2012-11-21

楽しい: 返礼

石川先生のブログにわしが写っておる。

もちろん右端が,わしじゃ! 

いやいや真ん中がわしじゃ。

陽だまりのなかでの柔術は,格別じゃ。若いあんちゃんたちが,くるくるまわったりして,一瞬の隙をついて,絞め技や,関節技をかけてくるのじゃよ。

わしも筋肉が衰えてきたものの,若い者に負けるわけには,いかん。上四方で抑えられた時に,ふわっと後ろにつく技は,わし以外の人間はめったに使わん。滅多に極まる技ではないが,後ろについて形勢をひっくり返した時の瞬間は,格別じゃ。

柔術が楽しいのは,この一瞬の煌めきに,皆が,全身全霊を賭けているからじゃよ。

若いあんちゃんは,もう少し,年寄りに優しくすべきじゃ。

だが,わしに負けては,若い人たちの沽券に関わる。だからこんなおいぼれにでも,真剣に相手にしてくれるのじゃ。練習が終わっても,お互い生きている。しかし確実に,命のやりとり,いや,魂のやりとりをしているのじゃ。

だから,わしは礼を尽くして,感謝しながら,戦いたい。いつまで続けられるか知らんが,一瞬の煌めきのために,今日も道場へ通うのじゃよ。

石川先生に感謝しとる。それから,道場の皆にも感謝じゃ。

また,陽だまりの中で,戦うのじゃ。

あと,もう少し,強くなれそうな気がするのじゃよ。