2011-12-31

2011 走り納め

昨日,原稿も一段落ついたので,夜の新幹線にのって上田市に戻りました。会合に出席する体力がなくて申し訳ありませんでした。あいにく長野新幹線は,激混みでした。お土産を抱えた若者達でホームは溢れんばかりでした。きっと,久しぶりに故郷に戻るのでしょう。

「一年間,ご苦労様でした」

と,声をかけてあげたくなりました。君たちにのしかかる巨額な財政赤字(国民一人一人が,500万円を国に貸してあげればチャラになる)のことは,しばし忘れて,ゆっくりしてくださいね。僕も財政赤字のことは忘れて,自宅に帰って納豆を食べて寝ました。

朝起きて,昨日仕上がった原稿の修正をして(図はこれからです),それから「アンカーC9 "ベレーニョ改"」にのって,いつもの峠に向かいました。しかーし,峠は雪でおおわれていました。ビビリながら進んだのでタイムが思うように出ませんでしたが,転倒しないことを本日の目標にしました! 雪の上に自転車の轍が残ります。ロードバイクではなくマウンテンバイクで来るようなコースでした。雪の上には無数の動物の足跡がついています。当分の間,このコースは封印します。ところどころ,落石もありましたし。。。

のろのろと自転車を進めて,ようやく里山に到着しました。里山から平野部まではところどころ雪が残っていますが,それでも快調に走ることができました。帰ったあとブレーキやギアについた雪を落として,軽く掃除をしてから,共同温泉に向かいました。

ということで,今年最後のバイクランでした。気分は,寒かったです。




天狗山付近。ベレーニョ改と共に。
新雪の中をゆっくりすすむ
野倉の民家

2011-12-25

ホワイトクリスマス @ 番所ケ原スキー場

朝起きると,あたり一面,雪景色でした。

チビがサンタさんにお願いしたのは,マジック・ツリーハウスでした。子供向けの冒険小説で,図書館でいつも借りられているので,お願いしたようです。サンタさんありがとうございます! 最初のお願いは「もうプレゼントはいらないから,一度でいいからサンタさんに会いたい」というものでした。サンタさんは忙しいから無理じゃないかなーということで,このお願いはなんとか却下されました(汗)。

さてさて雪も降ったので,チビのスキー初体験をしてみようということになりました。向かったのは,近所にある番所ケ原スキー場というところです。ショックだったのは,僕は50になり,いよいよシニア扱いされてしまったことです。1日リフト券がなんと2000円。大人の1日リフト券は上田市民割引でも2800円ですから,800円も安いことになります。

「ああぁ,ついに年齢で割引されるようになったのか」

と,少しだけ寂しさを感じつつ,チビをスクールに預け,20年ぶりぐらいにスキーを楽しみました。何本か滑ったあと今度はスノーボードを借りてパウダースノーを楽しみました。カナダ留学時代にハマったのは,スノーボードでした。しかし日本に帰国して以来,ほとんど滑ったことがありませんでした。おまけにレンタルボードはグーフィースタンスのものがなくて,スタッフにドライバーを借りて,自分でカスタマイズしました。そのスタッフがプラスのネジを,最後まで「釘」と呼んでいたのが,とても印象に残りました(親切にして頂きまして,ありがとうございます)。ゲレンデに出てみるとすぐにボードの感覚が戻ってきました。

そして,スキーが初めてのチビがストック無しでゲレンデを滑れるようになっていたのは,驚きでした。最初は悔し涙を浮かべながら滑っていたのですが,インストラクターの腕前はかなりのもので,2時間後には「お父さん,競争しよう」と挑戦されました。

カナダで過ごした思い入れもあって,僕にはスノーボードのほうがあっていました。武石村にあるこのスキー場は,まだそんなに混雑していなくて,すぐにリフトに乗られるのでお勧めです。おまけにシニアは1日どんなに滑っても,2000円です。食堂のメニューも美味しそうでした(ゲレンデが閉まると同時に食堂もおしまいなので要注意です)。もうボードには乗らないだろうと思っていましたが,まだまだいきたいと思います!

シニアというくくりにこだわりますけど,昨日のバイクランがなかったら,もっと完璧なカービングターンができたと思います! ということで,少々ハードなクリスマスでした。


驚愕のシニア券。。。
スクール2時間後のチビ。

今のところ空いています。是非,来てください!

サンタさん,ありがとうございました!

2011-12-23

Northwave x iCLIC

久留島君の博士課程予備審査会が無事に終了しました。これから正式な手続きに入りますが,大きな山場を越えたことになります。ということで昨日は,東京駅にある紀伊国屋でスパークリングワイン,サンドイッチを買って長野新幹線に乗り込みました。久留島君の将来に乾杯!です。

しかし慣れないスパークリングワインを新幹線のなかで飲んだせいか,寝るときに悪寒がしてきました。ガバッと起きてホッカイロを貼りまくって寝ました。夜中にすごい汗で起きて,着替えてから,また寝ました。

朝起きて総説を2000文字書いてから,得意先?の自転車ショップ ベレーニョに出かけました。そして,自転車用シューズを買ったのです。僕の足に一番合ったのは,Northwaveというシューズでした。通常よりも3倍速そうな「赤」にしました。そんでもってペダルをTIME iCLICにしました。マスター曰く,このペダルは膝に優しいらしいです。シューズ裏にはペダルと連結するための金具クリートを固定するのですが,iCLIC用のクリートはがっしりしていて安心感があります。実はこの手のシューズを20年以上前に履いたことがあるのですが,もう全然違いましたね。今のプレートは,踵をひねるだけで簡単に外せるのですね。革紐のストラップを外し忘れ,信号待ちで立ちゴケしたはるか昔が懐かしく思い出されます。

