2012-06-27

頭の良い人達


本日,大学で頭の良い人たちの会合に,参加しました。もったいないので,頭の良い人達の特性をまとめました。


頭の良い人は,


1 自分が知らないことを,きちんと,知らないといえる(知らないと言えないヒトが結構います)。

2 簡単なことでも質問できる(これを質問したら馬鹿にされるとか,感じない。だって,頭が良いからです)。

3 ずけずけ質問されて,批判的な内容でも,感情的にならない。

4 感情で考えず,きちんと考えることができる。

至極,当たり前のことですが,頭の良い人ほど,素で生きているみたいです。一見,馬鹿と見分けがつきません。これって,すごいと思いませんか。 


以上でーす。

2012-06-26

金持ち父さん 貧乏父さん

という本があります。激しく要約します。

お金とは何か?と子供に質問され,金持ち父さんは,以下のように答えています。

「『これがお金だ』ってみんなが同意して決めたものだ」と。。。

今の紙幣は金・銀に変えることのできる兌換紙幣ではありませんから,上記説明は至極,まっとうだと思いました。今のお金には実態はなく,国の信用と皆の同意で成り立っているのです。また,金や銀のストック量に依存しませんので,現在のお金(不換紙幣)は,ある意味,好きなだけ,ばんばん印刷することも可能であります。


元をたどるとヨーロッパの金を扱う職人・商人は,頑丈な金庫を所有していました。一般人は,金を持ち歩くと盗まれたりして困るので,そういった商人に金を預けていたのです。この預り証が,やがては金と同じような価値をもつようになりました。つまり預り証で,兌換紙幣と同じような使い方が,できるようになったのです。しかし国を治める者として,金細工屋が好き勝手にそんなことをしているのは面白くなかったのでしょう。金の預かり証は,いつの間にか通貨のような役割をすることになったのですから。。。


しかも,金庫に入っている金を,預けている人間がいっぺんに交換することはないだろうから(ここからが話のキモです),


「じゃあ預かり証を,たくさん印刷してもいいんじゃね」
「金と同じ価値をもつ預かり証を,たくさん印刷しても,バレねえんじゃね」
(不換紙幣が信用さえ勝ち取れば可能である,という下地を作っています)


ということになって,おそらくビジネスを一気に広めたのでしょう。国家としては,信用から成り立つ「預かり証のシステム」を,どうしても欲しかった。しかし,このへんは僕の勝手な推測なのですが,こういった金細工師たちは,たくみに中央に潜り込み,兌換紙幣・不換紙幣の運営にも関与していったのでしょう。国がいきなり不換紙幣を作るといっても誰も信用しないじゃないですか。日本も兌換紙幣からはじまったのは,はじめは信用してもらうことが重要だったのでしょう。ちなみに日本銀行券を発行している日本銀行も,国有ではなく公的資金と民間資本で運営され,ジャスダックに上場されている会社です。日本の紙幣も,他の国と同じように,国営で印刷されていないのです。


話を無理やりまとめると,「お金の価値も,皆が同意して決めている」のです。お金がないと不安になりますが,こういったあやふやな存在のものに対して,我々が大きく依存していることに問題があると,この本では教えているのです。本書はお金とは何か?を,とてもわかりやすく解説しています。学校では経済を教えても,お金の動きについては,全くといって良いほど教えませんからね。

僕の親の時代には,定期で10年間,お金を預けると2倍になりました。何もしなくても2倍になったのです。まあだから,頑張るだけで良かったのです。しかし銀行の利息はいつの間にか,しょうもないぐらいに下がってしまい,それがデフォルトになってしまいました。たんに貯金をしただけでは,資産をふやすことができない状況が続いています。

じゃあ,こんな時代にどうすべきか? 

