2014-01-05

たのしさのなかに

あけましておめでとうございます。

さて,正月は,柔術ジムのCarpe Diemで汗を流していました。師走の風邪が長引いて,柔術から少し遠ざかっていたので,しんどかったです。

僕がブラジリアン柔術を習いはじめたのは,2004年の3月です。今年の3月でちょうど10年をむかえることになります。飽きっぽい性格の僕が,ここまでのめり込めたのは,研究と柔術ぐらいでしょうか。。。

10年もやっていると,さぞかし強いと思われてしまいますが,帯のランクでいうと下から数えて2番め。なので素質は,ないです。

しかし僕は,柔術という格闘技を通して,多くのことを学びました。

はじめに学んだのは「恐怖との対峙」でした。

「今日はジムにいこう!」と考えただけで,その緊張感で下痢になるのです。とんでもないチキン野郎でした。総合格闘技のジムで,メタボ対策を考えたのが間違いだった!と,後悔しました。

しかし,この恐怖感とは裏腹に,僕の体質はどんどん良くなっていきました。最初の3ヶ月で約5キロ痩せて(下痢が結果的によかったのかも),半年後の健康診断で,全ての値が正常値に戻っていました。弱いなりにも,身体のつくりが確実に変わりました。

そして,2011年5月からトライフォース青山 (現Carpe Diem)で,2ヶ月間の出稽古を決意しました。まったく見知らぬジムにいくことで,僕の「恐怖との対峙」は続くことになります。結局,総合格闘技のジムから,Carpe Diemに移りました。柔術を専門的に極めようと思ったのです。

最近になって,この恐怖感を,ようやく飼いならすことができるようになりました。約10年も,かかったことになります。

昨年,ジムの名称が Carpe Diem に変わりました。僕のまわりの世界でもいろいろなことが起きて,この言葉を自然と意識するようになりました。

多くの苦しみは,過去に起きたこと,未来に起こるかもしれない心配事から派生します。過去でもなく未来でもなく,この瞬間を生きることが,Carpe Diem (ラテン語)です。

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最近,強く思うようになったのは,柔術や研究ができる時間は「有限」である,ということです。40代の頃には考えなかったことですが,今は確実に感じます。

これまでの10年は,恐怖との対峙でした。しかしそれでは,有限であるこの世界に生きることに,あまりにもったいない。次の10年は,スパーリングのなかに「たのしくありたい」を意識しようと決意しました。

もちろん,最終的にめざすのは,強くありたい自分ですが,そこに執着すると,相手に勝ちたいという気持ちが強くなり,結局は「慢心と恐怖との対峙」になると思うのです。

2014年は,たのしさのなかに広がりと可能性を見出していきたいと思います。

小学生みたいな意気込みとなりましたが,今年もよろしくお願い致します。