ということで試乗会を兼ねて,別所温泉から野倉に向かうコースへ行きました。エネルギーロスもなく快適なロードでした。特にコーナーで漕ぐときに足がペダルからずれることがないので,これはいいなと思いました。まあしかし,タイム的には変わりませんでした(笑)。これまでは50キロを超えると膝が痛くなるのですが,もう少し距離を伸ばしたときにどうなるか?検証したいと思います。

身体が冷え冷えになったので,真田村の共同温泉 「十福の湯」に向かいました。たくさんのキャンドルが真冬の夜を照らしていました。サウナ>水シャワー>サウナ>水シャワー>露天風呂 みたいな感じでサッパリしました。上田市に引っ越してきて5ヶ月になりますが,これから本格的な冬に突入します。

追記: そういえば飛行機トラブルでシャルルドゴールにて24時間足止めを食らったときに,カンパニョーロのIさんと親しくなって,野毛あたりで飲んだことがありました。ベレーニョのマスターと話をしていたら,Iさんのことを知っており,世界は狭いと思いました。


















2011-12-20

玄米パワー炸裂!!

本日はトライフォース青山にて柔術クラスに参加しました。夕方の柔術クラスは3クラスあって,時間が許せば全クラスの全スパーリングに参加していたのですが,クラス一本に集中することにしました。先日,石川先生から「待ちの姿勢ではなく,常に,前に行くように」とのご指摘を受けました。僕の戦い方は,下からの待ちの姿勢が多かったと思います。しかもポイントを取られても,アグレッシブさが足りませんでした。

ということで自分なりに前に行くように,スタイルを変えました。まだまだ下の体勢が多いのですが,とにかくアグレッシブに行くように心がけました。しかも,1クラスのスパーリング以外には体力は残さないことに決めました。次の2クラスもフルで出ようというペース配分的な姿勢は,良くないです。持久戦ではありませんし。。。まあでもポジティブに考えれば,3クラスの全スパーリングで体力はついてきたので,それを一点に集中させようと思います。本日,集中してエネルギーを使ったので,喉の奥が焼けつきました。

*****

僕が動けるのは粗食のおかげです。普段の晩御飯は,玄米と油揚げ,これに昆布のスープ。「食事がつまらないのでは?」という質問を受ける場合がありますが,確かにつまらないです。しかし今は,美味しい食事よりも,シックスパックの腹筋を選択します。もちろん学会の懇親会や,皆で飲みに行ったりするときは「ハレの日」と考えて,玄米出せ!などと騒いだりしません。

ご飯もあっという間に終わりましたので,Origin Bjjで購入した柔術着を洗濯しました。この柔術着は日本の伝統を残しているようで,一目惚れしました。柔道着と違って軽いので,洗濯機が途中で止まってしまうこともありません。柔術着の洗濯のために,洗剤や柔軟剤を秘伝の製法でブレンドして,柔術着洗濯の最適化を図ります。洗剤はすぐに目移りしてしまって,ついつい増えるので注意が必要です。特にアタック系は,ネオとかバイオとか「どっちが新しいんだ!しっかりしろ」と言いたくなります。

何気ない日常ですが,結構,満足しています。
















「ようこそ!! 不思議な細菌の世界へ」に参加しました。

北海道,デッカイドー。年齢がバレる書き出しですが,冬の北海道に行って来ました。北海道大学の柴田健一郎先生にお招き頂きまして,細菌学会北海道支部学術懇談会に出席しました。若手研究者によるリレー研究発表会のあとに特別講演があって,そのなかで発表しました。北国の学生さん,あるいは北国で育てられた学生さんは落ち着いていて,質疑応答もしっかりしていました。また,質問の多くも学生さんからありました。きっと冬の大地がどっしりとした学生さんを育むのでしょう。

僕はと言えば,正門から獣医学部に到達するまで20分ぐらいかかって,2回転倒しました。2回目は,1回目の転倒を踏まえて粉雪部分を歩こうとしたのですが,その下はアイスバーンでスコーンと足を取られました。後ろ受身で,事無きを得ましたが,頭から落ちたらヤバかったです。地図で場所を確認しながら歩くのは,デンジャラスな行為かもしれません。帰りはiPhoneで地下鉄駅を探しているときに転倒しました。このときは携帯をかばうために肘から地面につきましたが,雪の上で助かりましたぁ。きっと,雪国でインナーマッスルが鍛えられ,だからお相撲さんは北国出身が強いのかなと思いました。まあ,これから温暖化が続けば北国出身のお相撲さんも弱くなるかも知れませんが。

札幌駅の近くでyPadというスケジュール帳を買いました。手書きメモは取らない方ですが,これなら長続きしそうかも。。。ブルースチャトウィンなみにモレスキンを使いこなすことはできませんでした。yPadならいけるかも。。。

現在,原稿に追われています。こんなところで油を売っている暇があったら原稿出しなさい!と編集者のYさんに言われそうなので,このへんで。

午前中は原稿のみに集中し,これから雑用タイム。午後からはラテン系のノリで音楽をかけながら,48&12分のインターバルでサクサクと片付けていきます。どっちも,やるしかないっしょ。