というモデルケースが本書に書いてあります。意外と奥の深い内容でした。この本はお金を儲けるための解説書ではなく,如何にお金という制度から自由になるのか?ということを追求しています。

それから,お金の成り立ちについては,僕の妄想がたくさん入っています。兌換制度から不換紙幣になったあたり,金細工屋の繁栄?についても,不正確です。しかし,本書を読んで,お金とは何か?ということを自分なりに落としこんで行ったのは事実です。年金制度もこのままでは,バラ色ではないことは織り込み済みです。まあだから,お金に関しては,きちんと考える必要があると思いました。







2012-06-17

Touchwriter, MindNode Pro = 私的「知的生産の技術」

「知的生産の技術」は,1969年に,梅棹忠夫さんという民俗学の研究者が執筆したものです。岩波新書からだされている本書は,今年で89刷ですから,根強い人気があるのですね。40年前の内容とは思えないぐらいに,新鮮でした。

 本書ではカードを利用した記述方法について述べていますが,ノウハウを紹介しているのはごく一部です。むしろ,自分なりにいかに工夫して「知的生産の技術」を作り上げていくのか? そのエッセンスについて紹介しています。だから本書は色あせることなく,時代をこえて読まれているのだと思います。

 僕的にはカードではなく,Evernoteで,タグ付きメモを管理しています。しかし本書を読んでいくうちに,iPhone上でメモとして,すぐに書き込めるアプリが不在であることに気付きました。Evernoteで音声クリップという選択もありますが,1人マイクに向かって話すのは,カッコ悪い感じがします。そこでiPhoneアプリの手書きソフトであるTouchwriterをインストールしました。手書きのメモには,タグ付けや画像も添付できて,Evernoteに転送することも可能です。ささっと書いて,保存はEvernoteに集約するというアイディアは良いかも知れません。

 本書のなかで一番参考になったのは,「梅棹さんの文章」そのものなのです。ひらがなが多すぎなのでは?と思えるくらい,ひらがなを多用しています。しかし独特のリズムがあって,ついつい惹かれてしまいます。コンピュータに頼ってしまうと,絶対に手書きできない漢字とかも多用してしまいますから,本書で,バランス感覚の重要性を学びました。あと,伊集院静氏の文章も,綺麗ですね。あんな綺麗な日本語を書いてみたいです。

 文章を書かなければならない人間(研究者なら誰でも)として,「11章 文章」の項目は参考になりました。梅棹さんは文章構成のときに,まず思い浮かんだことを紙切れに記入し,脳のなかに溜め込んでいた雑多な情報を,すべてメモにさらけだして,畳の上に広げてみるというアイディアを出しています。最後に論理的に繋がりのありそうなメモを連結していくことで,文章のコンテクストを構成していくのです。

 マインドマップも同じような手法ですね。こちらでも,単語あるいは短いフレーズを思いつくままに記入していって,最終的に繋がりがありそうな項目について,ノード(線)で結んでいくのです。ああでもないこうでもないと,入れ替えていくうちに,自分の思考が整理されていきます。ですから,自由に入れ替え可能な,コンピューター上での操作のほうが,マップの作成に向いていると思います。僕の場合,文章の骨子は,マインドマップで書いています。最初は思いつくままに,言葉・フレーズを書き込んでいくだけなので,何のストレスも感じません。それらの断片が繋がって,文章の骨子になっていく過程も,楽しいものです。

 僕の30代での最大の失敗は,初めからワードに向かって書いていたのです。骨子もへったくれもなく,実験順に書き込んでいくということを,していました。しかしそれは骨組みがないままに,外壁から作る家のようなもので,非常に脆弱でした。しかも,自分で,おかしなことに気づきながら,本筋にはなかなか辿りつけなかったのです。僕の場合はマインドマップを使い始めてから,骨子を書きだすのがすごく楽になりました。

 論文レビューをしていると,英語のネイティブスピーカーなのに,何でこんなにひどい論文なんだろうというのが,少なくありません。英語うんぬん以前の問題なのでしょう。だから我々日本人でも,努力することで,対抗できるのですが。。。

鶏口牛後


今年度の第一回のオープンラボが終了しました。学生さんには,雨のなかお越しいただきまして,ありがとうございました。各研究室の説明会が行われた後に,研究室の個別訪問がありました。岩手からきた学生さんが,研究室見学にお越し頂きました。感謝です!

