閑散としたブログになってしまいましたが,コンスタントに訪れてくださる方々に感謝します。ログを解析してみると,Papersというアプリを用いたリファレンス作成法に興味を持ってくださる皆さんが多いことに気が付きました。
ということで,最新版「Papers3 for Mac」(ver. 3.4.10)でのリファレンス作成法について久々に解説したいと思います。以前も解説しておりますが,ご参考になれば幸いです。
1. たとえば,マイクロソフトワードで「BteA was translocated into the host cell via T3SS. 」という文章を作成したとしましょう。ここでは「T3SS」の後ろの部分にリファレンスを入れてみましょう。(下図をダブルクリックすると見やすいです)
ワードの文書 |
2. Papers 3 を立ち上げ,桑江先生の BteA の論文を探します。リストにある PLoS ONE の論文をクリックします。そうすると下図のようにオレンジ色にハイライトされます。その状態でマウスボタンを右クリックするとカラムが現れます。下図に示されるように「Papers Citation」を選択します。
Papers3の画面 |
3. ここでワードに戻って,T3SSの後ろにカーソルをあわせてペーストします。そうするとリファレンスタグ {Kuwae:2016kz} が貼り付けられます。
ワードの文書 |
4. Papers の環境設定から「Citations」をクリックしましょう。Citation Keyboard Shortcuts の項目で,「control + control」にチェックを入れておきます。
Papersの環境設定 |
6. 再びワード文書にもどります。文書上で「control」ボタンをすばやく2回押すと下図のようなウインドウが現れます。「Select Style」から投稿雑誌を選択します。ここでは思い切って「Nature」にしてみましょう。
7. 「Format Manuscript」をクリックします。そうすると雑誌 Nature のフォーマットにあったリファレンスが作成されます。
ワードにリファレンスが追加された |
8. Nature にリジェクトされても,下図のように「Unformat Manuscript」を選択することで,現実的な論文を選択し再投稿が可能です。
もしリジェクトされてもアンフォーマットで次の論文へ! |
まとめ
Papers によるリファレンス作成法は旧バージョンと変わりがありませんが,改めて解説してみました。ブログ左上にある検索で「Papers」を入力してみると,過去のPapers解説が現れますので,それらを合わせ読みするとリファレンス作成が完璧になると思います。
リファレンス作成では EndNote というアプリが有名ですが,Papers と比べて高額です。個人的にはPapersのシンプルなインターフェイスが気に入っております。
また,もっとPapersや最強エディターScrivenerを使いこなしたいという方は拙著,「ライフハックで雑用上等」にも書いてありますので,よろしくお願いします。
「ライフハックで雑用上等」のチラ見です。 |