2009-05-31

ぼろぼろの週末

3週間前にT君とスパーリングして,キムラロックという技をかけられ,完全に極まった。スパーリング中は肩に軽い違和感を感じる程度であったが,自宅に戻り床についてみると寝返りが打てない。肩に激痛が走った。「ああ,またやっちまったあー」と布団でうなりながら,眠れない夜を過ごした。次の日はもっと悪化したが,こういったリアリティーが,今の生活には必要。俺にとっては悪くない3週間であった。この間,ひたすら体のストレッチ。ずーっとストレッチ。もっとストレッチをしていれば肩は守られたはずだ。怪我をしても何かはできる。何かを残していく。

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金曜日は学生とひたすら焼き肉食って,ビールをたくさん飲んで,
土曜日はちょっとだるめにラボに向かう。

早めにラボをきりあげて娘のレスリングにつきあう。
子供たちの準備体操につきあったが,ブリッジとかハンパなくきつかった。
インストラクターは山本聖子先生。オリンピック目指して頑張ってください!

キッズレスリングが終わったところで,
空いたマットスペースでKさんとスパーリング。
ストレッチの効果があって,俺的には満足できる動きであった。
右肩を痛めているので軽いつもりでスパーリングしようとしたが,
いつの間にか激しい展開になり,気がついたときには
普段着のクライミングパンツが汗でずぶ濡れになった。

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翌日は娘の学校の運動会。朝起きてみると右足首に激痛が。
おかしいなあ。
昨日はヒールもアキレス腱固めもくらわなかったはずだ。
ともかくも親子で走るプログラムがあるので,
足首をテーピングで固定して運動会に参加。
運動会が終わる頃には,足の痛みもひいてきた。

騎馬戦は小学校ながらも先鋒から大将戦までなかなか見応えがあった。
親も参加の騎馬戦もあったら荒れそうだなと思い,小学校を後にした。

2009-05-30

肉がために腹は鳴る!




今年になって,一度もラボの飲み会をしていないことに気がついた。
論文のreviseとか,あれやこれやで気がつけばもうすぐ六月。

そろそろ皆の疲れも出始めた頃。。。。そこで恒例の焼き肉大会。

ラボの構成は数人であるが,わらわらと学生が集まってきた。
「君,誰のラボだっけ」
しばらくして同じ学生に同じ質問。結局,
「先生,話,全然聞いていないですよね」と突っ込まれる。

今回は,永松の学位取得(遅くなってすまない。。。)と,
百日咳ワクチンプロジェクトにおける新たなスタッフ,カネゴンの参加を
祝うものである。

まあでも,途中参加の学生は,今回の趣旨,知らないだろうな−。
しかし,おいしそうにたいらげるその姿に感動。
彼ら彼女には肉があれば,それでいいのだ!
途中,久留島君と追加のお肉で,全部で4キロ以上の肉を平らげた。
みんなありがとう。ありがとう肉部隊。

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写真上段: 肉精鋭部隊とカネゴン。カネゴンは左下。
写真中断: 就職した武末さんも。。。と,カネゴン・永松のタッグ。
写真下段: グラスの脇に顔があってもいいじゃないか!

2009-05-28

大阪のスィーツ






くいだおれ人形と「堂島スィーツ」のコラボ。
濃厚なプリンです!

続いて「ワンコンセプトマキノ」のカラフルなマカロン。

これまで,新大阪駅の地下街を完全に見落としてました!
東京駅から乗る場合はかなりの確率で,大丸に行きますが,そんな感じです。

最後に,
大阪のお土産ではありませんが,お菓子の家。
愛犬とらも何故かカメラ目線です。

2009-05-27

キャッツキル山の鷲

その小柄な男は,ジムの片隅で,
自分の拳に静かにバンテージをまいていた。
完全にリラックスしていた。
しかし,その眼光は鋭く,
放たれたオーラはジム全体を支配していた。

私は彼に名前をきいた。彼の名前は山本徳郁。
2004年の春であった。

無謀にも私は,彼のような強い男に少しでも近づきたいと思い,
総合格闘技の世界に足を踏み入れたのである。

DREAM.9の結果は敗戦。
彼も言うように「負けは負け」。
しかし,再び舞い上がって欲しい。


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「それに,ある人々の魂の中には
キャッツキル山の鷲がいて,暗黒の谷へ
真逆様に下っても,再び舞い上がって
太陽輝く空間へと消えていくことができる。
その鷲が永遠に谷の中を飛翔していても,
谷は山中にあり,たとえ平原の他の鳥が
舞い上がっても,谷底を飛ぶ鷲の方がまだ高い」