僕が学生だった頃は,大学院に行けば何とか就職できる時代でした。就職活動もなく,教授が推薦してくれた会社に入るという感じでした。話を戻すと,今は,就職難で大変な時代ですから,そういった状況で「ここの大学院は,何をやっているのだろう?」と見学に来て頂いただけでも有り難いですね。

感染制御に携わる大学院はたくさんありますが,少なくとも細菌分野においては,我々のラボも,まあまあいい感じのポジションにつけているかと思います。学校法人北里研究所なので,細菌関連の研究に関して,ある程度のスタンダードをクリアしておかなければ学祖に張り倒されます。

さて,僕のラボの状況です。

たくさんの学生さんの面倒は見られないけれど,来て頂いた学生さんには丁寧に指導しています。修士で原著論文を出した学生さんもおりますし,今年4月に博士課程を修了した久留島君は,ファーストオーサーで4報出しました。彼が最後に出した論文は,ボルデテラ属細菌のエフェクター領域では,それなりの評価を受けるだろうと思っております。

さて,僕から学生さんへの質問です。どういった基準で,皆さんは大学院を選ぶのですか?

一流研究室に入って,論文を書いて,学振>ポスドク>ポジションゲットみたいな路線もオススメします。しかし,トップクラスの研究室によっては,CNSに偏重しすぎて,皆さんが思っているように論文を出せないかも知れません。僕は,学生さんには最初の一報を手早くまとめてもらいます。そしてD2ぐらいで学振を獲ってもらって,ある程度の基盤を作ってから,大物狙いにいってもらいます。これが理想です。学振を取れば,次のステップアップにも有利ですし,学生でありながら自分の研究費がつきます。いわば「鶏口牛後」路線です。論文を複数書いて自信をつけてから,外に出て欲しいと思っています。ビッグジャーナルに1報出しても,本当に自分で書けるのか? と一抹の不安がよぎります。博士課程で2−3報出したほうがあとあとの人生に有利であると,僕は考えます。思ったように論文が通らずにIFが低くなっても,自分の出した論文に100%の愛着を持ってもらいたいですね。もちろん,ラボの戦略的にIF狙いは重要です。しかし,学費を払ってもらっている学生さんには(私学は学生さんの学費でなりたっているので,なおさらです),IFよりも研究者として,正しい資質を身につけることのほうが重要であると思っています。そういったなかに,自分で原著論文を仕上げる,というノウハウも含まれております。

博士課程の場合,まず,学生さんに英語で論文を書いてもらいます。そこに万年筆で訂正を入れていきます。基本,手作業になります。最初は万年筆のインクがあっという間になくなりますが,徐々に直す部分が,少なくなっていきます(僕はこの過程に,喜びを感じるのかも知れません)。もう少し,気の利いた方法があるのかもしれませんが,この部分だけは原始的な形態で,進めております。研究者は理系でありながら,最終的なところで,文系的?な要素で判断されてしまいます。骨子が通っていない論文は,それだけでアウトです。研究者として生きていくには,ほんとうに大変ですね。

最後に。

学生さんに,僕の考え方が何となく伝わったのなら,幸いであります。

それでは,より良き人生を!

