2011-11-15

アップル

ご無沙汰しております。長野県上田はすっかり秋の気配に包まれております。

先日,ラボのiMacも秋の気配に包まれて,ハードディスクの調子が悪くなりました。一体型マシンは,調子がおかしくなったときに苦労します。かついでの修理はきついです(アップルのほうで取りにきてくれる修理もあります)。

そこでこれを機会に,Mac miniとサンダーボルトディスプレイという選択肢を試しました。Macの良いところは,タイムマシーンというバックアップ機能があることです。新機種を購入しても,今までのiMacのデータを何の苦労もなく転送することが可能なはず,でした。しかし,ラシーのネットワークハードディスクが,うんともすんとも反応しません。スタッフの桑江君とさんざん悩みましたが,何とこのハードディスクは,Macの新システムであるライオンに対応していないことが分かりました。先日,2テラのハードディスクを2連装し,RAIDを構築したばかりなのに。。。ライオンは僕を千尋の谷(せんじんのたに,と読みます)に突き落としてくれました。

桑江君がああでもないこうでもないと孤軍奮闘していると,iMacに外付けのハードディスクをつけてシステムを入れると,内部の故障しているハードディスクを経由せずに,外部ハードディスクから起動することがわかりました。僕はOSXになってから,外からブートはできないと勘違いしておりました。SSDの外付けハードディスクが安くなったときに,爆速になる可能性がありますね(Firewire 800の転送レートに依存しますが)。

話を戻すと,iMacの外付けハードディスクのシステムはスノーレパードなので,ここにタイムマシーンのデータを復元させ,さらにライオンがインストールされている新Mac miniに転送させるというウルトラC級の技で移行が可能であることが分かりました。桑江君,ご苦労様でした。

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先日,帰りの長野新幹線のなかで,雑誌WIREDのスティーブ・ジョブス追悼集を読みました。僕のなかで最高にCoolなマシンは,Quadra 700でした。 68040CPUは当時のアップル製品のなかで最速でした。カナダに留学する当日の朝まで論文が終わらずに,妻に先に成田へ向かってくれと言い残し,ぎりぎりまで論文を直しました。その時のマシンがQuadra 700でした。僕はこのマシンを担いで,東京郵便局経由で論文を出してから,成田に向かいました。朝まで徹夜したのにもかかわらず,機内では神経が高ぶって眠れませんでした。

アップルがこれからどう成長していくのかわかりませんが,Quadra 700は僕にとって一番のマシンだったと思います。