2009-12-05

インターラボセミナー



先日,インターラボセミナーが北里大学にて開催されました。このプログラムは細菌学会関東支部総会の支援にて,東京大学大学院薬学系研究科微生物薬品化学教室の松本靖彦助教がオーガナイズしたものです。私は最年長の出席で,オブザーバー的に参加しました。サイエンティフィックなプログラム以外にも,松本君のすべりしらずのトークも面白かったです。最後に細菌学研究についての討論が開かれましたが,これはなかなか良かったです。こういったトークはしらけてしまう場合がほとんどなのですが,松本君の司会者としての資質が全面にでた良い企画となりました。松本君,カメラの腕だけではなく,トークも良かったですよ。

その討論会のなかで,印象的だったのが,

若手細菌学研究者として、先輩研究者、及び日本細菌学会への要望は?

というセッションです。アンケート結果をまとめてみると(20人ぐらいの若手研究者,大学院生,修士・博士課程含む),以下のような回答になりました。

・細菌学研究を発展させてほしい
・若手の集まる小規模の発表・情報交換の場をもっと設けてほしい
・大手製薬企業では、感染症研究を縮小している。そのため、アカデミアが中心となって感染症研究を進められるようにすべき
・細菌学会総会、及び細菌学会誌等で、細菌学研究でどのような現象が問題となっているかクリアになるように工夫してほしい
・学会の暗い、固いイメージを払拭してほしい
・学会費を安くしてほしい
・総会においても若手が口頭発表できる機会をもっと増やしてほしい
・現在電子版だけとなっている日本細菌学会誌を冊子としても配布してほしい あまりに現状、目に触る機会が少ない

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皆の意見で多かったのは,細菌学会は暗くて固いイメージが強いのだそうです。私もカナダから帰国した直後は,強くそう思いました。少なくとも分子生物学会と比較とすると,激しく暗いというのを実感しました。当時はそういった暗い雰囲気を,個人から変えて行くべく,ジーンズ姿で学会に行くことに決めました。

今は,学会理事の仕事もあるので,学会でお世話になっている先生に失礼がないように,スーツ姿でネクタイ着用で出席していますが,理事になる前は,基本的にジーンズでの出席でした。あと,うちの若手が発表する場合は基本的にノーネクタイでカジュアルな格好でお願いしています。もちろん各学会会員の立ち位置もありますので,すべてノーネクタイという流れには,どうかと思いますが,せめて若い人達には,明るい服装で学会に望んで欲しいですね。

あと,総会においても若手が口頭発表できる機会をもっと増やしてほしい,という意見がありましたが,一般公募のワークショップがありますので,どんどん申し込んでくださいね。それと横浜総会では,若手を対象したワークショップ「The Rising Generation's Forum」が開催されます。これは若手限定!のガチンコのワークショップです。こういったワークショップでも発表者を募っておりますので(もう締切ましたが),若手のパワーをどんどん発揮していただけたらと思います。また,私は細菌学会のプログラム企画調整にも関わっていますので,ご意見がありましたらメール下さい。「The Rising Generation's Forum」も,若手研究者が主体となって企画していますので,少しづつですが,変わっているのです。

「若手の集まる小規模の発表・情報交換の場をもっと設けてほしい」という意見については,若手コロッセウムを,毎年,企画(細菌学会で,毎年,企画を公募しています)しています。前回は宮崎大学の林哲也先生が世話人となって,非常にエキサイティングなワークショップとなりました。まだまだ宣伝がたりないのかもしれませんが,是非,出席して下さい。また,PIの先生方には,若手の各種プログラムへの参加許可をお願いいたします! また,若手コロッセウムは細菌学会の支援で行われておりますが,細菌学に関連する若手研究者・学生なら細菌学会会員でなくても参加可能です。このように学会・各支部の垣根を超えた若手の育成プログラムが熟成されつつありますので,幅広い領域からの参加者を希望します。 

ちなみに私がオーガナイズしたコロッセウムはこちらです。

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ということで,細菌学会も変わっていきます。また,若手を対象としたワークショップにも力を入れておりますので,是非,学会のホームページを訪れてください。一歩踏み込めば,世界は広がります。