2011-12-12

馬上少年過ぐ。いや,まだまだこれから。

先週、金曜日に細菌学会の理事会がありました。6年間の任期がきれて、やっと重任から開放されました。これについてはまた別の機会に書きたいと思います。新任理事との仕事の引き継ぎを行ったあと、長野新幹線にて自宅のある上田市に向かいました。この6年間を自分なりに振り返るべく、袋町にあるバー シャノアールで一杯。カウンターに座ってマルガリータのオンザロックを楽しみました。それから赤提灯がぶら下がっているラーメン屋で腹ごなしをして、タクシーを拾って帰宅しました。

翌日は、寝坊です。。。畑の霜が半分ほど溶けてかかっていました。まあでも、この時期は路面が凍結していますから、自転車「ベレーニョC9」を出すにはちょうど良い時間となりました。先週、タイヤをロードレース用に交換したので試乗会です。別所温泉の峠を越え女神岳周辺を軽く流し、自宅につきました。タイヤが軽くなったので、山間部の登りが楽になりました

自宅につくとチビがウズウズして僕の帰りを待っていました。ツーリング用の衣類から雪山用に着替えて、落ち着く間もなく長門牧場へ。車で1時間登っただけで,一面の雪景色でした。駐車場に着くと牧場のおじさんが待っていてくれて、そこからモンゴル馬がいるところまで移動。僕が想像していたよりも寒く、農作業用の長靴がすぐにひんやりしてきました。チビは生まれて初めて本格的な雪に遭遇し、雪の中で寝そべっていました。それから馬にまたがり、サークル状の馬場でしばらく感覚を取り戻したあと、青年に連れられて広い牧場を散策しました。かつてチンギス・ハーンは、持久力があって忍耐強いこのモンゴル馬で、世界制服をしたのです。西洋人にしてみれば、国家を超越した存在であるローマ教皇に、「日が昇って日が沈むところまで、我が支配する処なり」「敵対すれば、必ずや汝を滅ぼさん」と宣言したのは有名な話です。しかも、当時は紙というものが西洋文明には存在せず、「紙の書簡」=「未知のテクノロジー」をもった超大国に脅威を感じたのでした。

話をもとに戻すと雪野原となった牧場で、寒さに震えながらも乗馬を楽しみました。所々で休みをとると、馬たちは雪を掘りかえし牧草を探し当て静かに食んでいました。山中を降りる時に、木々に足をぶつけたりしましたが、馬たちの優しさに助けられ無事に馬場に戻りました。牧場で美味しいコーヒーをご馳走になりました。チビは一人で馬場に向かいました。手綱から解放された馬たちがチビに近づいてきました。チビは驚いて数メートル後ずさりましたが、立ち止まって,しばらく馬との距離を保っていました。静かに近づいてきた馬たちに,おそるおそる手を伸ばし、鼻のあたりを撫でていました。馬にもだいぶ慣れてきたようです。それから凍えた身体を温めるために、室賀にある「ささらの湯」に向かいました。露天風呂の竹林からは、これから月食になるであろう月が雲の合間から薄ぼんやりと輝いていました。

これからはまた普通の生活に戻ります。6年間,学会に参加してもほとんど聴講することはできませんでした。ラボにも迷惑をかけました。一研究者として,次の10年を生きたいと思います。


上田市袋町界隈。シャノワールは左手にあります。
キムチラーメン。美味しかった。
ベレーニョで購入した自転車の冬用グローブ
凍てつく長門牧場
初めての雪に戸惑う愛犬。



ゴキゲンなチビと一緒に。

2011-12-07

Continental社のタイヤセットは良い感じです

先日の日曜日に上田市にある自転車屋さん「ベレーニョ」にてタイヤを交換しました。これまでのタイヤサイズは 700 X 32C という太めのタイヤをはいていたのですが,クロモリフレームのアンカーC9にも慣れてきたので,タイヤをContinental社 グランプリ アタック/フォースセットに交換しました。店長さんのお薦めなので迷わずこれに決めました。店長さん自身も,自転車競技に参加している好青年です。当然,お店に置かれているモノたちは信頼度が違います。また,マニアックな品揃えも気に入っております。


さてさて,このタイヤセットの面白いところは,フロントタイヤ幅が22 mmでリヤが24 mmと変則的なことであります。リヤはグリップ力重視で,少し幅があるのかと思います。全体的にタイヤ幅がかなり狭くなり,踏み込みの軽さがまったく違います。タイヤ表面が慣れるまでは,ゆっくり走りたいと思います。


僕の週末は,早朝に仕事を少しだけ入れて,午後11時頃から自転車に乗ります。自分で決めている30kmの周回コースまで自転車を漕いでいって,そこからタイムを測ってスタートします。これまでは漫然とトレーニングをしていたのですが,ペダルの回転数を意識するようになってからは,自転車もきついスポーツだなと認識するようになりました。山間部で75-80 rpmをコンスタントに維持するのは大変です。そこで立ち漕ぎをするのですが,今まではとてもバランスが悪く,かえって無駄に疲労するだけでした。しかしコアトレーニングを取り入れてからは,体の軸がぶれずに安定して前にすすめるようになりました。


ということで,朝と夜のストレッチ,それと最低でも約10分のコアトレーニングは毎日,行うように習慣づけしました。コアトレーニングによる体幹力アップは,全てのスポーツのパフォーマンスをあげると思いますが,これは自分で実感&実証していきたいと思います。


