半年後の君を想像してみよう。
君は,ようやくラボのシステムにも慣れてきて,一人で何とか実験をできるようになっているかもしれない。自分で作り上げたプラスミドを,大腸菌に導入しているかもしれない。そういった仕事なら,半年もあればできるはずだ。君は菌をまいたプレートを,37℃の孵卵器にいれる。うまくいけば,明日の朝にはプレート上に,コロニーがでているはずだ。
さて,翌日である。
ラボについて,真っ先に,ドキドキしながら孵卵器のドアを開ければ,君は研究者としての正しい資質を持っているかもしれない。僕らはこんな学生さんにきてほしい。
僕らが望むのは,多くはないのです。
実験が好きであること。
この一言に尽きます。
学生時代の久留島君。はじめは小さな一歩でしたが, それでもカバーに選ばれたのは,嬉しかったですね。 |