修士の皆さん,ご苦労様でした。
就職活動も年々激化していくなかで,皆さんがんばりましたね。
今日はゆっくり休んで下さいね。
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大学院試験の面接時に,将来の進路について学生さんに質問する機会があるのですが,多くの学生さんから「できれば企業の研究職に就職したいです」という答えがかえってきます。しかし一般論として,企業の研究職採用は非常に門戸が狭いのが現実。今の学生さんを見ていて,気の毒だと思うことがよくあります。修士1年の6月頃から就職活動の準備が始まり(エントリーシートの書き方,面接の準備等),夏が過ぎて秋になると就職活動が激化します。修士1年時には,まとまった時間で実験を行なうことが,なかなかできません。修士2年間のなかで実験に集中できる期間は約1年ということになります。時間をうまく使って,実験をしながら就職活動もこなしていくのには労力・集中力が必要とされます。しかも実験は,学部の実習のように,答えが予め用意されているものでもありません。学部時代にはなかった,より自発的な時間管理が必要とされます。それでも研究をしたい方は,大学院に行っても良いかも知れません。
ということで,修士2年生,よく頑張った。中間発表会で,おおよそ自分の立っている位置が見えてきたのではないでしょうか。それでは残りの時間を,自分が納得行くかたちでお過ごし下さい。応援しています。
Real power can't be given, it must be taken!