2008-10-26

EPISODE I (October 16-18, ソウル)



韓国,ソウルは近い。2時間弱で金浦空港に到着し,会場のホテルは市外に位置していたのでタクシーで移動。運転手さんは片言の英語で,サッカースタジアムとか国会議事堂とかを,丁寧に説明してくれたので,40分近い道のりも楽しむことができた。

第九回韓日微生物シンポジウムの初日はレセプション。
時間があったので,堀口さんと「完成度7割だけど,ま,開店しようショッピングセンター」で,チヂミを食べた。日本のチヂミだと具が少なくモチモチしているが本場は具が多い。それと大豆のスープにうどんをいれたものを注文。それにキムチが山盛り運ばれてきて,2品で満足。

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2日目はプレゼン当日。科研費申請,日本語総説の締切が重なって,思うようにプレゼン準備の時間が取れなかった。実質2日間でオーラルプレゼンのファインチューニングをしなければ。ということできちんとマインドマップにてプレゼン内容を作成し,それをもとに2日間,数時間の練習。あとはしゃべりながらプレゼン資料をチューニング。

最近,感じるのは,ほんとうにあっという間に1日が過ぎてしまうこと。今までの思考法で解決するのは困難になってきた。それでマインドマップを使用するようになった。

話は戻って,プレゼン内容はIII型分泌装置・エフェクターのイントロのあとに永松の研究内容。終わった後に韓国の研究者から質問も飛び出て,そのうち一つは感染免疫の内容。感染免疫のプロジェクトに入ってから間もないので,それなりに緊張した。それ以外に緊張したのはコンセントの大きさが違ったこと。ホテル内はプラグの大きさが選べたが会場のコンセントは韓国標準プラグで,ああどうしようと焦っていたら,「これを使って下さい」とMacBookを持っている韓国の方から,電源プラグを貸して頂いた。

韓国の人々は堀口さんのブログにも書いてあるように,本当に親切な方が多い。それは街を歩いても感じることができた。

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また,韓国の人々はもてなし好きでもある。シンポジウムが終わった後に韓国側の研究者&学生さんと夕食を共にした。しかーし,最初のほうにだされた,豚肉と正体不明の刺し身をキムチで挟んだものは,食べた瞬間に強烈なアンモニアの匂いがして,吐き出すわけにも行かず,ビールでぐわっと流し込んだ(註1)。これは韓国で万人受けするのかと学生さんに質問してみると,そんなこともなく,ただし好きになるとはまるらしく,前大統領の金大中氏の好物でもあったらしい。チーズで言うと「山羊のチーズが大好き」といった感じでしょうか?

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こうしてあっというまに最終日。韓国の人たちの暖かいもてなしを受けて,また街の中でも親切な人たちに出会いうことができた。帰国後,この3日間でさぞ体重が増えたかなと思い体重計にあがってみると,なんと500グラム近く減っている。韓国の食文化,恐るべし。

私のなかで韓国はすごく身近になった。そしてまた行きたい国の一つになった。


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註1: 以下,韓国で親しくさせて頂きました,久留米大学の清水先生のコメントです。

アンモニア臭のするエイの発酵食はホンオフェ(写真の刺し身のようなもの)。エイ本来が持っているアンモニアを好アルカリ菌(バチラス)が発酵したもの。本物は世界で2番目に臭い食べ物。(「もやしもん」第一巻より) ということで清水先生によると我々が挑戦したのは,アンモニアが抑えられているものらしいです。うちらは本物ではなかったものに,打ちのめされたことになります。恐るべし。。。