2009-10-21

JEM!


昨日は,たった一枚の写真で,色々な方から祝福のお言葉を頂きました。
本当にありがとうございます!

永松の人生を賭けた論文が,ついにJEMにアクセプト!

正確にはThe Rockefeller University Pressが論文のワードファイル,図などのTIFファイルを受け取った時点でアクセプトになりますが,「We are happy to inform you that your Article,,,」というメールを頂いておりますので,もう本当に,安心して良いのでしょう。

朝,何気なくメールを見てみるとJEMからのメールが。俺一人では開く自信がなかったので,永松を呼び出す。二人で勇気を出してあけると,また何やらたくさん文字が並んでいて,この時点で真っ白になり,二人でなんだなんだと騒ぐことになった。よく見ると,一番下にエディターのレターが添付されており,それをあけると先ほどの文章が飛び込んできた。二人で歓声を上げて喜んだ。

嬉しいというよりは,その場でへたりこむような脱力感。ただただ,もう前に進まなくていいのだという安堵感。

サイエンスから始まりNature Immunology, 次にImmunity。そしてJEM。JEMでも我々にとっては大満足の雑誌であるが,永松は大行軍してきて,既に3連敗。後へ下がる体力は残っていなかった。乾坤一擲で2009年の3月3日にJEMに初回投稿。

じりじりと待つこと約1ヶ月。ついに4月10日,エディターよりレターが届く。7ページにわたってびっしりと書かれたレビューワー3人の猛攻。この時点では,もはや先があるのかないのか解らない状況。全体を眺めてしまうと進めないぐらいの実験量。こっから永松は土日,連休も全てを返上して,暴れ馬のような破壊力で突き進んでいく。近づくと蹴り倒されるような雰囲気が,ばりばりに伝わってくる。

8月12日。10ページにわたる反撃のレターとともに,レビューワーにこれでもかと追加実験の飽和攻撃。

9月14日。エディターより2nd revisionの指示。この時点でReviewer1が陥落。残るはReviewer 2と3。

10月5日。最後の猛攻。Reviewer 2と3の質問になめるように,丁寧に,応えていく。

10月19日。JEMからアクセプトのレターがくる。

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ということで,午後になってシャンパンを買いに行く。2000年に瓶詰めされたものだ。このシャンパンがセラーで静かに過ごしている間,永松は3回打ちのめされ,最終的にJEMで勝利し,うちらにポン!とあけられることになった。思えばこのシャンパンが熟成されてきた期間のなかに,うちらのボルデテラ研究の全てが収まってしまう。短いような長いような。。。

シャンパンの泡で,俺の小遣いが消えてしまうように,これからも皆でがんばりましょう。

永松,これからも前だけを見て,突破してほしい。

ただ,まっすぐ。 

永松らしく,突き進んで欲しい。