左側が夏用バージョンで,右側が NeoAir XTherm です。 |
NeoAir XThermの凄い点は,マットレス内部に熱反射板がはさみ込まれているので,横になった瞬間から背中が暖かくなることです。ちなみに,R 値は 5.7 です。僕にとって未体験ゾーンでした。じんわりではなく,すぐに暖かさを感じます。
また,底面素材には 70D ナイロン (表の素材は 30D ナイロン)を使用しており,まあまあの強度があります。レギュラーサイズ (183 cm) で重量が 430 g ですので,このクラスのマットレスだとかなり軽いほうだと思います。あと付属のスタッフサックにポンプ機能が付いているので便利です。口で膨らまそうとするとかなり大変ですから,この辺にも高級感が漂っております。
まあでも最大の弱点は価格です。3万円近くします。なので,2万弱で手に入る NEMO TENSOR INSULATED 20R (183 cm, 410 g) に食指が動きそうになりましたが,20D ポリエステルという素材がとても気になりました。厳冬期でマットに穴があいたら終了なので,保険を払う意味で NeoAir XTherm にしました。
【まとめ】
よくよく考えてみると,軽量化の夏(トータル 373 g)と,厳冬期の NeoAir XTherm (430 g)の重さは,57 g しか変わらないのです。夏でも NeoAir XTherm にして,スリーピングバッグの代わりに軽量のダウンキルトでもいけるんじゃないかと思います。結局,最初から NeoAir XTherm にしておけば無駄な投資はなかったのかもしれません。
当初はマットレスは安くても良いと思ってました。しかし,テン泊を何度か経験してみると,スリーピングバッグと同じぐらいに重要であることがわかってきました。冬山に行きたいのなら,NeoAir XTherm はとても良いと思います。