修士1年生は就職シーズンの真っ最中。今年は就職難で大変そうである。実験どころではない。
修士1年の十月頃から就職シーズンが始まるが,研究室に配属されて半年ぐらいのデータで企業へ提出するエントリーシートを作成しなければならない。当然その内容は,薄っぺらだ。まあ,企業も研究内容などハナから興味がなく,求めるのは学生が持っている正しい資質。それのみにつきる。
4月の修了時期が近づくと今度は入社する前から色々な適性検査もどきの宿題がどっさりと出される。以前,私のラボに所属していた学生さん(Aさんとする)は,こういった企業からの宿題?に反発し,「修士論文の研究に集中したい」という理由で就職を辞退した。一生懸命頑張ってやっと就職が決まったのに,修了間際に自ら内定を辞退して,まさに背水の陣で研究を遂行した。私がこの話を聞いたのはAさんが辞退してからであった。
Aさんに「何もそこまでしなくても」と私は言った。
「その会社の方に,< そっちの研究なんてもうどうだっていいじゃないか > と言われたので,頭にきて辞めました」と。。。
「まあな。そんな奴がトップにいる会社は,辞めて良かったな」と私も同意した。
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明日は,修士2年の修士論文の発表会。
あっという間に2年の月日が流れた感じがする。