前回のブログでは「みちびき」による測位について解説してきましたが,今回は,スントのGPSウオッチであるトラバースアルファに山小屋の位置情報を入れる方法を述べたいと思います。
残雪期の登山では天候が急激に変わり,吹雪に襲われるときにがあります。そんなときでも,山小屋と避難小屋の位置座標を入れておけば冷静に対処することができます。
もっとも,スントの上位機種には「トラックバック機能」がついているので,今まで歩いてきた道をトレースして出発地点に戻ることができます。
道に迷ったときの第一選択は「トラックバック機能」で引き返すことです。
しかし,吹雪などで近くの避難小屋に退避したほうが良いときには,スントにインストールしておいた避難小屋の位置情報を呼出します。
これからの解説はスントのGPS機能に慣れた方で,「トラックバック機能」を使いこなせる方を対象としております。よろしくお願いします。
残雪期の登山では天候が急激に変わり,吹雪に襲われるときにがあります。そんなときでも,山小屋と避難小屋の位置座標を入れておけば冷静に対処することができます。
積雪期の吾妻連峰。トレース無し,登山者無し,自分と向き合う世界です。 |
道に迷ったときの第一選択は「トラックバック機能」で引き返すことです。
しかし,吹雪などで近くの避難小屋に退避したほうが良いときには,スントにインストールしておいた避難小屋の位置情報を呼出します。
これからの解説はスントのGPS機能に慣れた方で,「トラックバック機能」を使いこなせる方を対象としております。よろしくお願いします。
2. メニュー項目にある「自分」をクリックします。
3. 次いで,ギア項目の「マイウオッチ」をクリックすると下図のような画面があらわれます。
4. 「ナビゲーション」をクリック後,さらに「中間地点」をクリックします。
5. ここで「新規ウエイポイントの作成」をクリック
3. 次いで,ギア項目の「マイウオッチ」をクリックすると下図のような画面があらわれます。
4. 「ナビゲーション」をクリック後,さらに「中間地点」をクリックします。
5. ここで「新規ウエイポイントの作成」をクリック
6. 山小屋や避難小屋はアルファベットでの記入となります。ここでは安達太良山でお世話になっている「くろがね小屋」の位置情報を入れてみましょう。「Kurogane-goya」と記入します。
8. 地図左上にあるロケーション検索にひっかりません。そこで,安達太良山といれてみましょう。そうすると安達太良山の頂上にピンがつきました。
9. そこから1/25000の地図を参照して,「くろがね小屋」の場所にピンを正確に移動します。
10. 最後に,「ウオッチで使用」のチェックボックスがオンになっていることを確認します。
9. そこから1/25000の地図を参照して,「くろがね小屋」の場所にピンを正確に移動します。
10. 最後に,「ウオッチで使用」のチェックボックスがオンになっていることを確認します。
11. ウエブサイトを閉じて,Macとトラバースアルファを「Moveslink 2」で接続します。すると同期がはじまります。
12. 時計の右上のボタンを押して,「ナビゲーション」>「POI」>「Kurogane-goya」に移動して,「くろがね小屋」の情報がインストールされたことを確認します。
13. 「ナビゲーション」を押すと,上空のGPS衛星を捕捉するまで少々時間がかかります。きちんと補足してから歩かないと「GPSのログが取れない」ので,電子音がして記録がスタートするまで待ちましょう。
14. 時計の左下にあるボタンを押すと画面が変わります。12 時にある「l l」の位置に,白三角△をあわせます。この方角のはるか 226.8 km に「くろがね小屋」が位置しております。この機能は,残雪期のなだらかな稜線上で避難小屋の方向をマークするときに重宝します。
実際には,「FieldAccess2」などの他のGPSアプリと併用することで,ルートファインディングの精度を上げています。
実際には,「FieldAccess2」などの他のGPSアプリと併用することで,ルートファインディングの精度を上げています。
縦走に出かけるときはかならず,山小屋,避難小屋,分岐などの位置情報をトラバースアルファに入れておきます。
ここではざっと解説してきましたが,晴れた山でスントの機能を十分に使いこなしてから,実際のフィールドで使えるようにしておくことをオススメします。万が一,スントの位置情報を間違って入力した場合は,逆に遭難を誘発します。
僕は「FieldAccess2」などの GPS アプリでも山小屋の位置と距離を確認し,2つの位置情報が完全に合致することを確認してから行動するようにしています。そうすることで,かなり落ち着いて行動することができます。
それとスントの位置情報や GPS アプリは道に迷ってから使用するものではありません。
日頃から使いこなしておいたほうが良いと思います。
また,テント泊縦走の装備については,コチラに記載しておりますのでよろしくお願いします。
僕は「FieldAccess2」などの GPS アプリでも山小屋の位置と距離を確認し,2つの位置情報が完全に合致することを確認してから行動するようにしています。そうすることで,かなり落ち着いて行動することができます。
それとスントの位置情報や GPS アプリは道に迷ってから使用するものではありません。
日頃から使いこなしておいたほうが良いと思います。
また,テント泊縦走の装備については,コチラに記載しておりますのでよろしくお願いします。
【付記】
SUUNTO Traverse Alpha の主な機能を以下に記しておきます。
引用元:http://www.suunto.com/ja-JP/Products/sports-watches/Suunto-Traverse-Alpha/Suunto-Traverse-Alpha-Foliage/
- ハイキング、フィッシングおよびハンティングモード
- 日の出/日の入り時刻およびアラート
- フィッシングとハンティングに特化した地点メモリ機能(POI:ポイント・オブ・インタレスト)
- 月相および月の出/月の入り時刻
- 自動発砲検知機能
- レッドバックライト、ナイトビジョン(暗視スコープ)に対応
- GPSとGLONASSによるルートナビゲーションおよびPOIナビゲーション
- 記録されたルートのブレッドクラムビューをリアルタイムで表示
- 速度、距離、高度の追跡機能
- Suunto MovescountとSuunto Movescount Appのヒートマップを活用して新しいルートを検索
- Suuntoが運営するMovescount.comのルートプランニング機能を使って地形図を含むルートを作成
- ルートプレビューと高度プロファイルをウォッチに表示
- 100 m(10気圧)防水
- 高度(FusedAlti™)
- 気圧傾向インディケーターとウェザーアラーム
- 電子コンパス
- バックライトをフラッシュライトとして使用可能(フラッシュライトモード)
- バイブレーションアラーム機能
- GPS時間更新機能
- 毎日の歩数とカロリーを記録、週間、月間および年間の推移を表示
- スマートフォン通知機能
- Suunto Movescount App(iOS版およびAndroid版)対応
上記サイトの情報を利用しての遭難等,何らかのトラブルや損失・損害等につきましては,当サイトでは責任を取りません。自己責任にてお願いします。
SUUNTO(スント)