2010-04-03

素になる覚悟

昨日は久々に桑江講師が参加したミーティング。彼はウプサラ大学,ストックホルム大学に3年間留年し,4月1日に無事に帰還した。久しぶりに彼を交えてのディスカッション。

永松さんがセントルイスのワシントン大学に留学し,桑江君が戻ってくる間,3ヶ月ぐらい私のほうで一方的に仕切って,ほんとに20-30分ぐらいで毎週のラボミーティングが終わっていた。自己完結している良くないミィーティングであった。そこで,しばしボルデテラ領域から離れていた彼がミーティングに参加し,学生さん,スタッフがこれまでの経緯を細かく説明していく時点で,私の色々な解釈上のミスに気がついた。

もしかすると面白い発見に繋がるかも知れない。ディスカッションはぐだぐだになりながら,いつもの倍以上の時間を費やして終了した。もちろん実験上の大きな軸のズレはなかったと思っているが,まだまだ洗い出しする必要はありそうだ。ディスカッションは,学会のようなディフェンスではないから,馬鹿をさらけ出して,誰もが自分の知りたいと思っていることを素直に受け取れるような場にしたいと思っている。本日はこうだと思っていた解釈が見事にひっくり返され,気持ちよかった。そして,あぶなかった。

結論として,ディスカッションは会話量を多くしていった方が楽しいということに気がついた。また,新たな視点からの発見は,馬鹿馬鹿しい意見も含めて,とにかくたくさん入り交じったなかで,ポンと飛び出るものであると思った。凡才が天才に打ち勝つためには,ひたすら馬鹿になることだと思う。本日は,久々に馬鹿になれて新しい論理に発展しそうな会話量の臨界点を超えた感じがした。

俺はノーガードで馬鹿でいく。
いまからでは天才になれない。
馬鹿になるほうが簡単だ。
素になって,一歩踏み込んで行く勇気,
そこを目指していきたいです。