2019-01-04

Mystery Ranch Terraframe 50 のオーバーロード・シェルフ機能を冬山で使う

Mystery Ranch,Terraframe 50 のオーバーロード・シェルフ機能は,背負子とパックの間に荷物を挟め込める画期的なシステムです。写真では Waterproof Bivy Cover のなかに寝袋を詰め込んでおります。

Mystery Ranch Terraframe 50 にGoretex Bivyを取り付けたところ。後ろには MSRのスノーシュー。
ここでは冬山のパッキングと「寝る環境」を考えてみたいと思います。




先日の山行で,SOL のエスケイププロヴィヴィのなかにサーマレストの NeoAir XThermを入れようとしたのですが,ヴィヴィに余裕がなくて寝袋のロフトが潰れてしまいました。。。じゃあ普通に,エスケイププロヴィヴィの下に NeoAir XTherm を敷けば良いんじゃない?ということになりますが,これはこれで問題なのです。。。

エスケイププロヴィヴィの下に NeoAir XTherm を敷くと,ヴィヴィが体熱を反射してしまい NeoAir XTherm からの反射熱がまったく背中に伝わってこないのです。NeoAir XTherm のサーマルキャプチャー層はとても素晴らしく,エスケイププロヴィヴィを使うことで,その効果が相殺されるとは吹雪のなかでビバークするまで気が付きませんでした(笑)

吹雪のなかでのビバーク。なんとか潰されずに一夜を乗り切りました。。。

そこで,Tuolumne SUL Sleeping Bag (ZEROGRAM の超軽量寝袋) の下に NeoAir XTherm を敷いて,それらを Tennier Woodland Camouflage Waterproof Bivy Cover で覆うことにしました。この Bivy はゴアテックス製で米国ミリタリー機関で使われているものです。少々重いのですが質実剛健で,まさに冬山にふさわしい Bivy だと思います。

Tuolumne SUL Sleeping Bag + NeoAir XTherm + Tennier Woodland Camouflage Waterproof Bivy Cover
まあしかし,吹雪いているときにこれらの「住環境」をいちいちパッキングするのは面倒くさいです。そこで,寝袋を Bivy ごと収納しオーバーロード・シェルフ機能で挟み込んで,寝たいときにササッと広げられるシステムを作り上げることが,今回の冬山仕様です。

Terraframe 50のストラップはとても長いので,MSR のスノーシューを余裕で固定できる点も気に入っております。通常のパックだと別にアタッチメントをつけたりしてバランスがすごく悪くなるのですが,このパックだとそういった心配はいりません。さらに,Terraframe 50 の背面はメッシュではないので,雪がこびりつくこともありません。最近の軽量パックはメッシュ仕様が多いので要注意です。

ということで,Terraframe 50 は,冬山に最適なパックだと思います。興味として,このBivy だけで冬山に行けるか? ということですが,一度はトライしてみたいです。