注) 年越しバーガーの画像は,バーガーマニアのブログより拝借しました(モーリーごめんね)。
2009-12-31
ワインと投稿と肘関節を痛めたことを報告します
注) 年越しバーガーの画像は,バーガーマニアのブログより拝借しました(モーリーごめんね)。
2009-12-21
巨匠との対談: バーガーマニア
2009-12-19
Compensate...
話は変わりますが,
先生の実力を疑った俺が馬鹿でした。許してください!
最近,ジムの若い人達が,どんどん強くなっていきます。このままでは引き離される一方。わかったのは,風邪から回復しても弱かったということです。。。
2009-12-18
設問
2009-12-17
2009-12-15
プレスリリース: Inflammation stops at Bop
くわしくはこちらをクリックしてください。
また,Amyさんによる論文サマリーが "In This Issue"に掲載されています。
百日咳菌に代表されるボルデテラ属細菌は,IL-10を積極的に利用することで感染成立を図ります。我々は,III形分泌装置によって宿主細胞内に送られるBopNというエフェクターが,IL-10の産生増強に関わる病原因子であることを,初めて明らかにしました。
感染においては局所で炎症反応が惹起され,そのアラートによって好中球が出動し,速やかに殺菌排除が行われます。ボルデテラ属細菌では,抗炎症性サイトカインであるIL-10を巧妙に利用することによって,あたかも感染が起きていないような環境を作り出して,好中球の攻撃から回避するような感染戦略をとっています。この論文で「BopNはステルスエフェクターとして機能している」ことを見出しました。感染初期のアラートをステルスエフェクターで沈静化させることで,静かに宿主内に入り込むのではないか? という作業仮説のもとで,さらに研究を進めております。
病原細菌が積極的に作り出す「炎症反応の回避機構」は,エルシニア属細菌(IL-10を利用することが知られております)や他の病原細菌の感染現象を理解するうえでも,重要であります。また,このような感染システムを理解することで,百日咳ワクチンの新たなコンポーネント開発にも,応用可能ではないかと考えております。
興味がある方は,是非,上記サイトを訪れて下さい。
以上プレスリリースでした。
2009-12-13
週末
2009-12-09
プレゼンテーションZen
本書は、アマゾン・ビジネス書部門でベストセラーなので、既に多くの研究者が読んでいるか知れませんが紹介します。また、どなたかのブログでも紹介されておりました(リンク先を忘れてしまって、ごめんなさい)。
この本は、プレゼンの本です。
他人に自分の気持を、どのように明快に伝えるのか、そのためにはどのようなプレゼンをすべきなのかについて、はっきりとした視点で書かれています。
ですから、科学論文の作成においても本書は参考になります。すごく、参考になります。また、これから修士の学生さんは就職活動に入りますが、面接にもきっと役に立つでしょう。
まあ、何にでも役に立つでしょう。なぜなら、どういったシチュエーションにおいても人は、何かを伝えなければ生きていけないからです。伝え方の、うまいヘタで、結構、給料変わったりします。
説得力のないコメントですが、本書を読んでこれからバージョンアップします。来週あたりには、俺のバージョンは7.3ぐらいになっているはずです。
ホリプレと本書で鬼に金棒、俺にピペットマンです!
それでは寝ます。消灯!
2009-12-08
ワードかデータベースか?
まあでも,ワードだろうが,なんだろうが,さっと出してしまって,自分の時間枠を一日のなかできちんと確保することが重要だと思うのですね。もう少し,心のアイドリングを下に落ち着けて,冷静にならないと,あっという間に自分ではない時間枠に流されそうです。いや,流されるでしょう。
誰の時間のなかで生きるのか。
いやしかし,アイドリングを下げて生きることは,意外と難しいのね。
俺的には。。。
2009-12-07
研究報告会
2009-12-06
パンツを求めて
日曜日の午前中は、歩哨も兼ねてラボでスライド作り。午後に前線基地に戻って、パンツが寒いと妻に愚痴ると「Kapitalに行ったら?」という返事がかえってきた。知人のお店だ。医科研にも近い!
ということでキックボードを飛ばして、銀杏の葉っぱで滑ってチョコレートエリカの前で激しく転びつつ、目的地にたどり着いた。
やっと裾がマトモな冬用のパンツを手に入れることができた。キャピタルのデザインは、新しくもあり、懐かしくもあり、思ったよりはきごこちが良い。カッティングも秀悦。今までかなり長い間、ジーンズを履いてきたが、一旦クライミングパンツの自由度に慣れてしまうと、ジーンズには違和感をもつようになった。クライミングパンツの源流は柔道着である。キャピタルの源流もきっと、日本の作業着のなかにあるのかも知れない。ということで、医科研にも近いキャピタルは、研究者の間でもブレークするでしょう。
Keiko Racaの柔術着
週に1度は行こう,と決めている総合格闘技のジムから遠ざかってます。
2009-12-05
インターラボセミナー
先日,インターラボセミナーが北里大学にて開催されました。このプログラムは細菌学会関東支部総会の支援にて,東京大学大学院薬学系研究科微生物薬品化学教室の松本靖彦助教がオーガナイズしたものです。私は最年長の出席で,オブザーバー的に参加しました。サイエンティフィックなプログラム以外にも,松本君のすべりしらずのトークも面白かったです。最後に細菌学研究についての討論が開かれましたが,これはなかなか良かったです。こういったトークはしらけてしまう場合がほとんどなのですが,松本君の司会者としての資質が全面にでた良い企画となりました。松本君,カメラの腕だけではなく,トークも良かったですよ。
その討論会のなかで,印象的だったのが,
若手細菌学研究者として、先輩研究者、及び日本細菌学会への要望は?
