私は細菌学会に所属しておりますが,この学会で育った若手研究者が「若手コロッセウム」にて他学会の若手研究者とどう勝負するのか,楽しみにしております。他領域からの素朴な疑問。「そんなことをして何が分かるのか?」「何が知りたいのか?」という問いかけは,重要だと思います。異分野の研究者がお互いにノーガードで戦うことによって,闘いの果てに見えてくるものがあるはずです。
「若手コロッセウム」は,大阪大学の堀口安彦先生の命名によるものです。「若手ピグマリオン」のほうがマイルドでいいんじゃないかと私は提案しましたが,「これでいくんじゃ!」と本人の激しい意気込みがひしひしと伝わってきました。真剣勝負,「若手コロッセウム」という命名は,強い若手研究者を育成していくという意志が感じられ,これで良かったと思います。湘南国際村のまわりに何もありません。いったん入ったら抜け出すことは困難です(ちなみに,もとまちユニオンというスーパーマーケットがありますのでご安心を)。皆でリトリートし,3日間をサイエンスの話のみで燃焼しませんか。
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ということで,今後は「細菌学・若手コロッセウム」の広報活動を展開していきたいと思います。もちろん,細菌学会以外にも積極的に広報活動していきます。早速,帯広畜産大学の嘉糠さんから,「俺たちはノーガードで行くぜ」というメールを頂き,「異分野の研究者がお互いにノーガードで戦う」というルール?を急遽作成しました。
「プライドを賭けて」とかよく使われますが,そういったものは,所詮,くだらない見栄であったり,自分が弱いためのガードであったり,弱さを隠すための防御反応であったりしますが,「ノーガード」,己を曝け出し,それをお互いに尊重し合うようなリトリートにしていきたいと思います。若手研究者の有機的な繋がりが強まっていくことで,研究領域のポテンシャルアップに繋がれば良いと思います。
(以下,広報のための文章です)
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参加対象者は細菌関連の研究者に限定に致しますが,感染現象に絞らずに,基礎細菌学,ゲノムインフォマティクス,環境,応用,モデル微生物,真菌,植物寄生細菌,工業微生物等,広範な分野から発表演題を募り,若手研究者育成の場としたいと思います。また「若手」の定義でありますが,大学院生から独立して研究している若手までを主対象にしておりますが,シニア研究者の参加・演題投稿を妨げるものではありません。
日時: 2008年8月3日(日)- 8月5日(火)
(2泊3日)
場所: 湘南国際村 (神奈川県三浦郡)
参加者数: 約70名
具体的な発表形式については決まっておりませんが口頭発表をメインとし,第1回のコロッセウムを踏襲し,発表会場は分けずに1会場にて行ないたいと思います。参加費用につきましては,若手の積極的参加を狙っておりますので,できるだけ抑えるようにしたいと思います。詳細につきまして後日連絡致したいと思いますが,上記期日につきまして記憶にとどめて頂ければ幸いであります。
第2回 細菌学・若手コロッセウム 世話人: 阿部 章夫