フロントは22 mmのタイヤです

全体的なフォルムがロードレーサーのようになって来ました

2011-12-02

体幹力を上げるコアトレーニング

という本を購入しました。読んでそのまんまで,体幹力を上げる指南書です。メニューは,初級,中級,上級と分かれています。30分ぐらいでひと通りのステップが終わるようになっています。特に,本書のストレッチメニューはイチオシです。数分で終わるので,僕は朝起きて猫のようにストレッチしています。あと寝るときもストレッチ。

コアトレーニングの良いところは,体の奥から感じる独特なプルプル感です。最初はバランス感覚がない,と実感します。さらに左右どちらかに偏って筋肉がついていることが,実感できます。このトレーニングを始めた当初は,バランスが取れなくて,体がプルプルと震えます。このプルプル感は筋肉系と神経系がファインチューニングを必死で取ろうという表れなので,感謝です。こんなことを書くと,長い間,このトレーニングを実践しているように思われますが,まだ2週間も経っておりません。しかし,上田の長い冬をインドアで過ごすためには,面白いメニューかなと思いました。もちろんブラジリアン柔術の補強にも使えると思います。ていうか,これで使えない運動は,僕にとってほとんど意味がありません。

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あと,草食系オヤジを極めるべく,基本玄米です。玄米の良いところは,どんなにドカ食いしても太らないということです。玄米の他に,油揚げ,野菜ぐらいしか取りません。ランチは職員食堂でとるので麺系です。玄米>麺>玄米が僕の食生活です(こんなことを書きつつ,ランチにドライカレーを食べてしまいましたが)。
バランスの良い食事は推奨されますが,ある程度の飢餓状態のほうが,日本人にとっては良い感じがします。日本人の腸管(腸内細菌叢)は長い時間をかけて,低タンパク質環境に適応してきたのですから,このへんのことも食生活に反映させるべきでしょう。

多数決の論理で言えば,人間という「からだ」は細菌類で構成されていることになります。人間の細胞数は60兆個ぐらいで,一方,腸内細菌叢は100兆個で構成されております。この100兆個の細菌どもに好き勝手に餌を与えるのは得策ではありません。敢えて飢餓状態で腸内細菌を飼って,サバイバルに強い細菌のみ,僕の体に残ってもらうことにしました。特に砂糖は,細菌にとって手っ取り早い炭素源になるので,僕は極力とらないようにしています。そして腸に住んでいる細菌に,家賃としてアミノ酸を作ってもらいます。現にコリネバクテリウム属細菌を利用して,多くのアミノ酸が工業的に生産されています。腸内細菌がバランスよくアミノ酸を作ってくれれば,タンパク質は食物からとらなくても良いことになります。

多分に妄想が入っておりますが,草食系オヤジを極めて行こうと思います。

2011-11-28

研究がときめく片づけの魔法

「人生がときめく片づけの魔法」を読みました。なかなか説得力がありました。


ということで,唐突にラボにあった蔵書の断捨離を行いました。自分の体重ぐらいはバッサリと処分しました。上記の本で共感したのは,「モノには捨てる順序が存在している」という部分です。まず初級編として衣類があります。次に書籍です。衣類・書籍は,捨てる難易度が低い部類に入ります。一方,難易度が高いものとして,思い出の写真集とかがあります。

この本で面白いと思ったのは,例えば本を捨てる場合,「自分がときめかない本」はバッサリと捨ててしまうことなのです。気に入った本だけが,純粋に本棚に残ることになります。僕もそうなりたいので,自分の書棚から全部の本を引きずりだして,一冊一冊,「ときめき的に」対峙していきます。そんなに好きな本もないので,半以上は処分することになります。これで本棚がスッキリしました。捨てるのに困るのは,値段が高い本です。もっと困るのは,高いけど,そんなに読んでいない本です。しかし,「高いからいつか,しっかり読まないと」みたいな本も捨てることにしました。お金を払ったあげく,本から変なプレッシャーをかけられても困るので,自分とは合わなかったのでしょう。人間でも本でも,あわないなと思ったら,そこで一線を引くべきなのです。

ちなみにラボの本棚には,専門書だけではなく自分の好きなマンガ,小説,ブラジリアン柔術の解説書などもまとめておいてあります。いざひっくり返してみると,ここ数年,忘れていた本たちが,たくさん出てきました。そういった本も全部捨てました。残った本は,ここ10年ぐらいのなかで,自分的にベストなのだと思います。

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断捨離した本棚は自分の好きな本しかないので,大抵の本の場所をつかむことが可能です。要するに自分を取り囲んでいる空間の認識がよりクリアになるのです。「自分とモノ」との境界線をはっきりさせる。そこが本書の狙いだと思います。取り囲んでいる空間の認識能力を上げていくのが,古代から伝わる「風水」です。「気の流れ」を良くするというのは,すなわち「空間の認識能力を上げる」ことだと思います。ということで「人生がときめく片づけの魔法」は,直球勝負で好感がもてました。




2011-11-26

Thunderbolt Display + Mac mini SSD

皆さん,お元気ですか。本日より僕はThunderboltな日々を送ることにしました。また,スタッフや学生さんはIntel Coreに移行しており,マジで速いらしいので,僕のMac miniもCore i7に移行しました。さらにツイッターでフォローしているchicchaimonoさんがSSDが爆速だというので,ハードディスクはSSDにしました。今までのMac miniは,一昔前のCPUを投入していた感じがするのですが (大きなタワー型のマシンが売れなくなってMac mini 高性能作戦に転じたのかもしれません)今回はしばらくこのCPU+SSDでいけるんじゃないか!という速さを感じました。

