2017-08-04

Grivel (グリベル) のステルスをオススメする3つの理由

Grivel のステルス(手前)と El Cap

ブログの更新が遅れました。先週末は山形県小国駅から飯豊山に移動して,石転び沢を楽しんできました。しかし,かなりエクストリームなコンディションとなりました。。。


クレバスありシュルントありで,結局,撤退しました。巨大な雪渓が崩壊する音は,まるで雷のようです。今期の石転び沢は,諦めたほうが良さそうです。



あと,山岳救助にたずさわる方から面白い話を伺いました。昨年は雪が極端に少なく沢の雪渓が全部溶けてしまったそうです。例年なら,根雪の上に新雪が積もって雪渓が形成されるのですが,今年は土台?となる根雪がなくてクレバスがたくさんできたようです。

閑話休題。これまでハイブリッドタイプ (外側: ABS樹脂, 内側: 発泡ポリスチレン, EPS) のヘルメットを利用してきました。ハイブリッドタイプは頑丈で長持ち,値段も安いという長所があります。その一方で,インモールドタイプと比べると,重いです。また,冬場は良いのですが,ベンチレーションが小さいので夏は蒸れやすいです。

僕のもっているハイブリッドタイプは,マムートの El Cap というモデルです。作りがしっかりしており,これからも使用していくつもりです。ただし,日本の夏山だと通気口が狭いということもあり,蒸れます。そこで,夏用にベンチレーションが広いものを探しておりました。

最終的に,インモールドタイプのグリベル「ステルス」を購入しました。インモールドタイプの内側はEPSですが,外側はポリカーボネートで覆われています。長所としてベンチレーターを広くとることができて,とても軽いという点があげられます。自転車のヘルメットに近い感じです。このタイプはシェルに衝撃が加わると凹むことで,その衝撃を吸収するので,そうなったら買い換える必要があります。また,値段がハイブリッドタイプよりも高価です。

インモールドのなかでもステルスをオススメする理由として,

1. “Japan Fitting”規格があるということです。山の店でヘルメットを試しても側面が窮屈で,格好いいのに諦めたことがあります。このステルス,頭囲は 55から61 ㎝ までをカバーします。僕は通販でポチったのですが,56 cmの頭でもとても良くフィットしました。日本人にあった形状は嬉しいです(購入したお店は,Heimatberg ハイマートベルクさんです。“Japan Fitting” 規格でグリベルの日本語製品保証カードも添付されておりました)

2. 次に軽い!ということがあげれます。ステルスの実測値は 207 g です。一方,El Cap の実測値は 332 g です。たかだか 125 g の違いですが,かぶった間隔は全く違います。

3. 最後にこんなにあけて大丈夫なの?ってぐらいベンチレーションが広いです。これ,夏には重要です。蒸れるから「ヘルメットをつける時間を短縮する」では本末転倒ですからね。

【まとめ】
ヘルメットは自分の命を守るために大切です。また,義務化ではありませんが,ヘルメット着用推奨山域というものあり,こういった流れは安全登山のためにも必要だと思います。夏場ならインモールドタイプのステルスをオススメします。

合言葉は,軽い,蒸れない,です。