2017-07-21

エバニューのチタンアルコールストーブに新ゴトク TriveTi を試してみた

もうすぐ夏山ですね。今日は晴れ間が広がり,妙にソワソワします(笑)

さて,僕は,エバニューのチタンアルコールストーブを愛用しております。以前はガスストーブを使用していたのですが,ガスカートリッジにどれぐらいガスが残っているのか分からないので,2 泊程度の縦走でも念のため予備カートリッジをもっていくのがデフォルトでした。

ULテーブルも含めて全部チタン。ファストパッキングならチタンでゆけ。
一方,アルコールストーブの場合は,持っていくエタノールの量が目視できるので,2泊程度であれば,130 ml ぐらいの燃料で十分です (ちなみに僕の場合,夜と朝しか利用しません)。燃料にはナルゲンのボトルがオススメです。

ナルゲンの燃料ボトル
エバニューのチタンアルコールストーブはとても軽量で,それにつける別売のゴトクもチタン製です。今まで,アルコールストーブ用チタン十字ゴトク (品番: EBY253) を使用していたのですが,何気に新しいゴトクが出ているではありませんか?


チタンゴトク:新旧の比較

チタンゴトク:新旧の比較

左が新製品で右が旧製品です。新しいのはチタンゴトク TriveTi という名前で販売されてます。従来品と比較すると下記のようになります。

旧ゴトク: サイズ:長さ9.6×高さ2.8cm 質量:16g
新ゴトク: サイズ:長さ81×高さ40mm 質量:13g

エバニューのHPには,燃焼効率・安定感・軽さ・収納性・多用途性 これらを高次元で融合したチタン製ゴトクと書かれております。

チタンアルコールストーブと新ゴトク TriveTi 

ストーブまでの距離が少しだけ離れて燃焼効率が上がったのでしょうか? ということで,早速,テストしてみました。

【テスト概略】
エバニューのチタンマグポット 500 RED に水 300 ml を入れて,ボコボコと激しく沸騰するまでの時間を計測した。山では常時,風防を使うので,これは付けた状態で行った。風防はホワイトボックス (WhiteBox) アルコールストーブの付随品を使用した。


風防は厚めのアルミフォイルで代用できるかも


【結果】

旧ゴトク: 3分16秒
新ゴトク: 2分53秒

旧ゴトクよりも新ゴトク TriveTi のほうが,燃焼効率が良かったです。ちなみに風防無しで計測すると風の影響を受けるせいか,どちらも 3 分 20 秒前後でした。新ゴトクはストーブまでの距離が離れているので,風の影響を受け易いのかもしれません。

結論として,新ゴトク TriveTi は旧製品と比べて燃焼効率があがることを確認しました。ただし,風防はつけたほうが良いです。ということで,これからゴトクの購入を検討されている方は,TriveTi を選んだほうが正解です。

ということで,2017 年の夏山装備は以下になります。

【装備】
1.  チタンアルコールストーブ    36 g
2.  チタンゴトク TriveTi    13 g
3.   チタンマグポット500 RED    75 g
4.  チタンスプーン   21 g
5.  チタンフォーク    17 g
6.  風防    27 g
7.  ULTiトレックテーブル   80 g
8.  ライター    16 g
9.  燃料ボトル (130 ml の無水エタノール含む)    125 g

注)アルコールストーブに燃料を注いだあと,綿棒に燃料を少しつけて着火すると,やけどしにくいです。 



【まとめ】
調理関係のギアはトータル 410 g で,ファストパッキングに向いていると思います。また,チタンマグカップのなかにストーブを収納できるので,とてもコンパクトになります。20 ml のエタノールで 6 分ぐらい燃焼するので,130 ml という燃料は 2 泊程度であれば十分すぎる量です。

しかし,火力調節はできないので,凝った料理を作る場合はガスストーブのほうが適しています。

最近,燃料は無水エタノールを使用しております。その理由として,ハッカ油虫除けスプレーにも利用できるからです。燃料用アルコールはメタノールを含んでいるので,虫除けスプレーの作成に用いることはできません。

以前は,燃料用と無水アルコールを分けて持っていったのですが,誤用を防ぐために無水アルコールのみにしております。ハッカ油虫除けスプレーについては,改めてご紹介したいと思います。



冒頭部分に登場していた ULTiトレックテーブル は簡素な食べ物もそれらしい雰囲気になるのでオススメです(まだベランダでしか試してませんが)。砂地や雨の日の地面に直接,食器をつけたくはないので,テント泊縦走で重宝しそうです。