ラボではスタッフ・学生さんがデュアルディスプレイで仕事をしており,シングルからデュアルディスプレイに移行すると効率がいいのかなと思い,Thunderbolt Displayとナナオの液晶モニターを併置しました。僕にとっては大改革でした。

CPUの恩恵は感じられますが,デュアルモニターにするとメニューがすごく遠くに感じられます。これはモニターごとにメニューがあれば解決する問題なので,SecondBarというユーティリティーを入れて,どちらのモニターにもメニュー項目が現れるようにしました。また,FinderPopという機能拡張?を入れて,マウスクリックだけで,頻繁に使用するフォルダーへアクセスできるようにしました。これでメニューやDockにマウスカーソルをあわせるという操作が大幅に軽減されました。

ということでコンピュータ環境はかなり良くなったので,あとは結果をだせ! ということでしょうか。


新しいマシン

移行はあっという間に終わりました。

はたしてサンダーボルト規格は生き残るのでしょうか。。。下から2番目のケーブルです。

僕的にはモニター位置がまだまだ高すぎるThunderbolt Display。あとノングレアタイプがあれば良かったと思う。スピーカーがついているけどOlasonicと比べると,今ひとつの音質でした。ので,黒いたまごは未だに健在です。

2011-11-23

邂逅

先週の金曜日に,埼玉医科大学 卒後教育委員会後援学術集会にて,特別講演会を行いました。病態生理部門の片桐岳信教授にご招待頂き,発表の機会を得ることができました。

片桐先生は大学の後輩で,僕が修士の修了間際に,卒研生として配属されてきました。僕と片桐先生が同じラボで過ごしたのは,ほんの少しの間でした。当時,遺伝子工学は黎明期で,僕はその言葉の響きだけで,遺伝子の世界に入ったような気がします。学生だった頃,そこにあるものは最先端のサイエンスでした。cDNAのクローニングで,皆がざわざわしていた頃の時代です。

そんなときに僕らは「遺伝子という共通言語」で,ラボに在籍していました。片桐先生のすごいところは,当時の研究テーマの延長線上に,現在の研究テーマである「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」の全体像解明があることです。現在に至るまでには,大変な苦労があったかと思われます。片桐先生は持ち前のポジティブな性格で,自身の研究領域を切り開いていきました。講演会のあと夕食を御馳走になり,あの頃に,しばし戻って行きました。お互い大学院時代の研究テーマは,まったく違っていましたが,ライフサイエンスの世界を通じて片桐先生と再会できたことは,思いがけない出来事であったと思います。

*****

実験一つ一つで行われることは,長期的な研究プロジェクトからしてみれば,点のような出来事であります。しかし,それをどう紡いでいくのかによって,誰も行ったことのない研究の領域に足を踏み入れることができるかも知れません。当時,制限酵素は数えるほどしかなく,クローニング自体がすごい時代でした。限定された知識のなかで,それでも遺伝子工学は発展して行きました。「遺伝子工学」という言葉も,今では陳腐な響きがあります。僕の20代は研究資金もなく,暫くの間,ヒートブロック上の「柿の種 空き缶」3つが,手動によるPCRマシンでした。空き缶に水を満たして,温度を良い塩梅に調整し,手動でエッペンチューブを移動させて,遺伝子増幅を行なっていました。今は何もかもファインチューニングされていて,研究者間の技術的な格差は,縮まったと思います。それなら「何に焦点を絞るのか?」に,尽きます。そんなことを想いながら高麗川駅をあとにしました。

お互いに良い感じのオヤジになりました。片桐先生(左側)の今後の発展をお祈り致します!

2011-11-20

バイクラン: Wahoo Bike Pack

この夏に長野県上田市に引っ越してきて,生活環境も大きく変わりました。基本的に週末は上田で過ごすようになりました。これまで週末はラボに行って,土日のどちらかはブラジリアン柔術で汗を流していました。上田に引っ越してきてからの,体力増強を図るべく,各種運動を検討してきました。

登山は楽しいのですが,これだと一日じゅう山に入るので,家族からクレームがきそうです。そこで,効果的に有酸素運動が可能なサイクリングを日常に取り入れることにしました。これまで,iPhoneのGPS機能で,バイクランのスピードや距離などを管理していたのですが,ケイデンス(一分間のペダル回転数)の情報も知りたくなりました。自転車では,一定回転数で走る方が効率が良いとされており,長距離を走りたくなったので,ケイデンスについても知りたくなりました。測定装置についてはガーミン社が有名ですが,iPhone 4Sを購入したのを契機に,ケイデンスもiPhoneで管理することにしました。そこでWahoo fitnessのBike Packというモデルを海外通販で取り寄せました。このキットには,Fisica Sensor Key,スピード+ケイデンスセンサー,頑丈なiPhoneケースが付属しています。 スピード+ケイデンスセンサーはANT+という無線通信規格に対応しており,これらの情報は,iPhoneケースに内蔵されたFisica Sensor Keyにひろわれ,iPhoneアプリに連動するしくみです。ANT+に対応するiPhoneアプリはたくさん出されております。

