2009-08-06

You are always welcome!

先日,学内の研究集会があった。
その懇親会の席上で,他ラボの大学院生に「なんでうちのラボには大学院生,こないのかなあ」と気軽に聞いてみた。学生,曰く,「それは先生が学生はいらない!と言っているから,じゃないですか」との意外なリアクションがかえってきた。「理学部の学生とかも先生のラボに行きたいって言ってる学生がいるけど,先生がとらないから諦めてるらしいですよ」。。。。
そんなこと,言っていないよう。たしかに大学院面接で,学生を落としたことはあります。

将来,うちのラボに来て具体的にどういうことをしたいのですか? 

非常に単純な質問ですよね。

でも,こういった単純な質問に答えられない学生さんが,少なからずいるのも事実です。事前面接でもラボの説明をして,総説なりを渡して,解らないところがあったら聞いてくれと言っているのにも関わらず,何も用意していないのはどういうことなの? 面接当日までどのような戦略をたてて,いや,戦略ではなく,君らの本当の欲求,何をしたいのか,ハードヒットでこちらを圧倒して欲しいのです。

学生さんが面接で発言する,

「具体的には良く理解できませんが,実験は好きなので,頑張りたいと思います!」

私は,頑張るという言葉は,信じないので,やはり具体的なやりたいことを明示してほしいのです。

まあぐだぐだ書いたけど,学生さんにはこう言いたいの。

You are always welcome, but you have to have a sheer desire to understand something.

元ボスBrettの受け売りだけれど, 「a sheer desire to understand something」

本当に何がしたいのか? マジな欲求!

これにつきると思う。

親御さんの大事なお金を,実験が好きだという短絡的な理由で,ドブにすてないで欲しい。


自分の人生の2年間,730日を,細菌学の研究に賭けられるのか,よく考えて欲しいです。

まあ,こういうこと書くから,めんどくさいと思われるのですけど。
楽なラボはたくさんあるので,2年間流すこともできるし,賭けることもできる。

学生さんの選択ですが,最低限,
「君のやりたいことは,本当はなんだろう」
ということを問いかけたいのです。