我が家の階段には水道水が入ったペットボトルがたくさん並んでいます。福島原発の状況がよくつかめないので,水道水の汚染がひどくなったときのための予防策としてストックしております。東京港区ではペットボトルの水が入手しにくくなりました。しかし,原発問題は数年続くかも知れませんし,買い占めが持続可能な予防策なのか疑問に感じます。ペットボトルにためた水道水を古い順番に飲めば,放射能の減衰が期待できますし,うまくまわすことによって持続可能なエコシステムを構築することは可能でしょう。
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東京には多くの企業本社がありますが,関西地方に本社機能を移転する動きがあるようです。特に外資系企業は,今回の原発問題に敏感に反応しているようです。また,大使館もしかりです。将来的なことを考えれば,経済拠点を西日本に移し,経済を再活性化させることは重要だと思います。また,西日本に移すことで東日本の消費電力も少しは抑えられるでしょう。本社を何となく東京に構えていた企業も,大阪や関西方面に移転することで,新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。今回の被災でも,阪大微研は素早く
行動を起こしました。関西人のレスポンスのよさ,特に「最初からぶっちゃけ論で,物事を考えていく速さ」は,日本経済の活性化のために必要なことかもしれません。阪大微研については,昨年の教授選考で落とされたので,今ひとつの印象でしたが,今回の件で一気にポイントアップしました。
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今回の震災で個人的に何とも気が晴れないのは,実家の福島が被災したからだと思います。そこで「本拠地」を切り離して,借家の「前線基地」に全ての機能を移管させることにしました。今は不動産を現金化して,実家を立て直すことに集中しなければなりません。両親は愛着のある地元を離れようとはしません。余震はまた来るかもしれませんし,活動を最小限におさえて次のインパクトに備える準備をしています。「前線基地」は狭いので,本拠地の家財道具はご近所に提供しました。愛着のあったモノたちを手放すのはつらいですが,今の私に必要なのはイージス艦のようにこまわりがきいて,あらゆる事態に対処する能力なのです。個人的な老後のことなどは今回の件で吹っ飛びましたが,両親,弟が無事に生きていたことに感謝しなければなりません。
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世界的には知名度が低かった「福島」も「Fukushima」になり,やるせない気持ちです。現場にいる方々を信頼して事態収拾をお願いするほかありませんが,「福島原発とその周辺のサンクチュアリ」は,将来世界遺産に登録されるかもしれません。「負の遺産」での登録は何としても避けてほしいと思いますが,想定外の連続でここに至っております。海水汚染も深刻です。「Fukushima」は世界の枠組みに影響を与えることはないと思いますが,今後の日本の原子力政策に大きな影響を与えることは間違いないと思います。
今は余分なものを切り離し,深呼吸を心がけることに集中しています。
かぎりなきさびしけれども
われは すぎこしみちをすてて
まことにこよなきちからのみちをすてて
いまだしらざるつちをふみ
かなしくもすすむなり 高村光太郎