というセッションです。アンケート結果をまとめてみると(20人ぐらいの若手研究者,大学院生,修士・博士課程含む),以下のような回答になりました。
・細菌学研究を発展させてほしい
・若手の集まる小規模の発表・情報交換の場をもっと設けてほしい
・大手製薬企業では、感染症研究を縮小している。そのため、アカデミアが中心となって感染症研究を進められるようにすべき
・細菌学会総会、及び細菌学会誌等で、細菌学研究でどのような現象が問題となっているかクリアになるように工夫してほしい
・学会の暗い、固いイメージを払拭してほしい
・学会費を安くしてほしい
・総会においても若手が口頭発表できる機会をもっと増やしてほしい
・現在電子版だけとなっている日本細菌学会誌を冊子としても配布してほしい あまりに現状、目に触る機会が少ない
******
皆の意見で多かったのは,細菌学会は暗くて固いイメージが強いのだそうです。私もカナダから帰国した直後は,強くそう思いました。少なくとも分子生物学会と比較とすると,激しく暗いというのを実感しました。当時はそういった暗い雰囲気を,個人から変えて行くべく,ジーンズ姿で学会に行くことに決めました。
今は,学会理事の仕事もあるので,学会でお世話になっている先生に失礼がないように,スーツ姿でネクタイ着用で出席していますが,理事になる前は,基本的にジーンズでの出席でした。あと,うちの若手が発表する場合は基本的にノーネクタイでカジュアルな格好でお願いしています。もちろん各学会会員の立ち位置もありますので,すべてノーネクタイという流れには,どうかと思いますが,せめて若い人達には,明るい服装で学会に望んで欲しいですね。
あと,総会においても若手が口頭発表できる機会をもっと増やしてほしい,という意見がありましたが,一般公募のワークショップがありますので,どんどん申し込んでくださいね。それと横浜総会では,若手を対象したワークショップ「The Rising Generation's Forum」が開催されます。これは若手限定!のガチンコのワークショップです。こういったワークショップでも発表者を募っておりますので(もう締切ましたが),若手のパワーをどんどん発揮していただけたらと思います。また,私は細菌学会のプログラム企画調整にも関わっていますので,ご意見がありましたらメール下さい。「The Rising Generation's Forum」も,若手研究者が主体となって企画していますので,少しづつですが,変わっているのです。
「若手の集まる小規模の発表・情報交換の場をもっと設けてほしい」という意見については,若手コロッセウムを,毎年,企画(細菌学会で,毎年,企画を公募しています)しています。前回は宮崎大学の林哲也先生が世話人となって,非常にエキサイティングなワークショップとなりました。まだまだ宣伝がたりないのかもしれませんが,是非,出席して下さい。また,PIの先生方には,若手の各種プログラムへの参加許可をお願いいたします! また,若手コロッセウムは細菌学会の支援で行われておりますが,細菌学に関連する若手研究者・学生なら細菌学会会員でなくても参加可能です。このように学会・各支部の垣根を超えた若手の育成プログラムが熟成されつつありますので,幅広い領域からの参加者を希望します。
ちなみに私がオーガナイズしたコロッセウムはこちらです。
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ということで,細菌学会も変わっていきます。また,若手を対象としたワークショップにも力を入れておりますので,是非,学会のホームページを訪れてください。一歩踏み込めば,世界は広がります。
2009-11-22
それぞれが還る場所
宮崎のコロッセウム前後から風邪を引いてしまい,ほとんど運動らしいことをしていなかった。体の底からエネルギーが湧いてこない感じ。それでも少しだけ回復してきたので,バッグに柔術着を詰め込んで,ジムで汗を流した。ほぼ1ヶ月ぶりのフルメニューで,どっと疲れる。サイドから抑え込まれると息が上がってしまい,ほとんど動けない状態。相手の喉に手首を入れてエビでエスケープしようとするが,逆に腕を取られてしまい,V1アームロックで一本を取られてしまった。本来ならば絡め取られている腕をねじ上げられないように,相手の力が分散される方向にポジションを移動しなければならないのだけれど,足が動かない。指導者からは「もっと動け」と言われたが,マジ動けなかった。いつもは極まる袖車絞めも不発。それでも足首の強化は日々,怠らなかったので,足の関節技への対処は意外とできていた。そこだけが合格点か。寝る前に足首をぐるぐる回すだけだが,200回もやると,ふくらはぎがパンパンにふくれる。それをやるでけでもアキレス腱固めに効果的。何処のジムにも足関節技が得意な連中はいるので,お試しあれ。
******
とにかくここ1ヶ月汗を流さなかったので,練習が終わった後は,気持ちがよかった。また,KO大学を出て就職したT君に,ジムで久々に再会。今年4月に就職した彼は,今が一番辛い時期かも知れない。実戦配備され,研修期間と現実のズレ。その乖離に直面する時期かも知れない。「今の仕事が辛いのなら,いっそのこと,自分へのリターンは考えずに,すべての利益は他人に与えてみたらどうよ」とアドバイス。自分にとって,今の仕事の価値が感じられない場合には,他人がハッピーになるように働きかければ,君の仕事は,それだけでも誰かのためになっているのだから。 あ,ついつい職業柄,若い人たちには,突っ込んでしまう。若いときには「ああ,この仕事,俺には合わないかも」と思ってしまう。俺もそうだった。しかも,給料,メチャクチャ低かったし。。。とりあえず,メシ食って,寝る場所があって,着るものがあるだけで,満足しないとね。初めの一歩は。最初は夢なんか追いかけない方が,良いと思う。夢がすぐ叶うのは,アホばかりが登場するトレンディードラマ(既に死語かな)の世界だけだ。カネをもらっているのに,夢までも欲しいのか,というのが,雇う側の論理であろう。ある程度の力がつくまでは,夢を追いかけるよりも,どん欲に生き延びる力のほうが重要だと思う。
「地に足を付けないで,夢ばかりを追いかけすぎると,精霊になってしまうぜ」
そんでもって帰りに,T君といっしょにラーメンと餃子を食べてから別れた。良い青年だと思う。今は,頑張って何とか凌ぎきって欲しい。まあ,こっちも「必殺仕分け人」から,いつ何時,自分の関与している科学研究費の縮減あるいはカットが来るか解らないけど。ライフサイエンスは政治のなかにあるものではないし,こっちの考えているビジョンの枠組みまでは,仕分けされては,ならない。現存のシステムとしては,そういう流れにあるけど,思考はその流れから完全に,漁師ジャンプ,ちがった,量子ジャンプ,している必要がある。
2009-11-19
事業仕分けの優先順位
それを如何に,国民が納得できるかたちに,変換していくのかが,デフェンスする側の力量だと思う。
感染症のライフサイエンスのアウトプットとして「感染症の撲滅」がある。ライフサイエンスに対しての予算削減は,人類の死活問題に焦点を当てて,優先事項を決定することが可能である。そしてそれは,国民の理解を得やすいかもしれない。しかしそういう動きになってしまうと,大いに困ってしまう。私の例,「感染症」を例にあげると,
**********
現在,再興感染症としても危惧されている百日咳を制御するために研究を行っています。
百日咳にはワクチンが有効で,その感染制御に役立っています。しかし,我が国や欧米の国々では,ワクチン接種率が高いにも関わらず,患者数が増加しつつあるのが現状であります。 新たなワクチン抗原(新規病原因子)を同定し,それらの知見を感染制御(ワクチン開発)に応用することが,研究の目的であります。
**********
まあ,このようなディフェンスが一般論として,展開可能なわけだ。しかし,「死活問題」まで,話を落とされると,いや絞られると,当然,「百日咳の研究」より「結核の撲滅」のほうが優先順位が高いのである。だから,百日咳よりも結核の研究をすべきだという論理は,人類の死活問題的には正しい。また,実際に多くの人々が救われるはずだ。そして,結核菌を完全に撲滅する手法を考案したら,歴史に名を残すかもしれない。
今まで,対岸の火事として「事業仕分け」を見てきたが,ライフサイエンス領域にまで,この話が及んできた。感染症を具体的な数字で換算するのは,ある意味,簡単である。WHOの資料を見て,あるいは感染症情報センターの資料を見て,世界で,あるいは我が国で,人々がどんな感染症で亡くなっているかを抽出することが可能である。そして,科研費をよりシビアに執行したいのなら,感染症死亡率トップ10の研究のみを国が推進すれば良い。多くの国民が納得できるアイディアかもしれない。そして,税金は今より有効に使われるかも知れない。
しかし,そこには,我々の「どうしてもこれをやりたい」という情動は含まれない。
私は「鈴木信太郎」の絵が好きだ。しかし誰かが,こう言ったとしよう。
「いや,ピカソのほうが資産価値があるから,君はピカソの絵を好きになるべきだ」と。。。
資産として残すのなら,もちろん,絶対的に,ピカソを選択すべきだ。
しかし,どらが好きかと言われると,私は鈴木信太郎と答える。
どちらが,好きか。
どちらを,やりたいか。どちらを,やりたくないか。
個人的な情動を数字に換算し,ディフェンスする作業も,ときとして重要であろう。しかし,ライフサイエンスの多様性をせばめることは,特に感染症について言えば,将来的に死亡率を上げてしまうことになるかもしれない。
「その将来的にとは,いつなんですか」「その根拠はどこにあるのですか」
そういったことを激しく,追求され,立ちすくんでいる自分がみえてしまう。もちろん無駄な予算削減には大賛成である。しかし,サイエンスに多様性がなかったのなら,それは非常につまらないものに,なっていただろう。野沢屋のチャーハンはおいしいが,ラーメンも餃子もあるから行くのであって,もし,チャーハンだけしかなかったら,本日の晩飯を野沢屋で食べなかったはずだ。
ライフサイエンスに対して,今後,もっと突っ込んだ仕分けがなされるかもしれない。そうなったときに,子供たちの,これからサイエンスをはじめる若い人たちの希望を奪うような仕分けであってはならないと思う。効率を優先するあまりに,ライフサイエンスの多様性に影を落とすことがあっては,ならないと思う。
2009-11-17
小さな一歩
そのときに旧北里研究所から要望のあった百日咳関連の研究をすることになった。しかもワクチンに直結するような研究をしなければならなかった。本来,ワクチン研究を行うためには,小動物を使用したパイロット試験が絶対的に必要であるが,旧研究所時代には,この枠組みを構築することができずに頓挫していた。しかし,北里学園と北里研究所が統合して「北里大学感染制御研究機構」が設置され,ようやくin vivo実験でワクチンの効果を試す枠組みができあがったのである。基礎と応用を結びつけるトランスレーショナルリサーチの枠組みが,10年かけてようやく構築されつつある。「統合」という大きな枠組みの改革は,私にとっては非常に有益な結果をもたらしてくれたと思っている。
