2007-12-09

じわじわとくる12月

ご無沙汰しております。
10月の科研費関連の仕事が終わったと思ったら,11月ぐらいから,また忙しくなってきました。来週からBMB2007が始まります。先日のブログでも紹介しましたが,阪大の堀口先生とワークショップを企画しましたので,ご興味がある方は是非とも参加してください。また,今回はシンポジウムの演者にカロリンスカ研究所のアグニータも呼ばれています。ということで昨日は世界の細菌学者が集まる芝松という「ちゃんこ鍋」兼「焼き鳥屋さん」で食事をしました。アグニータ,お店の方から頂いたおすもうさんカレンダー,苦笑って感じでした。まあ,相撲に親しみの無い外国人から見たら,ちょっと異様な感じがします。留学時代に知り合ったポスドクは南はメキシコ,北はアグニータのスエーデンと世界に散らばっていますが,そういったポスドクたちが自分のラボをもって,すごいデータを日本で話すというのは嬉しいことです。アグニータは細菌学者なのにニューロサイエンスのデパートメントに新たなラボを設立したり,相変わらずアクティブです。

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話が変わって,私の目下の課題は,この学会時期に,21日までのミッションを終わらせることができるかということ。しかも英語の総説。時間がない。しかしこんな時期に限って論文紹介の順番が回ってきたりする。mazEFの論文,面白かったけど少し時間が欲しかった。もう少しレビューを入れたりして論文紹介したかったが,皆さん,ごめんね。バクテリアにもプログラムされた死が存在するというのは面白いです。

こんな忙しい時期ですが,ジムには通ってストレス発散するようにしています。まあ,これから21日までは,いけませんが。。。そういえば,先日,ブラジリアン柔術で何とか昇段しました。苦節,4年間,長かったですが色帯にやっと手が届きました。今までは高速タップしていましたが,白帯のジム生には負けれないので今は変なプレッシャーがあります。どんなにぼこぼこにされても,立ち上がれば,知らず知らずのうちに強くなっていくものです。

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本日は論文の審査。はっきりいってディスカッションがresultsより長いのは,どうかと思う。こういうディスカッションに限って,やたらイントロと結論部分で述べたことが重複しており,ネイティブのくせにしっかりしろ!といいたくなる。しかもスペキュレーションの上にスペキュレーションを重ねたら,結局,それは妄想? 忙しいときに限ってこういった論文を審査しなければならないのは辛い。つらすぎっす。

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こういったローキックのようにじわじわとくる忙しさに耐えることによって,自分というものの器を大きくしていきたいです。今まで一番忙しかったのは,留学の2ヶ月前に論文のreviseがきたことでしょうか。実験しながら福島の実家まで家具を運び込んだり,家具やふとんがなくってから,がらんどうの部屋に寝袋一つで暮らしながら,論文の追試験。論文,終わったのが留学出発当日の朝5時頃で,東京駅の近くにある中央郵便局で論文を再投稿し,成田空港へ。この2ヶ月の地獄に比べたら,まだまだいけます。まあ,何かしら,すごい忙しい時期に雑用が飛び込んできたり,やらなければならないことが重なる。そういうもんじゃないっすかね,お金を貰って仕事をするというのは。

できないと言うのは簡単。耐えることで人間は強くなるのだと思います。ということで実験は人間を強くします。まさに実験はハードボイルドの世界なのです。もちろん基本は自分が研究を楽しみ,わくわくしながら対象に向かうものでありますが,それが世の中にでるときには苦労がつきものだと思います。そこでのスタンス,どう対峙するかで,生き方が大きく変わるのかもしれません。乱文ですが,今の状況でーす。が,基本は,笑顔です。

月曜から忙しくなりそうですが,上を向いて歩きたいと思います。