2009-02-02
パリ後記
JALが用意してくれた空港近隣の無国籍ビジネスホテルから,いざ脱出。
暇をもてあます気力もないので,やっぱり早めに空港に到着。
チェックインカウンターはすごい人混みで,まあ何もすることがないので列におとなしく並ぶ。1時間ぐらいしたところで日本人のアフォーがそのへんに荷物を置いたままどっかへ行ってしまったので,不審物=爆弾かもしれないということで警備がどかどか入ってきて,チェックインカウンターを封鎖。こちらの警備はブルパップ型のアサルトライフルもってますから,文句をいう人もおりません。。。
やれやれ。また並び直すことに。。。せっかくの1時間の前進が無駄に。
気を取り戻してまた列に並んで,
「何だかんだいっても2時にはここを飛べるのですからもう少しですね」と前の方に声をかけると,「あれ,JALの連絡聞かなかったのですか?今度は,5時に延びたのですよ」という返事。。。今回は漏れなくついてねえ。。。
チェックインカウンターでミールクーポンもらって,ターミナルのレストランで食事。今度はまともな料理がオートマティックに出されてきた。ランチで隣にすわった方はイタリア出張帰りで,日本のカンパニョーロのスタッフだとおっしゃる。
カンパニョーロといえば自転車パーツのトップブランド。この方もツール・ド・ジャパンに出場したことがあって話が大いに盛り上がった。今度,250万円ぐらいで7キロを切る自転車を作ってもらうことになりました(あ,ウソです)。まあでもカーボン素材でどこまでも使うとこれぐらいの金額になるそうです。
あと,リヨンでフランスの語学研修から帰ってきた青年も一緒になりました。ネイティブとフランス語でしゃべっていたので,それなりの成果はありましたね。これから就職がんばって下さいね。
ということで,あっという間に5時になりました。
飛行機にのりこむと通路側でした。ラッキー。隣に座られた方はケーキ屋さんの代表取締役でした。70を過ぎていらっしゃるのにとても格好が良くて,フランスには菓子の展覧会関係で来られたそうです。会話の中で「たがを締めるのは仕事が順調にいっているときにしたほうがよい。うまくいかないときに,たがを締めるのはしょうがないから締めるのであって,後手後手に回ってはいけない」とか「酔っぱらったときにでる発言がその人の本心だからね」とか,柔和な顔立ちの中にもビジネスマンとしての厳しさが垣間見えました。
ということで,巨大タンカーの教官,自転車メーカーのトップブランドで働いている方,脱サラして大きなケーキ屋さんを創った方など様々な出会いがありました。24時間フライトが遅れましたが,遅れた分,今後の人脈につなげたいと思います!
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パリのアンちゃん,詐欺師編
ナポレオンのお墓とグランパレをつなぐ橋のたもとで怪しいアンちゃんを発見。すたすたと歩いていると,このアンちゃんがすれ違いざまに「あっ」と声をだす。後ろを振り向くと「ムッシュ,指輪が落ちてるぜ」と。俺は落としていないと突っ込むと,お,18金の指輪だ,すげーとか言っている。「俺の指には入らないから,あんたの幸運のためにこれあげる」と言ってきた。いかにも悪っぽいアンちゃんが18金の指輪拾って人にあげるか? 1000%うさんくさいので,「ノー産休,いや,サンキュー」といって切り上げてきたけど,あんな奴にひっかかるカモがいるのでしょうか? まあ,いるから,ああやって彼も仕事をしているのか。「それよりもお互いの幸運のために,こいつをセーヌ川に投げようぜ」と提案したら,いきなり悪の表情になるのかもしれませんね。ま,つきあわない,これが鉄則ですね。
ということで,本来の報告を書く前に色々なことがありすぎた学会となりました。