ワクチン創製は難しいことではない。きちんと抗原デザインがうまくいって,それを大量に精製するスタッフがいて,それをin vivoで評価できるスタッフがいればうまくいくはずである。しかし,正直なところ,論文に繋がりにくい領域でもあり,抗原の精製からin vivo評価までは,私の研究室ではできない。スタッフが一人しか獲れない現状では,あまりにもリスキーすぎた。一方,ワクチンを実際に創っている連中にしてみれば,実際のin vivoでの評価がある程度なければ動けない,というスタンスであった。両者にらみ合いのまま互いの国境線を越えることもなく,長い沈黙が続いたが,「統合」という激変があって,壁や既得権が崩壊し,北里全体のなかで感染症に対する枠組みが再編成された。
今では何種類かの大量精製された抗原が,ラボのフリーザーのなかで,静かに眠っているのである。
もうじきこれらの抗原が,実際にワクチンとして使用可能なのかを本当に評価する日がやってきた。応用研究が基礎と並行して,動き出すことができたのは,北里で長い間やってこれた幸せだと思う。
******
基礎研究やりたい,応用研究やりたい,しかし中間のトランスレーショナルリサーチはどうもなあというのが組織の中で10年続いたわけであるが,そこを解決してくれたのが,人材派遣の優秀なスペシャリストたちだ。半年足らずで私の要求に見事に応えてくれた。何とか,かたちになるまで,もう少しのところである。それには皆が「大丈夫だ」という想いを一つにする必要がある。それにはお互いを信じる力が必要だと思う。ということで私もプロジェクトのなかで,ちょっとだけバージョンアップしたかな。。。
もちろん,ありがとうを言うのは,ワクチンができてからの話だけれど,ワクチンプロジェクトの小さな一歩に感謝です。
2009-11-14
喪失感とPRAMクリア
先日,This is itを観ました。このドキュメンタリーを観た直後のマイケルジャクソンの喪失感は,私にとってはごくごく普通の反応であったと思います。「ああ,ビッグスターが,また一人亡くなった」という通常の感情でした。しかし,日を追うごとにその喪失感が大きくなっていくという自分にとっては理解できない出来事になっています。フラッシュバックのように,元気だった頃の彼の笑顔がよぎるとき,感情の流れを制御するのが困難になります。私はそんなにマイケルジャクソンを崇拝していたわけでも,ありません。しかし,喪失感の大きさに戸惑いを感じるこの頃です。先日,夜中にふっと目を醒ましました。そんなときにマイケルが放った言葉,「大丈夫,きっとうまくいく」が,映像とともに,ばーっと飛び込んできて,体全身が安心感で満たされました。ティーンエイジャーでもあるまいし,しかし,マイケルを失った喪失感は,ここしばらくは止まりそうにもありません。しばし,この感情に身を委ねることにします。
*****
先日,アップルのマジックマウスを購入。スクロールボタンがないので物理的にゴミがつまる心配もなく快適でした。ところが先日,システムをアップデートしたら,うんともすんとも動かなくなりました。そして,bluetooth対応のキーボードも使用不能となりました。リスタートしてもだめで,電池を入れ替えても動きません。しょうがないので有線?マウスとキーボードをごそごそと出してきて使用していたのですが,キータッチも慣れないし,有線マウスの使用感は最悪でした。本日,おまじないであるPRAMクリアをやってみようということになりました。再スタート時に「オプション,コマンド,Pボタン, Rボタン」の同時押しで,再スタート音がもう一回余分に聞こえるまで,押し続けます。あら不思議! 全てのbluetooth機器が正常に認識されました。UNIXベースになった今でもこのコマンドは,健在なのですね。。。ちょっと意外でした。ということで,マジックマウスが認識できないというトラブルに見舞われている方は,是非,お試し下さい。今は,快適な生活を送っています。
2009-11-11
論文レビュー
レビューで気がついたことを書きます。
1 結論にディスカッションを盛り込まない。
どうしても入れたい場合は,少しだけ述べて,ディスカッションで考察すると書いて欲しいです。
2 ディスカッションに結論,イントロを入れない。
これは非常に多くの論文で,繰り返される悲劇です。「結論の繰り返し」は極力避けて,考察のみを書いて欲しいです。ありがちなのはディスカッションの冒頭部分で延々とイントロが繰り返され,結論のリピートがあってから,やっとディスカッションに行き着くスタイル。もちろん,良くない例として,述べております。
しかし,どうしても意気込みすぎて,ディスカッションが重複する場合があります。書いている本人は,愛着があるあまりにバサッと削れない。まあそれが普通だと思います。そのため,共著者に general audience の視点から論文をみてもらうことは重要だと思います。まあ,書いている本人,あるいは指導者が頑固な人だったりすると,第3者の意見は無視されて,ひどい内容のままでレビュープロセスに回され,「何が書いてあるのかわからない」みたいなコメントを共著者に回覧することになりますので,「問題はどこの時点で恥をかくのか?」に尽きると思います。genaral audienceとしての共著者を大切にしましょう。あとはかけ離れたディスカッションもありがちですが,あんまり盛り込みすぎると「じゃあ,この論点をきちんと実験的に証明しなさい」みたいな突っ込みが入るので,ファンタジーをディスカッションに入れるのは禁物です。
他人にレビューされ,また,レビューすることによって,研究領域のコミュニティーが成立するのですから,ある程度の作法は重要だと思うのです。
******
なんて,偉そうなことを書いておりますが,自分なりの論文のスタイルが確立されたのは,そんな昔ではありません。しかし,スタイルが確立される過程も,楽しいと思います。
2009-11-10
データ整理術
年も暮れに近づいてきました。今年の溜まった書類も窓枠に届きそうな勢いです。こういった書類たちは,窓枠に到達すると,下の地層から順番にセキュリティー会社へ送られ,強アルカリで完全溶解され,再処理されます。また,重要な書類はPDF化され,保存されることになります。以前は,せっせとファイリングしていましたが,ある日,溜まったファイルはほとんど使用されないことに気がつきました。ということで,このような「古い地層から溶けていく方式」を採用しました。
私は超ズボラなので,ほとんど手書きの文書を提出しません。2度以上使うと思ったひな形は,必ずPDF化して,再利用しています。大学内の申請書のほとんどはワードファイルになりましたので,便利になりましたが,ひな形がないものはスキャンスナップというスキャナーでPDF化しています。アクロバットで日本語認識が可能なので,ハードディスクのどこかにしまったファイルの内部検索も可能です。もちろん,ささっと事務に提出したほうが,はやい場合がありますが,手書きだと後に証拠として残りませんし,記録を残す意味でも,極力,電子化しています。
自分の字は,どちらかというと大人げない字です。まるで中学生が大きな字で,がつがつ書いた感じです。もし,字がうまかったら,きっと,たくさん,手書きの文書で提出したことでしょう。オマケに筆圧が高いので,長時間,たくさん手書きをすることは苦痛です。また話は飛びますが,筆圧の高さを軽減する意味で,万年筆は手放せません。
結局の話,ヒラギノよりも美しい字をかけるのなら,私はもっと手書きで色々なことをしていたと思います。コンピューターがパーソナル化されて一番喜んだのは,字がへたな人間ではないでしょうか。まあでも,論文を最後の段階で推敲するのは,手書きです。コンピュータだと論文のなかの重複部分が,なかなか抽出できません。
それでは〜。
2009-11-09
This is it
マイケルジャクソンのダンスは,鞭のように体がしなり,ばしっと止まるところは,止まる! 俺の年代は誰もがムーンウォークに挑戦したはずだ。50とは思えない体の動き。すごかった。生きていて欲しかった。驚いたのは,あれほどの彼が,リハーサルではとてもフレンドリーで謙虚で,何よりも観客にこたえるべくベストを尽くしていたことだ。彼の伝えることができなかった思いが,残された映像を通して,ヒシヒシと伝わってきた。
映画館を出て,しばし虚脱状態。。。そこで大学まで歩いて帰り,腹が減ったので,モーリーのお店,バーガーマニアで, メキシカンバーガーを注文した。うまかった。
おいしいハンバーガーで心を落ち着けた後,ラボに向かう。そこで,溜まっていた論文のレビューを粛々と進める。
******
彼はフレンドリーで謙虚で,音楽を熟知していた。。。
そんなナレーションが心をよぎる。
夕方になって,やはり腹が減ったので,大学の近所の野沢屋で肉野菜定食を注文した。これもうまかった。こまごまとしたことを終えて,前線基地に戻り,またラボに戻ってシャワーを浴びた。かなり本質的に重要なことを忘れていた。。。休日・祝日は,お湯がでない! ということを。しかし,もうシャワールームに入ったあとなので,気合いを入れて,冷たい水に打たれる。顔を冷たい水で洗って,石けんですばやく体全体を洗って,シャワールームから飛び出す。それからキックボードで前線基地に後退。冷たくなった体を温めなければ。。。
お金は研究のために使って,ほとんどないんだよ。。。
家に帰ると,娘がまたチキチキバンバンを観ていた。
上記のようなセルフが耳に飛び込んできた。
どうでもよいですが,正確な発音は,Chitty Chitty Bang Bangで,
非常に歌いにくいっす。それでは〜
2009-11-08
関東支部総会
先週、細菌学会の関東支部総会がありました。目だったのは感染研の先生方の発表が多かったことです。情報交換会では、感染研をテーマにして情報交換することにきめました。まずはマユ毛がヒクソン グレイシーに似ている大西先生に色々なお話を伺いました。それから石原さん。EspFuのお話、おもしろかったです。共同研究ヨロシクお願いします。
それから、インターラボセミナーを北里大学にて開催します。詳細はまた次回に連絡しまーす。
やはり携帯から発信するのは大変ですが、どこからでもブログをアップできるという利点があります。これからPTA関連で小学校にいきます。
それでは〜
2009-11-01
代官山 ミケランジェロ
それからミケランジェロで遅めのランチ。カプチーノ、美味しかったです。
ハロウィン
10月31日はカボチャ祭り,もとい,ハロウィン!
