2017-08-15

山の台所関係をチタン製にして,マトリョーシカ的にまとめてみた

前回の山行でもチタンアルコールストーブが大活躍でした。ストーブは,3000 m に近い大天井岳のテン場でも安定して動作します。食事のメインがレトルトなら,アルコールストーブという選択もアリだと思います。

大雨なのでテント内で食事。十分な換気が必要です。


アルコールストーブをオススメする理由として,

1.  軽量化できる。アルコールなので消費する分だけ持っていくことが可能です。ガスだと使用量が今ひとつ分かりにくいので,予備のカートリッジをもっていく慎重派にもアルコールストーブをオススメします。
2.  下図のように大変コンパクトになります。

逆にアルコールストーブは,以下のような欠点があります。

1.  火力調節ができない。
2.  風に弱い。戸外では必ず風防が必要です。
3.  火が燃えているのか確認しづらい (これは使い込んでいくうちに慣れてきます)。

 もし,あなたがウルトラライトな登山を目指しているのならば,アルコールストーブを検討されることをオススメします。

【マトリョーシカ的な装備】
 これまでジップロックのスクリュータイプを食器として使用していましたが,収納性は今ひとつでした。そこで,EPI シングルチタンマグを試したところ,なんと,マトリョーシカのように全てが「エバニュー,チタンマグポット500 REDに収まった」のです。

この中には以下のキットが入ります。
このチタンマグポット500 RED (75 g) には以下のものを入れることが可能です。

【キット内容】
1.  エバニューチタンアルコールストーブ    36 g
2.  エバニューチタンゴトク TriveTi    13 g
3.  EPI シングルチタンマグ    56 g
4.  チタンスプーン   21 g
5.  チタンフォーク    17 g
8.  ライター    16 g
9.  綿棒

これだけのモノが,右上のチタンマグポット500に収納可能です

 これらのキットを,ジップロックMに風防 (27 g)とともに入れております。一つにまとまっているので,すぐに調理が可能です。大雨だったので ULTiトレックテーブル (80 g) も大活躍でした。

トレックテーブルもチタン製です。風防はアルミ製ですが 27 g と軽量です
エバニュー チタンアルコールストーブの燃焼効率は,以前のブログを参考して頂ければ幸いです。今回は 3 泊 4 日分の食事,ならびにテントをパラゴン 68 に詰め込んでの縦走でしたが,あいにくの大雨でババ平から撤退しました。晴れた太陽のもとで調理をしたかったです。

【まとめ】
 アルコールストーブは風に弱いです。しかし風防でこの問題をクリアすれば,残雪期でも,3000 m 級のテン場でも利用することが可能です。これまで予備のガスカートリッジを携行していましたが,使うことはありませんでした。こういった荷物の無駄を排除するためにも,アルコールストーブはオススメできます。