2012-06-16

僕らは,こんな学生さんにきてほしい。

明日の土曜日は,大学院のオープンラボがあります。唐突ですが,僕らは,こんな学生さんにきてほしい。

半年後の君を想像してみよう。

君は,ようやくラボのシステムにも慣れてきて,一人で何とか実験をできるようになっているかもしれない。自分で作り上げたプラスミドを,大腸菌に導入しているかもしれない。そういった仕事なら,半年もあればできるはずだ。君は菌をまいたプレートを,37℃の孵卵器にいれる。うまくいけば,明日の朝にはプレート上に,コロニーがでているはずだ。

さて,翌日である。

ラボについて,真っ先に,ドキドキしながら孵卵器のドアを開ければ,君は研究者としての正しい資質を持っているかもしれない。僕らはこんな学生さんにきてほしい。

僕らが望むのは,多くはないのです。

実験が好きであること。 

この一言に尽きます。

学生時代の久留島君。はじめは小さな一歩でしたが,
それでもカバーに選ばれたのは,嬉しかったですね。


2012-06-15

力士グリップ

無敗の雀鬼,桜井章一さんの本に出会ったのは,格闘技をはじめてからです。本屋さんで格闘技関連の書籍は,分類的に麻雀書籍の近くに置かれているのです。その麻雀コーナーに,20年間代打ちとして超絶的な強さを誇った,桜井さんの本があったのです。「んなわけないだろ!」とからかい半分で,桜井師匠(今では僕の心の師匠です)の本を取ったのです。しかしその瞬間に,「マジハンパねえ」と,桜井さんに惹かれていったのです。それから,麻雀をほとんど知らない僕が,麻雀コーナーにあった桜井さんの書籍を漁るようになったのです(今では麻雀コーナーに置かれることが,少なくなりましたが)。

ある日,僕は等々力体育館にいました。僕の隣にはクロン・グレーシーがいました。僕は体重調整に失敗して引き込んだ時に足を釣ってしまい,初戦敗退でした。クロンは坪井さんみたいに髪の毛を伸ばしていて,バガボンドみたいでカッコ良かったです。なんとその大会に,桜井さんが来ていたのです。桜井さんは友人のヒクソン・グレイシーと話をしたあとで,偶然にも僕のほうに歩いてきたのです。僕は迷うことなく,桜井さん!と呼び止めました。

桜井さんは「試合に出たのか?」と話しかけてくれました。
僕が「負けました」と伝えると,僕の背中をポンと叩きながら,
「そうか。頑張れよ」と声をかけてくれました。

僕は昭和系ですから,有名人と出会っても声をかけるタイプではないのです。しかし,その時は何かを話す準備もなく,気がついたら桜井師匠に話しかけていました。その師匠が「体を整える」という本を出しました。そのなかで「指が開いていないと不自由に見えるが,軽く閉じたほうが自由に力を操れるのである」という一文がありました。この本で,力士がテーピングで指を閉じているのは,当たりのブレを極力少なくするため,という考察をしています。

ということで,先日,中指から小指までをテーピングで固定してスパーリングしました。僕的にはチョークスリーパーの入り方は,良かったと思いました。ということで,「力士グリップ?」につきましては,継続して調査してみます。





大学院中間報告会


本日,大学院(修士2年)の中間報告会がありました。年度末に開催される修士論文発表会に備えるために企画された,プレ発表会であります。

僕も反省すべきなのですが,今回は質問が少なかったと思います。指導教官のいる前で,あまりに突っ込むと「指導不足でしょう」と言っているみたいで嫌だな,という遠慮があるのかもしれません。まあでも,そこを敢えて突っ込むのが研究者のスタンスだと思います。本番では全開で行きます! それと学生さんの質問が少なかったです。いっそのこと中間報告会は,学生主体で開催して,スタッフは引っ込んでいるほうが良いのかな?と思いました。そういった提案もしてみます。

さて僕なりに議事録を作成してみました。

1 最後の「まとめ」は,文章でダラダラと書かない。誰も読みません。ざっくりとイラストや図式を使ってまとめるべし。

2 RT-PCRでデータ間の有意差をとるのは良いのですが,タンパク質レベルで本当に有意差があるのか?について,ELISAやウエスタンでおさえておいたほうが良いでしょう。まだ時間があるので,頑張ってみてください。

3 何度か実験を繰り返して,統計処理を行いましょう。

4 プレゼン資料はすごく良かったです。ただし下を見て,プレゼンするのはやめましょう。

5 やっていないことは,やっていないと,きちんと言いましょう。弁解しても質問者をイラッとさせるだけです。あと質問者の話をカットインして答えるのは,厳禁です(研究者にありがちなパターンですが)。

