2011-01-25

タスク管理

今年は学会関連事業が目白押しであります。
メインイベントはIUMS 2011で,それが終わったあとに,北里大学にて細菌学会関東支部総会があります。それと併行して日本細菌学会長崎総会(2012)のプログラム調整の仕事があります。

積極的にタスク管理を行っていかないと,自分の時間がなくなってしまいます。ということでEvernoteの登場です。これに思いついたことを,どんどん入れていきます。各プロジェクトはタスクごとにタブやフォルダーでまとめることが可能です。

例えば関東支部総会のような短期の学会については,実際にその学会に出席して,会の進行,会場規模などの情報を適当に記入していきます。また,会場進行で気になったことや,評議員の数とか,昼食の手配はあるのかなどと思いついたことを,どんどん入れていきます。

あとはラボに戻って,断片化しているメモを時系列的に整理し1枚の用紙にまとめます。これで会場セットアップの企画書はほぼ完了したことになります。また,会場確保等で色々なやり取りが派生しますが,これも全てスキャンスナップしてPDFにまとめておきます。それらはEvernote内で,作成日順にソート可能なのでやりとりの確認に最適です。さらにEvernoteでは固有のE-mailアドレスがもらえるので重要なメールはEvernoteに転送し,タブで整理しています。

脳のなかでまとめようとしない努力,全て,Evernoteみたいな外部記憶装置に投げ込むのがストレスフリーの基本だと思います。Evernoteはプレミアム会員なのでエクセルとかのファイル,メールのヘッダをずりっと入れてもクイックルックで閲覧可能です。これが意外と便利。ついでにDropboxも50 GBにアップしたので,母艦とMacBook Air 11のファイルがいつでも同期されてます。どっちが最新ファイルだろうか?なんて悩むことがなくなったので,すごい幸せな感じがします。

僕の場合,ほんとうに面倒臭がり屋なので,便利だと思ったものには積極的に資金投入しています。僕よりも日本という国のほうが無駄使いしているので,ちまちま節約している場合ではないのですよね。もちろん屁理屈ですが,ストレスフリーが基本でーす。それでは〜。

第94回日本細菌学会関東支部総会

日本細菌学会関東支部HPから改めましてお伝え致しますが,本日,第94回日本細菌学会関東支部総会の会場確保が完了致しました。場所と期日は以下のようになります。是非,ご参加下さるようお願い致します。

場所: 北里大学白金キャンパス
期日: 2011年10月6−7日

まだプログラムの骨子は決まっていませんので,「こんなことを企画して!」という意見がありましたら,よろしくお願いいたします。

2011-01-21

近況報告

ご無沙汰しております。
徐々にですが暮れから続いていた雑用が収まりつつあります。こんなにできるのかなーと思いましたが,月日はきちんと流れ,大きな山場を何度か越えてまた元の生活に戻ってきました。今までは土日も含めて大学に詰めっぱなしで,お風呂の時間も節約するために大学でシャワってました。20−30代の頃を思い出しました。

たくさん打ち寄せてくる雑用もいつかは去っていきます。

ブギーボードで3メートル超の波に挑戦したことがあります。波をつかまえるまで何度も押し潰されながら沖合にでます。波に潰された瞬間は,泡ですべてが真っ白な世界に入り込むので上下の感覚がなくなっていきます。そんな時,一番頼れるのが肺に残っている空気です。この空気を吐き出さないように大事にしながら,どちらが海面なのかを見極めます。結局はじっとしているべきときは,じっとするしかないのですね。それと同じで,雑用をこなすスピードは限られています。それなら,ひたすら雑用に時間を使って,あまり前を見過ぎないで,過ごすしかないと思いました。今はこうやって雑文を書ける時間ができたことに感謝です。

さらに,このブログに訪れてくださった皆様方に,感謝です。ありがとうございます。

そんななか無謀にもコパブルテリアというブラジリアン柔術の大会にエントリーしました。しかし風邪をひいてしまって棄権しました。風邪をひいて悪寒に襲われると,もう何もする気がなくなります。大会当日,悪寒がしてどうにもこうにも行けませんでした。

そして今度は娘が40度をこす熱に襲われました。夜中,あまりの暑さに彼女は泣きながら窓を開けたのには驚きました。妻は娘に漢方を飲ませました。僕的には「無理だろ! 漢方なんかじゃ」と思ってました。ところが夜中に熱は少し下がり,翌日には1度下がりました。妻は漢方の専門家に電話で指示を仰いで,娘の症状から処方の最適化を行ってもらい2日後には平熱になりました。僕は薬学博士なのですが,家ではあまり活躍してません。。。