ハーマン・メルヴィル 「モゥビイ・ディック」

週末のおもひで

週末は文科省科研費「感染マトリックス」の班会議のために大阪へ向かった。羽田から伊丹に向かう機上で,何故かベートーベンの月光を聴きたくなり,iPod touch のなかを探す。

8時40分に伊丹空港について,堀口さんにピックアップしてもらって阪大に向かう。堀口さんのラボで,飯田さんも交えて,班会議が始まるまで学会関連のお仕事。それから黙々と昼飯を食べて,班会議に参加。会議が終わって会場付近の千里中央駅付近で琉球大学の鈴木さんと一緒に食事。明日もあるので早めに切り上げて,宿泊先のホテルに向かう。ホテルにチェックインして,シャワーを浴びてベッドサイドのラジオのスイッチを入れると,再び,ベートーベンの月光が。。。選曲的に不思議な一日だった。

会場はホテルから徒歩で約15分の距離。2時間前に起きて「死なないカラダ,死なない心」を少し読んだつもりだったが,結局,5分遅れてしまった。途中参加ですみません。会議はお昼頃終わったので,群馬大学の富田さん,大阪市立大の松本さん,あと岡さんでしたっけ,食事をしてから新大阪駅へ。松本さんとお話ししたのは初めてであったが,対馬と福島の話で盛り上がった。

帰りはのぞみ自由席で富田さんと一緒に東京へ向かう。新幹線に乗り込む前に,コロナ,グロールシュ,オリオンというまとまりのない構成でビールを買って,生ハム,チーズ,落花生でビールを流し込み,車窓から飛んでいくを眺める。伊吹山はどこだろうか? と探していたが,いつの間にか関ヶ原付近を通り過ぎてしまう。確か左手に見えたはずだ。

「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしもしらじな もゆる思いを」

こんな歌,今の学生はしらんだろうなあと,ふと思った。富田さんと話をしているうちに東京についてしまった。大阪を出るときは激しい雨のなかを進んでいたが,東京に着く頃には雨もやんでいた。品川駅で降りて,なくしてしまったカフスボタンを補充した。店員さんにカフスをなくさない方法を聞いたが,「カフスを専用に入れておく小物入れを決めておいた方が良いですよ」と,的確なアドバイスを頂いた。しかし,私の場合,専用の小物入れに入れなかったときに,カフスをなくすのである!

月曜はまたまた堀口さんと別な会議。会議が終わった後,私のラボに移動し,細々としたことを堀口さんと確認して仕事を終える。田町の湯浅で生ビールを飲んだ。早めに退散し,本屋によってから品川駅で別れる。堀口さんは塩野七生の本を購入して,こっちは「脳の中の身体地図」という本を購入。本は高い。しかしあれこれ本を絞るのもストレスになるので,これだと思った本は,ばんばん買うことにした。寝る前に少し読みます。それではお休みなさい。

2009-05-22

カットイン!

今日は修士の中間発表会があり,入学してから一年間の研究成果の報告があった。みんな頑張っていたけれども,プレゼン能力もそれなりだったけれども,質問に対する受け答えは,ひどかった。

いや,質問に対する受け答えがひどいのではなく,礼儀がなっていなかった。相手が質問している最中に,話をカットインする学生が何人もいたが,「ここから教育しなければならないのか」と落胆しましたね。精一杯のがんばりで,とんでもないことになったと理解したいけれど,ディスカッションが成立しない受け答えは,今日で封印して欲しい。ていうか,これこれこういうことをやれば,もっとこの研究は良くなるのにという意見を,途中で遮ってどうするの。うまく立ち回ったつもりでも,人生,損しています。。。

クイズの早押しじゃないんだから,そこんところよろしくね。

正解はタニシです!