本番まで時間があるので,今日の反省点を明日に繋げて行きましょう。

2012-06-14

マクロビとストレッチ

とある日,

「揚げ物を食べていたじゃないですか?」

と,プロカメラマンのRさんに突っ込まれました。すみません。。。

僕は,基本的にマクロビオティックな食事を,ゆるく目指しています。玄米食を中心としています。極力食べないものとして,肉,魚,卵,牛乳,乳製品,果物,白糖などがあります。あと,食事のご指導を頂いている松本先生からはピーナッツもだめですと,言われています。ピーナッツはアフラトキシンに汚染される場合があるから,ですかね(基準値というものがあって国ごとに決められていますが,まちまちです。本毒素についてはぐぐって下さいませ)。

話を戻すと,温野菜,油揚げ,漬物などが玄米のサイドメニューとなります。味気ない食事です。昼は職員食堂でとります。肉とか魚を避けようとすると,必然的に麺類が中心となります。朝は胃腸を休めるためにコーヒーしかとりません。

結果的に,食事の7割ぐらいが炭水化物になります。炭水化物はダイエットによくないと言いますが,そんなことはなくて,玄米中心ならダイエットが可能です。ダイエット目的で,マクロビをはじめたわけではありませんが,体脂肪は11%あたりで落ち着いています。それにマクロビにしてから疲れにくくなりました。感謝です。

あと,最近のマイブームに瞑想があります。厳密には瞑想後のストレッチです。瞑想を行うと無駄な力が消えて,このあとにストレッチを行うと,体の可動域が抜群に拡がるのです。僕の場合,肩まわりの可動域を広げて,より柔らかな動きを手に入れたいと思っております。

柔らかくしていくことで,軸を保ちつつ,相手の当たりを吸収することが可能です。これは,精神的にも肉体的にも共通することだと思います。兎も角もストレッチが,今後の進化のカギであると思っています。
まあ,飽きやすいので1ヶ月後には別の何かにのめり込んでいるかもしれませんが。

最終的には,柔術で次の色帯を目指します。

先日,KBに出稽古にいきました。TFAでみっちり練習したので,
昨年の僕よりは進化した!という実感がありました。

2012-06-11

週末の暮らし

金曜日の夜、上田駅について、別所温泉・晴山に直行した。晴山の主人は、大学レスリング部の出身で、耳が湧いている。心強い感じがする。おまけにペット連れで宿泊可である。お客は2組しか取らないので、男湯か女湯のどちらかを貸切で利用することができる。晴山は家族でゆったりとするのに、ちょうどいいサイズ。上田に住みついてしまった僕らは、日帰り温泉として、ここを利用している。

土曜日はあいにくの雨。しかし畑には、恵みの雨となった。この地域は雨が極端に少ないので、ありがたい。午前中に細々とした書類の整理をして、遅めのランチを「山笑」でとった。それから、共同温泉「ささらの湯」へ向かった。サウナに入ったあとは冷水風呂へ直行。冷水に体を入れた直後はぶるっとするが、しばらくすると冷水と体の間に、暖かな膜ができて気持ちがよい。これを3回ぐらい繰り返してリフレッシュ。

日曜日は自転車を出して、いつもの30キロコースを走った。タイムは1:20前後。最初に走った時は、自転車を押しながら峠をこえた。タイムも2時間ぐらいかかって、おまけに膝を痛めた。毎週同じコースを走ると自分の体調を把握できるので、メンテナンスの一部として,楽しみながら自転車に乗っている。午後はチビと一緒に,やはり自転車。前山寺・中禅寺の信州鎌倉コースをゆっくりと走った。チビの目当ては中禅寺のお団子屋さん。しかし、この日はヒルクライムがきいたせいか、静かだった。帰りは自宅まで緩やかな下りを楽みながら、麦畑、田んぼを通過した。