僕は症状のひどいときには,漢方は無理だと思っていました。しかし,最適化されれば40度を越す風邪にも対処できるのだと思いました。ということで,これから風邪の季節です。

皆様もご自愛下さい。

2011-01-03

今年の抱負 格闘編

ゆっくりとした年末年始はもう終わってしまい,明日から仕事始めです。まあでも年の暮れと正月には皇居のまわりを10キロ走って,体調はトップアスリート並に維持しているつもりです。。。ランニングの目標は10キロをキロ5分以下で走ることなのですが,なかなかその壁を突破できません。インターバルトレーニングとかきついことをしないと無理なのかも知れません。一時は総合格闘技のジムもやめてランニングを極めようかなと思ったこともあるぐらいでした。ただし先日のヒクソン杯で惨敗して,柔術に関して何も知らなかったと実感。また,僕にとって,ランニングよりも柔術のほうが他人と戦うプレッシャーや恐怖感は上であり,そこに身を浸すことが好きなのかも知れません。ブラジリアン柔術のクラスでは若いあんちゃんたちが本気でスパーしてきますから,それなりの緊張感は伴います。しかし,試合での緊張感は練習と比べると次元が違いますからそれに慣れるためには実際に試合にでて,全く知らない相手と闘う必要があります。そこに恐怖感があるのは事実です。恐怖感に対処するためには,自分で体験するしかありません。

これまで,試合に頻繁にでなかったのは,減量の苦労があるからでした。しかし考え方を変えれば,減量が間に合わないと思ったら1ランク上の階級に出れば良いのです。数キロ違うだけで惨敗するようであれば,柔術について何も学んでいなかったことになります。ということで減量で足をつったりするぐらいなら,適性体重で試合に出たいと思います。

今年はなるべく大会にでて,「恐怖と不安」に対峙したいと思います。

2011-01-01

今年の抱負

あけましておめでとうございます。当ブログを訪れて頂きまして誠にありがとうございます。今年もよろしくお願い致します。さて,昨年を振り返って今年は何をやるべきか? その抱負を述べたいと思います。

昨年の4月,桑江講師が3年間の留学生活を終えてラボに戻ってきました。ご苦労様でした。僕もかつて留学したのですが,留学とは諸刃の剣のようでもあります。少なくとも他人の評価は「留学してあいつは伸びたのか,落ちたのか」のどちらかです。僕の場合,帰国後に大学の先輩と飲みに行ったのですが「4年も留学したのに業績少ないよ」と言われ,マジギレしたのを覚えてます。あ,マジギレした体験談ではなくて,留学を通して人間的にどれだけ成長したのか,どれだけしんどい目にあって生き延びてきたのか,それを後の研究生活にいかに活かしていくのか。それらが留学後に問われることだと思います。桑江君も色々苦労して貴重な辛い目にあって帰還しました。これからもよろしくお願いします。

ビッグニュースとして昨年暮れに,久留島君が学振の特別研究員DC2に見事採用されました。ちなみに桑江君は海外学振で留学しましたので,久留島君も是非海外学振をとって,海をこえて欲しいと思います。また久留島君は,昨年の細菌学会関東支部総会でベストプレゼンテーション賞を受賞しました。これからも突き進んで欲しいと思います。

また,昨年暮れから特別研究員のYさんが加わりました(本人の了承を得ていないので,Yさんでいきます)。Yさんは百日咳ワクチンのプロジェクトチームとして加わりました。百日咳の患者は現在でも増加しつつあるので早急な対処が必要です。4月からは新たなポスドクCさんが加わる予定です。ラボで手薄なところは感染免疫の領域です。ここをスペシャリストのCさんが切り開いていくことになります。ポスドクを獲得するのは昨年からの懸案でしたが,今年になってやっと夢が叶いました。

僕がラボでできることは限られています。きちんとグラントを獲ってくること,ラボのみんなが気持ちよく研究できる環境を整えること,あとはスタッフを信じることです。個人的には,僕の研究者生活は10年ちょっと。これまでの10年間で三型分泌装置の阻害剤関連の研究を行ってきました。そして何とか論文としてまとめました。今後どのように企業に提示していくのか考えています。次の10年は百日咳ワクチンの開発です。もちろん基礎研究あっての応用ですが10年間で個人ができることは限られています。あとは如何に研究者を育成していくのかに尽きます。そのためにはポスドクをコンスタントにとって研究者の流動性を高める必要があります。ポスドク1名を採用したことは自分にとっても大きな励みになりました。組織の枠に身をゆだねると自分の枠が小さくなってしまうので,自分でフレームを壊していくいく必要があると言い続けてきましたが,今年は覚悟を決めて行きたいと思います。

これからもよろしくお願いします。