2008-02-05

総合格闘脳

最近,連敗続き。これではいかんなと,技の連携を脳内でリアルにイメージ。そうすると関節技とか,絞め技とか,足の運びとか,脳内でイメージされる場所が,微妙にずれていることが判明。しかも,イメージとしてそれらの繋がりがぼやっとしている。ということで,総合格闘の技を脳内でイメージしつつ,一つのフォルダーに入れて,脳のなかで技がでやすい,想起しやすい場所へマッピングの再編成を行いました。これまでスパーリング中は脳全体でこれらの技が無秩序にぼんやりと繰り出されていました。そうすると,すぐに脳はオーバーヒートを起こします。指定したフォルダーに全部の技が入っていれば,伝導速度も速くなります。また,脳の平面で格闘せずに「自分の格闘を一段上のところから,俯瞰的に視る」ということを心がけるようにしました。

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感想としては,本日のスパーリングはかなり冷静に戦えたと思います。私の場合,怪力系と対戦すると,こっちも力で対抗しようして結果的に居着いてしまうのですが,今日の動きは良かったです。まあ,まぐれということもありますので,よくよく吟味しなければなりませんが,技の場所が分散しておりませんので,脳のグルコース消費量は増えない,結果的に適正な判断が持続して,できたと思います。

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研究に関しては,自分のコンピューターのハードディスクがミラーリングしているような感じを脳に作っていますので,普段でもマッピングの強化はできていると思いますが,何でこれを格闘技に応用しなかったのか? この辺がまだまだ生きていく上での改善点です。また,脳機能学者の苫米地英人さんの本には,脳の活用方法について,もっともっと深いことが書いてありますので,自分の脳がどのような思考形態を取っているのか考えてみるのも面白いことだと思います。

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調子が悪い時は相手の体が大きく見え,調子の良い時は原寸大にきちんと見えます。研究においても不安な時,自信がない時は,小さな実験でも億劫に感じるときがあります。ということで常にリアリティーをもって研究対象を感じることは,重要だと思うのです。様々な実験を予め脳内で行うことで,自分が何処に行き着きたいのか,強化することになります。また,研究に関する思考が自分の脳のどこから湧いてくるのか,分散されていないか確認することは,不安の解消になるかもしれません。まあ私の場合,研究の方向性で,ものすごい不安に襲われ,不眠症になったり,動悸で目が覚めたりと,このままではだめになってしまうと思い,総合格闘のジムに入ったという部分もあります。「でも,それって極端すぎない?」と質問される場合がありますが,3時きっかりに起きてしまうというのも極端におかしなことだったと思います。入門当初,ジムから帰ると,疲労でそのまま固まったまま朝を迎えたこともありました。しかし,それから3時きっかりに目が覚めることはありませんでした。動こうとしても動けない,考えようとしても考えられない。それはそれで私にとって大きな安堵感であった時期があります。今の時代はやたら考え過ぎて前に出れない時代だと思います。ああ,もう寝ないと。。。