子供たちが驚喜乱舞する一夜です。ケルト人の収穫感謝祭がはじまりとされています。子供たちにとっては怖いメークで仮装し,カボチャマークのあるお家を訪ねて,”Trick or treat”と叫ぶとお菓子が貰えるのですから,こんなに興奮する行事もないと思います。うちの小学校低学年の娘にいたってはハロウィンに備え,お菓子とジュースはとらないと高らかに宣言し,かなり禁欲的な生活を送っていました。そしてハロウィンでは,「とめてくれるなおっかさん」てな感じで,お菓子の食べ放題でした。。。
広尾・麻布の大使館周辺にある高級マンションも,この日ばかりはオープンなところも多かったです。多くはフロントまでですが,なかにはマンションのコンシェルジェが案内してくれて,階上に連れて行ってくれるところもありました。銀鏡加工されたエレベータには,フロアを示す小さな発光ダイオードがちかちか点滅し,何の音もなく目的のフロアに到着。そこにもコンシェルジェがいて,こちらでございますと案内される。仮装しているうちら家族が現実にかえってしまうような雰囲気。娘も前線基地との違いをかなり激しく察知してか,静かになります。
「こちらのお客様が,Trick or treatでございます」
「有り難く頂戴致します」
うやうやしくキャンデーを頂くというのも親にとっては,良い社会見学になりました。
ということで留学以来のハロウィンでしたが,大学近辺では盛り上がっていました。
追記:
写真上段: カボチャマーク。すなわち,お菓子マーク!
写真中断: 夜にもかかわらず,子供たちがわんさか繰り出しています。
写真下段: ブラジリアン柔術エディション。即,実戦可能な状態です!
第三回若手コロッセウム報告
今週の月曜日から水曜日にかけて,第三回若手コロッセウムが宮崎にて開催されました。会場のサンホテルフェニックスはシーガイアのなかにあり,シーガイアというエリアはとてつもなく広すぎ。まわりにコンビニもなく,リトリートには最適の場所。今回の世話人は林哲也先生(宮崎大学フロンティア科学実験総合センター)で,林先生の個性が随所に感じられる素晴らしいワークショップでありました。また,情報交換会はバスで移動して,タイレストランで行われました。グリーンカレーおいしかったです。コップンカ! 林先生のホスピタリティーに感動したワークショップでもありました。
会場の熱気は堀口さんのブログにて既に紹介されてしまったので,ピンポイントでの講演内容をご報告です。
教育講演は,東工大の丸山史人先生による「高速シーケンサーの現状と細菌学への応用」というタイトルでありました。普段は丸山先生ではなく,マルちゃんと呼んでいるのですが,そして,結構,飲み会にも行ったりしているのですが,高速シーケンサーは大変なことになっているというのを実感しました。DNAポリメラーゼを1分子くっつけた次世代シーケンサーの紹介とか,ゲノム情報でのデータストレージの問題とか,面白いトピックスを紹介して頂きました。次世代シーケンサーについては,これまでの概念が通用しないということをしっかり認識しました。コンピューターの電気代が2億円以上で,ドライはドライなりに資金投入が必要であることも実感しました。ワークショップでも,トランスクリプトーム解析で接合伝達に関連する遺伝子の動きをダイナミックに解析する研究成果の発表(東北大学・宮腰昌利先生)があり,こういった手法はエフェクターの同定にも応用可能かなと思いました。
もう一つの教育講演は,京都大学の跡見晴幸先生による「第3の生物界アーキア」というタイトルでした。アーキアは古細菌とも呼ばれますが,跡見先生は主に超好熱始原菌Thermococcus kodakaraensis KOD1を使って,研究を行っております。跡見先生は中学時代の途中までを米国で過ごされ(シカゴ4年,ニューヨーク7年),いわゆる帰国子女であります。情報交換会の席上で,「跡見先生,かっこ良いじゃないですか」と単純に私が質問すると,日本語が理解できなくて,野球とアメフトというコミュニケーションがなかったなら,米国に戻ったかもしれないとおしゃっていました。日本というか日本語というか,この国の文化圏は難解なのでしょう。まあしかし,それからの研究生活はルンルンであったと思います! 英語ネイティブ,やっぱ羨ましいなあ。。。ちなみに私は福島訛りの英語です! 跡見先生は酵母の世界に11年いて,私も酵母の世界にトータル4年ほどいたので,お互いのバックボーンが共通なので大いに話が弾みました。また,ゲノム情報を有効利用して,超好熱始原菌の代謝経路をひとつひとつ情熱をもって解析していく先生のお姿は圧倒的でした。跡見ワールドによる始原菌の代謝系の美しさに目を奪われるばかりでした。私は薬学出身なので,代謝とか生合成経路の話はたくさん聞いてきたのですが,跡見先生の話は次元が違いましたね。くどいようですが,ミニマムな代謝系のなかに秘められた美しさを,先生独自の視点から丁寧に紡いでいく実直な姿勢に感動しました。また,古細菌という日本語名にだまされますが,転写系・複製系は真核生物そのもので,プロモーターにはTATA box があり,真核生物の原始的なモデル系としても注目されています。先生の酵母(真核生物のモデル系として)での11年間は,超好熱始原菌の研究においても応用可能であったわけで,例えば栄養要求生による変異株取得の方法とか(高熱杉でアンプ耐性で選択できないっ),これまでの研究背景が古細菌領域でも大きく開花したというストーリー展開も,鳥肌が立ちました。
林哲也先生,そしてスタッフの皆さん,本当にありがとうございました!
さあ,次は誰が世話人となるのでしょう。。。
次のコロッセウムに乞うご期待!
