2012-02-03

堀口研>吉森研>よしむら>セメ臭

木曜日に阪大微研の堀口研にて,プチボルデテラ研究会がありました。この研究会は,堀口研と私のラボでボルデテラ属細菌における研究の進捗状況について,ざっくばらんに語りあおうという趣旨のもとで開催されました。午後2時ぐらいからプレゼン&ディスカッションが続いて,終わったのが6時過ぎでした。非常に濃い研究会となりました。研究の方向性について,外部評価を受けるのは,重要な事だと思います。

心地よい疲れのなかで,堀口先生と桑江君とともに,吉森研に向かいました。吉森先生はオートファジー研究の大家です。あと,アヒルと言えば,吉森先生なのです。居心地の良い教授室で,テキーラのアネホを頂いてから,4人で大阪の街に繰り出しました。

中華料理を摘んだあと,堀口先生が予約しておいた「よしむら」に向かいました。そこには,おいしい日本酒と肴が並んでいました。刺身や焼き魚も完璧でした。そしてこのお店は,阪大微研のオーバルオフィスとしても,機能しているようです。この風通しの良さが,微研の良さだと思います。

おいしいお酒とお食事をたらふく頂きました。そして,吉森先生が〆にセメダイン臭のするお酒を注文しました。「セメ臭のするお酒をあえてだす酒蔵」と「そんなお酒を好むお客のポピュレーションの低さ」,この辺のベクトルがなかなか噛み合わずに,セメ臭のするお酒を出してくれるお店は,おそらく少ないでしょう。「よしむら」さんはおおらかで,そのへんのディープな領域までもカバーしてくれています。こういった匂いは,クセになる可能性があるかも。そして,吉森先生のマニアックな一面を,また垣間見たのでした。

ほろ酔気分でタクシーに乗って,桑江君と一緒に「良かった!」と連発して,梅田のホテルに向かいました。堀口先生とは20年以上の付き合いになります。旧北里研究所の先輩でもあります。僕は当時,酵母の転写系の研究からバクテリアに鞍替えしたばかりで,右も左もわかりませんでした。そんなときに堀口先生と出会い,「バクテリアのことを知っているすごいヒトだ!」と感動したのです。そして「このヒトについて行けば何とかなる」という直感のようなもので,しつこく付きまとっていたのです。しかし,安堵したのもつかの間で,堀口先生は阪大微研に移籍してしまうのでした。改めて考えるとすごく不思議な縁だと思います。

研究の世界にどっぷり浸かるのなら,人と人との繋がりも,大切にしたいですね。

「人」: インパクトのある名前は,匂いにもインパクトがありました!