2015-09-06

5レイヤリングについて考えてみた: ニュウモラップの購入

レイヤリングについてのアップデートはこちらになります。

 ニュウモラップについてはストレッチ性に富んでおり,また,リンクベントも良いなと思っていました。しかし,リンクベントの位置が他のジャケットのポケット部位と同じようなところにあり,財布や iPhone を何度か地面に落としてしまいました。せめてアウターとして使用するニュウモラップのリンクベントはメッシュ素材で覆うなどして,ポケットとしても利用できるようにして欲しいですね。僕にあわなかったということで,現役引退ということになりました。それ以外の性能はまあまあだったので残念です。


 今年の4月に登った磐梯山では,装備の未熟さゆえに全身ずぶ濡れとなりました。
そのときは,無謀にもコットンシャツの上にパタゴニアのナノエア・フーディーを着ていました。ぐっしょり濡れたコットンシャツを稜線上で脱いで,じかにナノエア・フーディーを着ました。袖口から伝わってきた汗は手の甲に流れていきました。フーディーの速乾性を活かして? 濡れたらリバーシブル(本来の仕様ではありません)にして,稜線上で吹き荒れる風で乾かしました。非常に不快な山行でしたが,これを機に,山での装備を再考するようになりました。

 唐突ですが,ファイントラックという純和製のメーカーがあります。そのメーカーは「5レイヤリング」を提唱しており,山岳系ウエアの発想を大きく変えようとしています。5枚もウエアを重ねたら暑くなるんじゃないの?と思いましたが,薄い機能性ウエアを重ねることで,汗を効率的に外部に発散させる発想なのです。

 5レイヤリングの特長として,ドライレイヤー,ベースレイヤー,ミッドレイヤー,ミッドシェル,アウターシェルというカテゴリで重ね着を考えていることです。

 これまでは,ベースレイヤー,ミッドレイヤー,アウターシェルの3レイヤーでした。しかしこのなかで,ミッドレイヤーというウエアがクセモノでした。。。ここにはフリースジャケットとかが当てはまるのですが,登りはじめると暑くなって脱いだり,稜線上では着込んだり,目的地につくころには汗で濡れていたりと,今考えると前時代的な産物でした。ようするに,着たり脱いだりすることで,体温調節をおこなう必要があったのです。

 ファイントラックではこの部分をミッドレイヤーとミッドシェルに分けることで,快適な汗の発散システムをデザインしております。なので,山に入ったら着たままでいましょうという発想です。こう書いてしまうと,全部,ファイントラックの製品で揃えたくなりますね(笑)まあしかし,お金がかかります。夏のトレッキング装備にもかなりつぎ込んできました。。。そこで,これまで愛用していたウエアも利用して「5レイヤリング」に当てはめてみました(写真1)。上にあるウエアがドライレイヤーで,徐々にアウター側に移行しています。

写真1
各レイヤーは以下の製品で揃えました。

1. ドライレイヤー(ドライナミックメッシュ,ミレー)
2. ベースレイヤー(ACTIVES MERINO ZIP TOP,ホグロフス)
3. ミッドレイヤー(ドラウトセンサー,ファイントラック)
4. ミッドシェル(ニュウモラップ,ファイントラック)
5. アウターシェル(ストームクルーザージャケット,モンベル)

 ミッドレイヤーとミッドシェルに該当する部分は,これまでのウエアにはなかったので,ファイントラックのドラウトセンサーとニュウモラップを,それぞれ購入しました。

写真2
ちなみにこれまでの山行スタイルは,写真2のようになります。ドライレイヤーを加えているので4レイヤーになっておりますが,このドライレイヤーを除いたウエアが山での定番でした。すなわち秋冬なら,肌に触れる部分にメリノウールを着るようなスタイルです(厳冬期だともう少し着込みますが)。

 これまでアウターシェルの下に着るウエアは,フリース素材のものが多かったのですが,ここを2つのレイヤーにすることで,汗を効率よく発散させつつ透湿性に富んだミッドレイヤーで,外部に出すという仕組みが「5レイヤリング」です。

 いかにも着こなしているようですが,実はこのレイヤリングで山に登ったことがないのです。。。次回の山行で試してみたいと思います。

 まあしかし,薄いペラペラなニュウモラップは,評判が良いみたいです。伸縮性もあるので,動きやすそうです。多少の雨ならこれで行動して,雨が激しくなったら,ストームクルーザージャケットを重ねたいと思います。ホグロフスのリザードパンツもグレゴリー MIWOK パックも黒なので,ニュウモラップは派手な赤にしました。熊に間違われたくないですからね。。。

 どんなにウエアが発達しても,最後は体力と精神力だと思います。それと危険を察知して撤退できる勇気ですね。これらの装備で,トレランに挑戦したいと思います。