2009-10-22
ふつうの生活
我々が長年温めてきたステルスエフェクターの論文が,
先日,お伝えしたようにアクセプトとなりました。
シャンパンも泡となって消えていき,
また普通の生活に戻ります。
しばし,太陽に身をさらした後は,また潜水艦のように
深く深く潜行していきます。
また浮上するのは,出版社に魚雷を撃ち込むときと,
轟沈させて(アクセプトされて),
しばし自分たちの身が安全になったときです。
まあそれでも,こういった生活が気に入っています。
本日は,長年溜まったJEM関連の資料を整理しました。
このように机もすっきり?しました。
*****
論文を書くときの儀式はありますか。
私の場合70%のエタノールで机の上を消毒してから,
きちんと手を洗って書くようにしています。
音楽は嘉糠さんに教えてもらったKOITばかりです。
自分で選択したものは集中できなくなります。
ということに,最近,気がつきました。
iTunesには1300曲以上入ってますが,
ほとんど聞くことはありません。
あ,今は例外的にChris Brownを聞いています。
普段はKOITを流しながら論文に集中します。
普段はコンピューターばっかりです。
しかし,論文はドラフトを書いたあと,万年筆で言葉を拾っていきます。
また,スタッフ・学生さんの論文をなおすときにも,万年筆を愛用しています。
万年筆は2000円弱のペリカン子供用を使用しています。
インクはペリカンのブリリアントレッドとターコイズがお気に入りです。
インクボトルなので,何年,もつのでしょうね。
まわりを綺麗にして,真っ白な紙に,インクを落としていく作業は,
ほんとうに贅沢な瞬間だと思います。
ということで,ゆらゆらと,また,もぐっていきます。。。
。。。。 。 。。。
。。。 。。 。。
。。 。
2009-10-21
JEM!
昨日は,たった一枚の写真で,色々な方から祝福のお言葉を頂きました。
本当にありがとうございます!
永松の人生を賭けた論文が,ついにJEMにアクセプト!
正確にはThe Rockefeller University Pressが論文のワードファイル,図などのTIFファイルを受け取った時点でアクセプトになりますが,「We are happy to inform you that your Article,,,」というメールを頂いておりますので,もう本当に,安心して良いのでしょう。
朝,何気なくメールを見てみるとJEMからのメールが。俺一人では開く自信がなかったので,永松を呼び出す。二人で勇気を出してあけると,また何やらたくさん文字が並んでいて,この時点で真っ白になり,二人でなんだなんだと騒ぐことになった。よく見ると,一番下にエディターのレターが添付されており,それをあけると先ほどの文章が飛び込んできた。二人で歓声を上げて喜んだ。
嬉しいというよりは,その場でへたりこむような脱力感。ただただ,もう前に進まなくていいのだという安堵感。
サイエンスから始まりNature Immunology, 次にImmunity。そしてJEM。JEMでも我々にとっては大満足の雑誌であるが,永松は大行軍してきて,既に3連敗。後へ下がる体力は残っていなかった。乾坤一擲で2009年の3月3日にJEMに初回投稿。
じりじりと待つこと約1ヶ月。ついに4月10日,エディターよりレターが届く。7ページにわたってびっしりと書かれたレビューワー3人の猛攻。この時点では,もはや先があるのかないのか解らない状況。全体を眺めてしまうと進めないぐらいの実験量。こっから永松は土日,連休も全てを返上して,暴れ馬のような破壊力で突き進んでいく。近づくと蹴り倒されるような雰囲気が,ばりばりに伝わってくる。
8月12日。10ページにわたる反撃のレターとともに,レビューワーにこれでもかと追加実験の飽和攻撃。
9月14日。エディターより2nd revisionの指示。この時点でReviewer1が陥落。残るはReviewer 2と3。
10月5日。最後の猛攻。Reviewer 2と3の質問になめるように,丁寧に,応えていく。
10月19日。JEMからアクセプトのレターがくる。
******
ということで,午後になってシャンパンを買いに行く。2000年に瓶詰めされたものだ。このシャンパンがセラーで静かに過ごしている間,永松は3回打ちのめされ,最終的にJEMで勝利し,うちらにポン!とあけられることになった。思えばこのシャンパンが熟成されてきた期間のなかに,うちらのボルデテラ研究の全てが収まってしまう。短いような長いような。。。
シャンパンの泡で,俺の小遣いが消えてしまうように,これからも皆でがんばりましょう。
永松,これからも前だけを見て,突破してほしい。
ただ,まっすぐ。
永松らしく,突き進んで欲しい。
2009-10-20
2009-10-19
免許更新
バイクの免許更新のために、神田にある更新センターで講習会の20分待ち。前に並んでいた50代のスーツ姿の男性が、20分待ちかあ、なんだよーと苦言を呈していました。小さな会社の課長クラスで、ちょっと文句をいうと部下がさっと動いてくれるのでしょう。定年退職後は、田舎に帰るも、妻の実家は東京近郊で、小さな地方都市に馴染めず、お互いに疎遠になっていくパターンが視えました。さあそれでは講習会のはじまりです。
2009-10-18
2009-10-17
2009-10-16
ミトラギョ
エベレストビールもおいしいです。
久々のジムで、ボコボコにされて、肩凝りがすっかり解消されました。
やっぱ、生身のファイトはスッキリします。それでは〜
*****
ちょっとだけ後記:
正確には,ネパール人の親切なおじさんが経営している「ヒマラヤカレー」というところで,バターチキンカレー,ガーリックナンを食べました。エベレストビールは,ネパールから輸入しています。ローリングロック エクストラ ペールエール (米国の東海岸のビール)のような爽やかな飲み心地です。
「ミトラギョ」は,ネパール語でおいしいという意味です。まあなんでもナマステでは,カレーのおじさんたちに失礼なので,今回はきちんと「ミトラギョ」と言いました。そしたら,おじさんの顔がぱっと輝いて「ネパールは行ったことがあるのか」と聞いてきました。
おいしい,ありがとうは,どこの国へ行っても必要な言葉ですね。せっかくなら,その国の言葉で,いえるようになりたいですね。
ミトラギョ,マシッソヨ,デリシゥー,エスターブエノ,,,,
全世界をまたにかけるためには,まだまだ足りないっす。
2009-10-15
野口里佳さん
の「飛ぶ夢を見た」を俺なりに表現した写真です。 ていうか,意味不明ですよね。詳しくはぐぐってね。
気がつけば,もうすぐハロウィン。子供たちが待ちに待った季節ですね。
広尾から麻布十番方面に林立するエンバシー周辺の高級マンションがハロウィンの季節には特別に開放されたりして,子供たちの狙い目だったりします。今年は100着限定のバンダレイ・シウバ モデルの柔術着をはおって,子供たちについていこうかな。。。
たぶんそのころには,いろいろなものが完了していて欲しい。Microbiology and Immunology のエディターをしているのですが,この季節,日本も米国もグラントシーズンで,レビュー断られまくりです。。。そんなときにいいよと言ってくれた,あの先生や,この先生,本当にありがとうございました。わたしから780000ポイント贈呈します!
ということで,近所のバーガーマニアも,すっかりハロウィン一色となりました。
あ,モーリー,長野のお土産ありがとうね。いつも本当にありがとう。
ということで,昨日はバーサク状態でありましたので,本日は,さわやかモードで締めくくりたいと思います。
それでは〜。
明日から,色々な方々へ,色々なお返事を返します!
