この夏に長野県上田市に引っ越してきて,生活環境も大きく変わりました。基本的に週末は上田で過ごすようになりました。これまで週末はラボに行って,土日のどちらかはブラジリアン柔術で汗を流していました。上田に引っ越してきてからの,体力増強を図るべく,各種運動を検討してきました。
登山は楽しいのですが,これだと一日じゅう山に入るので,家族からクレームがきそうです。そこで,効果的に有酸素運動が可能なサイクリングを日常に取り入れることにしました。これまで,iPhoneのGPS機能で,バイクランのスピードや距離などを管理していたのですが,ケイデンス(一分間のペダル回転数)の情報も知りたくなりました。自転車では,一定回転数で走る方が効率が良いとされており,長距離を走りたくなったので,ケイデンスについても知りたくなりました。測定装置についてはガーミン社が有名ですが,iPhone 4Sを購入したのを契機に,ケイデンスもiPhoneで管理することにしました。そこでWahoo fitnessのBike Packというモデルを海外通販で取り寄せました。このキットには,Fisica Sensor Key,スピード+ケイデンスセンサー,頑丈なiPhoneケースが付属しています。 スピード+ケイデンスセンサーはANT+という無線通信規格に対応しており,これらの情報は,iPhoneケースに内蔵されたFisica Sensor Keyにひろわれ,iPhoneアプリに連動するしくみです。ANT+に対応するiPhoneアプリはたくさん出されております。
今回は女神岳周辺にてテストランを行いました。今回使用したiPhoneアプリは,LiveCyclingというソフトです。このソフトが優れているところは,スピード,ケイデンスが大きく美しく表示されるところです。ラン終了後はツイッター,フェイスブックで共有することも可能です。イチオシの機能はgpxファイルをメールにてエクスポート可能なところです。これによって,TrailRunnerのようなMacアプリでログを管理することが可能です。心拍数のモニター画面もついているので,ANT+対応の心拍数センサーをあとで取り付けることも可能です。ただしメインメニューについては変更できないので,次回のバージョンアップに期待します。
今まで愛用しているRunmeterは,メインメニューの切り替えが可能ですし,音声でスピード,高度,その他多くの情報(設定で変更可能)をアナウンスしてくれる機能があります。また,区間ごとの平均スピードもエクスポートでるので,情報量についてはこちらのソフトが秀でています。ただし,LiveCyclingはリアルタイムで表示される画面がとても綺麗なので,迷うところです。。。バックグラウンドでRunmeterを起動させておいて,音声のアナウンスはRunmeterで管理して,走行中の画面はLiveCyclingを表示させることが可能かも知れません。予備バッテリーが必要ですね。
今回はあいにくの雨模様で,峠の頂上は寒さで震えましたが,iPhoneをおさめたケースは完璧に乾いておりました。強い雨がケースをたたきつけましたが,ケイデンス,スピード情報は安定していました。
自転車の泥を落とした後,凍えた体をもとに戻すべく,真田にある日帰り温泉「十福の湯」に行きました。夕暮れに染まった梢からは,枯れ葉が小鳥のように舞い飛びながら,露天風呂に落ちてきます。「どうして僕はここにいるのだろうか?」という違和感に包まれる場合がありますが,長野の冬ごもりに備えていきたいと思います。
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米国のWahooから通販で手に入れたBike Pack。これ一つさえあればケイデンスを測定可能。 |
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ペダルに取り付けたケイデンスセンサー。これでクランクの回転数を測定する。 |
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こちらはスピードセンサー。スポークに磁石をとりつけて,これを感知する。 |
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かなり大きなiPhoneケース。3GSにも対応している。 |
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iPhoneアプリのLiveCyclingのヒストリー画面 |
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LiveCyclingは,gpxファイルを生成する。TrailRunnerで開いてみた。 |