黒味岳 ご来光 |
【交通手段】
僕は東京に住んでいるので,羽田から鹿児島空港まで飛行機で移動しました。鹿児島空港からは市内行きのバスに乗り天文館バス停で降りました。そこからは歩いて高速船ターミナルに移動。僕が乗船した高速船トッピーは屋久島・宮之浦港に着きました。
便名:115便
鹿児島(南埠頭) 12:00
屋久島(宮之浦) 13:50
高速船トッピー。時速80キロで航行します。 |
地図にざっくりと記載しましたが,比較的ラクなのは紀元杉バス停から登るコースだと思います。宮之浦港についたあとは徒歩で屋久島観光センターに向かいガスカートリッジを入手します。観光センターではプリウスの OD 缶しか売っておりませんが,SOTO のウインドマスターで問題なく使うことができました。まあしかしバーナーを取り外すときに一度だけガスが噴出し続けたことがあり,バーナーを再び装着してネジにそって慎重に取り外したことがありました。なので,あくまで緊急処置として記憶に留めてもらえればと思いました。やはりガス缶は純正を使用すべきです。
屋久島 2泊3日の縦走 |
観光センターでガス缶を入手したあとは,観光センター前のバス停から安房港行きのバスにのって安房まで移動し民宿で一泊しました。安房のショッピングセンターばんちゃんで食材を手に入れました(ただしコンビニにあるような小さな油・醤油などはありません)。
朝起きて安房発 9:28 のバスに乗りました。これだと紀元杉バス停に10:27に着きます。バスに乗ったのは僕以外は外人さんでした。
紀元杉までの時刻表 |
【登山初日】
紀元杉バス停>登山口>淀川小屋>石塚小屋
10:27 に紀元杉バス停に到着すると淀川小屋には早くついてしまうので,あまり人が入らない石塚小屋に向かいます。小屋周辺にはテントをたてる場所が狭いので小屋に泊まりました。外見とは裏腹に,なかは乾燥していて快適でした。
淀川小屋。 |
石塚小屋の内部。快適でした。 |
【登山二日目】
石塚小屋>黒味岳>宮之浦岳>新高塚小屋
石塚小屋を3:30に出発して,5:00ぐらいに黒味岳頂上にたどり着きました。ここは絶景ポイントなのでオススメです。途中,ロープで登る場所がいくつかありますが,そんなに危険ではありません。ご来光を堪能してから宮之浦岳へ移動します。
黒味岳頂上から。 |
宮之浦岳から永田岳を望む。 |
標識が整備されているので道に迷うことはありません。この日は新高塚小屋でテント泊しました。5月大雨の影響だと思いますが,小屋にはほとんど人がいなくて寂しいぐらいでした。小屋とテント泊あわせて8名でした。
左手に新高塚小屋が見えます。木々に囲まれて小屋の内部は暗いです。テントを張りましたが,結局,4張で閑散としてました。 |
【登山最終日】
新高塚小屋>辻峠>太鼓岩>白谷雲水峡>楠川歩道>楠川天満宮近くの海
新高塚小屋を5:00ごろ出発しました。辻峠から太鼓岩を経由して白谷雲水峡へ下りました。
あまりサイズ感がない縄文杉。ほんとはすごく大きいです。 |
ウイルソン株でのお約束の写真。 |
あとは白谷雲水峡に至る分岐まで軌道上を歩きます。 |
白谷雲水峡 苔むす森。 |
白谷雲水峡からはバスが出ておりますので,このバスを使ったほうが良いと思います。僕はそのまま楠川歩道を下って海までたどり着きましたが,一部,林道が崩壊しており危険箇所があります。また,歩道(実際は林道に近いです)へ入るハイカーも少なく岩は苔むしていてとても滑りやすいです。GPSアプリもあったほうが良いです。
白谷雲水峡の管理事務所。 |
駐車場を越えて楠川歩道へ向かいます。 |
ハイカーも皆無で,ところどころ迷いやすいです。 |
林道の崩落箇所。 |
ようやく海にたどり着きました。 |
海舟さんでの晩ごはん。美味しかったです。 |
日本料理海舟さんの隣りにある「素泊まり民宿 海舟」。こちらも居心地良かったです。 |
【まとめ】
交通手段を主として屋久島縦走について解説してきました。2019年に屋久島を直撃した大雨の影響でどの避難小屋も閑散としておりました。しかし,登山道は完全に復旧しており危険箇所はありません(あまり人が使わない楠川歩道で一箇所崩落があり)。
屋久島の避難小屋は混んでいるという噂を聞いてそれなりに覚悟して行ったのですが,どの小屋も寂しいぐらいでした。気になったのは,どの避難小屋も薄暗く世界遺産に登録されている山域なのでもっと整備されても良いかも?と思いました。たとえばソーラー電池を設置して避難小屋に最低限のライトを灯すとかです。あと,飯豊連峰のように夏の期間だけ管理人さんが常駐して食事や飲み物を提供する避難小屋の形態もアリだと思います。運搬はヘリではなくボッカに頼らざるを得ないかも知れませんが,それでも缶ビールに800円を払う人はいるはずです(笑)
屋久島はガイドさんがたくさんいて初心者の方でも安全に登ることができます。世界遺産に登録されているだけあってダイナミックな植生に感動するはずです。