2009-10-14
だと思ったんですよ,アハハハハハハハハハハハハ
これはたとえ話なのですが,,,
「○○だと思ったんですよ」「あ,違ったのですか?」と事務官。
「てっきり,○○だと思っていました」と事務官。
「だから確認していないのですよね」と俺。
「実は新システムに移行して,我々も初めてなんです」と爽やかに事務官。
「だから確認していないのですよね,あなたは」と俺。
「,,,だったんですか」と爽やかに事務官。
****
まあこういった事務官がいたら,ぶちぎれるかと思いますが,
想像上の話なので,そんなに興奮しないで下さい。
ということで,本日は,想像上のセカイで,すごくツカレマシタ。
結局,いつもさわやかさんの勝利です。。。
*****
とにかく重要書類の確認は,「○○だと思った」で思考停止せずに,
小便器にも書いてあるように,一歩前へ,進んで,確認をお願いします。
いやいやいや,想像上のセカイですからこれは。
真面目に働いても,出口のところで邪魔されるのは,納得いかないですねえ。
アハハハハハハハハハハハハ。
まあ、ここにいるのは自分の選択ですから、自分が悪いんですけど。
2009-10-12
第48回日本放線菌学会学術講演会
今回は,ちょっときつかったですね。阪大微研セミナーの翌日は,企業との共同研究の打ち合わせ。これで水曜日の午後が全部吹っ飛んで,木曜日の一日で微研で行ったセミナーとはまったく別なストーリーを組み立てなければなりませんでした。以前に使用したプレゼン資料があるのですが,それなりにカスタマイズしていかないと,聞き手に響かないですから,ああでもない,こうでもないと,やはり時間はかかりました。それ以外にも大学基準協会の資料作成とかで,ぐだぐだになりながらの,プレゼン準備でした。
応用研究については抵抗がないので,企業と共同研究が組めるのですが,論文が契約の関係で出せない時期がありますので,注意が必要です。それに受託研究費の獲得は,世間では純粋に評価されないと思うのですね。競争的資金ではありませんし,ヒモつきですし。。。多くの大学で企業との共同研究を推進していますが,受託研究費はインセンティブにはならないということを認識した上で,やって欲しいですね。結局,研究者は論文書いてナンボの世界なので,それでしか評価されませんので,任期制教員としては応用研究はリスキーな選択なのです。まあでも自分たちのやってきたものが,薬剤なり,ワクチンに繋がれば,嬉しいことだと思います。
ということで,第48回日本放線菌学会学術講演会の当日。目黒と五反田の中間当たりにある会場にタクシーで移動しました。シンポジウムで面白かったのは,「リボソームタンパク質を指標とした質量分析法によるバクテリアの系統分類」で,寺本華奈江先生(日本電子(株)開発本部)によるお話。マスでこんなことができるの? という目から鱗なお話でした。その他のタイトルも,非学会会員の私でも楽しめるお話でした。お世話頂きました理化学研究所の植木雅志先生,武蔵野大学薬学研究所の市瀬浩志先生に深く感謝いたします。本当はシンポジウムを聞いたら,ステルスモードで早々に退散しようかと思っていたのですが,マスの話や,まあ何か嗅覚的に惹かれるものを察知したので,最後までここにいようと決めました。懇親会の席上で,何と,私のブログを頻繁に訪れて下さっている独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 食品バイオテクノロジー研究領域 生物機能解析ユニットという非常に長ーいご所属の,岡本 晋先生とお会いしました。その岡本先生が非常に面白い研究を行っていて,「今度,共同研究を行いましょう」という展開になりました。岡本先生は私と同じ誕生日で,おまけにサウスポー。ブログで私の過去?を知っているので,二次会の居酒屋かあさんでは,大いに盛り上がりました。ということで最後までいようと思ったのは,ビンゴでした。あと,東大の加藤淳也君(イェール大学医学部細菌感染部門ポストドクトラルフェロー)の後輩に会えたことも楽しかったです。みんな良い眼力を持っていました。
他学会に参加しても,旧知のように話が展開するというのもブログの効果でしょうか。昭和系ブログで,学生さんを惹き付ける魅力に乏しいのかも知れませんが,これからもつれづれなるままに書いていこうと思います。今後とも宜しくお願いいたします。
2009-10-11
Advanced Seminar Series@RIMD 報告
ダニエル・オーシャンと彼が率いる10人の仲間が,ラスベガスでカジノの金庫破りにいどむアクション映画,「オーシャンズ11」という作品がありましたが,微研はまさに,「オーシャンズ11」だと思いましたね。あれだけのスタープレイヤーが揃っている研究機関は,そうはないでしょう。また,Advanced Seminar Seriesがはじまる前に,先生方とディスカッションの時間を設けて頂き,各研究室を回ることができました。微研の研究者は何をやっているのか,また,こちらが何をやっていて,どういったことが今のシステムには足りないのか,洗い出すための良い機会となりました。堀口安彦先生,永井宏樹先生,吉森保先生,竹田潔先生という,非常にこゆい設定でした。堀口先生のところは,トッシーが展開している研究内容で,まだ論文になっていないのでここでは言えませんが,「あれにあんな活性の違いがあるの?」という面白いデータでした(堀口先生,このような表現で間違いないでしょうか)。永井先生のところでは久堀先生も加わって頂きまして,色々なお話をしました。堀口先生,永井先生は同じ学会ということもあり,話の流れはスムーズでしたが,竹田潔先生とは初めてのご対面。我々の行っている研究で,ここはどうしていいのか解らないという部分をお話しして,的確なアドバイスを頂きました。吉森先生の教授室は,一見の価値ありと,堀口先生のブログでご紹介されていたので,研究以外の興味も大いにありました。また「アヒルの謎」も解明しなければなりません(笑)。吉森研と言えば「アヒル」なのです! あ,「オートファジー」もすごいことになっていました。私の師匠,ブレットのラボで,サルモネラの細胞内動態については精力的に研究を展開しており,サルモネラは細胞内でSCVを形成し,,,というのが主流であると思っていたのですが。。。これ以上は吉森研の未発表データなのでお話しできませんが,オートファジーの研究から「細菌と宿主のせめぎあい」の未知なる部分が,解明されようとしています。
菊谷 仁先生をはじめとして,世話人の堀口先生,感染症学免疫学融合プログラム推進室の藤井先生,堀田様には,ほんとうにお世話になりました。いや,ほんと華やかでした。次のAdvanced Seminar Seriesのスピーカーは,北の宇宙人,嘉糠さん。GCOEの拠点リーダーである嘉糠さんが,自ら単独潜入するというストリー展開も,激しいですね。私もセミナーに行きたい。。。
これからも,Advanced Seminar Seriesの益々のご発展をお祈りいたします!
2009-10-09
2009-10-08
2009-10-04
サイクリング改めキックボード
最近,前線基地にへばりついていて,風呂にもはいらず,ラボのフロアにあるシャワーを愛用しています。予算の申請とか,論文のレビューとか,この時期はいろいろあって,また,これに追い打ちをかけるかのように,大学基準協会の提出資料がどっさり舞い込んできました。大学からお給料を頂いている以上,しなければならない雑用であります。しかし,この時期によりによって。。。
本日は,午前中から詰め込んで,午後はオフタイム。
小学校低学年の娘が「キックボードしたい!」というので,コース選定。先日のミッドタウンめぐりは,アップダウンがあって,すごく疲れたという経緯があります。平らなところを探してみると,それはなんと言っても埠頭周辺だということに,気がつきました。20代の頃は競技用の自転車で,埠頭周辺にサイクリングにいきました。田町の海岸側のほうの埠頭周辺を思い出し,そこを目指してスタートしました。駅から埠頭に向かう途中に,大丸ピーコックがあって,このへんにできたオシャレなマンションの住人で賑わってました。ニッチなところに目を付けたピーコックに5ポイント! まっすぐ進むと,意外にもレインボーブリッジにねもとに辿り着き,なんと歩いてお台場までいけるという事実を発見しました。娘と嬉々としながらエレベーターに行こうとしたら,橋の防人である守衛さんに,キックボードは何かバッグに入れないとだめですと,言われました。「あ,これは子供用のものですから」と,はやくも論理的に破綻しながらも,「じゃあ,入れる物,何とかなんないんっすかね」と奇襲にでました。そしたら守衛さんがふくろを持ってきてくれて,「これでぐるぐるにすれば大丈夫だ」というお墨付きを頂きました。あと,ふくろも。。。守衛さん,ありがとうございました!