今回は女神岳周辺にてテストランを行いました。今回使用したiPhoneアプリは,LiveCyclingというソフトです。このソフトが優れているところは,スピード,ケイデンスが大きく美しく表示されるところです。ラン終了後はツイッター,フェイスブックで共有することも可能です。イチオシの機能はgpxファイルをメールにてエクスポート可能なところです。これによって,TrailRunnerのようなMacアプリでログを管理することが可能です。心拍数のモニター画面もついているので,ANT+対応の心拍数センサーをあとで取り付けることも可能です。ただしメインメニューについては変更できないので,次回のバージョンアップに期待します。

今まで愛用しているRunmeterは,メインメニューの切り替えが可能ですし,音声でスピード,高度,その他多くの情報(設定で変更可能)をアナウンスしてくれる機能があります。また,区間ごとの平均スピードもエクスポートでるので,情報量についてはこちらのソフトが秀でています。ただし,LiveCyclingはリアルタイムで表示される画面がとても綺麗なので,迷うところです。。。バックグラウンドでRunmeterを起動させておいて,音声のアナウンスはRunmeterで管理して,走行中の画面はLiveCyclingを表示させることが可能かも知れません。予備バッテリーが必要ですね。

今回はあいにくの雨模様で,峠の頂上は寒さで震えましたが,iPhoneをおさめたケースは完璧に乾いておりました。強い雨がケースをたたきつけましたが,ケイデンス,スピード情報は安定していました。

自転車の泥を落とした後,凍えた体をもとに戻すべく,真田にある日帰り温泉「十福の湯」に行きました。夕暮れに染まった梢からは,枯れ葉が小鳥のように舞い飛びながら,露天風呂に落ちてきます。「どうして僕はここにいるのだろうか?」という違和感に包まれる場合がありますが,長野の冬ごもりに備えていきたいと思います。
米国のWahooから通販で手に入れたBike Pack。これ一つさえあればケイデンスを測定可能。

ペダルに取り付けたケイデンスセンサー。これでクランクの回転数を測定する。

こちらはスピードセンサー。スポークに磁石をとりつけて,これを感知する。

かなり大きなiPhoneケース。3GSにも対応している。

iPhoneアプリのLiveCyclingのヒストリー画面


LiveCyclingは,gpxファイルを生成する。TrailRunnerで開いてみた。

2011-11-15

アップル

ご無沙汰しております。長野県上田はすっかり秋の気配に包まれております。

先日,ラボのiMacも秋の気配に包まれて,ハードディスクの調子が悪くなりました。一体型マシンは,調子がおかしくなったときに苦労します。かついでの修理はきついです(アップルのほうで取りにきてくれる修理もあります)。

そこでこれを機会に,Mac miniとサンダーボルトディスプレイという選択肢を試しました。Macの良いところは,タイムマシーンというバックアップ機能があることです。新機種を購入しても,今までのiMacのデータを何の苦労もなく転送することが可能なはず,でした。しかし,ラシーのネットワークハードディスクが,うんともすんとも反応しません。スタッフの桑江君とさんざん悩みましたが,何とこのハードディスクは,Macの新システムであるライオンに対応していないことが分かりました。先日,2テラのハードディスクを2連装し,RAIDを構築したばかりなのに。。。ライオンは僕を千尋の谷(せんじんのたに,と読みます)に突き落としてくれました。

桑江君がああでもないこうでもないと孤軍奮闘していると,iMacに外付けのハードディスクをつけてシステムを入れると,内部の故障しているハードディスクを経由せずに,外部ハードディスクから起動することがわかりました。僕はOSXになってから,外からブートはできないと勘違いしておりました。SSDの外付けハードディスクが安くなったときに,爆速になる可能性がありますね(Firewire 800の転送レートに依存しますが)。

話を戻すと,iMacの外付けハードディスクのシステムはスノーレパードなので,ここにタイムマシーンのデータを復元させ,さらにライオンがインストールされている新Mac miniに転送させるというウルトラC級の技で移行が可能であることが分かりました。桑江君,ご苦労様でした。

*****

先日,帰りの長野新幹線のなかで,雑誌WIREDのスティーブ・ジョブス追悼集を読みました。僕のなかで最高にCoolなマシンは,Quadra 700でした。 68040CPUは当時のアップル製品のなかで最速でした。カナダに留学する当日の朝まで論文が終わらずに,妻に先に成田へ向かってくれと言い残し,ぎりぎりまで論文を直しました。その時のマシンがQuadra 700でした。僕はこのマシンを担いで,東京郵便局経由で論文を出してから,成田に向かいました。朝まで徹夜したのにもかかわらず,機内では神経が高ぶって眠れませんでした。

アップルがこれからどう成長していくのかわかりませんが,Quadra 700は僕にとって一番のマシンだったと思います。

2011-11-06

モンゴル乗馬

先日,長門牧場でモンゴル乗馬を楽しみました。
金曜日は仕事がある日なのですが,有休を取って家族でゆっくりすることにしました。それに久々に,仕事から解放されたいという欲求がありました。ま,ここでの仕事は雑用(学会関連)ということになります。研究は仕事であるけれども,こっちの仕事は大好きで,先日購入したScanSnap携帯版をカバンにつめこんで,久留島君の3報目となる論文のやりとりを,上田ー東京間でしているところです。

