2008-11-23

まあ、どうでもよいのですが。。。

昨日、家族といっしょに韓国料理のレストランに出かけました。ちょっと奮発してサンゲタンを注文。先日の韓国出張で食べたサンゲタンの不思議な味が懐かしくなって、「本場の味とは比較しない!」と心に誓って注文した。しかーし、食後に妻と娘が洗面に席を外したすきに、近くにいるバイトのアンちゃんを呼び止めて、

「サンゲタン食べたけど、もち米使ってないよね」と質問。
「もち米ですが品種とかもたくさんあります」とアンちゃんが答える。
「だから、もち米じゃないよね、これは」としつこく食い下がる俺。
「もち米ならもっと粘って、こんなにぼろぼろにならないよ」とさらに言及。
アンちゃんのさらなる反論として「うちはきちんと本場韓国から輸入しているサンゲタンです」
と一転して、本場オリジナルであることを強調する路線に入ってきた。
「いや俺もね、ついこの間、韓国で食べたのだけれど、

ここのサンゲタンは鶏のおなかに米をきちんと入れてないよね」

と本場路線を追撃。

「ああ、それはなかに入れてしまうと、なかなか炊けないので、、、」
と本場路線から、結局、どうでも良い路線に。。。

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「研究者」と「料理人」、何故か俺の中ではダブってしまう。ちょっとした気配りで、味は劇的に改善されるはずだ。研究もそうだ。でも、絶賛するときは絶賛してますよ。俺だって。近所にそれほどでもないピザ屋があって、妻がおいしいというので、「そんなことはないだろ、どうかしてるんちゃう?」ということでそのピザ屋に出かけた。そしたらなんとすごくうまかった。すかさずお店の人をつかまえて、おいしくなった理由を教えてもらう。アンちゃん曰く、「全部、スタッフ取り換えました」と。。。「ホールの人間から料理人まで全部です!」とにかく、全部取り換えたから、安心してねということであった。ま、手っ取り早いですが、俺的には味が劇的に進化した苦労話とか聞きたかったわけ。

普段は何でもうまいうまいと食べるほうだけど、普段と違うものが出された場合は追求したくなってしまう。不味くなったことも、うまくなったことも含めて。。。まあ、俺は優しい人間なのだ。優しいからついついいらん一言がでてしまうのだ。そういうことにしてくれ。

しかし、誰かと一緒にいたら、たとえおいしくなくても、おいしく食べることが本当の優しさですよね。しかし本当においしかったら、ここで食事をして本当に楽しかったと、心に残りますよね。そういった時間を共有するためにレストランに行くのですから料理人の使命は大きいと思うのです。