老後は田舎でゆっくりしようか。けれども色々なことがあって、やりたいことを先に伸ばすのは、やめることにした。そこで東京の戸建を売り払って、長野県上田市に移り住んだ。

いろいろなことを天秤にかけてよりも、まず、何をやりたいのか「素」の自分と向き合うことを、日々のなかに取り入れて、生きることにしている。新幹線はもうすぐ大宮につく頃です。

室賀にある「山笑」。マクロビオティックなお店です。

どこまでも続く,農道をゆっくり走りました。

獨鈷山の山並みが田んぼに映えます。


2012-06-08

READとの連携


事務から,業績集の取りまとめについて,依頼があった。業績集は,これまで紙媒体での提出であったが,電子化しようということで,大学独自のシステムが動き出した。

しかし,このシステムはPubMedと連携するものではなく,結局のところ,ひたすらコピペしなければならない。億劫である。なぜなら,JSTで運営しているREADが既に稼働しており,研究業績の一般公開ならこれで事足りてしまうからだ。READはPubMedとの相性も抜群で,ボタンを何回かクリックするだけで,半自動的に論文をかき集めることができる。

READを通して業績を公開することができるのに,なぜ独自のシステムを構築する必要があるのか,わからない。事務に問い合わせているところだが,READと双方向で情報共有可能なシステムにすべきだ。あるいはREADのエクスポートファイルを,一括で拾えるのでも良い。とにかくコピペは時間の無駄。ということで思いついたのが,業績欄にREADのURLを貼り付けるというアイディア。

「ふざけるな!」

と事務からお叱りを受けるかもしれないが,ライフハックの権化である本人は,至って真面目である。

リンクを貼ることで,勘弁して下さい。


バートンのボードを買ったら送られてきたノベルティグッズ。
これにiPhoneを置いて,Simplenoteで書いています。
MetanotaがすごいのでSimplenoteが復活です。

2012-06-05

GARMIN X Wahoo Bike Pack =最高です

自転車ネタですみません。ランニングにも応用できますので興味のある方は,ご一読下さいませ。

唐突ですが,GARMINのプレミアムハートレイトモニターを購入しました。これをWahoo Bike Packと連結して使用しました。実際には,iPhoneアプリのLiveCyclingというソフトで,

1 ホイールにつけたスピードメーターの測定
2 クランクにつけた回転数の測定
3 心拍数の測定

をリアルタイムでひろって,アプリの画面に表示します。GARMINのプレミアムハートレイトモニターは心拍数の測定に使います。世の中には,AT(無酸素性作業閾値)という言葉があるらしいです。ATは下記の式によって簡易的に求めることが可能です。

AT = {最大心拍数(220-年齢) - 安静時心拍数} × 0.75 + (安静時心拍数)

なので,僕の場合は,{(220-50)-57}X0.75 + 57 = 142 となります。

ATは言ってみれば無酸素運動と有酸素運動の境界線を大雑把に意味します。なので,この142を超えると無酸素運動になって,乳酸が溜まりやすくなります。 長距離を走るには142以下の心拍数で巡航すれば疲労が溜まりにくくなります。

ということで,実際のところどうなのでしょうか。

早速,沓掛ー別所のヒルクライムにて試しました。このコースはゆるやかな登りで,500 mの標高差をのぼることになります。ダンシングで一気に登ろうとすると心拍数も160ぐらいになります。僕的には峠を一気に超えて,タイムロスを少なくしたいのですが,徐々に筋肉の反応が鈍くなっていきます。峠を越えるまで,150台が連続しますが,柔術でいうと連続スパーリングをしているときの脈拍に近いと思います。

ということで,上記組み合わせで,脈拍とペダル回転数の負荷を把握することができました。脚力を強化することで登りのアタックを改善していきたいと思います!

