2018-07-25

長期縦走でバテない環境を整える:エネルギー,サプリ,ミネラルについて

日差しが照りつける夏山縦走での「足の攣り」ほどやっかいなものはありません。

昨年の飯豊山・石転び沢へ至る夏道のアップダウンがハンパなく,ペースをあげて登ろうとしたときに急に足が攣りました。水を飲んで心を落ち着け,チェストパックの中からメイタン 2RUNを取り出して棒のようになった足をマッサージしながら回復を待ちました。このタブレットは僕にとって効果的で,その後の数時間,土砂降りの中を飯豊山荘に下山するまで足が攣ることはありませんでした(このときはクレバスで敗退)。

ここでは夏場の縦走におけるエネルギー,サプリ,ミネラルの効果的な摂取方法について解説したいと思います。

追記: ごめんなさい! Mag-onは個人的にあいませんでした。縦走の初日に2時間おきぐらいに摂ったところ,下痢を起こしましたw  くわしくは下記を御覧ください。

  1. Mag-on マグオン エナジージェル (エナジージェルに足の攣りを防ぐマグネシウムが含まれております。フレーバーによってカフェイン,ナトリウムが含まれています。夏場の縦走ならマグネシウムとナトリウムを含むフレーバーを摂るようにしております。)(まあでも,マグネシウムは下剤にも使われているので山に入る前に試したほうが良いと思います。5泊6日で南アルプス縦走をしたときに,僕は下痢になりました。最初は体調不良だと思っていたのですが,よくよく考えてみるとMag-onではないかと思うようになりました。それでやめてみた所,お腹の調子が徐々によくなりました。まあでも,まったく下痢を起こさない方が大部分だと思います。僕はおそらくマグネシウムに敏感なんだと思います。味はすごく良いのですが,僕には合いませんでしたw)
  2. メイタン 2RUN(足の攣り予防に効果的とされるミネラルをバランスよく配合したタブレットです。2粒中に,ナトリウム 90.8 mg, カリウム 33.1 mg, マグネシウム 124.3 mg, カルシウム 250.6 mgが含まれております。その他,ピロリン酸第二鉄, ステアリン酸, ビタミンC, ビタミンB2, ビタミンB6, ビタミンB1などが含まれております。僕は登山前に2粒,あと,攣ったときに摂るようにしています。)(こちらもマグネシウムが含まれておりますので,登山前に試されたほうが良いのかも知れません。個人的にはこちらで下痢になったことはないです。Mag-onの場合,2時間おきぐらいに摂っていたので,頻度によってはこちらの製品でも下痢が起きるかも知れません。)
  3. マルチビタミン&ミネラル(炎天下の夏山縦走はかなり体力が消耗するので寝る前に補給します。)
  4. BCAA粉末(分岐鎖アミノ酸であるバリン,ロイシン,イソロシンがBCAAと呼ばれおります。筋肉の分解を防ぐ作用があるので行動中にこまめに摂るようにしております。)(5泊6日の縦走を通して,個人的にはこれが一番,良いのではないかと思うようになりました。)
  5. アスピリン(解熱鎮痛剤です。熱や炎症があるときに服用します。)
  6. 芍薬甘草湯(68)(この漢方薬は,こむらがえり,筋肉のけいれん,腰痛などを防止する作用があります。これも登山前に摂るようにしております。)
  7. 補中益気湯(41)(バテバテになったときに摂ることがあります。テン場についてヤレヤレというときに摂ることが多いです。)
  8. レスタミン糖衣錠(虫刺されのかゆみ止めに使用するものですが,抗ヒスタミン剤の副作用を利用?して,眠れないときに摂るときもあります。実際に睡眠改善薬のドリエルも同じ成分です。)

【まとめ】 縦走でのエネルギー,水分はこまめに摂りたいものです。あと,身体が水分を保つためには,身体のなかに塩分がある必要があります。発汗で失われるミネラル分の補給をきちんと行うことで,水分保持にも繋がります。また,最近ではマグネシウム補給の重要性も出てきました。身体がバテているときに,どんな症状でバテているのかを冷静に判断することも重要となります。

これから夏の縦走を計画されている皆さんのご参考になれば幸いです。