2012-04-17

Scrivener再び

最近,あるソフトにはまっています。それは脚本や小説のような長文執筆に特化したScrivenerというアプリです。Scrivenerを購入してから,ワードの使用率が激減しました。総説を他のソフトで書くことは,もうないでしょう。僕が紹介するソフトはMac関連がほとんどですが,本ソフトはウインドウズ版もリリースされております。

Scrivenerには書類用フォルダーと,ほとんどのメディアを取り込み可能なResearchフォルダーがあります。各章ごとにフォルダーを作成し,そのなかに構成する文書ファイルを入れていきます。数万字を越えるような文書でも,基本的には小さな章の集まりです。Scrivenerで全体像を把握しながら執筆を行うことで,よりストレスが少ない環境で仕事をすることが可能です。また,ウェブよりクリッピングした資料や論文PDFを各章ごとにファイリング可能なので,章立てに沿って,各資料も時系列化しながら執筆作業を進めています。

これまで,このような作業はMacのなかに個々にフォルダーを作成し,ちまちまと章立て&執筆を行なっていました。Scrivenerの導入で,このような煩雑な作業から解放されたのです。僕の場合,27インチのディスプレイで,左側に原稿,右側に資料があらわれるように設定しています。原稿執筆中は,他のアプリを閉じて専念することが可能です。あとは,48分仕事をして,12分休息というリズムで書き続けます。まあでも3ターンが限界です。4ターンの領域までいくと,かなり疲れます。職業的に文章を書くというのは,コンディションが悪い時でも継続して書き続けられる体力をもつこと,かも知れません。

マラソンと同じように,書き続けることで,執筆(体)力を上げていきたいと思います。

2012-04-11

ゆくひと,くるひと


新学期です。僕のラボで5年間ともに研究を行なってきた久留島君は,群馬大学医学部・富田治芳先生のラボに助教として着任しました。今後は新たな領域で,活躍してくれると思います。久留島君とは,もっとドラスティックな別れをしたかったのですが,ぎりぎりまで論文の見直しを行なっていたので,「じゃあな,またな」みたいな感じで別れてしまいました。
彼にしてみれば,論文の追加実験をしながら,引越しの準備をしなければならなかったので,さぞ大変だったと思います。彼は博士課程の3年間で,論文3報出して,残り一つはエディターの返事待ちです(まあこれがメインなのですが)。僕は彼に対して,何も言うことはありません。あとは自分の領域で良い研究をして,論文を出し続けるだけだと思います。富田先生,よろしくお願い致します! 

さて,新たに西村君が大学院生として,ラボメンバーに加わりました。今,全体実習が行われており,それが終わったら,ラボでの実験が本格的に始まります。また卒研生として,薬学部の畑間さんと寺島君が加わり,東京都市大学からは今村君が加わりました。ラボの密度も少しだけ,上がったようです。

これから,総勢4人の新人が病原細菌と戦うことになります。