2009-05-20

便利品の紹介

唐突に,お気に入りのガジェット&ソフトを紹介。

スキャンスナップというスキャナーが凄すぎ。
このスキャナーで書類を素早くPDF化している。片面・両面,白黒・カラーの自動認識が便利だ。PDF化した書類はアクロバットで自動的に開くようにして,OCR機能で文字認識させてから,スキャン後のファイルを,Journalerというソフトで管理している。Journalerはすべてのアプリケーションファイルの管理が可能で,タグをつけることができる。例えば一つのファイルに,「研究」とか「ボルデテラ」とか複数のタグをつけることができて,スマートフォルダーで整理が可能である。スキャナーで取り込んだPDFはOCR化されているので,Journalerで文書内の文字検索が可能である。教授会資料などはスキャンしてから,シュレッダーにかけている。また,Journalerではブログのようにカレンダーがついていて,日付ごとにどのようなファイルを取り込んでいったのか一目瞭然。しかし,このソフトの最大の欠点は,2つのコンピューター間でのファイルのシンクロができない点である。なぜだかわからないが,これができない。これができれば100点なのだが。


次にはまりそうな予感のソフトは,iMIndMap
マインドマップで実験計画を練ると,ついつい色が単調になってしまう。また,ヒエラルキーやマインドマップ作成上の約束事もぶれてしまって,できたものは「なんちゃってマインドマップ」になっている場合が多い。そこで,iMindMapというソフトの登場。ブランチも柔軟性があって,自動的に見やすい色に配色されるので,何枚も書いていくときには重宝する。最初はうまくアイデアが浮かんでこなくても,マインドマップで何枚か書いているうちに,「ああ,これだ」と思えるようなプランが浮かび上がってくる。また,イラスト,イメージもたくさんあって楽しい。そして自動的にA4におさまるように印刷されていく。手書きも好きだが,コンピューターによるマインドマップ作成もお手軽で便利だ。このソフトも注目。

2009-05-17

週末


週末はボブ・マーリーの日。
アルバム「レジェンド」はマストアイテムです!

Kitasato Institute for...

昨日,オープンラボが無事に終了しました。昨年より学生の数が増えているので嬉しかったですね。学生の前で各教授が2分間のプレゼンを行いましたが,やりすぎなのでは,と思うプレゼンもありました。企業への就職率をやたらアピールするのは,如何なものかと思います。修士1年の秋頃から本格的な就職活動が始まり,それが翌年の春頃まで続きますので,実験ができるのは正味1年。実験どころではない,のが学生の本音でしょう。「あのラボに入れば就職に有利」というのは学生にとって,おいしい話です。しかし,我々は Kitasato Institute for Life Sciences に属しているのであって,Kitasato Institute for Get A Job に属しているのではありません。もし,学生がよりよい就職を考えているのなら,旧帝大系の名の知れた大学に入って名の知れた教授のもとへ,大学院生としてもぐりこむことも,選択肢のなかに入れるべきでしょう。北里はライフサイエンスでは名の知れた私学かもしれませんが,慶應などと比べるとブランドイメージは低いのです。慶應がすごいと感じたのは,薬学部ができたときに,受験者数が私学の中ではダントツだったことです。ヴィトンがあたらしいバッグを出せば,それに群がるようなブランド力の強さ。それが今の慶應にはあります。ということで,私学のライフサイエンス系大学でも上はたくさんいるのです。

結論として,就職を主眼とするのなら,別にここにこなくても良いのです。じゃあ何が北里の強みなのかというと,北里は基礎と応用のコラボが強力であるという点です。自前でワクチン創れる大学は世界中のなかでもそんなにないと思います。また,大学の感染制御研究機構も稼働し,我々のラボに関連したプロジェクトとしては,百日咳ワクチンの共同研究が動き出しています。大学の生き残りをかけた競争が熾烈化していくなかで,大学の個性を強く打ち出していくことが重要になってきますが,「ワクチン創製」は一つのキーワードになりそうだと思っています。

