2012-05-03

ほんとうの空: 福島にて

GWを利用して,実家に帰省しました。

僕の実家がある須賀川市は,福島原発から約70キロ離れたところに位置しています。震度6強の地震で,1000件近い家が全壊したそうです。実家も2階の壁が崩落し,スリッパなしに上がることができません。特に,重い瓦屋根を使用した古い家での被害が大きかったそうです。

念のためガイガーカウンターを持参しましたが,実家の空間放射線量は0.13 μSv/hでした。仕事場の港区より若干高い数値です。また,安達太良山(↓)に登りに行くために北上したのですが,ところどころで,1.0 μSv/h近い放射線量を車内にて確認しました(注1)。ちなみに安達太良山は,0.13 μSv/hぐらいでした。心配な方は,文科省の放射線モニタリング情報を参考にすると良いでしょう。さらに,県内のいたるところにモニタリングポストが設置されておりますので,リアルタイムの数値を確認しながら,移動することが可能です。

山に登る前に,二本松の量販店で1400円の長靴を買いました。この季節の安達太良山は,登山道がかなり泥濘むと思ったので,登山靴ではなく長靴を選択しました。予想に反して雪が多く,楽に登ることができました。そして,「山ガール」が,確実にふえました。こういった人達がたくさん福島に来てくれて,地元のよさを楽しんでくれればと思いました。

ゴンドラで一気に高度をかせいで,雪のお陰でハイマツやシャクナゲの根っこを楽にパスして,頂上に至りました。この日の安達太良山は,僕が32年間通ったなかでも一番のハレでした。ほんとうの空がみえました。

綺麗な雪渓を登り詰めます。長靴は僕と弟だけでした。。。
それから約30年ぶりに「くろがね小屋」を訪れました。高校3年の冬休みに,O君と避難してきました。ものすごい吹雪にあって,命からがら,この小屋に逃げ込んだのです。安堵しながらキットカットを食べたことを思い出しました。くろがね小屋は日帰りで温泉に入ることも可能です。気持ちのよい湯船でした。そして,山小屋は管理人さんの愛着がとてもよく感じられました。いつか,宿泊したいと思います!

綺麗に整頓された山小屋。時が止まっているかのようでした。
地元の川べりには,たくさんの鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいました。爽やかに澄み渡った青空を眺めていると,何も変わらない地元がそこにありました。復興の道のりは,遠く長いのですが,少しずつ動きはじめています。

鯉のぼりも,いつもと変わらぬ風景でした。

(注1) いわゆるホットスポットで,移動中に何点か存在しました。