大雪のなか,Jiu Jitsu Priest 2013に出場しました。ブラジリアン柔術の大会にでるのは,2年ぶりぐらいでしょうか。。。僕がトライフォース青山 (TFA)に移籍したのは,2011年4月30日です。それまでは総合格闘技のジムに所属していました。
僕の目標として,TFAで1年ぐらい練習を積んで,TFAのDNAに完全にトランスフォームしてから,大会に出ようと思っていました。しかし,TFAに移って1年たっても,色々な課題が噴出しており,特にガードワークの基礎を積む必要があると,痛感しました。
そんななか,2012年暮にTFAのメンバーと渋谷に飲みに出かけたことがあったのです。
そのとき,Rさんに
「阿部さん,柔術の試合にでない理由は,何なのですか?」「出ない理由がないのなら,出ましょう!」
と言われました。柔術の血中濃度は,ほぼ「TFA純正」に近いし,出てみようと思いました。
ということで,正月も暴飲暴食を慎み,ウエイトに注意をして,1月14日の大会に備えました。スパーリングもポイントを重視した練習に変えていきました。そんなとき,Rさんとスパーリングをした後で「阿部さんは,結局,何をしたいのか分からない」とアドバイスを受けました。僕は下になっている体勢から,何を展開していきたいのか,明確な返答をすることができませんでした。
「僕は何をしたかったのだろう」
Rさんのほかに,途中でNさんも介入して,とにかく
「変な方向のフックは意味がないので終了」
ということになりました。大会まであと少しですが,こんなときに直球勝負で,アドバイスしてくれたRさんに感謝です。
結論として,「僕はマルセリーニョのようなXガードの展開に移行しよう」ということになりました。
そして大会当日です。僕はマスタークラスのプルーマ級(道着込で64キロ)に参加し,ワンマッチながら何とか優勝することができました。対戦された方は41歳でした。僕が柔術をはじめたのは42歳からでした。41歳のときは,高脂血症に悩んでいた中年でした。
TFAに所属して,最初の試合で勝てたのは,石川先生やツヨシさんをはじめとするインストラクターの方々のお陰です。一緒に切磋琢磨しているジムの仲間も,大きな存在です。
今回,Rさんの言葉は,僕を突き動かしてくれました。また今後の参考にと,試合の動画をおさめてくれました。Rさんを見ていて登るべき階段をしっかり見据えて,前進している強さを感じました。それは勝敗の先にあるものだと,思っております。
僕は,試合のなかで冷静に判断ができて,視野狭窄にならない集中力のなかで,ベストな状態で技が展開していくようなら,勝敗はどうでも良いと思っています。しかし,それは随分先の境地です。
今回は運良く勝てました。解決すべき課題はたくさんありますが,試合を通して,また上に登って行こう!という気持ちが高まってきました。そして応援してくれる仲間との一体感を感じました。
皆に感謝です!
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マスター・クラスに出場したジムの仲間です。左からKダマさん,Tヤマさん,そして,アベンジャーです。 |