ということで,レインボーブリッジの中ほどから東京湾を眺めました(添付写真参照)。それから,お台場の砲台跡地に移動し,娘といっしょにお昼をたべて,メロンパンの残りを,かなり長い間,アリンコにあげるという娘の遊びにつきあって,人工海岸のほうに移動しました。そこでセカイカメラを起動し,エアータグを残してきました。結構疲れたので日の出桟橋に向かうフェリーに乗って移動しました。海から眺める東京は気持ちよさそうでした。途中,東大の学術研究船「白鳳丸」を発見。微妙にクリーム色なのは何故? やはり船は,真っ白でしょう。あるいは調査船2隻で行くことがあって,見分けるためにクリーム色? 日の出桟橋について浜松町の混雑したところから電車にのる気力がなかったので,キックボードで再び田町に移動。それから,また大学に戻りましたが,良い運動になりました。
夜はコンビニのおにぎりと焼きそばで済ませ,シャワーを浴びて,洋服を着替えてさっぱりしてから,論文書き,プレゼンの準備を終えて,打ち止めにしました。今日も自分なりに頑張りました。それでは〜。
2009-10-03
Advanced Seminar Series
学府生のみなさんも奮ってご参加下さいね。
あ,旅費は指導教授に請求して下さい(笑)。
セミナーは永松が中心となって,やってきた研究内容です。
百日咳菌をはじめとするボルデテラ属細菌は,感染局所で炎症反応を積極的に打ち消し,静かに宿主に定着しつつ,感染を確立していきます。宿主防御反応をシャットオフする「ステルスエフェクター」に焦点を絞り,感染時に宿主ではどのようなことが起きているのか,解説したいと思います。
ということで,感染制御を生業とする猛者の巣窟,阪大微研に乗り込みます!
===================
演題:ボルデテラ属細菌感染における宿主応答抑制機構
感染を増悪化させる因子としてのIL-10
演者:阿部 章夫先生
(北里大学大学院感染制御科学府)
日時:平成21年10月6日(火)16時30分~
場所:融合型生命科学総合研究棟
1階谷口記念講堂
主催:大阪大学微生物病研究所
大阪大学GCOE
「オルガネラネットワーク医学創成プログラム」
連絡先:感染症学免疫学融合プログラム推進室
(内線8364)
2009-09-29
ZED
日曜日はZEDしました。家族でサーカスも、たまには良いものです。私の子供のころのサーカスは何処かうらぶれていて、ちょっと怖い感じがしました。そのまま連れて行かれそうな、あやうい雰囲気がありました。ZEDが純粋な日本的なサーカスの範疇から、外れていることは確かです。まさに、シルク・ドゥ・ソレイユ、光り輝く「太陽のサーカス」なのでしょう。命綱がない綱渡り、あれは、危険なので、子供は決してまねをしないで下さいね。ありえない技の連続で、人間の可能性は何処まで広がるのだろうか、と思いました。ということで、トップアスリートたちの動きを間近で楽しむことができました。
トップアスリートでもない私の目標は、自分のもっている肉体を大切に使うことでしょうか。
ストレスを如何に発散させるのか?
ここをクリアしていきたいですね。
2009-09-26
2009-09-24
2009-09-20
2009-09-18
阿部研ナビ,ついに完成!
2009-09-16
珪化木&ボダムのグラス
先日,石関連のお店で,素敵な化石を発見。
それは珪化木。植物の化石で2億年ぐらい前のものです。2億年と言われてもピンとこないですね。「関ヶ原の戦い」のずっとずっと前の話です! この珪化木,植物のような肌触りで,しかし,石のようにずっしりしているので,文鎮に最適だと思いませんか。ということで,机の上で活躍しています。
最近のお気に入りはボダムのグラス。このグラスは中空の構造になっていて,冷たい飲み物を入れてもまわりに水滴がつかないのです。ということで,これは便利。ちなみに熱いお茶を入れても大丈夫です。
今までのコースター人生は,まったくの無駄でした。
ま,俺にとってはPCRマシンぐらいの快挙でしたね。
「柿の種」が入っていた缶を3つ用意し,それぞれ水を入れて恒温槽の上にセット。手でせっせと動かして,根性でPCRやってましたが,きちんとバンドが増えました。最大の欠点は眠くなることですね。
黎明期の思い出は楽しいものです。 それでは〜
2009-09-15
邂逅
ブログは↓
http://yungi.exblog.jp/
金君は,私と同じ大学の後輩です。うちの大学の出身者で,研究者を生業として選んだのはそんなに多くはないので,しかも現役バリバリで頑張っているので嬉しいですね。ということで研究の話が終わった後に,日本食らしいものを彼に食べてもらいたくて,永松も連れだってバーガーマニアに行きました。最近はクラシック・パティメルトばっかりだったのですが,久々にメキシカンバーガーを食べて,やっぱうまかったです。金君はチーズバーガー,永松はアボガドチーズバーガーでした。
きちんと食べて,きちんと寝て,頑張って下さいね。
イチローじゃないけれど,規則正しく,健康状態をきちんと維持しながら,しかもいつもベストな精神状態で研究者を続けることは,意外と大変だなあと思うこの頃です。先日も,あわじの最後の頃には耳鳴りがひどくなってなってきて,ちょっと聞き取りにくくなってきました。あれだけ楽しかったのに,身体はバリバリ緊張していましたね。今はもとにもどりましたが,耳鳴りはストレスの予兆と受け取って,あまり深追いはしないようにしたいと思います。
ということで,深呼吸,あいまあいまに深呼吸,重要です。
2009-09-13
2009-09-12
The 9th Awaji International Forum on Infection and Immunity
本日,久留島君といっしょに食堂に行くときに,彼が「今回の学会はすごく長く感じました」と言ってきた。俺は「長く感じたの? それは良かったなあ」と彼に返事をした。テレビ番組で島田紳助が,「ヒトはチャレンジし続けないと,月日が流れるのがすごく速く感じるようになる」ようなことを言っていた。脳科学でも,脳の処理能力をあげるために,パターン化された事象は過去の情報を呼び出して,見たような世界を脳内で創り出していることが明らかになっている。ようするに「あなたが見ている世界と,私が見ている世界は,全く違う」のである。パターン化された日常は,過去のパターンのつなぎ合わせで構築可能であるから,リアリティーが欠落しているのでしょうね。逆に自分にとって初めての体験は,記憶にないから,脳がフル活動して,情報処理を行うので,長く感じてしまうのでしょう。
随分脱線したが,彼にとって初めての国際学会で,しかも,細菌,ウイルス,寄生虫の濃い内容のプレゼンが一日中続いたなかで,時間を長く感じられたのは,新しいことを一生懸命理解しようとした証拠であるかもしれない。また,嘉糠研の新澤君や自分と同じ年齢の若い奴らとのディスカッションも大いに参考になったのではないかと思う。
私はと言えば,自然免疫の領域が少しずつ解りかけてきた感覚があった。感染免疫の世界に足を踏み込んだのは,つい2−3年前の出来事。何しろそれ以前は,感染免疫のほうにはタッチしたくないと思っていたぐらいであった。しかし,百日咳の感染を理解するのには,IL-10を介した感染戦略を理解する必要があった。免疫という私にとっては哲学に等しい学問を一つ一つ,自分なりに解体していくことによって,自分が納得できる感染免疫をやれば良いのではないかと思い,自然免疫の世界に足を踏み入れる決断をした。サイトカインも宿主側因子であり,Rhoやアクチンと同じように,捉えればいいと。。。ここまで運んでくれた桑江君,永松さんに感謝しつつ,マニュアルモードで大気圏に突入しつつあります。
まあ,私にとっては長いような短いようなAIFII 2009でありました。
今回の学会で感動したのは,私をさんざん苦しめたスパゲッティー・バグの機能が明らかになったことです。
Segmented Filamentous Bacteria Prevent Colonization of Enteropathogenic Escherichia coli O103 in Rabbits
The Journal of Infectious Diseases 2000;181:1027–1033
留学当時,私はウサギに感染する rabbit EPEC (REPEC)を用いてIII型分泌装置に依存した下痢発症機構の解明を行っていたが,あるウサギはスーパーサイヤ人なみに,このREPEC感染に対して抵抗性を示した。そこでスーパーサイヤ人化したウサギを徹底的に調べてみると,腸管上皮に気持ちの悪い菌がうじゃうじゃいたのである。この菌はSegmented Filamentous Bacteria (SFB)というらしいが,私は単純にスパゲッティー・バグと呼んでいた。この菌が現れると私の実験は,全ておしまい。この菌のために何度,実験を失敗したことか。。。しかもこいつは培養不能で,予めこいつを排除して実験を組むのが非常にやっかいであった。
この菌がいると感染が成立しないというのは,私にとっては受け入れがたく,しかし,REPECのスーパーサイヤ人化とSFBの出現は一致していた。面白い内容であったが,我々は現象論で終わっていた。ファーストオーサーは非常に興味を示したが,私はこれ以上,深追いをしたくはなかった。それで彼女はそのままSFBの研究を続け,私のほうはエフェクター特異的シャペロンの研究に没頭するようになった。
ところが,今回の学会でSFBとTh17の関連が報告され,「私は目から鱗がとれる」ような思いをした。細菌学のアプローチでは解決ができなかった謎が,免疫学的なアプローチで解決されたのである。SFBがいるとTh17を介した感染防御が活性化されることが解ってきたのである。SFBのどのような分子が宿主免疫系の活性化に関わるのか,解決されるべき点が残っているが,SFBは将来,プロバイオティクスの大きな市場を形成することは間違いない。EPEC感染において,SFBが感染防御に関わることを10年ぐらい前に明らかにしていたが,そこには概念はなかった。今は,はっきりとした答えに向かいつつある。
自分にとって,SFBは悪夢であったが,人類に貢献するかもしれないです!