オープン・ラボは学生確保の場ではなくて,自分たちの研究をアピールし,それで興味をもった学生がいたら,「まじでやる気があるのなら来てもいいぜ。ただしハードワークだぜ」ぐらいの軽い気持ちで良いのではないでしょうか。ハード・ワークは学生確保の禁句ですが(笑),1年で修論をまとめなければならない現状を考えると,遊んではいられないという事実があります。また,学生が「ハード・ワーク=辛い」と思う感覚は,間違っていると思うのです。ハード・ワークで完全燃焼して「ああ,今日はやれるだけのことはやった」と寝床につくのは快感でもあります。しかし,変な方向性の間違ったハード・ワークは辛いです。「こんなことやって何になるんだ。馬鹿じゃないのか?」と,私も学生の頃に思ったことがあります。そうなると研究が辛い。自分が納得できない理不尽な研究が辛いのであって,ハード・ワークが辛いのでは,ありません。研究室を徹底的にリサーチして,学生の皆さんが楽しくハードに実験できる環境を選んでほしいですね。いっしょに感染制御を目指していく仲間として,学生がうちのラボにくることを期待しています。ということで,「確保」はしたくはないのです。

ぐだぐだ書きましたが,俺的にはテンション下がったオープンラボでした。。。ま,人生,雨の日もあります。
Can you stand the rain?

2009-05-14

オープン・ラボ開催

明日の5月16日(土)に,2009年 第1回オープン・ラボが開催されます。
詳しくは大学院感染制御科学府のホームページをご覧下さい。

オープンラボでは各ラボを主宰する教授・准教授が2分間のプレゼンを行い,自分たちの研究領域をアピールします。その後,各自,興味のあるラボを個別に訪問し,さらに詳しい研究内容を教授・スタッフに聞くことが可能です。また,大学院生にも気軽に声をかけて,そのラボがどのような研究の方向性なのかを,チェックしておいた方が良いでしょう。

今回の私のプレゼンはテキストのみでプレゼン的にはありえないものです。しかし,自分なりにリサーチして大学院に入って頂く方へのメッセージとして,敢えて,テキストオンリーでプレゼンしたいと思います。

(帰宅してからでは間に合わないので,アップします)

2009-05-13

QuietComfort3


最近,体調に不安を覚えたので,体に良くないと思うところを徹底的に見直すことにした。一番,気になるのが研究室の環境。階下に有機合成系のラボがあり,送風機がうちのラボの床下に設置されている。俺はこの送風機の醸し出す低音のうなりが嫌いである。

自己防衛の手段として,ボーズのQuietComfort3を購入した。話半分で購入したが,はっきり言って,驚いた。ノイズキャンセリングのスイッチをオンにすると,ずわーんと静まりかえる。しかも人の話す声は聞こえる。あまりの効果に最初は違和感を覚えたが,いかにラボが騒音に包まれているのか認識できた。しかも,建築基準法か何か知らないけど,ラボは人数分の送風(空気の入れ替え)が義務づけられているそうだ。これが騒音のもとになるばかりではなく,無菌操作にも影響を与える。送風口をクリアファイルで勝手に閉めてしまったが,こういった送風はなんとかしてほしい。まあ何とかならないから,こうやって愚痴っているのですけれど。

「新しくて良い建物ですね」と言われるけど,昔の建物のほうがアホらしい基準もないので,静かで過ごしやすいと思う。先日,慶応大学医学部の東校舎にお邪魔したけど,すごく静かで良かった。送風にしてもきちんとした設計なら,ドラフトを利用するラボは最上階にするとか,送風機の振動する部分は屋外に出すとか,ベストな選択があったのではないかと思う。いったい誰が研究室のレイアウトをしたのだ!と言いたくなりますが,実は私がレイアウトしました。まあだから自業自得ですね。

しかし今回の問題でとても勉強になりました。
次回の研究棟のレイアウトは任せてください! 

QuietComfort3は優れものである。
しかし,高い。しかし,これなしではもう無理かも。

2009-05-07

最近のよもやま話

うちの低学年の娘は,ジェット・リーとナイナイの岡村の区別がつかない。映画でウィル・スミスが登場すると「ハンコックの人」に似てるよねと。娘にとって「ハンコック」,「アイ・アム・レジェンド」の主人公はウィル・スミスではなく,リアリティーをもった主人公なのかもしれない。ガルシア・マルケスの「百年の孤独」の舞台であるマコンド村の話のなかに,主人公か何かが芝居のなかで死んでしまうシーンがあって,その芝居の内容に村人は感動したそうだ。しかし,二度目の芝居でその主人公が再登場しているのを見て,「おまえは死んだ人間じゃないか」と,村人が怒り出すという展開があったが(確かこんな感じ),娘もマコンド村の住人っぽい。 