LiveCyclingのヒストリー画面です





2012-06-03

Anchor UF5 X PISSEI

気がついたら小学校のクラスで自転車をもっていないのは,うちのチビぐらいでした。キックボードで走り回るのに限界を感じたようです。ということで日頃からお世話になっている自転車ショップ・ベレーニョさんで,アンカーUF5を注文しました。土曜日に届いて,お店で受け取って,自宅まで僕が漕いで行きました。チビの自転車歴はまだ10回ぐらいで,ちょっと不安でした。現時点ではややフレームが大きめですが,サドルをぎりぎりまで下げて何とか乗れそうでした。


ギアはフロントが3段,リアが8段。各パーツもしっかりしており,これで5万円ちょっとなのでコストパフォーマンスは高いほうだと思います。しかもフレームが丸みをおびた三角形である点も,シャレオツな感じが漂っています。サドル下には緑色の「ベレーニョ」のロゴがついています↓。確実にベレーニョでアッセンブルされた証です。
今朝,チビと一緒に中禅寺までサイクリングに出かけました。まだまだぎこちないのですが,もうすぐなれるでしょう。


僕は便乗して,ピセイのサイクリングジャージを購入しました。今はサイクリングジャージと呼ばないかもしれませんが,こういったものを着るのは30年振りぐらいです。素材も随分進化していました。僕がサイクリングジャージでデビューしたのは,修善寺で開かれたツール・ド・ジャパンです。タイムはボロボロでしたが,こういったジャージに再度,袖を通すことには若干の緊張感が走ります。


さて肝心のピセイですが,とても軽い素材で体にジャストフィットします。カラーリングも明るい感じで,青木村の峠越えで映えそうです。自分的には沓掛 – 野倉の山岳コースで疲れて,塩田平に降りてきた直線コースが,最終ステージのシャンゼリゼ通りです。

追記: 自転車のタイヤはコンチネンタル社のグランプリ アタック・フォースセットをつけているのですが,5月になってタイヤのグリップが安定してきました。やはり冬場は硬いですね。ので,タイヤ圧を少しあげました。

http://akioabe.blogspot.jp/2011/12/continental.html




2012-06-02

わからない

新幹線の発車まで時間があったので,構内にある本屋をざっと眺め,

私,社長ではなくなりました。― ワイキューブとの7435日

を購入した。執筆者は元ワイキューブ社長の安田さん。「千円札は拾うな」も安田さんの著書である。多くのビジネス書を出しており,そのなかにあった「焼肉面接」は人事選考に大いに参考にさせて頂いた。私自身,学生の就職委員を担当して,人事採用についてのビジネス本を乱読した時期があった。安田さんの本は独特のユーモアがあって,ビジネス書のなかでは異色な存在であった。さて,今回は自らの会社が破綻した話である。

「恥ずかしながら,私が利益を出さなくてはと意識したのは,銀行から借金の返済をもとめられたからだった」という部分を読んで,安田さんは経営者としてはどうなのか? と思ってしまった。しかし会社の破綻について,ここまで吐露した書籍はあまりないと思うので,これから起業する方は読んでおいたほうが良いかもしれない。

確実な利益は出ていなくても,ある程度社会から認識されていれば,銀行は融資してくれるのも事実なのであろう。企業は銀行から融資をしてもらって事業を展開する。一方,銀行は優良企業にたくさん融資をして利ざやを稼ぐ。銀行もメガバンク化していき,リターンを大きくしていく。しかし破綻した場合は,その損失額も大きくなる。

リーマン・ショックのような対岸の火事のような出来事でさえ,日本の経済が混沌としてしまうのが,私にはさっぱりわからない。最後にジョーカーを引くのは誰なのか?
そんなことを考えながら上田駅についた。