話を元に戻すと,長門牧場は広い! ので,ぼーっとするにはちょうど良いところです。先日,チビが引き馬で,乗馬らしきものを体験しました。こんどは少し本格的にやりこもうということになり70分のコースを申し込みました。モンゴルの馬に乗るのは初めてでした。牧場ノーサイドの馬は本当に愛されているようで,どの馬も人間にとても親切でした。チビは馬に草を食べさせて,わざと遅れをとって,馬を早足で走らせエンジョイしていたようです。僕がのったのはイブという名前の馬で,栗毛でかわいい目をしておりました。馬に乗るときは,体をまっすぐに,天に伸びているように意識しながら,全体をリラックスさせて下さいとアドバイスを受けました。馬が走り出すとどうしても体がこわばります。そういったこちら側の緊張を,馬は敏感に察知して「馬の素人」を見分けているのでしょうね。

上田に移住してから,ブラジリアン柔術の稽古時間が減ってしまったのですが,登山,サイクリング,ランニングの機会は増えるようになりました。僕の良くないところは,この運動は何々に良いとか,ついつい考えてしまうことです。まあでも一番重要なのは,スポーツを通して「素」の自分に戻ることだと思います。「素の自分」については,ついついおろそかになってしまいますが,まわりのちっぽけな評価で,自分の生き方がぶれないようにしていきたいと思います。これについては,愚妻のコメントが的を射ているので,またリンクしておきます。
長門牧場にきました

愛犬はヤギにびびってました

晩秋な感じです

モンゴル乗馬「ノーサイド」にて散歩

僕をのせてくれたイヴ



2011-10-30

銭湯から共同温泉へ

金曜日に山形から「つばさ」に乗って東京に戻りました。つばさの窓側には電源があるので,パソコンで仕事をするのには良いのかも知れません。また,シートも座り心地が良いと思いました。僕は単行本を広げ,ガイガーカウンターの数値をチェックしつつ,帰路へつきました。ラボで久留島君と論文の打ち合わせ,毎週定例のミーティングをしたあと,自宅の長野に戻りました。

上田駅について,妻の車で別所温泉「晴山」に直行です。別所温泉の泉源はいくつかあるのですが,ここの泉質は僕にあっていると思いました。僕は19から銭湯ぐらしを初め,自宅をもった数年間を除いて,20年間ぐらい銭湯を愛用しています。子供が生まれたのをきっかけに,安易に自宅を購入(注1)したのですが,子供が銭湯に行ける頃になると,また銭湯ぐらしの生活がはじまったのです。自宅の小さな風呂よりは,銭湯が好きなのだと思います。

上田に引っ越して,さすがに銭湯はないので,各地区にある共同温泉・旅館が,銭湯の機能をはたすようになりました。旅館「晴山」の主人にはよくして頂いて,混雑していないときには,家族で貸切温泉となります。温泉でゆっくりしたあと自宅へもどって,晩御飯。速攻で寝ました。

朝起きて,自転車に空気を入れてから,夫神岳,女神岳周辺を目指しました。約30キロのツーリングですが,行きは登り,帰りは下りなので,クールダウンも兼ねて良い感じのコースです。路面が凍結するまでは,このコースを極めたいと思います。峠付近につくと霧がやっと晴れてきました。登りがないと下半身の強化に繋がりませんから,だらだらと汗をかきながら,つめていきます。峠頂上につくと,あとは一気に下り坂です。スピードには極力注意をして下って行きました。2時間ほどサイクリングを楽しんで,自宅に戻って,畑の雑草取りなどをしました。

この時期はスティックブロッコリーの収穫期です。上田に引っ越した理由の1つとして,自給自足もあります。僕は日本の将来を楽観視しておりませんし,実家の福島も不安です。「食」に関しては,これからの日本で,様々なことが起きると思います。そういったことも含めて,できるだけ自給自足の生活にしていこうと思います。

注1: 自宅の購入は,ついつい価格が妥当か,銀行からの融資額だけで決めてしまいがちです。僕もこのパターンでした。でも,家からの眺めが良いとか,海に近いとか,山に近いとか,銭湯に近いとか,自分が満足するような何かが家にないと長続きはしないと思います。

夫神岳周辺。やっと霧が晴れてきた。
柿と青空のコントラストが晩秋を感じさせます。
スティックブロッコリーは何度でも収穫できるので,自給自足派としてはありがたいです。

山形へ

10月は学会・イベントが目白押しでした。上旬に細菌学会関東支部総会があって,それが終わると科学研究費の申請,そして今週の水曜日から金曜日にかけて,山形市で第60回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第58回日本化学療法学会東日本支部総会の合同集会がありました。

今回はワークショップ 「百日咳の基礎から予防・診断まで」を塚田弘樹先生 (新潟市民病院)と一緒に企画担当致しました。スピーカーの先生には,タイトなスケジュールでお話頂いたのですが,様々な角度から百日咳感染の現実をディスカッションして頂きまして,有意義なワークショップと思います。

翌日木曜日は,はやめにおきて,ホテルのサイドテーブルにあるものを極力どかし,MacBook Airと論文数編を広げ,久留島君の2報目となる論文をじっくりみていきました。この時ばかりはワープロを使わないで,ペリカンの子供用万年筆で訂正を入れていきます。朝から始まって,お昼に山形名物「板そば」をたべて,またホテルに戻って,シャワーを浴びてリフレッシュしてから,論文の校閲作業にもどりました。2報目となると,こちらも楽になります。夕方には終わりました。結局この日は,ホテルにプチ缶詰となりましたが,雑音がないので集中できました。論文作成は,他の全ての仕事をストップしても優先させるべきですが,さすがに座長を放り出すわけには行かないので,山形での突貫作業となりました。しかし,ホテルでの原稿書きは意外といいなと思いました。MacBook AirはWiMaxで接続されておりますし,必要なデータはDropboxにすべて入っております。論文PDFも,Papersというデータベースで同期されております。短期集中でホテルで仕上げるという路線もアリかなと思いました。東京あたりだと山の上ホテルでしょうか。。。

