金曜日にフランスのエリック・オズワルド博士(以下エリック)に会った。彼と出会ったのはゴードンカンファレンスで、お互いにEPECという病原細菌を扱っているので、それから意気投合し、連絡を保っている。最後に彼に会ったのはパリの学会以来であり、田町の居酒屋でお互いの近況を報告して、DAD'Sというお店で二次会をしてから別れた。これから、エリックは九州、中国・四国地方、関西を回ってから関空経由で帰るらしい。このバイタリティーはすごいなと思う。私の場合、こんなに外国を回っていたら、たぶん胃腸がやられてしまう。どんなにおいしい食事を外国で楽しんでも、やはり日本食がいい。そのへんのところがインターナショナルになれない部分です。
翌日の土曜日は、木曜日に開催された細菌学会の理事会関連の細々とした仕事をまとめて、久留島君の論文を少しだけ見て、ラボをあとにした。それから代官山にあるハリウッドランチマーケットに行って、数年間着てホツレがでたパーカーの修繕をお願いした。この店に通いだしたのは、かれこれ30年前。持続着用可能なパーカー。10年以上着るために、このお店の洋服を愛用している。ちなみに写真のパーカーは3代目。ジッパーがモザイク状の虹色でそこはかとなくいい感じ。それからタクちゃん家族とプチ忘年会。ありがとうね。
日曜日はゆっくりと朝食をとって、コーヒーを飲んでから、遅めにラボに向かい、久留島君のリバイズ論文を本格的に見た。8割近く見たところで彼がラボに来て、修正した部分について、何故修正したのか説明をしながら作業を進めた。3時になってタイムアウトで、ラボを離れ、娘とキックボードを乗りに行った。散歩した後、恵比寿三越の前にあるバカラの大きなシャンデリアを眺めてからゼストに移動。娘はバナナシェークとフライドポテト。私は生ビールに各種野菜のピクルス。同じ系列なのに、ゼストとラ・ボエムのピクルスは微妙に異なる。私はどちらかというとゼストのピクルスが好きだ。店内は披露宴で混んでいたので、屋外テラスでビールを楽しんだ。テラスには大きめのヒーターが数台置いてあって、人工石でできたテーブルを暖かくしている。石のテーブルにグラスが擦れるザラッとした感触がいい感じである。
昨年の今頃は、永松と、どこに論文を出そうかもがいていた。総説も4報あってかなり追い込まれていた。今年の冬も忙しいけれど、永松の論文がアクセプトされ、大きな肩の荷が降りた。彼女は自ら留学という扉を開けて、来月の今頃には米国へ飛び立つ荷造りをしているはずだ。「今の論文がアクセプトされるまでは、ここで頑張ります!」という彼女のカクゴを聞いたのも、去年の今ごろであったと思う。もがき続け、お互いにほっとしたときには、もうこのラボを飛び立つ時期になっていた。まあ、そんなことを考えながらゼストを後にした。ちなみに披露宴とかのビンゴは苦手。それでは〜。