今は判った。
少なくとも,大部分は判った。
この仕事をやっているのは,自分にできるからだ。
それに,ことによると,ほかの仕事は何もできないからかもしれない。
もともと自分は人の下で働くのは得意ではなかった。
少なくとも,この仕事で自分の思いのままに生きてゆくことができる。
「真相」 ロバート・B・パーカー
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ロバート・B・パーカーの第30作目のスペンサー・シリーズ,「真相」のなかでスペンサー(あるいはパーカーが)が自分の生き方について内省する場面です。
研究者も探偵と同じように,ある種の,時には周りが理解できない行動規範に基づき,自分が正しいと思える信念に基づいて行動する場合があります。しかし,「自分の思いのままに生きてゆくことができる」という部分は,年を重ねるごとに様々な付帯事項が加わります。端的に言うと,自分でピペットを握りながら実験を楽しむことができる時間は,限られているのです。最近の私の最優先事項は,大学評価のための書類作成です。大学基準協会に出す書類の学内締め切りが過ぎています。。。わが国の大学の全ては、文部科学大臣の認証を受けた評価機関による評価を7年以内の周期で受けることが義務づけられています。ということで,認証評価機関である大学基準協会に提出する資料作成に,ものすごく時間が取られています。大学に所属していれば,いつかは評価委員になる場合があるので,その時は,「覚悟」しましょう(笑)。
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締め切りばかりの人生では,つまらないので,特定領域会議の翌日にはプールでぷかぷか浮かんでいました。体が冷えるとサウナに入って,そんでまたプールに入ってと,ぼうっとした休日を過ごしました。お風呂での特訓の成果が活かされ,幼稚園の娘はかなりの距離を「犬かき」で泳げるようになっていました。何も指導しないで,息継ぎのコツさえ教えれば,ていうかそれしか教えないとヒトの泳ぎは「犬かき」から始まるのかもしれません。それからいきなりバタフライとかを習得して欲しいですね。ま,俺は教えられませんが。。。まあ,教えられることとして,腕関節ならびにバックチョークの原理と基本,スノーボード,テント生活ぐらいですかね。
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大学基準協会に提出する資料のなかには,学生の「指導方法」について,また「指導者のあり方」について,こと細かく報告しなければなりません。それを短くすると,嘉糠さんがブログで言及している内容
(研究と「守・破・離」)に行きつくのかもしれません。嘉糠さんのブログを見て「これだ!」と思いました。ということでリンクさせて頂きました。