********
あ,あと俣野哲朗先生のところの武内さんに,腕相撲で負けました。武内さんはトビー・マグワイアに似ている甘いマスクの好青年です(映画スパイダーマンの主人公)。ブラジリアン柔術でならしてきた俺が負けるわけはないと思いましたが,あっけなく負けました。菊谷先生のところの安居さんも,自転車でならしている堀口さんも,轟沈しました。。。ということで,40代の研究者には課題が残されたAIFIIでありますが,これからも進化していきたいと思います。
2009-09-08
2009-09-06
原理的に可能,しかし,現実的に可能とは限らない
原理と現実が乖離していると,我々は失敗という現象を体験することになります。しかし,そういったところから,原理的(理想,ビジョン)と現実のはざまにあるギャップをよく考えることになります。その溝,深淵なるブラックボックスに何があるのか,よく突き詰めて考えることで,現実がより高い次元に歩み寄っていくことになります。
日々の失敗も,実験と同じレベルで考えていく,しかも楽しみながら考えていく訓練を常に行って欲しいのです。一流の人間も失敗の数は凡人と同じ。しかし,失敗の最初のインパクトで,多角的に捉える視点をもっていると思うし,失敗に対する優先事項のランク付けがしっかりしているから,失敗と呼べない時点でうまく回避しているのでしょう。一番怖いのが,失敗を何度も繰り返しているのに気がつかない,思考停止の状態です。
******
昨日も,プリンターエラーで,高画質プリンター用紙がたくさんゴミ箱に捨てられていましたが,プリンター本体以外に目を向けることができたのなら,リカバリーもはやかったはず。巨大なサイズのプレゼンファイルを,プリンターのもっている最高画質の限界で打ち出そうとしたら,どれぐらいプリンターとマシンに負荷がかかるのか想像してみることです。プリンターにも物理的なメモリーがあって,そのバッファーサイズを超えたらコンピューターと同じようにフリーズします。
Ghost in the machine が囁いている言葉を,聞き取りましょう。
研究で忙しいから,他には目が行き届かないかもしれない。
しかし,あらゆる日常の所作も,最終的には研究者としての資質に繋がっていくのです。研究者として飯を食っていくことは至難の業ですから,常に研究の視点で日常を見据える訓練は,重要だと思います。
ラボで行う研究も重要ですかが,
「メシ食って,クソして,寝る」
なかで,研究の所作を学んでいくほうが絶対的に重要だと思うのです。
2009-09-02
Snow Leopard 不具合!
とりあえず、ほとんど全てのソフトが立ち上がった。
ただし、ある一つの重要なソフトを除いては。。。
それはOSXに付属しているMailというソフトウエア。。。。
インストール後、早速、仕事に戻ろうとこのソフトを起動しようとしたが何度クリックしても、クラッシュしてしまう。タイムマシンで全データのバックアップはしてあるので、最悪の事態は避けることが可能であるが、メールが立ち上がらないだけでも、最悪の部類に入る。ということで、深呼吸してから、
Mail Snow Leopard 不具合
で検索をかける。すると、一つの答えが浮かび上がってきた。
多くのサイトで下記の対処法を紹介している。
~/Library/Mail/Envelope Index
このEnvelope Indexというファイルをゴミ箱に移動しMailを再起動する。するとメールの再構築が始まる。ようするに新たなMailではインデックス作成の方法が違うらしい。私の場合、1998年1月20日のメールが一番古いメールで、27万9694通の送受信内容が保存されている。これが吹っ飛んだらかなりやばい。再構築に30分近くかかったが、なんとか復帰した。
******
ということでメールの不具合を乗り越えて、皆さんも是非、インストールして下さい!
あ、上記の操作は自己責任にてお願いします! これはインデックスの強制的な構築に使われる技ですので、メールがトラブった場合には、この技が使えます。
******
肝心の使用感は、ファインダーが軽くなりました! ブラウザーのサファリも速くなりました。逆に、ソフトの起動時間は前とそんなに変わらないと思います。もっとも、システム付属のソフトは速いです。PDFビューワーのプレビューはきびきび動き、文書の選択精度が向上しています(以前は、シングルカラムを選択してもダブルカラムを選択してしまう)。
プリンターはHP 5400dtn は大丈夫なようです。
ということで、何とか回復しました!
あぶなかった。。。
あとは俺に続いてくれ!
追記: 私の場合、MobileMeの同期がおかしくなりましたので、コンピュータ同期の再ログインが必要かも。
また、Buzan’s iMindMap Ver.3はSnow Leopardには対応していない。新たなバージョンアップで対応予定だそうです。さあ、Snow Leopardのバージョンアップで、小さなソフトウエア会社がお金をもうけるチャンスですね。
2009-09-01
日本男子柔道も惨敗。。。
すごいですね、監督・強化委員のコメントが。。。
色々な記事を寄せ集めるとこんな感じです↓
1 世界選手権に出て、金を取る意識がない選手は、どんどん替えていく。
2 心の強い選手を選考したい。
3 今後は若手を使う。
4 何人の選手が力を出し切ったのか。
選手もたまったものではないですよね。言い方を変えれば、
1 金を取る意識がない監督・強化委員は、どんどん替えていく。
2 心の強い監督・強化委員を選考したい。
3 今後は若手監督・強化委員を使う。
4 何人の監督・強化委員が力を出し切ったのか。
と理解することも可能でしょう。
俺が言いたいのは、監督・強化委員は自分の責任と言いながらも、このようなコメントをパブリックに発言してしまう責任のなさだと思います。おそらく監督・強化委員は元一流のアスリートだったから、周りも意見を言いにくいのでしょう。でもですね、一流の選手だったから、一流のコーチングができるとは限らない。むしろ一流であるがゆえに、コーチングに不向きである場合も多いのでは。
本当に金メダルを獲りたいのなら、金メダルの実績があるヨーロッパの監督・強化委員をどんどん招聘して、本当にマジで獲りに行けばいい。改革が必要だという割には、本当は、異国の血を日本柔道には入れたくはない、という甘えがそこにあるような気がしてならないのです。とっくに「死に体」なのに、まだまだやれると思っている連盟の人たちの精神構造も替えていかなければならないのではと、思います。
このままでは選手の強化どころか、選手離れが始まると思うこの頃。レスリングのような技を閉め出していく流れのなかで、日本柔道が勝てないのはどうなんでしょうか。今後は、日本女子柔道に頑張って欲しいですね。
いや、本当は男子にも勝って欲しい。でも現在の指導体制で、選手一人一人が自分たちの力を100%出し切れるか不安です。