しかし,今後のGCOEの応募要項には「地球人に限る」と明記したほうが良いでしょう(笑)。
******
ところで私の所属している大学は,科研費採択率がぐんと落ちています。また,科研費採択数の生命線でもある「たきぎ」となる枯れ木の数もそう多くはありません。大学全体の科研費採択率が20%だとすると,10人出せば2人しか採択されませんが,1000人だせば200人も採択される事になります。
ですから変な言い方ですが,不採択になる可能性はあっても,大学全体としては,個々のスタッフが必ず科研費を出すと言うスタンスは非常に重要なのです。不採択の数,つまり枯れ木の数は,やがては大学と言う山を潤します。
まあこんなこというと,生意気な奴だとお叱りを受けるかもしれませんが,私のほうも科研費採択率は3割ぐらい。7割の枯れ木の上に,3割の花があるのです。大学全体として科研費のエコシステムを個々の教員がきちんと認識していかないと,これからの大学でのライフサイエンスは非常に困難なものとなるでしょう。
ということで自分が不採択になってもそれは,
「枯れ木として大学に貢献している」
そう思うようにしています。