2009-03-01

おそるべし,焼き肉!

昨日,スタッフ・学生宛に「実験量の少なさに対して」メールを出しました。
正確には実験量のことではなく,本当に研究者として生きていく,生き残っていく向上心があるのか? という問いかけです。
「研究者として生きていく」のは並大抵のことではありません。

それでも「研究者として生きていきたい連中がここにいる」と思っているから,敢えて苦言を述べました。もちろん楽しく研究することが大前提でありますが,それを続けていくためには,いつの日か,そう遠くない将来に,独立した研究グループ長(大なり小なり)に就かなければなりません。そのためにはどうしたらよいのか,今,何をなすべきか,その自覚が足りないと思いました。
明日からよろしくお願いいたします。

********

土曜日は前線基地からベースに戻って録画してため込んでおいた情熱大陸を見ました。そしたらマー君が出ていました。マー君こと田中将大はすごいなと思いました。何がすごいのかって,若干二十歳ぐらいできちんと焼き肉の動作がしっかりしているのです。話していてもきちんと肉を見ている。黒こげにならない。マー君は可愛がられるだろうと思う。そう,単純に可愛がられるのも重要だと思う。

俺が大学の上層部のほうにいてPI獲るとしたら,研究よりも焼き肉をいかにうまく焼くのか,こっちを大切にしたいですね。研究は皆それなりにできるけど,焼き肉をうまく焼くほうがさらに上のレベルを要求されるので,そこを見てみたいです。焼き肉なんか簡単だと思うけど,まじで俺的な合格ラインに達していたのは,今,エール大にいるK君ぐらいでしょうか。やっぱ,特別研究員-SPDぐらいになると,焼き肉のレベルも次元が違うなと感じたわけ。楽しく会話が進んでいる間でも,K君の焼き肉具合を冷徹に分析している俺がいるわけ。焼き肉は立派な面接(註1)でもあるので,内定もらう前に,将来の上司から「焼き肉行こうか」なんて誘われたら,腹が痛いとかインフルにかかっているとかウソついて,絶対断った方が無難です(笑)。

「研究者を募集する」というのは,そこに多くの研究者があつまるのだから,実験能力,論文数とかはドングリの背比べみたいなもの。そんときにだせるプラスα,自分の武器は何かと言うことですよね。そういったところも鍛えなくては。

本当に大変だと思います。研究者として生きていくには。。。

だからうるさい俺がいるわけ。
だってそうでしょう。
半端じゃない金使って,君らに先行投資しているのだから(笑)。
出世払いで,でっかく返してくれ。

10年後はまかせた! まじで。

******

註1: 安田佳生さんの本に書いてあります