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電動ではない,安全ひげ剃りを愛用している。いつのまにか刃が五枚にもなっている。おまけに振動までする。しかし,電動になってしまったら,普通の電動ひげ剃りになってしまう。ということで安全カミソリは進化的な制約がある。安全ひげ剃りの進化に期待しているが,将来,十枚刃になっていたら怒るで。

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ラボのマイクロプレートリーダーが壊れ,修理に出して,もう半年。あれこれわけのわからないコメントをつけられ,半年まったあげくに基板がおかしいとかで13万円の請求。さすがに温厚な私も本社宛に,「もう二度と金輪際,貴社の製品は,買わないもんね」と,さよならのメールを送った。本当にモノを売るという気持ちがあるんでしょうかね。

しかし,クレームをいかに乗り切るかで,逆にプラスのイメージに変えることもできる。
某遠心機メーカーのカタログを信用して五百万円ぐらい費用をかけて遠心機を購入した。ところが購入したローターは,カタログ記載のテフロンチューブが潰れてしまうというトラブルに。実はこの会社,チューブのテストをせずにカタログ記載してしまったらしい。テフロン製のチューブは水切れがとてもよいかわりに,隙間があると,つぶれやすい材質だ。「これぐらいの隙間ならつぶれないだろう」と適当にカタログ記載したローターが運悪く私のラボにきてしまった。最終的にこの会社がとった決断として,テフロンチューブにあうスペシャルエディションのローターを作製することに。ローターにはスペシャルエディションを表す「S」が赤字で刻んである。納品にきた担当者も「これは当社のローターをAMGチューンにしたもので,バリバリに回りますぜ」というような,誇らしさがあった。

この戦いは企業の勝ち。
「クレーム」が「偉い!」に変わった瞬間である。

2009-05-06

動的平衡とめまい

今年の連休は自宅で静養した。
ゆっくり考え,ゆっくり体を使った。

自宅にこもる前に田町の「あゆみブックス」で本を四冊ほど購入した。私のお気に入りの本屋の一つであり,本のレイアウトがなんとなくしっくり来て,店舗もほどよい大きさで,スタッフの思い入れが伝わってくる。本の脇にはスタッフの書評もあって,これが楽しい。この書店で週刊ベストセラーに入っていたのが,福岡伸一さんの「動的平衡」という本。色々と突っ込みたい部分はあるが,福岡さんの生物に対する独自の視点は新鮮だ。彼の視点は以下の文章に要約されると思う。

世界のあらゆる場所に,容易には見えないプロセスがあり,そこではグジャグジャの,つまり一見,混沌に見えて,その実,複雑な動的平衡が成り立つリアリティーが生じているはずなのだ。私たちはいま一度,それらを直視するための勇気と,それを定量しうるだけの思考の解像力を求めなければならない。
「動的平衡」抜粋 福岡伸一

例えば「消化」についても,他者の情報を解体し,自己の情報としてインプットするためのプロセスとして捉えている点。生物事象を著者の視点で消化し,自分の言葉で発信しているスタンスは,共感できる。すぐに読めてしまう本なので学生の皆さんも如何でしょうか。

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その他,購入した本は,鎌田浩穀さんの「一生モノの勉強法」。こういった本も私は好きなほうで,ついつい買ってしまう。この手の本は短時間で読んで,また目次に戻って,気になったところをチェックして,1割残れば良いという感じで読んでいる。他人の思考法は自分にはあてはまらない部分もあるので,このような本は多読,速読で情報量を多くしていくという戦略。ま,当たり前か。

あと雑誌ブルータス「居住空間学2009」を購入。小さくても住み心地の良い家がたくさん。やはり自然に近い環境で住みたいなあと思ってしまう。

最後に,青木真也の総合格闘技入門。海外ではブラジリアン柔術系の格闘家が良書を出しているが,日本でも徐々にこの手の解説書が出てきた。関節技,ポジショニングのコツについても丁寧に解説。例えば腕十字の時に相手がクラッチしたときの切り方とか,ギロチンチョークのグリップとか,基礎から学べる一冊である。

