2011-10-23

農夫の週末

金曜日はギリギリまで久留島君の論文をみて,大学前でタクシーをつかまえて,田町駅へ。それから山手線で東京駅まで行って,八重洲の貸し会議室にやはりギリギリに間に合う。細菌学会関連の会議である。会議の進行役は堀口さんで,話の落とし所がうまい。そんなわけで予定していた時刻よりも早めにひけた。地下街の沖縄料理のお店で,オリオンを4杯ぐらい飲んでから,堀口さん,山崎さんと別れて,長野新幹線に乗り込む。ちょうど上田駅につく頃に,久留島君からメール。晩御飯を食べて眠る。

朝起きて,昨日の久留島君のメールから論文をダウンロードして,続きの作業を行う。彼は博士課程の3年で,今度が2報目になる投稿。ファーストオーサーを重ねるにつれて,論文の構成力がうまくなっていく。久留島君の論文を,万年筆で赤を入れていく。極力,手書きはしないタイプだけれど,この過程だけは手書きで進めていく。

午後3時頃,仕事に区切りをつけて,チビとサイクリングに出かけた。塩田平から中禅寺にむかう。なだらかな坂を1キロほど登りつめた。自宅に戻り,沓掛温泉でゆっくりとした。ちょっとぬるめのお湯だったが,常連さんの雰囲気がとてもよかった。

日曜日は午前中に仕事をしたあと,自転車にのって,夫神岳・女神岳周辺の山岳コース。前回のハーフマラソンで痛めた膝が,徐々にきしんできた。峠の頂上までいくと,あとは一気に下り落ちる。はやめにブレーキングを心がけ,それでも女神岳の麓にあっという間についてしまった。茶房「パニ」わきの延命水で喉を潤してから,前山寺にいたるコースをたどって,自宅に帰った。30キロぐらいのコースであったが,登りは改善の余地あり。

自宅にもどって,長靴にはきかえて畑を耕した。大家さんからお借りしている畑には,桑の根がたくさんあって,ほっくりかえすと畑の面積が増えていく。本日は,4つの根っこを掘りおこした。背筋がバリバリで限界。スナップエンドウを植えて,本日の作業は打ち止め。女神岳周辺は少しだけ,紅葉がはじまりだした。これから本格的な冬を迎える。畑は耕したぶんだけ,すこしずつ大きくなっていく。仕事もこんなふうに,目に見えるといいなと思う。