2010-02-08

日本細菌学雑誌の全冊電子化計画

日本細菌学会ではJ-STAGEのご協力を得まして,日本細菌学雑誌の全蔵書を電子化しようという壮大な作業が進行中です。ちなみに第一号は1895年に発刊され,一番初めのレポートは北里柴三郎博士による「實布垤里亞及虎列刺病治療成績報告」となっております。さて上記の菌はなんでしょう? 

同じ日本語でも1世紀以上経つとすらすら解読できないことに驚きを感じます。

このような歴史的資料も電子化され,自由に閲覧が可能になったのはすごいことだと思います。古い蔵書を一枚一枚めくってスキャナーにとりこむという大変な作業があって,やっと公の情報として活きることになります。もちろん文書内の文字列の検索も可能です。「虎列刺」といれると,きちんとコレラを認識します! これってすごくないですか。


しかし,電子化されるためには,膨大な人力が必要であることを改めて実感しました。また,北里大学白金図書館のご協力があって,なんとかここまできました。


全蔵書の電子化まであともう少しです。


それでは〜