2009-05-13

QuietComfort3


最近,体調に不安を覚えたので,体に良くないと思うところを徹底的に見直すことにした。一番,気になるのが研究室の環境。階下に有機合成系のラボがあり,送風機がうちのラボの床下に設置されている。俺はこの送風機の醸し出す低音のうなりが嫌いである。

自己防衛の手段として,ボーズのQuietComfort3を購入した。話半分で購入したが,はっきり言って,驚いた。ノイズキャンセリングのスイッチをオンにすると,ずわーんと静まりかえる。しかも人の話す声は聞こえる。あまりの効果に最初は違和感を覚えたが,いかにラボが騒音に包まれているのか認識できた。しかも,建築基準法か何か知らないけど,ラボは人数分の送風(空気の入れ替え)が義務づけられているそうだ。これが騒音のもとになるばかりではなく,無菌操作にも影響を与える。送風口をクリアファイルで勝手に閉めてしまったが,こういった送風はなんとかしてほしい。まあ何とかならないから,こうやって愚痴っているのですけれど。

「新しくて良い建物ですね」と言われるけど,昔の建物のほうがアホらしい基準もないので,静かで過ごしやすいと思う。先日,慶応大学医学部の東校舎にお邪魔したけど,すごく静かで良かった。送風にしてもきちんとした設計なら,ドラフトを利用するラボは最上階にするとか,送風機の振動する部分は屋外に出すとか,ベストな選択があったのではないかと思う。いったい誰が研究室のレイアウトをしたのだ!と言いたくなりますが,実は私がレイアウトしました。まあだから自業自得ですね。

しかし今回の問題でとても勉強になりました。
次回の研究棟のレイアウトは任せてください! 

QuietComfort3は優れものである。
しかし,高い。しかし,これなしではもう無理かも。