2011-10-23

農夫の週末

金曜日はギリギリまで久留島君の論文をみて,大学前でタクシーをつかまえて,田町駅へ。それから山手線で東京駅まで行って,八重洲の貸し会議室にやはりギリギリに間に合う。細菌学会関連の会議である。会議の進行役は堀口さんで,話の落とし所がうまい。そんなわけで予定していた時刻よりも早めにひけた。地下街の沖縄料理のお店で,オリオンを4杯ぐらい飲んでから,堀口さん,山崎さんと別れて,長野新幹線に乗り込む。ちょうど上田駅につく頃に,久留島君からメール。晩御飯を食べて眠る。

朝起きて,昨日の久留島君のメールから論文をダウンロードして,続きの作業を行う。彼は博士課程の3年で,今度が2報目になる投稿。ファーストオーサーを重ねるにつれて,論文の構成力がうまくなっていく。久留島君の論文を,万年筆で赤を入れていく。極力,手書きはしないタイプだけれど,この過程だけは手書きで進めていく。

午後3時頃,仕事に区切りをつけて,チビとサイクリングに出かけた。塩田平から中禅寺にむかう。なだらかな坂を1キロほど登りつめた。自宅に戻り,沓掛温泉でゆっくりとした。ちょっとぬるめのお湯だったが,常連さんの雰囲気がとてもよかった。

日曜日は午前中に仕事をしたあと,自転車にのって,夫神岳・女神岳周辺の山岳コース。前回のハーフマラソンで痛めた膝が,徐々にきしんできた。峠の頂上までいくと,あとは一気に下り落ちる。はやめにブレーキングを心がけ,それでも女神岳の麓にあっという間についてしまった。茶房「パニ」わきの延命水で喉を潤してから,前山寺にいたるコースをたどって,自宅に帰った。30キロぐらいのコースであったが,登りは改善の余地あり。

自宅にもどって,長靴にはきかえて畑を耕した。大家さんからお借りしている畑には,桑の根がたくさんあって,ほっくりかえすと畑の面積が増えていく。本日は,4つの根っこを掘りおこした。背筋がバリバリで限界。スナップエンドウを植えて,本日の作業は打ち止め。女神岳周辺は少しだけ,紅葉がはじまりだした。これから本格的な冬を迎える。畑は耕したぶんだけ,すこしずつ大きくなっていく。仕事もこんなふうに,目に見えるといいなと思う。



2011-10-16

ANCHOR C9

怒涛の支部総会が終わったあとは,怒涛の科研費シーズンでした。科研費申請は,まだ終わっていないのですが,週末は午前中に仕事を済ませ,午後はのんびりしました。

今年の8月に,長野県上田市郊外に引越しました。映画「サマー・ウォーズ」の舞台が上田市ですが,あのようなのどかな田園風景がひろがる地方に引越しました。

僕は自転車が欲しいと思いました。そこでスポーツサイクル専門のベリーニョさんのお世話になりました。購入したのはアンカーC9という万能自転車です。実はロードバイクに近い自転車を購入したのは,20年ぶりぐらいです。ギアシフトのシステムは全く変わっていました。ブレーキレバーとギアシフトが一体となっており,ギアチェンジもかなり楽にできるようになっていました。パンクした場合を考慮して,予備のチューブを購入しました。これはサドル下に設置しました。また,非常にコンパクトになった空気入れも購入しました。フロント部分の剛性も格段とアップしており,大満足な自転車が10万円で購入できるのは,すごいと思いました。ロードバイクはクロモリフレームと決めていたので,アンカーC9は納得のフレームでした。農道が突然砂利道になったりしますので,無骨なタイヤも安定感があります。

この「ベリーニョ号」で上田を走りつくしたいと思います。自転車店ベリーニョのオーナーは親切な方で,自らも自転車競技を楽しんでおります。そして,確実に職人です。あと一人,職人の若いあんちゃんがいます。近所に自転車好きな自転車屋さんがあって,本当に良かったです。土日のバイクタイムは40キロ弱ですが,楽に走れるのが自転車の醍醐味だと思います。距離を走れないときには,上り坂を混ぜたりして負荷を上げることも可能です。マウンテンバイクはカーボンフレームの「サンダー号」,クロモリのロードバイクは「ベリーニョ号」です。登山と自転車で晩秋の上田を楽しみたいと思います。

10月15日
バイクタイム: 1:20:24
距離: 28.88 km
平均: 時速 21.55 km
最高スピード: 時速 35.51 km


10月16日
バイクタイム: 24:30
距離: 9.62 km
平均: 時速 23.56 km
最高スピード: 時速 33.44 km

追記: 本日,ベリーニョに行きました。実は,ベリーニョではなくベレーニョでした! ごめんなさい。お店はココです。
先日購入したアンカーC9

あまり使わないですが,補助ブレーキ?

小さくなった空気入れ

このへんの作りが20年前とは違う

メットとグローブ