2015-05-09

くろがね小屋: 源泉掛け流し完備の最強山小屋です

今年のGWは,安達太良山に行きました。

頂上からの眺め。こんなに晴れたのは,はじめてです
頂上付近の稜線。冬の安達太良山の稜線はハンパなく厳しいですが,この日は穏やかでした

この山には何度もお世話になっているのですが,山頂から少し下ったところにある「くろがね小屋」には泊まったことがありませんでした。

くろがね小屋。源泉掛け流し温泉完備の最強山小屋です

山開き前なのでゆったりと小屋泊まりを楽しむことができるのかと思いましたが,期待に反して満員状態でした。最初はギシギシでやだなあと思いましたが,同じ趣味ということもあり,すぐにまわりの人たちと打ち解けることができました。


使い古された小屋は整理が行き届き清潔です
僕が山小屋についたときは3時頃でしたが,結構,盛り上げっておりました。登山客の多くはアルコールを持参して,目の前に広がる雪棚で冷やし楽しんでいました。ちなみにビールや日本酒も山小屋で販売しています。キンキンに冷えたビールが飲めるのは,残雪期の醍醐味でもありますね。

くろがね小屋。まだ雪がたくさんあります
面白いのは,この山小屋の晩御飯は,デフォルトでカレーらしいです。晩御飯はカレーのみ。しかしこれがとても美味しかった。お代わりが自由なところも素敵でした。ちなみに朝はカレーではなく味噌汁付きの日本食です。温泉卵も添えられており,こちらも温かみが感じられました。また,自炊も可能です。

名物のカレー

さて,晩御飯が終わると,白色に濁った源泉掛け流しの温泉を楽しみました。浴場で他の登山客に話を聞いてみると,この温泉を目当てに関東からやってきたとのことでした。温泉付きの山小屋,たしかに贅沢といえば贅沢ですよね。

温泉で疲れをとったあとは,ペットボトルに入った安ワインを楽しみ,他の登山客の楽しい話を聞きながら,なんとも言えない一体感に包まれました。

ククサにちかい感じを醸し出すカップ。ワインのペットボトル入りはありがたい
これまで,ソロのテント泊がメインであったので,山でこのような楽しい雰囲気はなかったです。じゃあ何でソロでテント泊なのかというと,新田次郎「孤高の人」の影響が強いのでしょうね。
僕は若い頃,ソロで登れば精神面も鍛えられるのかと思いましたが,そんなことはありませんでした。。。なので,これからは家族と一緒に登る小屋泊まりもいいかなと思うようになりました。

9時になると,発電機が一度だけブルっと震えて,それからは静寂が訪れました。消灯になっても修学旅行生のようにガヤガヤしているのかなと思いましたが,そんなことはなく,皆,眠りについたようです。僕もすぐに寝てしまいました。

小屋から眺めるお月様

ということで,5月の連休あたりに残雪期の山々を楽しみたいと思うのなら,安達太良山で,くろがね小屋という選択肢もアリかと思います。

遠くに見える頂上。雪も緑も楽しめます