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連休中はずっと自宅にこもっていた。

今回は,めまいというわかりやすい兆候があって良かったと思う。めまいなんかと馬鹿にしていたが,結構,めまいもしんどいなと思った。めまいになったら自分の意志ではすぐに治せないし,耳鳴りにしても一端アブラゼミが鳴り出したら止まらない。原因はおそらくストレスであろうと予想はできるが,原因を知ったところで根本の解決にはならない。具体的な改善策を,体から激しく求められてきた。それが今回のめまいであろう。

ストレスは留学時代から引きずっていたのかも知れない。それまでは頭痛を経験したことはなかった。だから他人から,「今日は頭痛がする」ということを聞いても,ピンと来なかった。留学時代に初めて頭痛を経験して,タイレノールが常備薬となった。1999年にカナダから帰国してちょうど10年。ストレスを解消するために総合格闘技のジムにも通っているが,今回,まさかのめまい。

結局,精神的なリラックスができていないことを突きつけられたかたちとなった。

今回は対処療法ではなく,真っ向から挑まなければならないと実感した。熟知しているはずの自分の体が,実は一番,知らない,いや,知りたくはなかったのかもしれない。
今後,どう付き合っていくのか,これからの課題。

2009-05-04

リフォーム




昨日,軽い気持ちで始めた家のリフォーム。
それが結構大変だった。壁紙が汚れてきたので白い塗料を塗ろうということになり,ホームセンターで室内用塗料を購入。ホルムアルデヒドを吸収する素材であるが,果たして真偽のほどは。。。

壁紙をベリベリはがし,そんでもってマスキングテープをドアとかコンセントに貼り付ける。それから白い塗料で塗っていくのであるが,側面を塗り終えたころには,もう11時。憔悴しきって,しかし,焼き肉を食べて寝た。がばっと起きて,再びホームセンター。塗料を買い足して天井部分に挑戦。長い柄の付いたローラーでざーっと塗ってから,刷毛でならして作業を進めていく。刷毛で塗る作業は三脚を使用するので,登ったり降りたりで,足腰の鍛錬になった。

ペンキ塗りは楽しい。単調な仕事でも,少しずつ自分のやっている何かが,何かに変わっていく。 午後四時頃,全ての壁と天井が真っ白になった。俺と床も少しだけ,白くなった。。。

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気分的には実験。私は肉体労働が好きだ。仕事が終わって,刷毛とローラーを水道でじゃばじゃば洗って,それから顔を洗ってクライミングパンツに着替えてから,愛犬とらと散歩。ツタヤでビデオを借りて,ミスドでプレーンのドーナツを買って帰宅。ついこの間までは救急に行って,死が近いと思ったが,ペンキを塗って,仕事以外の別なことに集中してリラックスしている。漢方も効いてきて,耳鳴りの度合いがめっきり減った。気分は上々である。まだまだ本調子ではないが,今のこの生活に十分感謝しなくては。ということで祝日に感謝しつつ,大掃除も無事に終了。

大掃除




昨日,晴れていたので,ケルヒャーという家庭用高圧洗浄機を試すことになった。民間用であるがその高圧洗浄作用は凄いらしい。そこで,数年間,手入れらしい手入れをしてこなかった屋上のウッドデッキを標的に。洗剤等を使用しないのによごれが完璧に落ちる。

そこで三階と二階のベランダ部分も一気に掃除をした。昨年の年末は大掃除をキャンセルしてしまったが,ケルヒャーで一気に巻き返しをはかる。窓ガラスもピカピカだ。ものすごい空気圧とともに水のジェット噴霧が吹き出されるので窓ガラスも一気に乾いてしまう。

三階のベランダのデッキ部分を掃除していたら,なんとヤモリが出てきた。掃除が終わるまでしばらく待機してもらった。ヤモリの体はひんやりしていて気持ちが良い。手足の部分には細い毛がびっしり生えていて,毛と素材面の分子間力でガラスのような素材でも歩き回ることができるらしい。ということで実演してもらった。おおおファンデルワールス力ですか。俺の小学校の頃は吸盤と習ったが,違うらしい。掃除が終わった後,元の場所に返した。ヤモリはすばやく動いてデッキの裏側のほうに隠れてしまった。「これからも家を守ってね」

愛犬とらは,デッキを洗っていたときの音が怖かったせいか,屋上がきれいになっても,テンション激さがり。。。

それが終わってから,三階の居室の壁をリフォームした。
いや,しようとした。これが大変であった。

<続くかもしれない>