会となりました。

マックロワイヤル



INRA-JSPS のワークショップがパリで開催され無事終了しました。

飛行機の整備のために,ものすごく遅延するようなのでシャルル・ドゴール空港でブログを書いています。さっきまで小銭で10ユーロあったのですが残しておくのもしょうがないので,チョコレートを買ってあとは赤十字に寄付しました。こんなことなら少し残しておけばよかったと思います。サンドイッチぐらいは買えたはず。。。

帰国当日,フライトまでに時間があったのでホテルをチェックアウトした後,ルーブル美術館のほうへゆっくり歩いて,それからオペラ座のほうへ抜けて,ラファイエットで買い物をしました。お土産用に55ユーロだと思って買ったものが実は55ポンド(まぎらわしい!)で,実際には88ユーロぐらいしました。手元に残ったのは50ユーロ。空港までの道が混雑していたら微妙な料金。タクシーの運転手に50ユーロを見せて「これで空港まで行けるか」というと「OK」というので,ほっとしました。それにしてもヴィトンのお店には砂糖にむらがる蟻のように日本人が買い物をしていました。不況になったといっても,まだまだお金をもっている人がいますね。私の方はユーロがなくなったので早めに空港に行ってビールをゆっくり飲んで(カードで払いました),時間をつぶして,それでも早めのチェックインで飛行機の整備でさらに待たされています。

*****

飛行機の整備をを待っている間,iPod touchiで音楽を聴いていたら,ざわめきがどっと起きたのでイヤフォンを外してみると,明日の午後2時にフライトが延期されたとのこと。日本にいくフランス人のアンちゃんたちは結構楽しんでいるようですが,日本のご婦人たちは眉間にシワをよせて係員らしいJALの職員に詰め寄ってました。OLらしい女性の方は,「有給にしようっかな。でも,会社に連絡とるのやだなあ」と呟いていました。今回は朝の8時に成田に着くので何とか頑張れば10時頃ラボについて,学位論文の副査の仕事をできるはず。。。

******

そんなことを思いながらユーロを使い果たしたので,次の駅までお金もかかるかもしれないから,2000円分両替して(今度の余ったお金はUWF?,パンダの団体に寄付します!),駅へと向かいました。そしたらシャトルバスみたいな電車でお金はかかりませんでした。ま,ポーターに渡すかもしれないので小銭は必要かなと思いましたが,JALが用意してくれたホテルはそんな必要もない空港脇にある国籍不明のビジネスホテルでした。

夕食をご一緒した方は,巨大タンカーのクルー(もっと難しい単語でした)を養成するために,4ヶ月間,生徒(インド人,フィリピン人,ルーマニア人)とともに実地訓練で航海にでて,フランスで船を降りて日本に戻る途中でした。「ハリケーンとか怖くないですか」と素人っぽい質問をすると,「20度ぐらい傾くこともあるけど,新品の船なので大丈夫」と答えが帰ってきました。4ヶ月,海上にいるのはどんな感じでしょうね。今はメールとかでやりとりできるけど,それでも辛いこともあるでしょうね。

そうそう私の携帯はPHSです。あ,携帯ではなくPHSです。ホテルのルームでインターネットも使えないので試しにPHSをオンにしてみるとむなしく圏外。。。もよりのアンテナから10000万キロぐらい離れているようです。妻は普通に心配すると思いますので,それにフライトの情報とかも全然言わなかったので,連絡をしなければ。ということでフロントをぶらぶらあるいていると,クレジットカードで課金されるインターネットのブースがありました。そんでもって.MACというサービスにアクセスしてメールを送ろうとしたら,推奨するブラウザーではないのでアクセスできないと画面に。そこでGmailの自分のアカウントから入るとすんなりつながりました。しかし,キーボードの配列がめちゃくちゃで,aを打ったつもりがqになってしまいます。これは勉強になりましたね。アメリカ人の作ったキーボード配列には,わしらは従わないもんね,という意地が感じられましたね。ちょっと感動しつつ,なんとかメールを妻に送ることができました。

やっと朝になりました。これから空港に向かいます。